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5話 変化していく日常
5 彼女たちのありかた
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「完全に勘違いしていたよ」
「わたしもそのことには気づかなかったわ」
コンビニ店員はもちろん、彼女たちが制服姿だったから高校生と判断したのだと思う。戀がその立場でもそう思ったはずだ。
そして社会人になるとどうしても忘れがちなことがある。
社会人になっても制服を支給されるところはあるだろう。だがそれを休みの日にまで着ることはないはずだ。そう、休日出勤でもない限り。
戀も同じようにスーツを身に着けるのは主に平日。就業のためである。
だが学生は違う。こと女子高生においては、好き好んで土日も制服を着ている場合がある。
学校側も生徒数を獲得するために制服を可愛らしくデザインしている場合は多い。中には制服目的で進路を決める者もいるだろう。それだけ制服というのは『重要なアイテム』なのである。
ここで戀のミスは制服姿ということから彼女たちがここに来るのは平日のみだと思い込んでいたことと、2年前の11月22日の曜日などを調べなかったことだ。
「確かに2年前の11月22日は月曜日だけど、祝日の前日だった」
戀のスマホを見ながら、納得という表情を浮かべた陽菜。もしかしたら休みの前日だったから遅くまでここにいた可能性はある。
バイトをしていたり社会人だったりすると経験があるだろうが、休みの前日は羽目を外しやすいし遅くまで起きていることもあるだろう。
とは言え未成年者は23時から5時までは、特別な理由がない限り深夜徘徊として警察から補導対象となる。アルバイトに関しては22時までという法律も。
「ここは俺たちが来た駅よりも別の路線の駅の方が近いんだよね」
「ええ、そうよ」
小中学は分からないが、高校、大学となると駅から近場か交通の便が良いところに建てられていることが多い。何故なら県外から通う学生もいるからであろう。
では彼女たちは県外から来ているのだろうか?
その答えは限りなくONに近かった。
例えばここが表参道や原宿と言うなら話は変わってくるだろうが、学生の街ではあるもののそんなにハイブランド店が並ぶようなお洒落な街とは言い難い。
週に二回は見かけるという目撃証言があるのにも関わらず、月曜から木曜まで張っていて未だに遭遇していない。
例のコンビニ店員は今回たまたまシフトチェンジをしていたから居たようなもの。通常は金曜から火曜と言っていたはず。そのことを思い出し、戀は額に手をやった。
「どうかした?」
「いや、俺はバカだなと思って。はじめに聞いていたのにさ」
彼女たちを週2回くらい見かける。
目撃者の彼のシフトは金曜から火曜。
そのバイトの時間帯は夕方から夜にかけて。
恐らくだが、時間帯は17時から22時くらいではないか。
女子高生は土日でも制服を着ている。
2年前の11月22日は祝日前。
少なくともその日、彼女たちは21時ごろココにいた。
「ゼロとは言い難いけれど、彼女たちが水曜と木曜にここに来る可能性は低い」
こんなで陽菜の兄を本当に探せるのだろうかと戀はため息をつく。
「そして、たぶんだけれど駅は利用してないと思うよ」
”列車という意味だけれど”と付け加えて。
「どうしてそう思うの?」
「だって、23時以降は補導される可能性があるわけでしょ? 制服なら一発で高校生だとわかるはずだし」
21時ごろまだここにいるということは、バイト帰りか何かでコンビ二に寄り少し間食をして帰ったという可能性が出てくる。遅い時間の女性の一人歩きなど危険極まりないだろう。となるとコンビ二から割と近い範囲に家があるのではないかと思うのだ。
もしかしたらそれは女子寮だったりするかもしれない。
戀が自分の推理について話すと陽菜は考える素振《そぶ》りを見せた。
「この辺で寮があってバイトもOKなところと言えば、K学くらいかな」
寮生はバイトが禁止されているところが多い。
K学園と言えばお金持ちの子息子女も多く通う、自由な校風が売りの学園だ。
予測がついたところで校門で待ち伏せするわけにもいかない。そもそもどんな容姿なのかも知らないのだから。
とりあえず今日は帰ろうと話が落ち着いたところで、思わぬ来訪者が。
「あ……」
「ん?」
陽菜の声に思わず彼女の視線を追って振り返る戀。連日ここに来ていたことが問題になっていたとは知らずに。
「わたしもそのことには気づかなかったわ」
コンビニ店員はもちろん、彼女たちが制服姿だったから高校生と判断したのだと思う。戀がその立場でもそう思ったはずだ。
そして社会人になるとどうしても忘れがちなことがある。
社会人になっても制服を支給されるところはあるだろう。だがそれを休みの日にまで着ることはないはずだ。そう、休日出勤でもない限り。
戀も同じようにスーツを身に着けるのは主に平日。就業のためである。
だが学生は違う。こと女子高生においては、好き好んで土日も制服を着ている場合がある。
学校側も生徒数を獲得するために制服を可愛らしくデザインしている場合は多い。中には制服目的で進路を決める者もいるだろう。それだけ制服というのは『重要なアイテム』なのである。
ここで戀のミスは制服姿ということから彼女たちがここに来るのは平日のみだと思い込んでいたことと、2年前の11月22日の曜日などを調べなかったことだ。
「確かに2年前の11月22日は月曜日だけど、祝日の前日だった」
戀のスマホを見ながら、納得という表情を浮かべた陽菜。もしかしたら休みの前日だったから遅くまでここにいた可能性はある。
バイトをしていたり社会人だったりすると経験があるだろうが、休みの前日は羽目を外しやすいし遅くまで起きていることもあるだろう。
とは言え未成年者は23時から5時までは、特別な理由がない限り深夜徘徊として警察から補導対象となる。アルバイトに関しては22時までという法律も。
「ここは俺たちが来た駅よりも別の路線の駅の方が近いんだよね」
「ええ、そうよ」
小中学は分からないが、高校、大学となると駅から近場か交通の便が良いところに建てられていることが多い。何故なら県外から通う学生もいるからであろう。
では彼女たちは県外から来ているのだろうか?
その答えは限りなくONに近かった。
例えばここが表参道や原宿と言うなら話は変わってくるだろうが、学生の街ではあるもののそんなにハイブランド店が並ぶようなお洒落な街とは言い難い。
週に二回は見かけるという目撃証言があるのにも関わらず、月曜から木曜まで張っていて未だに遭遇していない。
例のコンビニ店員は今回たまたまシフトチェンジをしていたから居たようなもの。通常は金曜から火曜と言っていたはず。そのことを思い出し、戀は額に手をやった。
「どうかした?」
「いや、俺はバカだなと思って。はじめに聞いていたのにさ」
彼女たちを週2回くらい見かける。
目撃者の彼のシフトは金曜から火曜。
そのバイトの時間帯は夕方から夜にかけて。
恐らくだが、時間帯は17時から22時くらいではないか。
女子高生は土日でも制服を着ている。
2年前の11月22日は祝日前。
少なくともその日、彼女たちは21時ごろココにいた。
「ゼロとは言い難いけれど、彼女たちが水曜と木曜にここに来る可能性は低い」
こんなで陽菜の兄を本当に探せるのだろうかと戀はため息をつく。
「そして、たぶんだけれど駅は利用してないと思うよ」
”列車という意味だけれど”と付け加えて。
「どうしてそう思うの?」
「だって、23時以降は補導される可能性があるわけでしょ? 制服なら一発で高校生だとわかるはずだし」
21時ごろまだここにいるということは、バイト帰りか何かでコンビ二に寄り少し間食をして帰ったという可能性が出てくる。遅い時間の女性の一人歩きなど危険極まりないだろう。となるとコンビ二から割と近い範囲に家があるのではないかと思うのだ。
もしかしたらそれは女子寮だったりするかもしれない。
戀が自分の推理について話すと陽菜は考える素振《そぶ》りを見せた。
「この辺で寮があってバイトもOKなところと言えば、K学くらいかな」
寮生はバイトが禁止されているところが多い。
K学園と言えばお金持ちの子息子女も多く通う、自由な校風が売りの学園だ。
予測がついたところで校門で待ち伏せするわけにもいかない。そもそもどんな容姿なのかも知らないのだから。
とりあえず今日は帰ろうと話が落ち着いたところで、思わぬ来訪者が。
「あ……」
「ん?」
陽菜の声に思わず彼女の視線を追って振り返る戀。連日ここに来ていたことが問題になっていたとは知らずに。
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