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一章・・・宵の森
ツクヨミの憂鬱
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下界を眺め、ツクヨミこと大地の神はため息をつく。
【紅月のヤツめ、よもや頭に血が上りすぎて下した命を忘れてはいまいな・・・。】
いつの間にか現れた黒い狐面の童子がスっ、と緑茶とクッキーを差し出す。新月がお供えしたものだ。
「紅月めは千年経とうとも変わりませぬな。」
【ああ、多少丸くはなったが頭に血が登りやすいのは相変わらずのようだな。】
「そのようでございます。
しかし・・・あの新しく配下にされた坊やは大丈夫なのでしょうか?」
【うむ・・・今は、誰もお目付け役がいない状態だな。】
ツクヨミは少々頭を悩ませる。
【死にはせんだろうが、なにせ素直ないい子だ・・・付け入られてしまうのも時間の問題だろうな。】
「・・・主様、差し支えなければ我らが保護に向かいましょうか。」
【いや、まだこの神域に長く存在するには魂が幼すぎる。】
「では・・・」
【ああ、新月の傍に行ってくれ。】
「我らでは、地上で人型をとる事が出来ませんが・・・。」
【構わん。新月が一人でいるよりはいいだろう。】
「御心のままに」
黒い狐面の童子が消える。
ワタワタと白い狐面の童子も現れ、ツクヨミに慌ただしく会釈し、慌ただしく消える。
【頼んだぞ、十六夜、幻月・・・】
おっちょこちょいな従者を思い出し、ツクヨミは少々不安になった。
第一章・・・宵の森 Fin.
【紅月のヤツめ、よもや頭に血が上りすぎて下した命を忘れてはいまいな・・・。】
いつの間にか現れた黒い狐面の童子がスっ、と緑茶とクッキーを差し出す。新月がお供えしたものだ。
「紅月めは千年経とうとも変わりませぬな。」
【ああ、多少丸くはなったが頭に血が登りやすいのは相変わらずのようだな。】
「そのようでございます。
しかし・・・あの新しく配下にされた坊やは大丈夫なのでしょうか?」
【うむ・・・今は、誰もお目付け役がいない状態だな。】
ツクヨミは少々頭を悩ませる。
【死にはせんだろうが、なにせ素直ないい子だ・・・付け入られてしまうのも時間の問題だろうな。】
「・・・主様、差し支えなければ我らが保護に向かいましょうか。」
【いや、まだこの神域に長く存在するには魂が幼すぎる。】
「では・・・」
【ああ、新月の傍に行ってくれ。】
「我らでは、地上で人型をとる事が出来ませんが・・・。」
【構わん。新月が一人でいるよりはいいだろう。】
「御心のままに」
黒い狐面の童子が消える。
ワタワタと白い狐面の童子も現れ、ツクヨミに慌ただしく会釈し、慌ただしく消える。
【頼んだぞ、十六夜、幻月・・・】
おっちょこちょいな従者を思い出し、ツクヨミは少々不安になった。
第一章・・・宵の森 Fin.
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