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2 光と闇と
2 調子に乗って【微R】
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****♡side・聖
『あんんッ♡』
『ほら、もっと感じて』
『ダメぇ……はぁッ♡』
『何がダメ?』
『やぁんッ……またいっちゃッ……♡』
末期だと思った。久隆を胸に抱き見た夢がAVさながらのエロエロ展開。
「俺、どんだけ欲求不満なんだよ」
聖は上半身を起こし、前髪をかきあげた。明るく染めたストレートの髪はすぐにハラハラと額に落ちてくる。傍らの彼に目をやると、少しはだけた胸元にピンク色の突起。今すぐ犯したい衝動に駆られた。
「病気だな、こりゃ」
久隆の中は熱くて締まりが良くて、正直めちゃくちゃ気持ちが良かった。『もうやだ!』と泣かれるまで執拗に犯したことを少し後悔している。
やっと手に入れたのだ。好きで好きで堪らなかった彼を。そう考えれば無理もない。
久隆の柔らかい髪を撫でシャワーへ向かおうと聖はたまたま彼の枕元に手をついたのだが、その腕をガシッと掴まれぎょっとする。
「!」
「どこ行くの?」
「え、シャワー」
どうやら起こしてしまったらしい。
「一人で?」
──え? 一人でって何?
どういう意味だよ。
「浮気なんかしてないよ」
「置いてくの?」
ああ、そういう意味かと聖はホッとする。
「一緒に入る?」
と、問えば彼は明るい顔をした。
しかし、だ。
「俺、欲求不満だから襲うよ」
きっと耐えられないと思い、聖がカミングアウトすると彼は眉を寄せる。
「出てからじゃダメなの?」
──それってつまり、エッチはOKってこと?
聖が確認すべきか迷っていると久隆は起き上がり、
「そんなに俺が欲しいの?」
と、浴衣に手をかける。
聖は思わず喉を鳴らした。
「大里?」
「そんなの、当然だろ」
「じゃあ、早くシャワーいこ」
どうやら彼は厭らしく誘ったわけではなくシャワーを急かしていただけらしい。ぬか喜びをしてしまい、聖は一人恥ずかしくなった。
「天然小悪魔だな」
と呟くと、
「何か言った?」
と不思議そうな顔をされる。
「何も。早くシャワーいこう、久隆」
聖はごまかすことにしたのだった。
**・**
──これは拷問ですか?
それとも試練?
聖は久隆の全裸を前に悶絶していた。
気を抜くと分身が”おはよう!”しそうになり、額に手をあてる。たまったものではない。背中を向けているので気付かれては居ないが、ぴたっとくっていてくるのは一体何の悪戯であろうか?
「久隆、くっつきすぎ。そんな狭くないんだし、洗いつらいだろ」
「う?」
きょとんとしてそのまま背中を反らして聖を見上げる彼。
──可愛い。
可愛いけどさ。
襲いたくなるだろ。
「背中ゴシゴシして」
聖にくっついて前を洗っていた彼がスポンジをこちらに渡すので、仕方なく受け取る。えらく自然だが、まさか毎日誰かにこんなことをしているのかと青ざめた。久隆は無防備で甘えん坊だ。
「いいけど、いつも誰かにしてもらってるのか?」
「お兄ちゃん」
聖は納得した。あの過保護な兄ならありえる。
きっと隅々まで洗って貰っているに違いないと思い、何故か唐突に嫉妬した。
「じゃあ、俺もお兄ちゃんみたいにいろいろ洗ってやるよ」
「へ?」
背中を洗っていた聖の手が下へ下へを降りてゆく。
「んんッ……どこ触ってッ」
「お兄ちゃんにはここも洗って貰ってるんだろ?」
耳元でそう問うと、久隆は真っ赤になった。
──え? 嘘だろ?
「ちっちゃいときだけだもんッ!」
聖は一瞬脳内が真っ白になる。彼は兄に一体何をされているのだろうか? と。
「ここも?」
ぐいっと引き寄せ、久隆自身に指を絡める。
「ダメッ……やあッ……」
後ろをグリグリされ、感じるところに泡を滑らせれば彼は素直に感じていた。頭に血が上っている聖はそのまま泡を胸に滑らせ、ピンク色をした可愛らしい突起に優しく触れる。
「あッ……はあんッ」
「お兄ちゃんにこんなことされてるの?」
「してるわけ……ないでしょ……大里のバカ……のぼせちゃうよ」
『あんんッ♡』
『ほら、もっと感じて』
『ダメぇ……はぁッ♡』
『何がダメ?』
『やぁんッ……またいっちゃッ……♡』
末期だと思った。久隆を胸に抱き見た夢がAVさながらのエロエロ展開。
「俺、どんだけ欲求不満なんだよ」
聖は上半身を起こし、前髪をかきあげた。明るく染めたストレートの髪はすぐにハラハラと額に落ちてくる。傍らの彼に目をやると、少しはだけた胸元にピンク色の突起。今すぐ犯したい衝動に駆られた。
「病気だな、こりゃ」
久隆の中は熱くて締まりが良くて、正直めちゃくちゃ気持ちが良かった。『もうやだ!』と泣かれるまで執拗に犯したことを少し後悔している。
やっと手に入れたのだ。好きで好きで堪らなかった彼を。そう考えれば無理もない。
久隆の柔らかい髪を撫でシャワーへ向かおうと聖はたまたま彼の枕元に手をついたのだが、その腕をガシッと掴まれぎょっとする。
「!」
「どこ行くの?」
「え、シャワー」
どうやら起こしてしまったらしい。
「一人で?」
──え? 一人でって何?
どういう意味だよ。
「浮気なんかしてないよ」
「置いてくの?」
ああ、そういう意味かと聖はホッとする。
「一緒に入る?」
と、問えば彼は明るい顔をした。
しかし、だ。
「俺、欲求不満だから襲うよ」
きっと耐えられないと思い、聖がカミングアウトすると彼は眉を寄せる。
「出てからじゃダメなの?」
──それってつまり、エッチはOKってこと?
聖が確認すべきか迷っていると久隆は起き上がり、
「そんなに俺が欲しいの?」
と、浴衣に手をかける。
聖は思わず喉を鳴らした。
「大里?」
「そんなの、当然だろ」
「じゃあ、早くシャワーいこ」
どうやら彼は厭らしく誘ったわけではなくシャワーを急かしていただけらしい。ぬか喜びをしてしまい、聖は一人恥ずかしくなった。
「天然小悪魔だな」
と呟くと、
「何か言った?」
と不思議そうな顔をされる。
「何も。早くシャワーいこう、久隆」
聖はごまかすことにしたのだった。
**・**
──これは拷問ですか?
それとも試練?
聖は久隆の全裸を前に悶絶していた。
気を抜くと分身が”おはよう!”しそうになり、額に手をあてる。たまったものではない。背中を向けているので気付かれては居ないが、ぴたっとくっていてくるのは一体何の悪戯であろうか?
「久隆、くっつきすぎ。そんな狭くないんだし、洗いつらいだろ」
「う?」
きょとんとしてそのまま背中を反らして聖を見上げる彼。
──可愛い。
可愛いけどさ。
襲いたくなるだろ。
「背中ゴシゴシして」
聖にくっついて前を洗っていた彼がスポンジをこちらに渡すので、仕方なく受け取る。えらく自然だが、まさか毎日誰かにこんなことをしているのかと青ざめた。久隆は無防備で甘えん坊だ。
「いいけど、いつも誰かにしてもらってるのか?」
「お兄ちゃん」
聖は納得した。あの過保護な兄ならありえる。
きっと隅々まで洗って貰っているに違いないと思い、何故か唐突に嫉妬した。
「じゃあ、俺もお兄ちゃんみたいにいろいろ洗ってやるよ」
「へ?」
背中を洗っていた聖の手が下へ下へを降りてゆく。
「んんッ……どこ触ってッ」
「お兄ちゃんにはここも洗って貰ってるんだろ?」
耳元でそう問うと、久隆は真っ赤になった。
──え? 嘘だろ?
「ちっちゃいときだけだもんッ!」
聖は一瞬脳内が真っ白になる。彼は兄に一体何をされているのだろうか? と。
「ここも?」
ぐいっと引き寄せ、久隆自身に指を絡める。
「ダメッ……やあッ……」
後ろをグリグリされ、感じるところに泡を滑らせれば彼は素直に感じていた。頭に血が上っている聖はそのまま泡を胸に滑らせ、ピンク色をした可愛らしい突起に優しく触れる。
「あッ……はあんッ」
「お兄ちゃんにこんなことされてるの?」
「してるわけ……ないでしょ……大里のバカ……のぼせちゃうよ」
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