37 / 223
37・面倒くさい巨乳少女4
しおりを挟む
37・面倒くさい巨乳少女4
(暗い……真っ暗だ)
息吹は広大な氷面積の内側に閉じ込められ、つめたい水の中を沈んでいると自覚した。もっとも真っ暗で何も見えないというのは想像以上に厄介だから、グッと右手を30秒ほどにぎってから開けた。するとおのれのエネルギーを固めて作った光玉により闇空間に視界が芽生える。
(上は……どこだ)
ここは光がなければ宇宙空間と同じ。ただ戯れるだけであるすれば、上だの下だのは自由に決められる。しかしここから出るためには氷を突き破る必要があり、それが目指すべき方向こと上である。
(あそこ……見えた)
光玉のエネルギーを強くしたとき、わずかだが光の反射があった。それは光が天井たる氷に当たったことであり、そこが目指すべき上という方向になる。
(この家満登息吹を甘く見るなよ、少しはおどろけ!)
息吹のつくる光球は巨大化した。それはおよそ重さ240トン、高さ18フィート(5.4864メートルほど)に達した。それを氷の壁めがけてぶん投げる。ここが水中であろって事はおかまいなしに猛烈な速度で飛んでいき、直撃すれば見事な勢いで氷を砕きでっかい穴をこしらえる。
「なにぃ!」
余裕かまして昼寝しようとしていた心のナイチンゲールはおどろいた。なんせ突然に穴が開き大量の水が吹き上がり、それと同時に息吹が出てきたのだから。
「家満登息吹……おまえはいったい何者」
「おれか、おれは……」
ここで一瞬息吹は悩んだ。氷の上にかっこうよく着地したのだから、何かキメセリフみたいに放ちたかった。しかし前もって考えていなかったので、仕方なくありきたりな事を言うにとどまる。
「おれは人の心に寄り添う名も無き正義の味方」
「なーにが正義の味方だ。息吹、おまえからは善人と悪人の中間みたいなニオイがする。おまえ、以前は悪い人間だったのではないか? そうだろう? そんな人間がよくもまぁ偉そうなことを言える」
相手にそう言われた息吹、さすが心のナイチンゲール、うまいこと言うものだな……と一瞬感心しかけたが、今は刀を持って構えるのみ。
「言っておく、今度は早く決着がつく。そして心のナイチンゲール、おまえには消えてもらう」
「それはそれは楽しみだなぁ」
「行くぞ!」
息吹が猛ダッシュ、それは心のナイチンゲールがいる製氷車に向かって音速の域に達する。そうしてあろう事か刀を女めがけて投げつける。
「なんだその攻撃は……やり投げのオリンピック選手でも目指そうというのか? 息吹」
グワっとすさまじい勢いにのって飛んでくる刀の先、それを余裕シャクシャクに見つめる心のナイチンゲール、クスっと笑いクイっと首を横に傾けたりする。しかし瞬間、笑みが蒼白の硬直に変化。
「オリンピックなんかに興味はない」
いつの間にか真後ろに息吹がいる。刀しか目に入らなかったその一瞬に背後を取られてしまったのだ。そして息吹、飛んできた刀を右手でキャッチすると、すかさず敵の首に刃を当てる。
「お、おのれ息吹……」
「おまえは人の心に巣くってはいけない存在だ、消えろ!」
グッと力を入れる。ブッシューっと赤い血が吹き上がる。そして息吹が一気に刃を振り切れば……心のナイチンゲールというモノの首が氷上に落下。ゴロゴロっと数回転がってから停止した。
するとこの空間に大きな揺れが生じた。大地震というよりは、この空間が一度さら地になると予感させる特大の揺れ。
「トマトがお目覚めか……」
息吹、長居は無用とトマトの精神領域から抜け出る。シュワっと瞬きの間に元の世界へ戻った。カラオケの一室に戻り、目を向ければソファーに座って眠りから覚めようって震える少女の姿あり。
「はんぅ!」
声を出しビクン! と身震いしたトマトの両目が開く。そして3秒ほど真っ白なアタマって感じで固まり、ゆっくり硬直をほどいてから今度はハァハァと息を切らす。
「息吹……」
座ったままうつむき、豊満でやわらかい胸のふくらみに手を当てながら、ぜーぜーやりながら声を出す。
「トマト、だいじょうぶか?」
「わたし……いますごく怖い夢を見たよ。でも……なんだろう、その怖い夢を見ながら思ったような気がする。前とちがう自分になれそうな気がするとか」
「それはいい事だ。だったらこれからは、もうかんたんに死のうとか、あざとく目立つ事ばかり考えるって事はなくなるだろう」
トマト、テーブルの上にあるティッシュを数枚引き抜くとそれで額の汗を拭き。ちょっと不安だとかこぼす。
「不安? なにが?」
「だって……なんか急にちがう自分になるような気が……今まで頼っていた何かが消えたような気がするから」
「それが進化ってもんだ。だいじょうぶ、ちょっと辛抱してやっていれば、以前によりグレイトな自分になれるはずだから」
「息吹……わたしの彼氏になって……って言ったらダメ?」
「なんで急にそうなる?」
「息吹がいてくれたら心強いかなぁって。そして生まれ変わる自分を見てくれると嬉しいかなぁって」
「それはムリ。おれは一度死んだ者、人の心に寄り添えとかいう役目が終わりとなったら今度は完全に消滅。そういうおれが人生これからっておまえと付き合うわけにはいかないんだよ」
「んぅ……」
「それにあれだ、トマトならだいじょうぶだ。これからはちゃんとやっていけるだろう。心の痛みをかんたんに忘れたりするような、そういう人間をやめれば大丈夫だ、これからは今までよりステキな茨城トマトで生きていける」
トマト、ここでムリだとわかっていつつ、最後の悪あがきとして少し切な気な目で息吹につぶやく。
「1回だけでいいから……抱いてくださいって言ってもダメ?」
「ダメだ、今のおれはそういう話が好きじゃない」
「あぁんぅ……」
生まれ変われそうな自分と息吹が付き合えたらどんなにいいだろうと思ったが、相手してもらえない事を受け入れるしかない。思わず涙腺が潤みかける。目からジワっと涙が出そうになる。しかし気を取り直して明るく生きようと結審し、立ち上がりマイクを一本手に取って言うのだった。
「じゃあせめて2時間くらいはわたしに付き合って、わたしばっかり歌うから、息吹はずっと聞き役に徹して。わたしの感情すべてさらけ出すみたいにして歌う間、何の文句も突っ込みもせずひたすら聞いていて」
「あぁ、いいよ、思いっきり歌え、どんなにへたくそでも黙って聞いてやるからさ」
「へたくそは余計だよ、バカ」
こうしてトマトは晴々したキモチを手に入れるため、たとえノドがつぶれてもいいから思いっきり絶叫してやろうと歌う曲をセットしていく。
「じゃぁ行くよ」
こうしてマイクを右手に身構える巨乳女子が1曲目に歌う曲のタイトルは、「生まれ変わるわたしの叫び」というモノだった。
(暗い……真っ暗だ)
息吹は広大な氷面積の内側に閉じ込められ、つめたい水の中を沈んでいると自覚した。もっとも真っ暗で何も見えないというのは想像以上に厄介だから、グッと右手を30秒ほどにぎってから開けた。するとおのれのエネルギーを固めて作った光玉により闇空間に視界が芽生える。
(上は……どこだ)
ここは光がなければ宇宙空間と同じ。ただ戯れるだけであるすれば、上だの下だのは自由に決められる。しかしここから出るためには氷を突き破る必要があり、それが目指すべき方向こと上である。
(あそこ……見えた)
光玉のエネルギーを強くしたとき、わずかだが光の反射があった。それは光が天井たる氷に当たったことであり、そこが目指すべき上という方向になる。
(この家満登息吹を甘く見るなよ、少しはおどろけ!)
息吹のつくる光球は巨大化した。それはおよそ重さ240トン、高さ18フィート(5.4864メートルほど)に達した。それを氷の壁めがけてぶん投げる。ここが水中であろって事はおかまいなしに猛烈な速度で飛んでいき、直撃すれば見事な勢いで氷を砕きでっかい穴をこしらえる。
「なにぃ!」
余裕かまして昼寝しようとしていた心のナイチンゲールはおどろいた。なんせ突然に穴が開き大量の水が吹き上がり、それと同時に息吹が出てきたのだから。
「家満登息吹……おまえはいったい何者」
「おれか、おれは……」
ここで一瞬息吹は悩んだ。氷の上にかっこうよく着地したのだから、何かキメセリフみたいに放ちたかった。しかし前もって考えていなかったので、仕方なくありきたりな事を言うにとどまる。
「おれは人の心に寄り添う名も無き正義の味方」
「なーにが正義の味方だ。息吹、おまえからは善人と悪人の中間みたいなニオイがする。おまえ、以前は悪い人間だったのではないか? そうだろう? そんな人間がよくもまぁ偉そうなことを言える」
相手にそう言われた息吹、さすが心のナイチンゲール、うまいこと言うものだな……と一瞬感心しかけたが、今は刀を持って構えるのみ。
「言っておく、今度は早く決着がつく。そして心のナイチンゲール、おまえには消えてもらう」
「それはそれは楽しみだなぁ」
「行くぞ!」
息吹が猛ダッシュ、それは心のナイチンゲールがいる製氷車に向かって音速の域に達する。そうしてあろう事か刀を女めがけて投げつける。
「なんだその攻撃は……やり投げのオリンピック選手でも目指そうというのか? 息吹」
グワっとすさまじい勢いにのって飛んでくる刀の先、それを余裕シャクシャクに見つめる心のナイチンゲール、クスっと笑いクイっと首を横に傾けたりする。しかし瞬間、笑みが蒼白の硬直に変化。
「オリンピックなんかに興味はない」
いつの間にか真後ろに息吹がいる。刀しか目に入らなかったその一瞬に背後を取られてしまったのだ。そして息吹、飛んできた刀を右手でキャッチすると、すかさず敵の首に刃を当てる。
「お、おのれ息吹……」
「おまえは人の心に巣くってはいけない存在だ、消えろ!」
グッと力を入れる。ブッシューっと赤い血が吹き上がる。そして息吹が一気に刃を振り切れば……心のナイチンゲールというモノの首が氷上に落下。ゴロゴロっと数回転がってから停止した。
するとこの空間に大きな揺れが生じた。大地震というよりは、この空間が一度さら地になると予感させる特大の揺れ。
「トマトがお目覚めか……」
息吹、長居は無用とトマトの精神領域から抜け出る。シュワっと瞬きの間に元の世界へ戻った。カラオケの一室に戻り、目を向ければソファーに座って眠りから覚めようって震える少女の姿あり。
「はんぅ!」
声を出しビクン! と身震いしたトマトの両目が開く。そして3秒ほど真っ白なアタマって感じで固まり、ゆっくり硬直をほどいてから今度はハァハァと息を切らす。
「息吹……」
座ったままうつむき、豊満でやわらかい胸のふくらみに手を当てながら、ぜーぜーやりながら声を出す。
「トマト、だいじょうぶか?」
「わたし……いますごく怖い夢を見たよ。でも……なんだろう、その怖い夢を見ながら思ったような気がする。前とちがう自分になれそうな気がするとか」
「それはいい事だ。だったらこれからは、もうかんたんに死のうとか、あざとく目立つ事ばかり考えるって事はなくなるだろう」
トマト、テーブルの上にあるティッシュを数枚引き抜くとそれで額の汗を拭き。ちょっと不安だとかこぼす。
「不安? なにが?」
「だって……なんか急にちがう自分になるような気が……今まで頼っていた何かが消えたような気がするから」
「それが進化ってもんだ。だいじょうぶ、ちょっと辛抱してやっていれば、以前によりグレイトな自分になれるはずだから」
「息吹……わたしの彼氏になって……って言ったらダメ?」
「なんで急にそうなる?」
「息吹がいてくれたら心強いかなぁって。そして生まれ変わる自分を見てくれると嬉しいかなぁって」
「それはムリ。おれは一度死んだ者、人の心に寄り添えとかいう役目が終わりとなったら今度は完全に消滅。そういうおれが人生これからっておまえと付き合うわけにはいかないんだよ」
「んぅ……」
「それにあれだ、トマトならだいじょうぶだ。これからはちゃんとやっていけるだろう。心の痛みをかんたんに忘れたりするような、そういう人間をやめれば大丈夫だ、これからは今までよりステキな茨城トマトで生きていける」
トマト、ここでムリだとわかっていつつ、最後の悪あがきとして少し切な気な目で息吹につぶやく。
「1回だけでいいから……抱いてくださいって言ってもダメ?」
「ダメだ、今のおれはそういう話が好きじゃない」
「あぁんぅ……」
生まれ変われそうな自分と息吹が付き合えたらどんなにいいだろうと思ったが、相手してもらえない事を受け入れるしかない。思わず涙腺が潤みかける。目からジワっと涙が出そうになる。しかし気を取り直して明るく生きようと結審し、立ち上がりマイクを一本手に取って言うのだった。
「じゃあせめて2時間くらいはわたしに付き合って、わたしばっかり歌うから、息吹はずっと聞き役に徹して。わたしの感情すべてさらけ出すみたいにして歌う間、何の文句も突っ込みもせずひたすら聞いていて」
「あぁ、いいよ、思いっきり歌え、どんなにへたくそでも黙って聞いてやるからさ」
「へたくそは余計だよ、バカ」
こうしてトマトは晴々したキモチを手に入れるため、たとえノドがつぶれてもいいから思いっきり絶叫してやろうと歌う曲をセットしていく。
「じゃぁ行くよ」
こうしてマイクを右手に身構える巨乳女子が1曲目に歌う曲のタイトルは、「生まれ変わるわたしの叫び」というモノだった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
【完結】結界守護者の憂鬱なあやかし幻境譚 ~平凡な男子高校生、今日から結界を繕います~
御崎菟翔
キャラ文芸
【平凡な高校生 × 妖従者たちが紡ぐ、絆と成長の主従現代和風ファンタジー!】
「選ぶのはお前だ」
――そう言われても、もう引き返せない。
ごく普通の高校生・奏太(そうた)は、夏休みのある日、本家から奇妙な呼び出しを受ける。
そこで待っていたのは、人の言葉を話す蝶・汐(うしお)と、大鷲・亘(わたり)。
彼らに告げられたのは、人界と異界を隔てる結界を修復する「守り手」という、一族に伝わる秘密の役目だった。
「嫌なら断ってもいい」と言われたものの、放置すれば友人が、家族が、町が危険に晒される。
なし崩し的に役目を引き受けた奏太は、夜な夜な大鷲の背に乗り、廃校や心霊スポットへ「出勤」することに!
小生意気な妖たちに絡まれ、毒を吐く蛙と戦い、ついには異世界「妖界」での政変にまで巻き込まれていく奏太。
その過程で彼は、一族が隠し続けてきた「残酷な真実」と、従姉・結(ゆい)の悲しい運命を知ることになる――
これは、後に「秩序の神」と呼ばれる青年が、まだ「ただの人間」だった頃の、始まりの物語。
★新作『蜻蛉商会のヒトガミ様』
この物語から300年後……神様になった奏太の物語も公開中!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/174241108/158016858
【完結/番外追加】サリシャの光 〜憧れの先へ〜
ねるねわかば
恋愛
彼女は進む。過去に囚われた者たちを残して──
大商会の娘サーシャ。
子どもの頃から家業に関わる彼女は、従妹のメリンダと共に商会の看板娘として注目を集めていた。
華々しい活躍の裏で、着実に努力を重ねて夢へと向かうサーシャ。しかし時には心ないことを言う者もいた。
そんな彼女が初めて抱いた淡い恋。
けれどその想いは、メリンダの涙と少年の軽率な一言であっさり踏みにじられてしまう。
サーシャはメリンダたちとは距離をおき、商会の仕事からも離れる。
新たな場所で任される仕事、そして新たな出会い。どこにあっても、彼女が夢を諦めることはない。
一方、光に囚われた者たちは後悔と執着を募らせていき──
夢を諦めない少女が、もがきながら光を紡いでいく軌跡。
※前作「ルースの祈り」と同じ世界観で登場人物も一部かぶりますが、単体でお読みいただけます。
※作中の仕事や制作物、小物の知識などは全てフィクションです。史実や事実に基づいていないことをご理解ください。
俺様御曹司に飼われました
馬村 はくあ
恋愛
新入社員の心海が、与えられた社宅に行くと先住民が!?
「俺に飼われてみる?」
自分の家だと言い張る先住民に出された条件は、カノジョになること。
しぶしぶ受け入れてみるけど、俺様だけど優しいそんな彼にいつしか惹かれていって……
皆さんは呪われました
禰津エソラ
ホラー
あなたは呪いたい相手はいますか?
お勧めの呪いがありますよ。
効果は絶大です。
ぜひ、試してみてください……
その呪いの因果は果てしなく絡みつく。呪いは誰のものになるのか。
最後に残るのは誰だ……
ドリンクバーさえあれば、私たちは無限に語れるのです。
藍沢咲良
恋愛
同じ中学校だった澄麗、英、碧、梨愛はあることがきっかけで再会し、定期的に集まって近況報告をしている。
集まるときには常にドリンクバーがある。飲み物とつまむ物さえあれば、私達は無限に語り合える。
器用に見えて器用じゃない、仕事や恋愛に人付き合いに苦労する私達。
転んでも擦りむいても前を向いて歩けるのは、この時間があるから。
〜main cast〜
・如月 澄麗(Kisaragi Sumire) 表紙右から二番目 age.26
・山吹 英(Yamabuki Hana) 表紙左から二番目 age.26
・葉月 碧(Haduki Midori) 表紙一番右 age.26
・早乙女 梨愛(Saotome Ria) 表紙一番左 age.26
※作中の地名、団体名は架空のものです。
※この作品はエブリスタ、小説家になろうでも連載しています。
恋は襟を正してから-鬼上司の不器用な愛-
プリオネ
恋愛
せっかくホワイト企業に転職したのに、配属先は「漆黒」と噂される第一営業所だった芦尾梨子。待ち受けていたのは、大勢の前で怒鳴りつけてくるような鬼上司、獄谷衿。だが梨子には、前職で培ったパワハラ耐性と、ある"処世術"があった。2つの武器を手に、梨子は彼の厳しい指導にもたくましく食らいついていった。
ある日、梨子は獄谷に叱責された直後に彼自身のミスに気付く。助け舟を出すも、まさかのダブルミスで恥の上塗りをさせてしまう。責任を感じる梨子だったが、獄谷は意外な反応を見せた。そしてそれを境に、彼の態度が柔らかくなり始める。その不器用すぎるアプローチに、梨子も次第に惹かれていくのであった──。
恋心を隠してるけど全部滲み出ちゃってる系鬼上司と、全部気付いてるけど部下として接する新入社員が織りなす、じれじれオフィスラブ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる