バーサーカーの生贄に選ばれましたが、愛されてはいません

あおいまとか

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むいてない1

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 一度、快感の拾い方を覚えた体は強欲だった。毎晩抱かれるたびに簡単に何度も絶頂を味わうようになった。
 気持ち良すぎる。

 (おれ、これが終わっても普通に生活できるのか?)

 契約は2年間だ。淫乱とか、そういう言葉が頭に浮かぶ。しかも相手は男性だ。

 (勘弁してくれよ)

 自領のギールにいた時には、親父が見回りに行く時に、勉強で鉱山や鉄の加工場によくついて行ってた。見るだけなんてすぐに飽きて、すぐいろいろ現場の仕事をやりたがったから、現場のおやっさんたちに冗談まじりに「また悪戯坊主が来たぞ」と小突かれてたのに。

 そう。おれはギール家の、なんの取り柄もない気ままな三男坊だった。領の事業さえうまくいってれば、そのまま領の片隅で鉄を打つ職人とかになっていたかもしれない。

 まさか数ヶ月でこんなにかわるとは思わなかった。
 おれの人生これからどうなるんだろう。
 
 ***
 
 部屋にひっぱり込まれて10日ぐらいたっただろうか?あれから学園には通っていないし、寮の自室にも荷物を取りに行ったぐらいだ。

 ジャイルの部屋で、夜に抱かれて、昼まで寝て、身を整えて、また夜に抱かれる。
 それだけだ。

 (ただれてる)

 ほんっとうにただれてる。ヤッてるだけなんだから。

 そもそもおれには領地経営の知識は必要ないから、学園に通う予定はなかった。自領は兄たちに任せて、何の責任もない三男坊を続けるつもりだったんだ。
 それが鉄が取れなくなって、このまま状況がかわらなければ、領地返上の話も出ていたぐらいなのだ。父や兄が伝手をたどって駆け回っている中、伝手もない自分にはかけまわることすらできなかった。
 自分には自領の助けになる特技も何もない。そう忸怩たる思いを抱いていた時にこの話はきた。

 ジャイルの相手は、引き受けざるをえなかった役目だが、領のためになる役目があるだけマシだと入学前も後も思っていた。特に殴られた時なんかは、この痛みが金になるのだと、自分に言い聞かせた。

 でも、この状況はちょっと理解できない。なんで殴られるための砂袋役がこんなことになってるんだ?

 ジャイルとは会話はあまりない。
 でも夜の行為では、ジッと見つめられてすることが多いし、おれの反応で気持ちのいいところを察して、ガンガンついてくるし。勘がいいんだろうな。この頃は他の場所も愛撫され始めて気持ちがいい。
 
 体から堕ちる?
 そんな感じ。

 でもこれは仕事で受けた役目だから。

 ジャイルに、愛着を持ったらダメだと思うんだ。

 きっと覚えたてのセックスが気持ちよくて、それで、ジャイルの相手が嫌じゃなくなっただけだと思うんだ。それだけだ。
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