JDの憂鬱

asami

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第三話

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 夕方になって、夕ご飯の買い物をしようと駅前のスーパーに出かけました。
今夜は何にしようかとスーパーの陳列棚をあれこれ眺めているとすき焼き用牛肉半額のシールが目に入りました。
これはちょうどいいと思って、牛肉のパックを買い物籠に入れると白菜にネギに椎茸にほうれん草とすき焼きの材料を一通り買いそろえました。
レジで会計の順番を待っていると「あれ、有紀ちゃんじゃない、いや、珍しい所で会うね」と男の子に声を掛けられました。
どこかで見た顔だと思ったら、コーラス部の合コンで何度か話したことがある健児さんだと気が付いて私も「あら、珍しい所でお会いしますね」と返事をしました。
健児さんも夕ご飯の買い物に来たらしくて、買い物籠の中にはお弁当とビール缶が入っているのが見えました。
「有紀ちゃんアパートはこの近くなの、俺もこの先の音羽一丁目のアパートなんだ」と健児さんに言われて私は健児さんのアパートが私のアパートとすぐ近くだと分かりました。
レジを終えてスーパーを出ようとすると急に雨が降り出したので私は困ってしまいました。
「途中まで送るよ、傘なら俺が持ってるから」と健児さんが傘を差しだしてくれたので、私はとりあえず送っているて貰うことにしました。
「有紀ちゃんいつも食事はどうしてるの」と健児さんに聞かれて「私、自分で作ってますよ、料理得意だから」と返事をしました。
「俺は毎日スーパーで半額の弁当を食べてるんだ、食べ飽きてとても食べれないけど無理して食べるしかないし、たまには美味しい物食べたいけどそんな金もないしね」と健児さんが言うので私はなんだか健児さんが可愛そうになって「私が何か作りましょうか、今日はすき焼きの材料を買ってあるのですき焼きらくいならすぐ作れますよ」と言ってしまいました。
「それは嬉しい、是非俺のアパートに来てすき焼き作ってくれないか、すき焼きなんて半年前にコーラス部の合コンで食べたきりなんだ」と健児さんに言われてそういえば合コンですき焼きパーティーをやったことがあるのを思い出しました。
私はもしかしたらこれは健児さんと上手く知り合いになれるいいチャンスかもしれもいとほくそ笑みました。
すき焼きくらいだったらフライパンと醤油と砂糖さえあれば簡単に作れるし、健児さんが半年もすき焼きを食べたことがないなら私がすき焼きを作って上げれば大喜びするはず。
「いいですよ、すき焼きなら簡単に作れるし、私一度健児さんのアパートにも行って見たかったんです」と私が答えると健児さんは嬉しそうな顔をして「ありがとう、有紀ちゃんの作る料理が食べられるなんて、最高に幸せだ」と言ってくれました。
健児さんの一人暮らしのアパートに行って料理を作るなんて、まるで恋人気分で私はすっかり楽しくなって「健児さんさん、趣味はなんですか、映画とかよく見ますか」と健児さんに話しかけました。
「うん、映画はよく見るけどいつもレンタルビデオ店で借りてきて、家で見てるんだ。有紀ちゃんも映画好きだったら今度一緒に見ようね。有紀ちゃんはどんな映画がすきなのかな」と健児さんが言ってくれました。
私は何だか恋の予感がして、嬉しくて「私は恋愛映画が好きですね。熱々の燃えるような恋がしたくて」とそれとなく健児さんに話しを向けてみました。
「それだったら、ちょうどいい映画があるよ、すごい熱々で有紀ちゃんきっとびっくりするよ」と健児さんが言い出しました。
私は今日健児さんと偶然であったばかりなのに、そんなに熱々の恋の話しをされて胸がドキドキしてきました。


 大通りを健児さんと一緒におしゃべりしながら歩くと、コンビニの角を曲がった裏手に健児さんのアパートがありました。
健児さんがポケットから鍵をだして、ドアを開けるのを待って居るとこれから二人の間に何が起きるのか期待で胸が一杯になりました。
男の部屋に入って料理を作るなんてもうこれは恋人同士みたいなもの、もしかしてキスされちゃうかも。
健児さんにいきなりキスを迫られたらどうやって断ろうかと思うと嬉しいようでそれでいて不安な気持ちで心臓がドキドキしてきました。
健児さんが部屋のドアを開けると私を中に案内しました。
部屋の壁際には大きな本棚が並んでいて、英語の本がいっぱいあって書名を見ても難しくて何の本だかさっぱり分かりませんでした。
「健児さんなんの勉強なさってるんですか」と私が健児さんに聞いてみると「ああ、それは医学書なんだ、僕は一応医学部だからね」と健児さんが答えたので私はびっくりしてしまいました。
「実家が病院でね、それで僕も医者に成れと子供の頃から親に言われていて、仕方なく医学部に入ったんだ」と健児さんが言うのでこれはいいチャンスだと私は思いました。
今夜私が健児さんにすき焼きを作ってあげて、健児さんに気に入られたら将来は病院の院長先生の奥さんも夢じゃない。
もしもそんなことにでもなれば海外旅行だってしょっちゅう行けるし、高級レストランにだって好きなだけ行ける。
これはもうがっばって美味しいすき焼きを作って健児さんに気に入られるしかないと、私はスーパーで買ってきたすき焼きの材料を台所のテーブルに並べました。
台所の戸棚を開けてフライパンがあるのを確かめると、冷蔵庫を開けて中に砂糖とお醤油があるのを見つけました。
御飯は健児さんが買ってきたお弁当お御飯を電子レンジで温めればなんとかなるはず。
私はさっそくコンロに火を付けてフライパンを載せるとすき焼きを作り始めました。
お肉を焼いた後、ネギと白菜を入れてしばらく煮てから豆腐としらたきとほうれん草を入れてお醤油と砂糖で味を付ければできあがり。
健児さんがふと私の後に立って体を押しつけてきました。
「有紀ちゃんと今日出会えて、僕は本当に幸せだよ。有紀ちゃんは女らしくてスタイルもいいし僕の理想の女性だ。こんなにすてきな女性と出会えたのは生まれて初めてだよ」と健児さんが私の耳元で囁いてきたので、私はやったーと思いました。
男性に口説かれるのは女にとっては最高に幸せな事。
たとえ健児さんの言っている言葉が全部嘘でも、全部本当だと思いこみたくなるのが女心というもの。
健児さんの手が私の脇腹をそっと撫で上げると、私は思わず足が震えてきました。
ここで健児さんに逆らったりしたらなにもかもが台無しになってしまうと思って私は「私も健児さんに出会えてとても幸せです」とやっとの事で答えました。



 しばらくガスの火で煮た後、テーブルの上に載せて健児さんに食べて貰おうとしたとき、卵がないのに気が付きました。
健児さんの冷蔵庫を開けて探してみましたが、卵は見当たりませんでした。
せっかくすき焼きが美味しくできたのに卵が無ければせっかくの料理も台無し。
私は近くのコンビニまで卵を買いに行くことにしました。
健児さんのアパートを出て、角のコンビニで卵を買うと私は健児さんのアパートに戻って部屋のドアをノックしました。
「卵買ってきました」と私が部屋の中の健児さんに聞こえるように大きな声で言うとすぐにドアが開きました。
「有紀ちゃん、卵買ってきてくれてありがとう」と言って私に手を差し出したのはコーラス部の先輩の智恵子さんでした。
私はびっくりして何がなんだか分からなくなりました。
ともかく健児さんに話しを聞いてみるしかないと思って私が靴を脱いで部屋にあがろうとすると智恵子さんは「御免ね有紀ちゃん、すき焼きを作ってくれたのはありがたいんだけど、私の健ちゃんに手を出さないでね。健ちゃんには私しか居ないんだから、あなたに部屋に来られてもじゃまなだけなのよ」と言いながら私の胸を両手で突っ張って押し戻しました。
「ともかく健児さんに会わせて下さい」と言って私が智恵子さんを押しのけて部屋の中に入ろうとすると、いきなり智恵子さんの右手が飛んできて私のほっぺたをぴしゃりと打ち付けました。
「調子に乗るんじゃ無いわよ、この泥棒猫。さっさと帰んなさいよ」と智恵子さんに怒鳴りつけられて私は涙が止まらなくなりました。
せっかく健児さんと親しくなるチャンスだったのに智恵子さんに邪魔されるなんて、腹が立つやら情けないやらで悲しくて体が震えてきました。
智恵子さんがドアをぴしゃりと閉めると、ドアに鍵を掛ける音が聞こえてきました。
私はドアの前に立ちつくしたままどうしていいのか分かりませんでしたが、諦めて帰るしか他に方法はありませんでした。



 一人で私のアパートまでの道を歩いていても、涙が何度もこみ上げてきて止まりませんでした。
しばらく歩いて角を曲がれば私のアパートに着く場所まで来ると急に「有紀ちゃんどうしたの、何があったの」と角の横から男の子が歩み寄って声を掛けてきました。
男の子の顔を見て私はすぐに隣の部屋に住んでいる岡田だと気が付きました。
岡田さんとは何度か顔を合わせたことがあるだけで、特に親しい間柄でもなかったのですが、こんなときに話しかけられてもらって私はすっかり嬉しくなりました。
私は話しを聞いて貰えば少しでも気分が楽になると思って「彼氏を先輩に取られたんです。それも汚い手を使われて」と岡田に言ってしまいましたが、言った後すぐに不味いことをいってしまったと後悔しました。
私は健児さんと付き合ってたわけでもないし、すき焼きを作りにアパートに寄っただけで健児さんと智恵子さんは元々付き合っていたので、私が健児さんを智恵子さんに取られたわけではないのは私にもよく分かっていました。
「それは酷い女だね、酷すぎるよね。その女がどんな汚い手を使ったのか話してご覧。そうすれば気分が楽になるから」と岡田に言われて私はさっき智恵子さんにほっぺを叩かれたのを思い出してまた涙がこみ上げてきました。
「男は一杯居るから有紀ちゃんを本当に幸せにしてくれる男性ときっとすぐに出会えるよ」と岡田に慰められて私は少しだけ気分が楽になりました。
二人でおしゃべりをしながら私のアパートまで来ると「よかったら僕の部屋でお茶を飲んでいかないか、ケーキもあるから」と岡田に誘われました。
男の人の部屋で二人っきりになるのはなんだか心配な気がしましたが、一人で部屋に戻ればまた涙が止まらなくなるだけだと思って私は岡田の部屋に上がりました。
岡田が紅茶を入れてくれて、ケーキを皿に載せて私の前に出してくれました。
私が紅茶を一口すすると何だか変な味がしましたが、きっと高級な紅茶のせいだと思って大して気にもしませんでした。
ケーキを食べながら岡田がいろいろと話しかけてくれたので私はだんだん気分が落ち着いてきましたが不意に体が熱くなって何だか変だと気が付きました。
「有紀ちゃん、彼氏を取り戻したいなら、良い方法があるよ。教えてあげようか」と岡田が言ってくれたので、私はすぐに「良い方法があったら教えて下さい。私すぐにでもやってみます」と岡田に聞き返しました。
「このビデオを見て、この通りすればいいんだ、そうすればどんな男でも有紀ちゃんから離れられなくなるんだよ」と言うと岡田は部屋に置いてある大きな液晶テレビのスイッチを入れました。
液晶テレビの画面にはなんだか変な物が映って私ははっとして、岡田の顔を確かめました。
すると「男の子はみんなフェ××オに弱いからね。フェ××オが上手なら絶対彼氏を取り戻せるよ」と岡田が言い出したので、私は液晶画面に映っているがフェ××オの場面だと気が付きました。
いくらなんでも女の子にフェ××オのビデオを見せるなんて、普通の神経をしている男の子だとはとうてい思えませんでした。
岡田がビデオを操作すると、女の子が口いっぱいに男の子のオXンXンをくわえ込んでいる場面が映し出されて私は思わず目をそらせました。
「本当は有紀ちゃんもフェ××オが大好きなんだろう、女の子はみんなカマトトぶってるけど、フェ××オが嫌いな女なんていないからな」と健ちゃんが言うのを聞いて、私はこれ以上岡田の部屋に居るのは危ない気がしてきました。
私は「今日はどうもありがとうございました、ケーキとっても美味しかったです」と岡田に礼を言って立ち上がろうとしましたが、目眩がしてすぐにまたしゃがみ込んでしまいました。
「有紀ちゃん、今日はゆっくりしていったほうがいいよ」と岡田が私の口元で囁いてきたので私はなんとか必死で立ち上がろうとしましたが体を動かそうとしても力が入りませんでした。
私はやっとさっき飲んだ紅茶に変な薬が入っていたらしいと気が付きました。
「有紀ちゃん、今すぐ男が欲しくて堪らないんだろう、有紀ちゃんの体がそう言ってるはずだぜ、自分の体には逆らえないのが女の性なんだ」と岡田が訳の分からないことを言い出しました。
岡田の手が私のミニスカートの下から私のパンティーに触れてくると、私の体は火箸でつつかれたように熱く燃え上がりました。
「変な薬飲ませたんでしょう、止めて下さい」と私が岡田に言うと岡田は「変な薬なんかじゃないぜ。自分の本当の気持ちに素直になれる薬なんだ。有紀ちゃんだって本当はフェ××オが大好きなんだろう」
「フェ××オが上手な女の子は、男の子にもてもてだよ。フェ××オが上手になるにはまず、フェ××オを好きになることだ。ぼくがフェ××オを教えて上げるから、ぼくが教えたとおりにすればいいんだよ」と岡田は私の耳元で囁きながら、指先を私のパンティーの下に入れてきました。
岡田の指先が巧みに私の感じるところを探り当てると、微妙な動きで私の弱い所をを責めてきました。
私は体中がかっと熱くなってもうとても岡田には逆らえませんでした。
岡田のもう一方の手が私の胸をそっと包み込むと、下から持ち上げながら揺すってきました。
心地よい感触が私の体中を包み込むと、私は体から力が抜けて動けなくなりました。
熱い噴流が私の体の芯から沸き上がって、頭のてっぺんまで沸き上がるような感触が私の体を突き抜けました。
ここまで来たら岡田に何をされてもいいと思うと、体が小刻みに震えて期待で胸が一杯になりました。
熱く煮えたぎった欲望を前にして、私の心は逆らう気力を失いました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
支配者の許しがなければ、私は涙を流すことさえできなくなりました。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
信じられない感触が私の体中に広がると許しを請うことさえできなくなりました。
天国に投げ上げられた私の体は、燃えあがったまま宙をさまよい続けました。
支配者の剣は私の体を十分に楽しむと、ようやく最後の一撃で私を打ち砕きました。
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