公爵家の父と娘

アリス

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プロローグ

7月11日、王様の誕生日パーティー5日目、王都散策デート

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 「お父様…あれは──変態ですの?」 
 「アリー…見てはいけない、此方に来なさい」
アリエルが指差す先では──筋肉ムキムキの男が裸で──いや、股間部分は厚地のブーメランパンツ(黒)とサスペンダーで固定された褐色肌の紳士──いや、“変態紳士”か?が居た。

 「フンッ!フンッ!フンッ!!見てくだされ…!!この吾輩わがはいの鍛え抜かれた身体を…─ッッ!!」

バッキバキに割れた腹に肩甲骨…、ポージングを取る50代半ばの人族の灰色の短髪、紫眼の──“変態紳士”はストリートパフォーマー──“大道芸”の1つのようだ。
…証拠に彼の前には“おひねり入れ”の缶…幾つかの硬貨と貨幣が見える…うぇっ?!物好きな…。
…確かにイイ身体しているけれども。
 「…お、お父様…っ」
 「ああ、早く避難しよう。な?」
 「ええ…」
微妙な顔でそそくさ立ち去る…と言うか、自由すぎる。誰も止めに来ないとか…需要、あるのか?あるのか。
王都の街は碁盤の目のように展開されている上、買い物なら中央区(王立学園も中央区にある)、冒険者ギルドや治療院や教会に用があるなら東街区、孤児院と王都学校なら西街区、貴族の邸宅や城は北街区に…商業ギルドや各商会の事務所が置かれているのが南街区。竜車が置かれているのもこの南街区だ。
魔物使いテイマーの術者が契約テイムした竜が牽く“竜籠”に乗って空を移動するのだ。

東西南北で4つ門があるが──“大門”は南北にのみ。…北大門は城の関係者か騎士しか通れない。
南大門は大規模な商隊の魔動車や魔動トラックが主に通る。
冒険者以外の通行は遠慮して貰っている。
…大型魔動車や大型魔動トラックの通り道の為とても危険だから。
南大門を通らなくても東西の門から何処へなりと行けるし、用途に合わせた使い方をすればいい。
例えば──…西街区の門からは風光明媚なアリアケ湖へと続く道があるし、ニーレンバーグの森では猪や豚や、鹿なんかの肉が獲れる…“恵みの森”がある。
端から端まで真っ直ぐ踏破すると3時間で行き止まりに辿り着くそこまで深くない森。
東門からは街道沿いに行き、途中の分かれ道で左にけば迷宮ダンジョン、右に行けば小川や他の街に向かうグーデルカ大橋へと続く。
途中祠や“古代遺跡”があったりする…開けた通りに坂や丘…、村や集落、洞窟に小山…遠くに聳え立つ山脈が蜃気楼に投影される雄大な地…。

“王の天秤”があるのは北大門の先だ。
(だから、一般人の立ち入りは禁止されている)
“王の天秤”の浅層は軍の遠征地としても使用されている為秘匿されている部分が多い。
──王太子選抜戦の時は軍は一旦城へと帰還し通常任務に戻る。
(この時休暇が予定されている兵士はそのまま休暇へ、郊外に出る任に就いている者はそのまま王都を出る)

…中央区は買い物に最適で…上級貴族向けの高級店、下級貴族や商人向けの店、庶民向けの店、冒険者向けの店…と、4つのブロックに別れており、北街区に近い通りが高級、商人向けの店が多いのが南の通り、東門に近い通りが冒険者向けの店が並ぶ通りで、西門に近い通りが庶民向けの店が多く集まる。
…カフェやレストラン、庶民向けの大衆食堂、居酒屋から“ちょっとした”バーや宿、『エヴァンタ王国王立メルメルダ王都大図書館』もこの中央区に並ぶ。
…今晩のおかずから冒険者の武器まで──あらゆる物がこの中央区で揃うと言う─…“買い物”に最適な5階や10階建ての百貨店に混じって…平屋の店、2階建て店舗─…、と行き交う人々の人種以上に雑多な彼らの横を通り過ぎて時折屋台の串焼きを買い食いしたり、トロピカルジュースを飲んだりする。

 「うん、美味しいですわ」
 「それは良かった。…ふむ、確かに美味いな」
 「ええ、お父様っ!」
 

王都民の多くが住むアパートメントやマンションが犇めいているのが東街区─…。
無論、戸建てもあれば2階建てしかないアパートメント住宅もある。
北街区は貴族の邸宅や別荘しかない静かな所だ。
北街区に近い通りに並ぶのはドレスや礼服の仕立屋、貴族向けのカフェテリアや高級宿、レストラン…。

…王都はとても1日では見て回れないほどに広大で、雑多で…多種多様な店や施設が並ぶ。

…王都にスラムは無く、移民と孤児院出身者で今尚開発が進む“開発エリア”は──西門の先の空き地一帯…。
後に“移民街”と呼ばれる開発エリアは…まだ民家が数件建つだけだ。

 「…さあ、そろそろ帰ろうか?アリー」
 「はい、お父様…っ」
グッと腰を掴んで引き寄せる。
 「あ、歩きにくい…ですわ…っ///」
 「そう?なら、運ぼうか…?」
 「~~ッ!!い、いえ…恥ずかしいから結構、ですわ…お父様…」
 「そうか。…なら、車で帰るか」
 「…はい」
俯き恥じらう娘のつむじにそっと口付けて…フェルディナンドは通りを歩く。
駐車場へと向かえば…マスノイア公爵家専属運転手のディックが此方を認めて略式の一礼をして、ドアを開けた。
 「お待ちしておりました、旦那様…奥様。」
 「…っ、は、はい…」
 「もう帰るのでな、ディック」
 「左様で御座いますか」
促され後部座席に娘と共に乗車する。
…中は公爵家の応接室2個分ほどの広さがある。
空間魔法で拡張された車内は快適な談話室と相違ない作り。
ふかふかの絨毯は暖色系、車内であることの閉塞感や圧迫感はないように壁紙の色や柄は淡いクリーム色のもの、壁には風景画や聖獣、神獣や古竜の勇ましい姿等が描かれた神話モチーフの写実画…。
 「アリー…こちらに」
 「?はい、お父様…んっ!」
側に寄る娘の頤を持ち上げキスをする。
 「…帰ったら先ずは私の部屋、その後にアリーの部屋だ…いいね?」
 「~~っ!は、はい…お父様…っ♡///」
…デートの“〆”の前の─…のようだ。
赤面し照れる娘をぎゅっと抱き締めたまま…私は緩やかな駆動音を横目に公爵邸に着くまでの…僅かばかりの“イチャイチャ”を堪能していた──。



僅か10分のを楽しんだ後、二人を乗せた魔動車──ジェノヴァ・ベンツ──は王都の公爵邸へと静かに帰還した。
赤褐色の煉瓦作りが売りの我が家…。
この邸は初代からの引き継ぎだが──世代を何代も渡って改修・補修、改築&増築された由緒正しきマスノイア公爵家の邸である。
代々のマスノイア公爵家当主とその家族のみが暮らす事を許されたのが、ここと領都の本邸2軒─…。
当主の兄弟や姉妹は別荘かまた嫁ぎ先or婿入りした貴族家に居着くので関係ない。
…彼らが帰省する時の“実家”は別荘や別宅、又は新たな貴族家を興すか──まあ、分家当主を勤める者以外はやはり他で身を立てなければいけないのは──どこも同じではあるが。

 「…さあ、行こうか?アリー」
 「は、はい…お父様っ///」
赤面し俯くかわいい娘の手を取り、先ずは私の私室へ─…人払いも済ませ、2時間後の食事を食堂に頼むと言伝てて、キングサイズベッドに腰掛ける。

 「アリー…」
 「お父様…」

そっと顎を持ち上げ唇を重ねた。
 のグロスが私の唇に写る…濡れた瞳の艶やかさ…ああ、私の娘は──こんなにも美しい。
月の妖精もかくや、のプロポーション、顔立ちは母親ユリ似だが、瞳の色は──私の色。
ユリアーナはスレンダー体型であったが…まあ、長身の私と釣り合ういい女であった…まあ、病弱で出産も危ぶまれた亡き妻─…彼女が今も生きたとしても──私は…
 「お父様…っ、ぁ…っ♡だめ、ですわ…お風呂に…汗…匂いが…。…そ、それに…っ」
 「聞けないな」
 「ぁ、ぁぁ…っ?!♡はぅんっ!ぁぁ…っ!!♡お父様…お父様ぁ~~っ!!♡♡」
私は─…この誰よりも愛しい女性ひとを手放しはしない。
遅かれ早かれ“第2夫人”として迎えていただろう…。
…今もこうして触っているだけなのに…興奮が止まらないのだから。
もう車内でした後だと言うのに──下半身はビンビンと天を貫いている…ああ、早く挿入れてしまいたい。
ドレスはもう脱ぎ捨てて…。
その細い肩を寄せて…そっと横たえる。
 「…いっぱい気持ち良くなろうね?」
 「…んっ。ぁ…ぁぁ……っ!!♡」
ぐちゅり、ぐちゅり…。
滴る蜜の香りはどこまでも甘く…私の理性を溶かす媚薬のようだ。
ユリアーナに似たユリアーナではない私の大事な大事な一人娘。
に男としての劣情…欲望を向ける私を世間は外道だの、性的虐待だのと言うが──この蕩けるような笑顔を…妖艶で淫乱な艶姿を見せてやりたい─…。
この美人でかわいい私の宝物は──私の指で乱れている、安心しきった身体で、声音で…身を任せているのだから。
 「…お、お父様ぁ…っ!♡」
 「アリー…気持ちいい?」
 「は、はい…あんっ、ぁぁ…っ!♡お父様の手…優しい…あんっ!はぁ…っ♡♡」
潤んだ翠玉も、吐息も、熱も…全て“私だけ”のものだ。
何人なんぴともこの娘に触れる事は許さない。
 「…お父様ぁ…っ!欲しい…のですわ…いれて…。……はぁんっ!!」
 「…アリーッ!!ああ、いいとも。かわいいアリーのおま○こに挿入れるよ…ふぅっ!!」
ずぷぅ…っ!!
滾る衝動に身を任せ…アリーの中に剛直を挿入してみれば。
 「くっ、ぅぅ…っ!はぁ…っ。」
熱い熱い温泉のような粘膜に出迎えられた。
 「…ぁぁ…っ、お父様…ぁっ!!熱いの…お父様の…おちん○ん…っ♡私…私…ぁぁ…っ!!♡」
きゅうきゅう締め付けてくるかわいい娘の拘束に目を細め、腰を往復する。
 「…アリー…ッ、く…っ!そんなにも私のものに絡み付いて…はぁっ、いけない娘だ…♡私のものがそんなにも好きか?アリー…」
吐息は掠れ、瞳に獰猛な肉食獣のような光が点る。
 「…ッ、は、い…っ♡お父様…っ!私は…お父様のおちん○んが大好きなメス犬ですわ。だから…だからぁ…っ!!もっと…もっと…突いて下さいまし…んぁぁっ!?」
ズチュズチュッ!!

深い突き込みにアリエルは一際甲高い声で啼いた。

湯立つ夏の夜に負けないほど熱く荒々しく交わる二人─…この父と娘にとってはお互いこそが至高のなのだろう。
感じている表情かお、絡み付く視線、同じくらいに乱れた吐息、鼓動…心毎繋げるような──そんな交わり、身体を重ねる愉悦と興奮は…二人にしか真実判らないのだろう。
……。
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