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ここは戦場ですよ
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砦にきて落ち着いてからは、日記を書いている。書いているのは今日食べた物、窓からみた風景、ジャイルとの話。
夜の行為が少し穏やかになってきて、昼近くに起きていたのが、朝寝坊ぐらいになってきた。そうなると必要なことをこなしても、時間がある。
他の兵が危険で部屋からは出れないし。はじめはリラクに本を持ってきてもらったが、あきれられた。
「ここは戦場ですよ」と。
砦にあるのは、魔獣の特性をまとめた本や倒し方とか、剣の指南本などだった。だよな。娯楽本持ってくるぐらいなら、その分食料運び込むよな。
かわりに紙とペンをもらったのだ。
「日記というより日誌ですね」
おれの書いているときに、覗き込みながら、リラクが感想をもらす。
「勝手にみるなよ」
「あなたの心境を書き綴ってあるわけではないからいいでしょう?」
「さすがのおれもジャイルの部屋で、ジャイルへの不平不満は書かねえよ」
「最近はそうでもないのでは?」
フフフ、と我慢したけど、口からもれたみたいにリラクが笑う。
「……まだ、夜のぞいてんの?」
「失礼ですね。はじめから、のぞいてはいませんよ。音には気を配ってましたが。それに最近は、若も暴力をふるわれてないでしょう?今は私たちも控えの部屋で休んでいます。呼ばれたら入室できるように……肌、ツヤツヤしてますよ」
ツヤツヤ?いやそれはあのオイルのせいでは?
「艶っぽいというか」
「艶っぽいって女性にしか言わないだろう!」
「なまめかしい?」
「よけい悪いわ」
自分ではわからない。おれの雰囲気かわったのか?領地では、ギールさんのとこの腕白ボウズだったのに。
「夜、充実しているみたいでよかったです。若も大荒れの日は無くなりましたし」
リラクはニコニコと笑う。
「やっぱりセックスと荒れ具合って関係あんの?」
「若の場合はあるみたいですね」
ジャイルが感じる何かしらの不快の感覚を、暴力か、今は交合で発散してるのだろうとリラクは話した。充分発散できれば、翌日の不快に多少耐えられると。今は根気強くジャイルの成長につき合っていくしかない。
どうやらおれはジャイルの落ち着きに、それなりに貢献をしているようだ。
「領地でも日誌をつけておられたんですか?」
「少しだけ。鉱石の出が悪くなって、家族みんながそれぞれ動くから、状況がわかんなくなるだろう?誰がどんな話を誰とした、とかそういうことを書いてた。書いておけば、お互いが話し合うときに役に立つし。この日記は、暇つぶしだけどな」
「この点数は?……」
その時ドアがバンっと大きな音を立てて開いた。
「リラク!!ここか、早く治療を」
ドアを開けたのは、血みどろのジャイルを担いだゴルデンだった。
夜の行為が少し穏やかになってきて、昼近くに起きていたのが、朝寝坊ぐらいになってきた。そうなると必要なことをこなしても、時間がある。
他の兵が危険で部屋からは出れないし。はじめはリラクに本を持ってきてもらったが、あきれられた。
「ここは戦場ですよ」と。
砦にあるのは、魔獣の特性をまとめた本や倒し方とか、剣の指南本などだった。だよな。娯楽本持ってくるぐらいなら、その分食料運び込むよな。
かわりに紙とペンをもらったのだ。
「日記というより日誌ですね」
おれの書いているときに、覗き込みながら、リラクが感想をもらす。
「勝手にみるなよ」
「あなたの心境を書き綴ってあるわけではないからいいでしょう?」
「さすがのおれもジャイルの部屋で、ジャイルへの不平不満は書かねえよ」
「最近はそうでもないのでは?」
フフフ、と我慢したけど、口からもれたみたいにリラクが笑う。
「……まだ、夜のぞいてんの?」
「失礼ですね。はじめから、のぞいてはいませんよ。音には気を配ってましたが。それに最近は、若も暴力をふるわれてないでしょう?今は私たちも控えの部屋で休んでいます。呼ばれたら入室できるように……肌、ツヤツヤしてますよ」
ツヤツヤ?いやそれはあのオイルのせいでは?
「艶っぽいというか」
「艶っぽいって女性にしか言わないだろう!」
「なまめかしい?」
「よけい悪いわ」
自分ではわからない。おれの雰囲気かわったのか?領地では、ギールさんのとこの腕白ボウズだったのに。
「夜、充実しているみたいでよかったです。若も大荒れの日は無くなりましたし」
リラクはニコニコと笑う。
「やっぱりセックスと荒れ具合って関係あんの?」
「若の場合はあるみたいですね」
ジャイルが感じる何かしらの不快の感覚を、暴力か、今は交合で発散してるのだろうとリラクは話した。充分発散できれば、翌日の不快に多少耐えられると。今は根気強くジャイルの成長につき合っていくしかない。
どうやらおれはジャイルの落ち着きに、それなりに貢献をしているようだ。
「領地でも日誌をつけておられたんですか?」
「少しだけ。鉱石の出が悪くなって、家族みんながそれぞれ動くから、状況がわかんなくなるだろう?誰がどんな話を誰とした、とかそういうことを書いてた。書いておけば、お互いが話し合うときに役に立つし。この日記は、暇つぶしだけどな」
「この点数は?……」
その時ドアがバンっと大きな音を立てて開いた。
「リラク!!ここか、早く治療を」
ドアを開けたのは、血みどろのジャイルを担いだゴルデンだった。
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