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第六章:少女は異界の賢者を希う
賢者の刻限
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何とか落ち着きを取り戻して話の続きを待ちます。
わたしが……いえ、ヴァルプルギス家の力をもってしてもなしえなかった偉業を誇るでもなく、静かにヴェルターは語り始めました。
「私の魔力は残り少なってしまっている」
「え……」
これまでヴェルターは常に超然としていて、いつもにこやかに見守ってくれていました。
それがこの言葉……あぁ、今日はいろいろとありましたからね。
さすがに異界の賢者様もお疲れになったのでしょう。
先ほど手際よく止められたこともありますし、師匠を差し置いて一人で魔法を使うわけにもいきません。
わたし自身もテンションが高く疲れを感じていないだけなのかもしれませんし、明日にお預けですか、そうですか……。
残念でなりませんが、ここで無理をしてヴェルターに迷惑は掛けられません。
「今日はもう休みますか?」
「意味が少し違うね。制限時間があると思ってくれるかな」
「契約の一週間のことですか?」
「実はそれよりも早まりそうだよ」
「えっと……?」
「まず召喚魔法の認識を正そう。本来は『異界のモノ』を複写し、擬似的に使役する魔法の事を指す」
急に話が変わったような……って、あれ? そうなるとヴェルターは幻影だった?
こんなにしっかりした幻影なんて存在します?
ヴェルターは「え? ええ?」と混乱してしまうわたしに微笑み説明を続けてくれます。
「窮地に、より強大なモノに依頼するのは間違っていない。
しかし危難が去った後、その『強大なモノ』は味方足り得るか、という話だね」
「えっと……?」
「ティアナが他家から嫌がらせを受けたとき、別の貴族に仲裁や制裁を頼んだとしよう。
取り成された後、仲裁してくれた貴族が、依頼した君たちに対して嫌がらせ以上の対価を求めない保証はあるかね?」
「近しい相手にしか頼まないと思うので大丈夫かと……」
「かもしれないね。けれど召喚の話に戻すと事情が変わる。
依頼して来る召喚者は、召喚獣からするとただの『誘拐犯』でしかないのだよ」
「あっ……で、では敵対するかもしれない?」
「その可能性は高いだろう。何せ召喚魔法で『契約』まで付けて使った後だ。
気分が良いわけが無いし、大きな問題に対処できてしまうほど有能な召喚獣であれば致命的でさえある」
たとえば他国の進軍を片手間に抑えるほどの知恵や戦力のある相手に敵対されるなんて絶望的です。
ぽんぽんと転移させられでもすれば見つけることすら困難ですし……と想像して思わずぶるりと身体を震わせました。
恐る恐る顔を見る、わたしの視線に気付いたらしいヴェルターは「大丈夫だよ」と微笑んでくれました。
「そうならないように一般的な召喚魔法は対象そのものではなく幻影を使う。幻影であれば思考力も無く、無機的に対処しているはずだ」
「だから一方的な契約が結べるわけですか?」
「そうだね。あくまでも術者が作り出した幻影でしかない。
契約といっても一方的な『命令』であり、汎用性は高くとも術者の限界を越えたモノを取り出せるわけじゃないからね」
「わ、わたしは……」
なんて大それたことをしてしまったのでしょう。
初めて成功した召喚魔法で、異界の賢者の幻影ではなく、本人を呼び出してしまうなんて……。
いや、あれは失敗していると言った方が正しい気がします。
ヴェルター以外を呼び出してしまっていたらどうなっていたことか……あぁ、だから最初に注意されたのですか?
「ともあれ、これらは君には関係ない」
「えぇっ……」
「ティアナと私の関係は良好だと信じているからね?」
ヴェルターの微笑みに身体の奥が暖かくなります。
わたしは「はいっ! もちろんです!」と元気よく返すと、ヴェルターは改めて真剣な目に戻って続けます。
「しかし問題はここから。先ほど説明したように、召喚魔法で消費されるべきは術者の魔力なんだよ」
「術者が幻影を作り出すのですから当然で……あれ? ヴェルターは本人ですよね?」
「そうだね。幻影は自身の魔力で用意し、目的の効果を発揮する。
対して本人を召喚する場合も同じく、あくまで『一時的な契約』であり、召喚獣は異界との縁が切れず常に『引き戻し』の力が働く。
この『引き戻し』には、世界への干渉力の大きさに比例して強く働く傾向にあり、無効化しているのは召喚時に結ぶ契約になる。
また、契約の効力を発揮するには『世界を黙らせる魔力量』を供給し続けなくてはならない。
そうだな……ティアナが他国へ出かけるようなものかな。君がヴァルプルギスであることには変わりがないだろう?
いくらその他国で居心地がよくても、実家から出された帰還要請を無視するには相応の理由が要るわけだ。その言い訳が契約と魔力というわけだね」
「な、なるほど。ですがヴェルターは……」
「そう、そこで問題が発生する。私は異界の賢者で、なおかつ君からの魔力供給を受けていない。
それはつまり、私がこの異界に存在するための幻影よりも高い魔力を、自力で払っているわけだね」
「え、えぇ? そんなことが可能なのですか……?」
「目の前に実例があるのだから信じてもらうしかないね?」
優しく笑って「異界との隔たりはそう簡単に超えられるものではない、という教訓だね」なんて話してくれます。
ヴェルターの説明に穴はないように思えます。
となれば、本当に……わたしの未熟な召喚魔法を維持するために魔力を使っている?
けれど召喚獣自体が魔力を支払うなんて……かなり無茶なことを言っていませんか?
わたしに魔力がないばかりに……。
「私は異界に存在するだけで魔力が消費されてしまうが、召喚主から受け取るはずの魔力はない。
魔力供給ができずに刻一刻と減っていっている現状を簡単に言えば、延々と潜水でもしているような状況かな」
「その魔力はいつまで持つのですか!?」
「今夜には尽きてしまうかな」
「今夜?! なくなったらどう――」
「『引き戻し』に抵抗できなくなって強制帰還だよ」
肩を竦めて気楽にヴェルターが話してくれる。
ヴェルターが、帰ってしまう?
ポッと熱の灯った先ほどとは真逆の、底冷えするような感覚に襲われました。
慌てて「で、では一週間というのは?!」と言い募りますが、ヴェルターは平然と受け答えをします。
「残念ながら達成できないようだ」
「え……でも契約は結んで……?」
「ふむ? おかしいな。伝えたはずだよ。君と契約は結んでいない、ってね」
「あ―――」
崖下に突き落とされたかのような衝撃に、わたしの中の何かがプツンと切れました。
一気に視界が滲み、ヴェルターを見ていられなくなって顔を伏せてしまいます。
目に映るのは布団に掛かるわたしの影と、ぽつぽつと染みが広がっていきました。
わたしが……いえ、ヴァルプルギス家の力をもってしてもなしえなかった偉業を誇るでもなく、静かにヴェルターは語り始めました。
「私の魔力は残り少なってしまっている」
「え……」
これまでヴェルターは常に超然としていて、いつもにこやかに見守ってくれていました。
それがこの言葉……あぁ、今日はいろいろとありましたからね。
さすがに異界の賢者様もお疲れになったのでしょう。
先ほど手際よく止められたこともありますし、師匠を差し置いて一人で魔法を使うわけにもいきません。
わたし自身もテンションが高く疲れを感じていないだけなのかもしれませんし、明日にお預けですか、そうですか……。
残念でなりませんが、ここで無理をしてヴェルターに迷惑は掛けられません。
「今日はもう休みますか?」
「意味が少し違うね。制限時間があると思ってくれるかな」
「契約の一週間のことですか?」
「実はそれよりも早まりそうだよ」
「えっと……?」
「まず召喚魔法の認識を正そう。本来は『異界のモノ』を複写し、擬似的に使役する魔法の事を指す」
急に話が変わったような……って、あれ? そうなるとヴェルターは幻影だった?
こんなにしっかりした幻影なんて存在します?
ヴェルターは「え? ええ?」と混乱してしまうわたしに微笑み説明を続けてくれます。
「窮地に、より強大なモノに依頼するのは間違っていない。
しかし危難が去った後、その『強大なモノ』は味方足り得るか、という話だね」
「えっと……?」
「ティアナが他家から嫌がらせを受けたとき、別の貴族に仲裁や制裁を頼んだとしよう。
取り成された後、仲裁してくれた貴族が、依頼した君たちに対して嫌がらせ以上の対価を求めない保証はあるかね?」
「近しい相手にしか頼まないと思うので大丈夫かと……」
「かもしれないね。けれど召喚の話に戻すと事情が変わる。
依頼して来る召喚者は、召喚獣からするとただの『誘拐犯』でしかないのだよ」
「あっ……で、では敵対するかもしれない?」
「その可能性は高いだろう。何せ召喚魔法で『契約』まで付けて使った後だ。
気分が良いわけが無いし、大きな問題に対処できてしまうほど有能な召喚獣であれば致命的でさえある」
たとえば他国の進軍を片手間に抑えるほどの知恵や戦力のある相手に敵対されるなんて絶望的です。
ぽんぽんと転移させられでもすれば見つけることすら困難ですし……と想像して思わずぶるりと身体を震わせました。
恐る恐る顔を見る、わたしの視線に気付いたらしいヴェルターは「大丈夫だよ」と微笑んでくれました。
「そうならないように一般的な召喚魔法は対象そのものではなく幻影を使う。幻影であれば思考力も無く、無機的に対処しているはずだ」
「だから一方的な契約が結べるわけですか?」
「そうだね。あくまでも術者が作り出した幻影でしかない。
契約といっても一方的な『命令』であり、汎用性は高くとも術者の限界を越えたモノを取り出せるわけじゃないからね」
「わ、わたしは……」
なんて大それたことをしてしまったのでしょう。
初めて成功した召喚魔法で、異界の賢者の幻影ではなく、本人を呼び出してしまうなんて……。
いや、あれは失敗していると言った方が正しい気がします。
ヴェルター以外を呼び出してしまっていたらどうなっていたことか……あぁ、だから最初に注意されたのですか?
「ともあれ、これらは君には関係ない」
「えぇっ……」
「ティアナと私の関係は良好だと信じているからね?」
ヴェルターの微笑みに身体の奥が暖かくなります。
わたしは「はいっ! もちろんです!」と元気よく返すと、ヴェルターは改めて真剣な目に戻って続けます。
「しかし問題はここから。先ほど説明したように、召喚魔法で消費されるべきは術者の魔力なんだよ」
「術者が幻影を作り出すのですから当然で……あれ? ヴェルターは本人ですよね?」
「そうだね。幻影は自身の魔力で用意し、目的の効果を発揮する。
対して本人を召喚する場合も同じく、あくまで『一時的な契約』であり、召喚獣は異界との縁が切れず常に『引き戻し』の力が働く。
この『引き戻し』には、世界への干渉力の大きさに比例して強く働く傾向にあり、無効化しているのは召喚時に結ぶ契約になる。
また、契約の効力を発揮するには『世界を黙らせる魔力量』を供給し続けなくてはならない。
そうだな……ティアナが他国へ出かけるようなものかな。君がヴァルプルギスであることには変わりがないだろう?
いくらその他国で居心地がよくても、実家から出された帰還要請を無視するには相応の理由が要るわけだ。その言い訳が契約と魔力というわけだね」
「な、なるほど。ですがヴェルターは……」
「そう、そこで問題が発生する。私は異界の賢者で、なおかつ君からの魔力供給を受けていない。
それはつまり、私がこの異界に存在するための幻影よりも高い魔力を、自力で払っているわけだね」
「え、えぇ? そんなことが可能なのですか……?」
「目の前に実例があるのだから信じてもらうしかないね?」
優しく笑って「異界との隔たりはそう簡単に超えられるものではない、という教訓だね」なんて話してくれます。
ヴェルターの説明に穴はないように思えます。
となれば、本当に……わたしの未熟な召喚魔法を維持するために魔力を使っている?
けれど召喚獣自体が魔力を支払うなんて……かなり無茶なことを言っていませんか?
わたしに魔力がないばかりに……。
「私は異界に存在するだけで魔力が消費されてしまうが、召喚主から受け取るはずの魔力はない。
魔力供給ができずに刻一刻と減っていっている現状を簡単に言えば、延々と潜水でもしているような状況かな」
「その魔力はいつまで持つのですか!?」
「今夜には尽きてしまうかな」
「今夜?! なくなったらどう――」
「『引き戻し』に抵抗できなくなって強制帰還だよ」
肩を竦めて気楽にヴェルターが話してくれる。
ヴェルターが、帰ってしまう?
ポッと熱の灯った先ほどとは真逆の、底冷えするような感覚に襲われました。
慌てて「で、では一週間というのは?!」と言い募りますが、ヴェルターは平然と受け答えをします。
「残念ながら達成できないようだ」
「え……でも契約は結んで……?」
「ふむ? おかしいな。伝えたはずだよ。君と契約は結んでいない、ってね」
「あ―――」
崖下に突き落とされたかのような衝撃に、わたしの中の何かがプツンと切れました。
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目に映るのは布団に掛かるわたしの影と、ぽつぽつと染みが広がっていきました。
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