R18【同性恋愛】『戻れない僕らの日常』【絆・対・相編】正規ルート編

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────0章『王様と彼らの泥舟』

■4「葵の幸せな時間」【R】

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 ****♡side・葵

「んーッ」
 ”お風呂あがりのミカンゼリー最高ー!”と葵は両手を頬に充てて。
「あーんッ」
 葵は”咲夜のあーん最高ー!”と、さらに足をバタバタさせる。
「片倉、可愛い」
 咲夜はそんな葵を見つめニコニコしていた。

『2年以内に婚約か?大里グループ長男と...』
 葵はコンビニでチラッと目に入った、週刊誌の表紙のタイトルを思い出す、何年か前にも噂になっていたなあ、と思いながら。書かれていたのは大崎グループ社長の次男の“大崎 久隆”と、大里グループ社長の長男であり、末っ子の”大里 聖”のことで。高校に入り、実際に間近で見たあの二人が、恋愛関係には思えない。たまに距離感が変なだなと思うこともあったが、少なくとも久隆のほうには、恋愛感情は無さそうにみえる。

 政略結婚?まさかね。
 そんなことをする理由が考えられない。
 やっぱり噂はただの噂かな。

「おしまいだよ?」
 ゼリーの器が空になったことを咲夜に告げられ、考え事をしていた葵はむぎゅッと彼に抱きついた。
「ふふふッ」

 良い匂い。

 葵は咲夜の匂いが凄く好きで。その腕の中に包まれ、胸に顔を埋めると安心する。葵は、
「エッチする?」
 咲夜の胸にスリスリしながら問いかけると、返事の代わりにお姫様だっこをされた。
「へへッ」
 小柄で華奢な葵は軽々と抱き上げられ隣のベッドルームへ連れて行かれ、
「霧島ッ。大好きッ」
 咲夜の首に両腕を絡めニコッと微笑めば彼も嬉しそうに微笑む。
「大好きだよ」
 幸せな幸せな時間。

 **

「んッ..きもちぃよぉ」
 咲夜は葵自身を舐めるのが好きなようで、たくさんキスをして胸の飾りをペロペロ舐め回すと、待ちきれないように葵の下着に手を伸ばした。最初は鈴口を潤わせるように舌先でくちゅくちゅと舐めあげ、次第にカリを刺激しながら、亀頭をぐるりと舐め回す。
「あッ..あッ..いいのぉッ♡」
 葵の可愛らしく甘い声は、かつて“鉄壁の理性”と呼ばれた咲夜をいとも簡単に、興奮へと導く。

「んんんッ..あんッ♡」
「可愛いっ」
 全裸で胸を仰け反らせる葵はエロスの塊である。ピンク色のぷっくりとした胸の飾りが厭らしく目の先にちらつき、理性など吹き飛ばす。きめ細かくしっとりと濡れたモチモチの肌、大きく開いた腿の中央の果実、そして最奥のピンクの蕾。葵の全てが咲夜から理性を奪っていき、煩悩だらけの己はただ、美味しそうな果実にむしゃぶりつくのみ。

「あッ..やぁんッ..」
 咲夜の舌は裏筋から睾丸へと下がり最奥を目指す。
「きもちぃッ♡」
 腰を抱えあげられ、足を大きく拡げられ葵は頬を染めつつも感じるままに甘ったるい声をあげた。

 早く一つになりたいのッ。
 霧島をもっと俺に夢中にさせたい。
 誰にも渡さない。
 俺の、俺だけの“霧島 咲夜”。

 ****

 綺麗な彼が自分の秘部に舌を這わせると、葵はなんとも言えない気持ちになった。あの日一目惚れをした美しい彼は、どっぷりと自分に依存している。そのことがとてつもなく嬉しい。葵は、ずっと自分の容姿にはコンプレックスがあった。男として産まれたにも関わらず見た目は女の子のようで、小柄で華奢で女顔。女の子を欲しがった母が溺愛してくれたからひねくれずにいられたが、もしそうでなかったなら今頃グレていたかもしれない。

 だが今は違う。葵は自分の容姿に感謝していた。咲夜が気が狂うほどに甘やかして愛でるのだ。なによりも、咲夜に近づく悪い虫を一掃できる。こんな嬉しいことはない。入学してすぐは危ない目にもあったが、咲夜が側にいれば葵に寄りつこうと目論む者も一掃できた。

 そこいらの生徒では、咲夜の美貌になど敵う筈はない。きっと“大里 聖”レベルでなくては無理であろう。彼は学園一のモテ男として有名であった。悪い人では無さそうだが、悪い噂のあるイケメン男だ。この時葵は、自分には無縁そうな人だなと思っており、後に深く関わっていくことになろうとは、思いもしなかった。葵はただ、平和に学園生活を送りたい。咲夜と二人ひっそりと影に隠れ、無事に卒業したいだけなのだ。そのためにはトラブルに巻き込まれないことが大切である。

「んッ..もッ..入れてッ」
 葵の秘部に指を差し入れくちゅくちゅと音を立てていた咲夜が微笑んだ。
「ああああッ」
 咲夜自身が葵の秘部に充てられゆっくりと潜り込んでゆく。その瞬間、幸せだけが葵を包む。

 葵はまだ気づいていなかった。自分たちが沈みゆく泥舟の上にいること。咲夜が「助けて」と悲鳴を上げていること。二人を救いあげようと久隆が手を差し伸べてくれていることに。何も知らずにただ、咲夜と抱き合って幸せだと思っていた。

「んッ..霧島ッ」
「好きだよ」
「大好きなのッ」
 咲夜と一緒に居られるならただそれだけでいい、多くは望まないから、取り上げないで。
「あんッ..いいよぉッ」

 プチゅップチゅッとジェルでたっぷりと濡れた葵の秘部を突く厭らしい音に葵はどんどん熱を帯びてゆくのを感じていた、蕩けそうに気持ちがいい。
「凄くきもちぃッ」
 何度も何度も口づけを交わし、お互いの想いをぶつけ合った。咲夜のいない日常なんてもう考えられない。葵は咲夜にしがみついて何度も愛を囁くのだった。
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