バーサーカーの生贄に選ばれましたが、愛されてはいません

あおいまとか

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理解するのは難しい

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 「ジャイル、なんで前線に来たんだ」

 行為の後に起きていられる時は、寝物語をかわす。寝台に横に並んで話しかけた。極言まで絞ったランプの明かりが、ぼんやりとジャイルの顔を照らしている。
 今日も体を重ねたあと、つまり今は深夜だ。一晩に何度もヤってるとおれが体力がもたない。話せそうな時は話しをする。

 砦にきて、しばらくは朝まで、ずっと体を重ねていた。マジでノンストップだった。おれは本当にこのままだと腹上死すると覚悟したが、しばらくすると、明け方までむさぼられることは少なくなってきた。
 ジャイルが落ち着くのが早くなってきたのだ。
 
「向いてなかったからだ。お前が言った」

 淡々とジャイルは答えた。そこに責めるような響きはない。ただの事実をジャイルは答えている。

「おれは……今さらだけど、前線がこんなに危険だとは知らなかった。知ってたら言わなかった」

 おれはジャイルの顔を見ることはできず、シーツのシワに視線をやりながら、後悔と共に告げる。

「単純にジャイルは強いから、戦場でもやっていけるんだろうと思ってた。でもお前は危険だって知ってたんだろう?」

 おれは無知だった。役目で殴られて、痛くて。だからそれで十分だろうと思っていた。ジャイルのことを知ろうとしなかった。

「学園は窮屈だ。ここは好きにできる」
 
 窮屈……か。でも自由の代償にしては、戦場はリスクが高すぎる。

 チラッとジャイルの視線がこちらにむけられる。

「学園のやつらは弱い。だから戦場にきた。でも兵士も弱い。人はすぐに壊れる……もう1人がマシだ」

 あぁ、リラクたちは、アルクロフト家はを回避したかったのだろう。強すぎるジャイルが1人で生きていこうと決めること。アルクロフト家の庇護からも外れ、どこの組織にも属さず、自由に生きること。力がコントロールできるようになれば、ジャイルにはそれは簡単にできる。

「ゴルデンとリラクは別だろう。アルクロフト家の家族とか」

「……俺がイライラしてとなっても壊れない人間ならいい」

 んー。ジャイルの基準は独特だな。もしかして壊れる人間と頑丈な人間の2種類で分けてないか?

「……おれは?壊れやすい人間だけど?」

 言ってはなんだか、弱さには自信がある。この砦で1番弱いだろう。

「お前はいい。学園でもお前だけが目に入ったし、お前の前でパンッとなっても、セックスしてるからな」

 眠気がまさったのか、ジャイルはそのまま体をすり寄せてきて、そのまま眠った。

 …………。おれ、ジャイルを理解するの難しいわ。え?それじゃ最初の強姦も、無意識でいつの間にかやってたの?そんなことってあるか?
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