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第五十四話

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 またあの一度面接を2回もさせられた挙句落とされたスクラップ工場が重機オペレーターを募集していたためとりあえず応募してみた、前回は面接の日程のメールだけ来てその後スルーされたのだが今回は数日で書類を確認して不採用にしたというメールが届いた。

 以前応募したが連絡のなかったタクシー会社にまた応募したらようやく面接日程の連絡が着て面接に行くことになった。まず会社の説明を聞いた後に深視力検査という動く棒がありそれが重なったと思ったところでそれを宣言するというよくわからない検査をした。そのあと実写に乗って5分か10分ほど会社近くの道路の指示された場所を走った。昔の2ちゃんねるのその会社のスレではその会社では実車試験にはコラムシフトのMT車が使われると書かれてあったがそこで実際に使われた車はオートマ車であった。けれどフェンダーミラーだったり、停止線が消えかけていたところがありそこを超えてしまいそうになったり走ったことがない道だっため結構危なっかしかったと思うが教習車だったのか助手席にも補助ブレーキが付いていたため(気付いたのは終わりかけの時だったけれど)もうちょっと思い切って走れば良かったかなあとは後から思った。そしてその後の面接では事故歴(まあ最初のアンケートでも聞かれたし入社となれば運転経歴証明でもわかることなのだろうが)などの簡単なことを聞かれた。タクシー運転手というのは週3回出勤して二日分くらい働くのが普通らしいのだがそれはきつそうに感じたので週6勤務のシフトを希望した。しばらくして履歴書が送られてきた。まあ受かるわけないか……。

 在宅で何かできる仕事はないだろうかと探していると不動産関係の営業をチャットやメールのみでできる電話対応無のリモートワークがあったため応募することにした。そして応募からしばらくするとメールが届きそこには選考のためのアンケートがいくつか用意されてあった。しかしそれを見ると実際に不動産営業の経験はありますか?という質問があり、ない場合は応募不可と書かれてあった。求人票にはそんなこと書いてなかったはずなのに……。

 在宅ではないが家具販売店が新規事業を立ち上げそのためにECサイトを作り運営や編集などをするというバイトが自宅近くであったため応募することにした。自宅から近いと言っても電車は使わないぎりぎりの距離(大体2キロちょっと)なので自転車の使えない雨の日など歩いていくのは億劫なレベルだと行ってみて実感したのと求人票には好きな時間好きな日に来て作業してくれればよいみたいにかかれていたのに面接でそのことを聞いてみると基本的に店が開いている時間は常にいてほしいと言われたためやはり面倒だなと思った。けれどそんな心配など無用である、当然採用連絡は来なかったのだから……そして二週間ほど経ってからようやく不採用のメールが来たのであった。
履歴書は帰ってこなかった、できれば使いまわしたかったのに……面接のときにそのこと言っておけばよかったかな?

「履歴書使いまわすようなせこいことしてんじゃねぇえええええええええええええええええええ!!」

履歴書だって無料じゃないんだから良いじゃん。
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