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第十三話 初めての火球!
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ディンも無事回復し、療養を続けてきた。そして、あれから数ヶ月が経とうとしている頃。
ようやくディンが剣を用いた魔法の行使コントロールができる頃を見計らい、ミザリーはディンの元へと再び足を運ぶ。
噂によるとザイモールはリアナの元へ突き返された。それからはディンとリアナの戦術教師としてディグル村に身を置いている。
それにザイモールはディオーネ協会支部へ真っ直ぐ戻らずに結局適当に羽を伸ばしてから報告したようで、リアナのチクリの方が早かったようだ。
現にミザリーがディオーネ王都に戻った方がザイモールより早かったのだ。
そして現在、ディグル高山にてディンは修練の真っ只中である。ディグル高山は標高三千メートルを優に超え、人気ひとけが無い。
それ故に魔物が住み着くこともなく、周りを気にすることなく力の解放が出来るため修練に向いている。
ひたすらザイモールの無理難題に応えるディン。いじめかと思うくらいにめちゃくちゃな事ばかり求めてくる。決まってその間、ザイモールはいつも姿を消す。あいつ、絶対どこかで寝ている。そうディンは思う。
数日に一度はリアナも差し入れに様子を見に来てくれるが「ディン、その調子だよ」「ディンもっと食べなきゃ駄目だよ」などの冷やかしともとれる軽い応援や注意しかしてくれなかった。
邪魔をしてはいけまいと、リアナもあまり干渉しないようにしているらしい。
それからというもの、ザイモールはなんだかんだでディグル村に居ながらディンの世話役、更なる調査を同時進行する事を課せられていた。
協会の任務を遂行する時ばかりは席を外すのだが、隙あらば職務怠慢を決め込む。リアナはザイモールを監視をする事も含め、チェックしに来ているのだ。
その日はリアナが来た。
ディンはオードのコントロールが大分出来るようになっていたので、リアナに見せてやろうと意気込んでいる。
「リアナって魔法を使う時どういうイメージをしてるか教えてくれよ」
「うーん、なんだろうね、一箇所に力を溜め込むように深く念じる…。それを上手いこと放てるように感覚で制御してるかな?」
「ようやく俺もそれが分かってきたんだよ! ちょっと見てて欲しいんだけどさ!」
「いいよー」というリアナを背にしてディンは右の掌に力を込める。
オードの力を引き出す為に己のオードを制御する。制御出来て初めて周りに自分のオードを周りに放出し大気のオードに共鳴及び、増幅する事で魔法が初めて発動できる。
明鏡止水にてオードの流れを読み解き、感覚頼りにオードを均す。その際にはオードの流れにノイズが発生しないようにする。
火球を作りたいとして、ノイズが走ると不発に終わったり、発動しても種火だったりゼロ距離で爆発がおこってしまう。
ディンはこの期間、ザイモールからそう教わり様々な技を独学にて習得した。
ググググ…。
少し力が溜まると明るい炎の様なオードが掌から染み出ている。今までならこれだけ力めばとてつもない力が引き出せていたのに。ディンは本気で小さな火球を作り出す。今はたったこれだけの力を引き出すために必死で鍛え、尽力している。
そして、空へと放つ。近くにある雲さえ穿つ事は出来ないが、魔法を使い初めて日が浅いにしては上出来であった。
リアナは少し悲しそうに火球を目で追う。
行使することは出来なかったがこんなちっぽけなな力、昔のディンなら…とどうしても脳裏を過ぎってしまう。
「どうよ! 前までの感覚ならちょっと適当に力貯めればすげぇ力が手に溜まっていってんのが分かったんだけど、今じゃそうはいかなくてさ。
小さい力を器用に使う感じって言うのかな? それが難しいんだよね」
珍しく言葉多く話すディン。この数週間悩んだ結果、自分なりの答えに辿り着いたらしい。
「私にはよく分からないんだけど、一度覚えた感覚が壊れて使えくなってまた頑張ってこんな早くに少しでも使えるようになったディンはすごいと思うよ」
リアナは控えめに笑う。本当に尊敬はしている。心の底からそう思っている。それでもやるせない気持ちになるのだ。
そんなリアナの事を何となく理解しているディンは今更つまらない事を気にしない。見返してやればいいとそんな事は心に灯る情熱の添加剤にする。
「リアナは昔から魔法が上手いからなあ、リダズさんもそうだし、天才なんだろうな」
そう言って笑うディン。少し褒めてみたが、あまりリアナはよく思わない。彼女は彼女で悩みを抱えている。必死なディンを見て、自分も感化されているのだ。故に大きな壁にぶつかった。
「そんな事ないよ、もっとやってみたいことがあるから」
「やってみたいこと?」
「知ってるとは思うけどうちの家系ではね、四属性の他にある光と闇の魔力オード、珍しい話みたいなんだけどそのうちの光属性を得意としているの。でも、私にはそれがよくわからないの」
「うわぁ、なんか難しそうだな。そういうの想像できねーもん」
「そうなの。せっかく近くにいるおじいちゃんに聞いてみてもバッ! グン! ドン! みたいな事しか言わないし……。そんな感じだと、私には才能無いのかなって思っちゃう時があるよ」
アハハハ、と最後に付け足して笑うリアナ。
「だから、天才じゃないと思うよ」と小さく呟いた。
実際の所、属性魔法のうち3種を行使できるリアナは都でしっかりとした審査を受けたとしても上級魔導師としての認定が降りるほどの実力ではあるのだが、いかんせんそうは思っていない。
彼女は彼女なりに不甲斐なさを感じ、納得がいかない頑固な所があった。
そこに、昼過ぎにしてようやくザイモールが現れる。
しんみりと何を話しているのか気になったため隠密に姿を晦まして盗み聞きしていたらしい。
「ちょっと! ザイモールさん何で聞いてるんですか!?」
「いや、僕もそんな事思った事もあったりしたかなーと思って」
「あなたには関係ないんです! 勝手に盗み聞きしないでください!」
「相変わらず当たりが強いんだから。それに僕だって少し位なら助言しようと思ってたのにさ」
本気で嫌がるリアナにザイモールはわざとらしくしょんぼりとしてみせた。
「助言ですか?」
リアナは戸惑う。
確かに彼は凄腕の大英雄。客観的に見れば大英雄のしっかりとした助言は千金にも並んでもおかしくないと。
「うん、まあ、リアナちゃん僕に冷たいし考えどころだけどね……」
「トホホ……」と臭味のある演技を重ねる。両人差し指同士でつんつんしている。
(うんっ、その指凄くへし折ってやりたい……!! けど……!!)
「えっ、そうならそうと早く言って下さいよ~ザイモールさん」
三文芝居には三文芝居で応対するリアナ。急にすごい変わりようだとディンは感心していた。
「言ってみただけだよ、君ならいつか自分で気づけるだろうし」
「へ? どういう事ですか?……?話して損した気分になりました」
「そもそも僕、光とか発動すら出来ないからね。ほら、この通りさ」
そう言うと、ザイモールは掌から闇と炎を混ぜ込んだ火球を出してみせる。
で? と言わんばかりにジーッと目線を送るリアナ。一方、ディンは「かっけー」と浅いリアクションを取る。
ようやくディンが剣を用いた魔法の行使コントロールができる頃を見計らい、ミザリーはディンの元へと再び足を運ぶ。
噂によるとザイモールはリアナの元へ突き返された。それからはディンとリアナの戦術教師としてディグル村に身を置いている。
それにザイモールはディオーネ協会支部へ真っ直ぐ戻らずに結局適当に羽を伸ばしてから報告したようで、リアナのチクリの方が早かったようだ。
現にミザリーがディオーネ王都に戻った方がザイモールより早かったのだ。
そして現在、ディグル高山にてディンは修練の真っ只中である。ディグル高山は標高三千メートルを優に超え、人気ひとけが無い。
それ故に魔物が住み着くこともなく、周りを気にすることなく力の解放が出来るため修練に向いている。
ひたすらザイモールの無理難題に応えるディン。いじめかと思うくらいにめちゃくちゃな事ばかり求めてくる。決まってその間、ザイモールはいつも姿を消す。あいつ、絶対どこかで寝ている。そうディンは思う。
数日に一度はリアナも差し入れに様子を見に来てくれるが「ディン、その調子だよ」「ディンもっと食べなきゃ駄目だよ」などの冷やかしともとれる軽い応援や注意しかしてくれなかった。
邪魔をしてはいけまいと、リアナもあまり干渉しないようにしているらしい。
それからというもの、ザイモールはなんだかんだでディグル村に居ながらディンの世話役、更なる調査を同時進行する事を課せられていた。
協会の任務を遂行する時ばかりは席を外すのだが、隙あらば職務怠慢を決め込む。リアナはザイモールを監視をする事も含め、チェックしに来ているのだ。
その日はリアナが来た。
ディンはオードのコントロールが大分出来るようになっていたので、リアナに見せてやろうと意気込んでいる。
「リアナって魔法を使う時どういうイメージをしてるか教えてくれよ」
「うーん、なんだろうね、一箇所に力を溜め込むように深く念じる…。それを上手いこと放てるように感覚で制御してるかな?」
「ようやく俺もそれが分かってきたんだよ! ちょっと見てて欲しいんだけどさ!」
「いいよー」というリアナを背にしてディンは右の掌に力を込める。
オードの力を引き出す為に己のオードを制御する。制御出来て初めて周りに自分のオードを周りに放出し大気のオードに共鳴及び、増幅する事で魔法が初めて発動できる。
明鏡止水にてオードの流れを読み解き、感覚頼りにオードを均す。その際にはオードの流れにノイズが発生しないようにする。
火球を作りたいとして、ノイズが走ると不発に終わったり、発動しても種火だったりゼロ距離で爆発がおこってしまう。
ディンはこの期間、ザイモールからそう教わり様々な技を独学にて習得した。
ググググ…。
少し力が溜まると明るい炎の様なオードが掌から染み出ている。今までならこれだけ力めばとてつもない力が引き出せていたのに。ディンは本気で小さな火球を作り出す。今はたったこれだけの力を引き出すために必死で鍛え、尽力している。
そして、空へと放つ。近くにある雲さえ穿つ事は出来ないが、魔法を使い初めて日が浅いにしては上出来であった。
リアナは少し悲しそうに火球を目で追う。
行使することは出来なかったがこんなちっぽけなな力、昔のディンなら…とどうしても脳裏を過ぎってしまう。
「どうよ! 前までの感覚ならちょっと適当に力貯めればすげぇ力が手に溜まっていってんのが分かったんだけど、今じゃそうはいかなくてさ。
小さい力を器用に使う感じって言うのかな? それが難しいんだよね」
珍しく言葉多く話すディン。この数週間悩んだ結果、自分なりの答えに辿り着いたらしい。
「私にはよく分からないんだけど、一度覚えた感覚が壊れて使えくなってまた頑張ってこんな早くに少しでも使えるようになったディンはすごいと思うよ」
リアナは控えめに笑う。本当に尊敬はしている。心の底からそう思っている。それでもやるせない気持ちになるのだ。
そんなリアナの事を何となく理解しているディンは今更つまらない事を気にしない。見返してやればいいとそんな事は心に灯る情熱の添加剤にする。
「リアナは昔から魔法が上手いからなあ、リダズさんもそうだし、天才なんだろうな」
そう言って笑うディン。少し褒めてみたが、あまりリアナはよく思わない。彼女は彼女で悩みを抱えている。必死なディンを見て、自分も感化されているのだ。故に大きな壁にぶつかった。
「そんな事ないよ、もっとやってみたいことがあるから」
「やってみたいこと?」
「知ってるとは思うけどうちの家系ではね、四属性の他にある光と闇の魔力オード、珍しい話みたいなんだけどそのうちの光属性を得意としているの。でも、私にはそれがよくわからないの」
「うわぁ、なんか難しそうだな。そういうの想像できねーもん」
「そうなの。せっかく近くにいるおじいちゃんに聞いてみてもバッ! グン! ドン! みたいな事しか言わないし……。そんな感じだと、私には才能無いのかなって思っちゃう時があるよ」
アハハハ、と最後に付け足して笑うリアナ。
「だから、天才じゃないと思うよ」と小さく呟いた。
実際の所、属性魔法のうち3種を行使できるリアナは都でしっかりとした審査を受けたとしても上級魔導師としての認定が降りるほどの実力ではあるのだが、いかんせんそうは思っていない。
彼女は彼女なりに不甲斐なさを感じ、納得がいかない頑固な所があった。
そこに、昼過ぎにしてようやくザイモールが現れる。
しんみりと何を話しているのか気になったため隠密に姿を晦まして盗み聞きしていたらしい。
「ちょっと! ザイモールさん何で聞いてるんですか!?」
「いや、僕もそんな事思った事もあったりしたかなーと思って」
「あなたには関係ないんです! 勝手に盗み聞きしないでください!」
「相変わらず当たりが強いんだから。それに僕だって少し位なら助言しようと思ってたのにさ」
本気で嫌がるリアナにザイモールはわざとらしくしょんぼりとしてみせた。
「助言ですか?」
リアナは戸惑う。
確かに彼は凄腕の大英雄。客観的に見れば大英雄のしっかりとした助言は千金にも並んでもおかしくないと。
「うん、まあ、リアナちゃん僕に冷たいし考えどころだけどね……」
「トホホ……」と臭味のある演技を重ねる。両人差し指同士でつんつんしている。
(うんっ、その指凄くへし折ってやりたい……!! けど……!!)
「えっ、そうならそうと早く言って下さいよ~ザイモールさん」
三文芝居には三文芝居で応対するリアナ。急にすごい変わりようだとディンは感心していた。
「言ってみただけだよ、君ならいつか自分で気づけるだろうし」
「へ? どういう事ですか?……?話して損した気分になりました」
「そもそも僕、光とか発動すら出来ないからね。ほら、この通りさ」
そう言うと、ザイモールは掌から闇と炎を混ぜ込んだ火球を出してみせる。
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