JDの憂鬱

asami

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第二話

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 研究室でゼミの準備をしていると教授がゼミ室に入ってきました。
手には少し大きめの封筒を持っていました。
「これから東大の情報教育研究室までいって学会発表の原稿を届けてきてくれない」と言われました。
共同研究の発表なので、情報教育研究室の先生に見せてすぐ提出しないといけないそうです。
締め切りが今日なのでどうしても、今からすぐ私が行かないと間に合わないそうでした。
私は「今日のゼミはどうするんでしょうか」と聞いてみました。
すると「こっちのほうが大事だから今日のゼミは中止にしてください」と言われました。
今日のゼミは私の番なので、これは得をしたかなと思い私は東大まで行くことにしました。
地下鉄で数駅で東大につきました。
コーラス部の合同練習で東大にはよくいっているので赤門までの道順はわかりましたが情報教育研究室はどこにあるのかわかりませんでした。
しばらく案内板を見て探しましたが分からないので近くに歩いている学生に聞いてやっとたどりつきました。
部屋では教授が待ちかねた様子で私から封筒を受け取りました。
それから中の原稿を何度か見直してから、近くの男の子に「これすぐ郵便局で速達でだしたきて」と言います。
男の子は急いで教室から出ていきました。
私はもう用事がすんだので「もう帰ってよろしいですか」と念のために聞きました。
すると「いまお茶だしますから、お茶くらい飲んでいって下さい」と言われました。
それで私は教授と一緒にお茶を飲むことにしました。
お茶も終わって帰ろうとするとさっき郵便局に行った学生が戻ってきました。
ずいぶん早いのでびっくりしましたが、郵便局はすぐ近くで自転車で急いで行って来たとのことでした。
私が帰ろうとすると「これから日比谷野外音楽堂に行きませんか。クラシックのコンサートがあるんです」といきなり誘われました。
男の子は隆二さんと言う名前でした。
私は日比谷野外音楽堂には行ったことが無いので、せっかくのチャンスだから断るのももったいないと思いました。
私が「構いませんけど」と返事をすると隆二さんは嬉しそうに微笑みました。
地下鉄に乗ると隆二さんはいろいろ私のことを聞いてきました。
それから自分のこともいろいろ話始めました。



 地下鉄の日比谷駅で降りると、日比谷公園の奥の野外音楽堂まで二人でお喋りをしながら歩きました。
初めて見る野外音楽堂は、ギリシャの野外劇場みたいな造りで古めかしい雰囲気でした。
舞台にはドラムのセットが置いてあり、ギターのアンプらしい箱も並んでいました。
クラシックのコンサートだと聞いていたのに何だか変だなと思いましたが私は黙っていました。
やがて舞台にミュージシャンらしい男が数人登場しましたが、エレキギターを持ってラフな格好をしていてクラシックの音楽家には見えませんでした。
続いてバイオリンを持った女の子が二人登場しましたが私はその服装を見てびっくりしてしまいました。
フリルのついた衣装は韓国のセクシーアイドル並みの短いスカートで胸の谷間もくっきりと見えていました。
どうみてもクラシックの演奏家には見えませんでしたが、演奏が始まると二人ともとんでもないテクニックで弾き始めました。
身体をくねらせたり、くるくる回ったりしながら演奏をする姿はまるで見世物の軽業みたいで私はすっかり感心してしまいました。
しかし男の人だったらお色気たっぷりの女の子を見れば楽しいかもしれませんが、女性が見て感動するような演奏ではありませんでした。
私は普通のクラシックのコンサートの方がよかったのにと思いましたが余計なことを言わない方がいいと思いました。
公演が終わった後、日比谷公園の日比谷パークセンターで食事をして行こうと誘われました。
それほど高級なレストランではありませんでしたが、屋外のテラス席は眺めが良くて楽しく食事ができました。
食事が済んだあと、公園を散歩しようと隆二さんに誘われて私たちは一緒に歩き始めました。
公園のベンチにはカップルが並んで座っていて、見ているだけでも気持ちがドキドキしてきました。
隆二さんは歩きながら私の手を取ると、さするようにしながら手を重ねてきました。
私がされるままになっていると、今度はもう一方のてを私の腰にあてがい手のひらを回しながらお尻にさわってきました。
私は足下が震えそうになりながら隆二さんと一緒に歩きました。
ちょうど席を立つカップルを見つけて、隆二さんは立ち止まりました。
「ここにしよう」と言われて私達はベンチに座りました。
隆二さんは私を見つめながら「とても素敵だよ」と私のよろこびそうな言葉を口にしました。
隆二さんの手が私の膝に伸びると、私の膝頭の感触を楽しむように動き始めました。
微妙な感覚に私の膝が震えると、隆二さんの指先はさらに大胆に巧みな動きを始めました。
思いもかけない感触が私の体の芯から広がり、泉のように溢れだしました。
頭の中まで熱い奔流が流れこみ、私は半分夢のなかにいるかのように体が重くなりました。
隆二さんは私を木立の奥に連れていくと、木の幹に向かわせて私を立たせました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
私の体中に欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めました。
意志を失った人形の体を女の宿命が支配し続けました。
このままずっと奧まで責められたら、私はもう暴君に屈服するよりないと覚悟しました。
望みを失って泣き叫ぶ私の身体は、至福の喜びで限りなく満たされました。
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