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第二章:賢者の証明
仮想戦場2
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「さて、それではティアナへの講義も終えましたし、立ち会いますかアミルカーレ様」
ヴェルターはそう言って視線をアミルカーレ様へと向けました。
その立ち振る舞いは堂々としていて、公爵家や伯爵家と対等であるとさえ錯覚してしまいます。
わたしはというと、手放してしまいそうになる意識を必死に繋ぎとめている状況です。
「……貴様の賢智は理解した」
「では必要ないと?」
「いいや。それとこれとは別問題だ。頭が良いから優秀ならば、戦争に武人が必要なくなる」
「随分と短絡的ですね」
「単に俺が暴れたいだけ、という可能性もあるぞ?」
「なるほど。ではその八つ当たり、お受けいたしましょうか」
「口の減らない野良だな!」
いつの間にか腰の剣を抜いたアミルカーレ様は、開始の合図もなくヴェルターに迫り、躊躇なく横薙ぎに振るいました。
堂々としているものの、緩く立っていただけのヴェルターには絶対に反応のできないタイミング。
そもそも『賢者』と名乗ったヴェルターに接近戦ができるとは思えません。
しかし
――ギィン
と金属のこすれる音が耳に響きました。
「ただ、始める前にティアナに魔力を分けても構いませんか?」
緊迫した空気のはずが、軽い調子でヴェルターがわたしを見てきます。
えっと、きっとそれどころじゃないですよ?
そう口にする前にアミルカーレ様が「貴様、何をした!?」と叫びました。
「特に何も。どうされました?」
「何故、平然と立っていられる!?」
「先ほど仮想戦場の説明をしたばかりですが……」
「だから何を!」
「単に魔力の膜が受け止めているだけですよ」
そんな言葉にアミルカーレ様の表情が強張るのが分かる。
攻撃に使う魔力より、防御……ダメージを肩代わりする魔力の方が大きいはずなのです。
それが何の対抗策もなく、力押しで止められるだなんて……賢者とはこれほどまでなのですか?
「反応がありませんね。ティアナ、もう少しこちらへ移動できますか?」
「は、はい……」
力が入らずがくがくと笑う膝を支えて立って向かいます。
呆然とするアミルカーレ様と同じく、わたしも今の状況に説明が付きません。
えっと……削られる分を無視しても余りある魔力量を持っている、と思えばいいのでしょうか?
どう見ても力押しですし、他に理由ありませんよね?
「そこで構いません。そうですね、せっかくなので手順だけでも知っておいてください」
「手、じゅん?」
聞き返したわたしに構うことなく……いえ、むしろ現在進行形でアミルカーレ様の剣を横腹に受けたままでヴェルターは説明を始めました。
まず剣を下げてもらうところからでは?
この賢者は頭がおかしいのでは……?
「現在ティアナが陥っている『魔力欠乏』は、総魔力量の二割以下から発症し、ゼロに近付くほど症状は深刻になります。
このため魔法士が最も恐れ、回避すべきものになりますが、魔力は順次回復していくので余程のことが無い限り、すぐに復帰できるものでもあります。
現にこの学園の成績優秀者であるお二方が、すぐに『魔力欠乏』に思い当たらないほど縁遠いのは、対策していたり発想が無かったりという理由なのでしょう」
「はじ、めてです……」
「知識は持っているだけでは役に立たないいい証明になりましたね。
自覚症状以上に危険なのは、本来無意識に行っている魔力に対する免疫機能も極限まで低下していることです。
ティアナの状態にまでなると周囲に漂う魔素程度でも影響を受けるほどで、もしも魔法攻撃を受ければ第一位階ですら致命傷になりかねません」
「なっ!? ティアナ様をそんな危険な状況に追い込んだのか!」
「そう睨まないでくださいアミルカーレ様。私が居る限り彼女の安全は担保されていますから」
ヴェルターは自信ありげにほほ笑みました。
もしかしてずっとわたしを守ってくれるのでしょうか? とぼんやりと熱くなる頭で考える。
「では手順に参りましょう。まずは仮想戦場と同じように、魔力の膜で対象を覆います。
今のティアナは魔力に対して敏感になっているはずなので、これを機に感じ取れるようになっておきましょうか」
「……もう、わた、しの周、りには?」
「今、覆いました」
「なん、となく……あたたか、く感じま、すね」
「その感覚を忘れずに。
人は自ら生産するだけでなく、肌や呼気からも微量ながら魔力を取り入れます。
今回は無色の魔力ではなく、治癒を促すもので膜の内側を満たしたので、魔力不足と疲労を解消していきますよ」
「あり、がとうございます」
「さらに効率的な魔力回復は接触による注入ですが、仮想戦場《ヴァーチャルウォー》が起動中なので無茶をするのはやめておきましょうか」
「ティアナ様は大丈夫なんだな?」
「えぇ、先ほど申し上げた通り、ティアナの安全は保障しますよ」
わたしを心配してくださるアミルカーレ様の剣は、気付けばヴェルターから下げられていました。
けれどその目から力が抜けているわけではありません。
魔法士ではなく『武人アミルカーレ』の斬撃を苦も無く防いだ……いえ、無視したヴェルターの魔力量に警戒しているのでしょう。
「では競い合いと参りますか。単純に外に出せば勝ちでよろしいですか?」
「構わない。貴様に何もさせる気はないがな」
「ではティアナ、そろそろ楽になってきましたか?」
「はい、やっと息が整ってきました」
「よろしい。ならば師匠の実力をよく見ておいてくださいね」
「防げもしなかったのに余裕だな」
「安い挑発ですね。できれば勝利してからの方が良いのでは?」
「すでに俺の勝利は確定している。お前に勝つ余地はない」
「あなたの攻撃を意に介さない私を前にその気概は実に素晴らしい」
ヴェルターが施してくれた魔力の膜のお陰で、呼吸するたびに身体に力が戻って行くのが分かります。
そして楽になるのと同時に、言葉で鍔迫り合いをしている二人に若干の危うさを感じてしまう……。
だって一人は伯爵の息子で学園主席、もう片方は実力未知数の異界の賢者……今更ですが、どっちが勝っても遺恨を残しませんか?
不安ばかりが膨らむこの決闘の落としどころってどこなんでしょうかね……。
ヴェルターはそう言って視線をアミルカーレ様へと向けました。
その立ち振る舞いは堂々としていて、公爵家や伯爵家と対等であるとさえ錯覚してしまいます。
わたしはというと、手放してしまいそうになる意識を必死に繋ぎとめている状況です。
「……貴様の賢智は理解した」
「では必要ないと?」
「いいや。それとこれとは別問題だ。頭が良いから優秀ならば、戦争に武人が必要なくなる」
「随分と短絡的ですね」
「単に俺が暴れたいだけ、という可能性もあるぞ?」
「なるほど。ではその八つ当たり、お受けいたしましょうか」
「口の減らない野良だな!」
いつの間にか腰の剣を抜いたアミルカーレ様は、開始の合図もなくヴェルターに迫り、躊躇なく横薙ぎに振るいました。
堂々としているものの、緩く立っていただけのヴェルターには絶対に反応のできないタイミング。
そもそも『賢者』と名乗ったヴェルターに接近戦ができるとは思えません。
しかし
――ギィン
と金属のこすれる音が耳に響きました。
「ただ、始める前にティアナに魔力を分けても構いませんか?」
緊迫した空気のはずが、軽い調子でヴェルターがわたしを見てきます。
えっと、きっとそれどころじゃないですよ?
そう口にする前にアミルカーレ様が「貴様、何をした!?」と叫びました。
「特に何も。どうされました?」
「何故、平然と立っていられる!?」
「先ほど仮想戦場の説明をしたばかりですが……」
「だから何を!」
「単に魔力の膜が受け止めているだけですよ」
そんな言葉にアミルカーレ様の表情が強張るのが分かる。
攻撃に使う魔力より、防御……ダメージを肩代わりする魔力の方が大きいはずなのです。
それが何の対抗策もなく、力押しで止められるだなんて……賢者とはこれほどまでなのですか?
「反応がありませんね。ティアナ、もう少しこちらへ移動できますか?」
「は、はい……」
力が入らずがくがくと笑う膝を支えて立って向かいます。
呆然とするアミルカーレ様と同じく、わたしも今の状況に説明が付きません。
えっと……削られる分を無視しても余りある魔力量を持っている、と思えばいいのでしょうか?
どう見ても力押しですし、他に理由ありませんよね?
「そこで構いません。そうですね、せっかくなので手順だけでも知っておいてください」
「手、じゅん?」
聞き返したわたしに構うことなく……いえ、むしろ現在進行形でアミルカーレ様の剣を横腹に受けたままでヴェルターは説明を始めました。
まず剣を下げてもらうところからでは?
この賢者は頭がおかしいのでは……?
「現在ティアナが陥っている『魔力欠乏』は、総魔力量の二割以下から発症し、ゼロに近付くほど症状は深刻になります。
このため魔法士が最も恐れ、回避すべきものになりますが、魔力は順次回復していくので余程のことが無い限り、すぐに復帰できるものでもあります。
現にこの学園の成績優秀者であるお二方が、すぐに『魔力欠乏』に思い当たらないほど縁遠いのは、対策していたり発想が無かったりという理由なのでしょう」
「はじ、めてです……」
「知識は持っているだけでは役に立たないいい証明になりましたね。
自覚症状以上に危険なのは、本来無意識に行っている魔力に対する免疫機能も極限まで低下していることです。
ティアナの状態にまでなると周囲に漂う魔素程度でも影響を受けるほどで、もしも魔法攻撃を受ければ第一位階ですら致命傷になりかねません」
「なっ!? ティアナ様をそんな危険な状況に追い込んだのか!」
「そう睨まないでくださいアミルカーレ様。私が居る限り彼女の安全は担保されていますから」
ヴェルターは自信ありげにほほ笑みました。
もしかしてずっとわたしを守ってくれるのでしょうか? とぼんやりと熱くなる頭で考える。
「では手順に参りましょう。まずは仮想戦場と同じように、魔力の膜で対象を覆います。
今のティアナは魔力に対して敏感になっているはずなので、これを機に感じ取れるようになっておきましょうか」
「……もう、わた、しの周、りには?」
「今、覆いました」
「なん、となく……あたたか、く感じま、すね」
「その感覚を忘れずに。
人は自ら生産するだけでなく、肌や呼気からも微量ながら魔力を取り入れます。
今回は無色の魔力ではなく、治癒を促すもので膜の内側を満たしたので、魔力不足と疲労を解消していきますよ」
「あり、がとうございます」
「さらに効率的な魔力回復は接触による注入ですが、仮想戦場《ヴァーチャルウォー》が起動中なので無茶をするのはやめておきましょうか」
「ティアナ様は大丈夫なんだな?」
「えぇ、先ほど申し上げた通り、ティアナの安全は保障しますよ」
わたしを心配してくださるアミルカーレ様の剣は、気付けばヴェルターから下げられていました。
けれどその目から力が抜けているわけではありません。
魔法士ではなく『武人アミルカーレ』の斬撃を苦も無く防いだ……いえ、無視したヴェルターの魔力量に警戒しているのでしょう。
「では競い合いと参りますか。単純に外に出せば勝ちでよろしいですか?」
「構わない。貴様に何もさせる気はないがな」
「ではティアナ、そろそろ楽になってきましたか?」
「はい、やっと息が整ってきました」
「よろしい。ならば師匠の実力をよく見ておいてくださいね」
「防げもしなかったのに余裕だな」
「安い挑発ですね。できれば勝利してからの方が良いのでは?」
「すでに俺の勝利は確定している。お前に勝つ余地はない」
「あなたの攻撃を意に介さない私を前にその気概は実に素晴らしい」
ヴェルターが施してくれた魔力の膜のお陰で、呼吸するたびに身体に力が戻って行くのが分かります。
そして楽になるのと同時に、言葉で鍔迫り合いをしている二人に若干の危うさを感じてしまう……。
だって一人は伯爵の息子で学園主席、もう片方は実力未知数の異界の賢者……今更ですが、どっちが勝っても遺恨を残しませんか?
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