17 / 22
第2章 少年の決め事
間合いを詰める
しおりを挟む
「ギェー!ギェー!!」
「っ!仲間を呼んだのか!」
顔を上げると、今倒したものと同じ魔物が3羽、真上を旋回していた。
「っ…シュラ!剣を捨てて走れ!」
「はぁ!?
私は魔剣士だ!
こいつらは私が倒す!」
「っ……!」
ビューッと強く風が吹いたかと思えば、急降下した魔物が二羽、リヴの前からこちらへ一直線に飛んできた。
「っ!はぁっ!」
剣を薙ぐと、一羽に当たって、もう一羽が突っ込んでくる。
くちばしの攻撃を剣で防ぎ、直接剣を振るうと、触れたところから焼けるように魔物を裂いた。
「っ!シュラ!やめろ!」
「っ!?」
いつの間にか背後に回ったリヴに後ろから羽交い締めにされて、持ち手に手を掛けられる。
取られる……!
「は、離せ!まだ魔物が……!」
「このままお前が暴れれば、村にまで被害が及ぶ。
やめろ」
「っ……そんなの、殲滅すればいい話だろ!
何故戦わないんだ!!」
振り向き、見える範囲でリヴを睨む。
リヴはまた無表情に、私を見ていた。
それが、腹立たしい。
こいつだって、戦闘能力は格段に高いはずなのに!
何故、何故こいつは、魔物の肩を持とうとする……!
こいつは、敵なのか!?
「あ!リヴにいちゃーん!」
「!?」
後ろから声がして、ハッとする。
子供の声だ。
リヴもそれに気づいてか、振り返って舌打ちする。
身体が離されて振り向くと、丘を駆け下りてくる3人の小さな子供達がいた。
リヴはその子供達に向かって駆けていく。
上を見上げると、魔物が子供達に標的を変えて滑空を始めたところだった。
リヴのあの距離では、間に合わない……!
「リヴ!」
「来るな!剣を捨てろ!」
また、そんなことを……!
リヴの後ろを追って駆け出す。
「はっ!」
シュッ!
剣を薙いで魔物のいる空中を裂くも、あと少しのところで躱された。
くそっ!
飛行型の魔物に剣圧は不利だ!
なら……
立ち止まり、身体の後ろの方で剣を構え、剣先を魔物に合わせる。
ここだ!
「進め!!」
勢いよく前方に突き刺すように動かすと、剣は速度を維持して照準を合わせたまま、銃のように突き進む。
それに合わせるように私も駆け出した。
この速度なら、リヴにも追いつく!
真横のリヴと、目が合った。
逸らして、目の前の魔物に目を向ける。
「……はぁあ!!」
飛躍して、上から構えた剣を薙ぐ。
私の剣は、完璧に魔物を捉えた。
いける……!
「っ!仲間を呼んだのか!」
顔を上げると、今倒したものと同じ魔物が3羽、真上を旋回していた。
「っ…シュラ!剣を捨てて走れ!」
「はぁ!?
私は魔剣士だ!
こいつらは私が倒す!」
「っ……!」
ビューッと強く風が吹いたかと思えば、急降下した魔物が二羽、リヴの前からこちらへ一直線に飛んできた。
「っ!はぁっ!」
剣を薙ぐと、一羽に当たって、もう一羽が突っ込んでくる。
くちばしの攻撃を剣で防ぎ、直接剣を振るうと、触れたところから焼けるように魔物を裂いた。
「っ!シュラ!やめろ!」
「っ!?」
いつの間にか背後に回ったリヴに後ろから羽交い締めにされて、持ち手に手を掛けられる。
取られる……!
「は、離せ!まだ魔物が……!」
「このままお前が暴れれば、村にまで被害が及ぶ。
やめろ」
「っ……そんなの、殲滅すればいい話だろ!
何故戦わないんだ!!」
振り向き、見える範囲でリヴを睨む。
リヴはまた無表情に、私を見ていた。
それが、腹立たしい。
こいつだって、戦闘能力は格段に高いはずなのに!
何故、何故こいつは、魔物の肩を持とうとする……!
こいつは、敵なのか!?
「あ!リヴにいちゃーん!」
「!?」
後ろから声がして、ハッとする。
子供の声だ。
リヴもそれに気づいてか、振り返って舌打ちする。
身体が離されて振り向くと、丘を駆け下りてくる3人の小さな子供達がいた。
リヴはその子供達に向かって駆けていく。
上を見上げると、魔物が子供達に標的を変えて滑空を始めたところだった。
リヴのあの距離では、間に合わない……!
「リヴ!」
「来るな!剣を捨てろ!」
また、そんなことを……!
リヴの後ろを追って駆け出す。
「はっ!」
シュッ!
剣を薙いで魔物のいる空中を裂くも、あと少しのところで躱された。
くそっ!
飛行型の魔物に剣圧は不利だ!
なら……
立ち止まり、身体の後ろの方で剣を構え、剣先を魔物に合わせる。
ここだ!
「進め!!」
勢いよく前方に突き刺すように動かすと、剣は速度を維持して照準を合わせたまま、銃のように突き進む。
それに合わせるように私も駆け出した。
この速度なら、リヴにも追いつく!
真横のリヴと、目が合った。
逸らして、目の前の魔物に目を向ける。
「……はぁあ!!」
飛躍して、上から構えた剣を薙ぐ。
私の剣は、完璧に魔物を捉えた。
いける……!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる