息吹アシスタント(息吹という名の援護人)

jun( ̄▽ ̄)ノ

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123・かすみVSデカブラスキー3

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123・かすみVSデカブラスキー3


「このおれ、今現在20歳のデカブラスキーはなぁ、元々は大場大貴という名前の心優しい男だったんだ。そしてその大場大貴は……巨乳とか爆乳ってふくらみを持った女がいいなぁと恋焦がれるピュアな男でもあった、悪いか、それがそんなに悪い事だっていうのか?」

「いや、その……恋焦がれるだけだったら別にいいんです。でも、あなたがさっきやった事とか、手に持っているモノとか、それが問題なわけで……」

「人の話を遮るんじゃねぇ! ビューティーかすみ、おれはなぁ、巨乳とか爆乳って女子や女性と恋愛出来たらどんなにいいだろうって、世界で一番誰よりもクソ真面目に想い続けた、天然記念物に指定されるべきピュアだったんだ。おれと比較すれば他のピュアはすべて詐欺師だ。だからおれはいつもさみしいキモチを持ち続けてきたんだ。なのに、それなのに一度としてモテない、そして巨乳や爆乳って女から相手にされない、なぜだ、なぜなんだ、なぜなんだよ!」

「そ、そんなのわたしが知るわけないでしょう!」

「ふん、女はいつだってそうだ。男の心を惑わしておきながら知るわけがないとしか言わない。だからおれは女が憎いと思った。こんなに恋焦がれても相手にされないのなら、巨乳とか爆乳って女を殺すことで心の穴埋めをしようと思った。でもできなかった、なぜだかわかるか?」

「わ、わからないです……」

「おれがやさしい性格だからひどい事はできなかったんだよ。どうだ、おどろいたかこの純情! これほど恋焦がれさみしさを背負っても、おれはやさしい男を捨てられなかった、わかるか、この心の痛み!」

「あの……」

「なんだ!」

「だったらそのネガティブなエネルギーを前に向ければよかったんじゃ……いつか願いは叶うかもしれないから、その時に備えて自分を磨いておこう。そして巨乳とか爆乳の彼女が出来たら、ずっと大事にしてあげられる力を備えておこうって、そう考えればまだ心の痛みは軽かったんじゃないですか?」

「ふん、いかにも女が言いそうな事だ。女の図太い神経では男の繊細な心の痛みなどわかるはずがない。だからだ、だからおれはたどり着いた」

「たどり着いたって、何に?」

「どんなに想ってもダメなら、それなら巨乳とか爆乳ってサイズのブラジャーを手にすればいいと。そうすればおれは誰にも迷惑をかけずに心の穴埋めができると悟った」

「えぇ……迷惑かけているじゃないですか」

「バカ野郎、人の話は最後まで聞け!」

「その前に、わたし女の子ですから、野郎じゃないですから」

「く……いちいちうるさい奴。とにかく、おれは永遠に叶わない想いを満たすため、Fカップ以下はただのゴミと心に誓い、それ以上のサイズってブラジャーをちゃんと金を出して買うようになったんだ」

「え、ほんとうに? 自分で買うならいいんですよ。でもそれなら、どうしてさっき、あの爆乳女性からブラジャーをとったりしたんですか? っていうか、あれはいったいどんな方法で取ったんですか?」

「おれはな、このおれはな、17歳の頃からアルバイトで貯めたお金の大半をデカブラの購入に充てた。そうして所有するデカブラの数は200枚くらいにまでなった。どうだ、参ったか!」

「いや、参ったかとか言われても……」

「だけどな、だけどな……こんなに繊細でやさしくマジメに生きていたというのに、ある日においておれは交通事故で死んでしまったんだ」

「え……」

「おれは納得できなかった……なんでひたすら恋焦がれ苦しいだけで、それなのにやさしさを失わず生きたのに志半ばで死なねばならないのだと」

「志って……なんですか?」

「おれはデカブラを1万枚は集めるつもりだったんだ。そうして自分の人生もまんざら悪くないと、たとえ巨乳や爆乳の彼女ができなくても決してさみしくなかったと満足するつもりだったんだ、悪いか、文句あるか!」

「いや……自分のお金で買っている分には文句とかないですけれど……」

「だろう? おれは善人なんだ。だからどうしても納得ができず、地獄裁判に連れていかれる前に逃亡してやった。そうしたら悪魔がおれにささやいてくれたんだ、おまえの情熱は賞賛に値するって」

「えぇ……」

「そうしておれは蘇った。そしてそのとき、巨乳とか爆乳って女の、細かいことを言えばFカップ以上であろう女が身に着けているデカブラを手を触れずにゲットする能力を手に入れた。そう、それこそこのデカブラスキーの情熱に満ちた生き様の始まりってわけだよ」

「何が情熱ですか!」

 かすみはグッと左手をにぎり、それは情熱じゃないとデカブラスキーの言い分を一蹴。

「情熱っていうのなら、そんなあさましい能力なんか使わず、正々堂々と自分のお金で買い物を続ければいいでしょう」

「いいじゃねぇかよ、たかがブラジャーの1枚くらい。おれみたいなピュアに振り向かない罰みたいなもんだ。そうだろう? それは巨乳とか爆乳って女がおれの相手をしなかった報いってもんだ」

「な、なにを、何を言っているんですかあなたは……」

 かすみ、色白な顔を赤くし薙刀に触れていない方の手をさらにつよく握りしめて言い放ってやる。

「デカブラスキー、あなた女の苦労がわかりますか? 女に恋焦がれるとか相手にされないとか言う前に、女が大変だって事に思いを寄せたりしましたか? あなたさっき言いましたよね、たかがブラジャーの1枚くらいって。ほんとうにそう思っているんですか? ブラは女にとって命みたいなモノなんです。自分のおっぱいと切り離せない、極めて特殊で大事なモノで、でもそれでいて一回購入すれば一生使えるってわけじゃないんですよ? それに、サイズが大きいとお金とかかかるんです、わかりますか? 巨乳とか爆乳ってサイズになるとどのくらいお金がかかって大変か」

「わかる」

「は?」

「だっておれ、説明してやっただろう。生前は自分の金を出してデカブラを買いまくったって。だから高いなぁといつも思っていた。ビューティーかすみ、おまえは人の話を聞いているのか? それとも理解する頭がないのか?」

「く……で、でも……」

「でもなんだよ」

「たいせつなブラを取られた女性のキモチはどうなるんですか? 仮に返されたってそんなのいらない! ってなるほどショックなんですよ? あなたは満たされていいでしょうけど、取られた女はすごく傷つくんです」

「それはちがうな」

「ち、ちがう? なにがちがうっていうんですか」

「巨乳や爆乳だからこそブラジャーを取られた、それは名誉の負傷だと誇ればいい。もっと言うなら自然のいたずらに泣かされたと考えればいい。誰だってそうだ、自分にひどい事をする自然に腹を立てたとしても泣き寝入りしかできない。それと同じように思えばいいだろう」

「く、デカブラスキーわたしは……あなたを許さない、絶対に!」

 怒りに燃えたかすみ、薙刀を持ち中段の構えを取る。その表情には悪を許さないという熱いキモチがたっぷり漂っている。
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