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━1章【HAPPY ENDには程遠い】━
0 悪夢
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****♡side・美崎
どうしてこうなった?
こんなこと望んでなかった。
鶴城に好きな人がいることなんて出逢った頃から知っていたのに。
「なん……で」
彼が頑張って来たのも頑張るのも、全部あの子のため。
彼が好きだと言う相手を初めて見たとき、自分に勝ち目なんてないと思った。
容姿も性格も正反対。可愛くて甘え上手で年下。
全てが正反対だった。
「美崎」
「どうしてこんなことするんだ? 鶴城」
片想いで良かった。
同じ目標に向かう仲間で良かった。
どうせ叶いはしないのだからと。
今年が終わり、卒業すれば会うこともなくなるだろう。一年側に居て思い出を作って、忘れるつもりだったのに。再来年から大学は一緒になるかもしれないけれど、広いキャンパスでの遭遇率など低いだろう。
はじめはふざけているだけだった。
互いの家で週末を過ごすのはいつものこと。気の合うやつだと思ってくれているんだと嬉しかった。借りた映画のワンシーンをふざけて再現していたら、何故かその気になった彼にそのまま犯されて……。
辞めろと言ってもやめてはくれず、押し退けようとしても鍛えられたその身体はびくともしなかった。
「片倉の代わりにでもしたのか?」
似ても似つかないこの身体を。
それとも性欲処理の道具にでもしたのか?
「違う」
あと半年。半年で卒業だというのに。
どうしてこんなことに……。
「美崎、つき合おう」
どんな悪い冗談かと思った。
鶴城と出逢って約二年半。
どうか、夢なら覚めて。
どうしてこうなった?
こんなこと望んでなかった。
鶴城に好きな人がいることなんて出逢った頃から知っていたのに。
「なん……で」
彼が頑張って来たのも頑張るのも、全部あの子のため。
彼が好きだと言う相手を初めて見たとき、自分に勝ち目なんてないと思った。
容姿も性格も正反対。可愛くて甘え上手で年下。
全てが正反対だった。
「美崎」
「どうしてこんなことするんだ? 鶴城」
片想いで良かった。
同じ目標に向かう仲間で良かった。
どうせ叶いはしないのだからと。
今年が終わり、卒業すれば会うこともなくなるだろう。一年側に居て思い出を作って、忘れるつもりだったのに。再来年から大学は一緒になるかもしれないけれど、広いキャンパスでの遭遇率など低いだろう。
はじめはふざけているだけだった。
互いの家で週末を過ごすのはいつものこと。気の合うやつだと思ってくれているんだと嬉しかった。借りた映画のワンシーンをふざけて再現していたら、何故かその気になった彼にそのまま犯されて……。
辞めろと言ってもやめてはくれず、押し退けようとしても鍛えられたその身体はびくともしなかった。
「片倉の代わりにでもしたのか?」
似ても似つかないこの身体を。
それとも性欲処理の道具にでもしたのか?
「違う」
あと半年。半年で卒業だというのに。
どうしてこんなことに……。
「美崎、つき合おう」
どんな悪い冗談かと思った。
鶴城と出逢って約二年半。
どうか、夢なら覚めて。
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