七転び八起きしたらもう傷だらけなわけで

月駆 ニヤリ

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4話

重なり

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ひどく頭が痛い。

朝起きたおれは、ベッドの反対側を向いてねていた。歯磨きをしに階段を降りると、家族はみんなリビングでテレビを見ていた。
少し寝坊をしたおれは学校に遅刻すると思い、急いで用意をして家を出た。
途中、淡いピンクの花を咲かせたハナミズキに目を取られながらも早足に学校向かった。いつもなら気がひかれないものでも、今日は新鮮に感じた。
遅めに校門をくぐったおれは、ぎりぎりまで朝練をしているサッカー部の疲れきった声を聞きながら下駄箱でスリッパに履き替え教室に向かう。
いつもと変わらない教室。
1-3の教室を開ける。木の匂いが鼻を抜けていくこの感じがおれは何ともいえなくて好きだった。
いつものとおり自分の席に向かったおれは朝から筋トレに精を出すヒロを横目に席に座る。
太陽光に反射して光るヒロの汗が少しうっとおしい。

「おはようございます!今日は遅かったですね。何かご都合が?」

光る汗が落ちる。

「別に。ただ朝からどうも頭が痛くってな。深い夢を見ていたみたいだ。」

「ほう。それはどのようなものですか?」

「忘れた。」

知っているだろうが、夢というのは覚えていようとしても忘れることがほとんどだ。

「ふふふ、、面白いですね。夢というのは。」

なにがおもしろいんだ。

少しいらいらしたおれは、後味が少々悪かったので参考書を開いて解き始めることにした。
朝のホームルームが始まる。今日は数学が二時間もある日だった。新しい筋トレを取り入れてきたヒロは今日の休み時間も筋トレに精を出していた。本日二回目の数学は最終の授業で、ほかのクラスメイトは疲れきっていたのか居眠りをし始める人が多かった。

長い長い六限目の授業を受け終え、今日もヒロと帰る。

「いやいや、さすがに数学二つはしんどかったですね~。」

あくびをしながら話しかけてくる。

無視したおれに、ヒロは肩からずれたカバンを掛けなおしアニメのヒロインのように言った。

「それじゃあ、僕にはいつまでたっても勝てませんよ?」

彼女かっ!
いかんいかん、こんなやつに冷静さをかかれては。

「...。」

「何ですか。親友っぽく“ばーか”とか言わないんですか?」

馬鹿にしているようなヒロだったが、こんなやり取りでもさみしそうに下を向いていた。

その後はいつものとおり塾に行き、授業を受け、日付が変わる前には家について寝る準備をしていた。

それにしても今日は数学二つなんてほんとにつかれたな。

あれ、、?どこかで、、

いつの間にかおれは今日も深い深い眠りについた。
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