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サージャ
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どうやらおれは食事量が減った……らしい。
「だいぶ残してますね?」
朝食のトレイを下げにきたリラクに指摘された。
「なんか入んなくてさ。もったいないから、次からは最初から減らしてくれよ」
ここは、魔獣との戦いの前線だ。食糧が貴重なことはライもわかっていた。
ジャイルと回る二つ目の砦である。今はベッズルの前線だ。
「すでに通常の兵士の半分しかお持ちしていませんよ」
リラクは眉を寄せている。
「これ以上は減らせません」
「そうは言ってもなぁ。夜は、あー運動してるし、朝からガッツリ食えないよ」
リラクは片眉をあげた。異論があるらしい。
「ライ様のお食事は、昼は夜の運動のために、消化のいいものしかお持ちしませんし。夜は抜いておられるので、朝だけでしょう?まともな食事は」
夜はすぐにベッドに行くから食べてる暇がないんだよな。
「胃に食べ物が入ったままだと、運動に支障があるしな」
おれは頭をかいた。
「体重も減っていませんか?痩せてません?」
痩せた……かもしれない。服が少しブカブカになった。
「こんな生活してればなぁ」
なんせこの、おれたち専用の部屋から出ていない。ジャイルはベッズルでも最初はうまくいかず、他の兵とトラブルを起こした。おかげでここでも軟禁生活に近い。
「すでに昼にお渡ししている水薬には栄養も入れています」
「あの水薬、滋養強壮だけじゃなかったのか……途中でさらに不味くなったと思ったんだよ」
リラクはしばらく考え込んだ。
「若に運動は1日おくよう進言します」
「いやいやいや、無理じゃね?」
いくらかマシになったとはいえ、あいつ、戦闘の後は顔が険しいぞ。目をギラギラさせて、おれ「今すぐこいつに殺されるんじゃね?」って毎回思うんだけど?
「無理でもなんでもこのままではライ様の体がもちません」
リラクはキッパリと言いきった。
***
夕方、魔物との戦闘が終わり、身ぎれいにしたジャイルが戻ってきた。砦の怪我人に治癒魔法をかけで戻ってきたリラクが、満を持して、交合制限を告げると一言「嫌だ」と返した。
まぁそうだろうそうだろう。ジャイルにはまだ、そこまで他人を思いやる余裕はない。
リラクは懇々とおれの体調を思いやらないとと、諭している。イライラしつつもジャイルは一応それを聞いている。こうやって育てられだんだろうなジャイル。しかしおれはそこまで痩せたかな?あんまり自覚はないんだよな……元々無理のある生活リズムだとはいえ。
「少し出る」
話の途中でジャイルは唐突に宣言した。
「は?」
今、戦闘から戻ったばかりだが?
夜行性の魔獣は今から動きが活発になる。だから夜は砦に兵は戻るのだ。
「若!?」
リラクが叫んだ時には、おれはジャイルに持ち上げられていた。おれの腰にしっかりと回ったジャイルの腕を軸に二つ折りにされ、荷物のようにジャイルの腰に添うようにぶら下げられる。
「はぁぁあ?」
驚き過ぎて変な声しか出なかった。
ジャイルはすぐに砦の中を走り出した。あっという間に外に出る。
早い早い!人の速度じゃないって!!
あと腰で折り曲げられてるので、頭が下になってるから怖い。酔う!
抗議したかったが、口を開けば、舌を噛みそうだった。
何?夜の生活を制限されそうになったら、すぐ家出するぐらいジャイルはお子様だったの!?
いいから止まれ!そして離してくれ!!
おれの切なる願いはジャイルに届かず、やつは走り続けた。
***
ベッズル地方はライの故郷と比べて寒い。気温が低い時期が長く、雨が少ない厳しい環境だ。そこで育っている木も、先が尖っている針のような葉と枝でできている。果実などが少なく、森の恵みがあまりない森だ。
そこに住み着いている魔獣を避け、ジャイルは跳ぶように走った。落とされたらライは大怪我をするだろう速度で。
(酔って死ぬ)
抱えられたまま、爆速で走られたライは既に意識が朦朧としていた。なんせ腰を基点に折り曲げられてるので、頭が下を向いている。血が昇ってきた。
そして唐突に降ろされた。
「ここにいろ」
と、ジャイルに命令された。
岩の影に隠すようにライの体は置かれた。
「……な……ん」
なんで急に外に連れ出したのか?ここは危険じゃないのか?いろいろ聞きたいが、目が回ってるので言葉にならない。
ジャイルはライを背に、腰に履いていた剣を抜いた。月明かりの下で、あたりはぼんやりとしか見えない。はじめ、ライにはジャイルが何と相対してるのかわからなかった。
ただジャイルの気配が研ぎ澄まされているのだけはわかる。
ジャイルが、不意に飛び上がった。ジャイルはなんと木に向かって剣を振り上げる。
(なんだ??)
ジャイルの意図がわからず、ライはただ無言で見ていた。
と、一枝、剣で切り落とされた木が動いた。
ブンブンとまるで腕を振り回すように、尖った葉をつけた鋭い枝がジャイルに襲いかかる。
(魔樹!?)
もちろんライは魔樹をはじめてみた。木が魔の気配をおび、人を襲うことがあると知識では知っていた。魔樹は人の生活から遠くにしか生息しないため、話を聞いたことがある程度だったのだ。
ジャイルは自分の背より何倍も高い木を相手に、軽々と飛び跳ねながら戦っていた。
(すげぇ)
長く砦の生活を共にしたとはいえ、ライはジャイルが魔獣と戦うのを初めてみた。戦闘能力のないライは、いつも留守番だったのだ。
一枝、一枝、ジャイルは木の枝を確実に落としていく。
(舞みたいだ)
月光に照らされた冴え冴えした空気の中で、それは美しい光景だった。危なげなくジャイルは魔樹と一人で戦っていた。
やがてドシンと音を立てて、魔樹が倒れる。
ジャイルは一人荒い息を漏らしながら、倒れた魔樹の近くに立っていた。
そしてそこで何かを拾っている。
(?)
戸惑っていると、まだ、戦闘の気配をまとったジャイルが岩影のライのそばに戻ってきた。
「ん」
何かを握った手を差し出される。ジャイルの手の中には茶色の丸い木の実があった。
「?これ魔樹の実か?」
ただの木の実に見えるが、魔樹の一部である。おれはどうしていいかわからない。おれの反応にジャイルは焦れたように木の実の茶色の厚い皮を爪で剥き、薄いクリーム色の中身をおれの口に突っ込んだ。
(食えるの?これ!)
おそるおそるかむと、実は意外と柔らかくほろりと口の中で解けた。素朴な甘さが口に広がる。
「……うまい」
戸惑いながら答える。
ジャイルはニヤリと笑った。
(凄みがあるから怖いんだよな、お前の笑顔)
おれが気に入ったと思ったのだろう。ジャイルはどんどん木の実を剥いて、中身をおれの口に突っ込んでいく。
「この実はすぐにダメになる。採りたてでないと食えない」
(新鮮さが大事なわけね)
どうやら食欲不振を聞いて、ジャイルが思いついた方法はこの実をおれに食わせることだったらしい。
(うまいけどさ)
……頼むから先に、周りに相談してくれ!!振り回しながら運ばれると、そっちで具合悪くなるから!
***
「一眠りしろ。それからヤる」
砦の、専用の部屋に戻るとジャイルはそう言って、去っていった。湯を使うのだろう。
「結局ヤるのは、ヤるのかよ……」
ジャイルはおれの返事なんか聞いちゃいない。
真っ青な顔で出迎えたリラクに、砦を出てからの経過を伝える。
「それはサージャの実ですね。とても栄養のある……ええこの地方で1番ライ様に適した食材です」
取ってすぐに食べないと、異臭がしてきて食べれなくなるらしい。あと普通に魔樹は倒すのに相当苦労するので、ずいぶんな珍味だとか。
真っ青なリラクも、ジャイルが砦を、アルクロフト家を捨てたかと気を揉んだらしい。
(だよな!おれも最初はそう思った!)
ゴルデンは部屋の隅で挙動不審だ。おれを抱えたジャイルを途中で見失って落ち込んでいるそうだ。
「若が、そんな気遣いを!」
安堵でか、リラクは涙ぐんでいる。あんまりジャイルは他人に気遣いとかしないもんな。たしかに少し成長したのかもしれない。
ジャイルが勝手に出て行ったので、リラクもだいぶ情緒が不安定だ。
ジャイルの言葉不足による騒動はこうして幕を閉じた。
結局この地方にいる間は、ちょこちょこ魔樹の実を食べに連れ出され、おれの食欲不振はゆっくりと解消した。
もちろん、運び方は改善させた!おれがジャイルの首にしがみついて、腰を持たれる縦抱きだ。動きづらいとジャイルは嫌がったが、それだとだいぶ酔わない。あんな運び方をされたら、どんなに美味しくても食えないからな!
これは、ジャイルがまだ不器用な優しさしか発揮できなかった頃の話。
「だいぶ残してますね?」
朝食のトレイを下げにきたリラクに指摘された。
「なんか入んなくてさ。もったいないから、次からは最初から減らしてくれよ」
ここは、魔獣との戦いの前線だ。食糧が貴重なことはライもわかっていた。
ジャイルと回る二つ目の砦である。今はベッズルの前線だ。
「すでに通常の兵士の半分しかお持ちしていませんよ」
リラクは眉を寄せている。
「これ以上は減らせません」
「そうは言ってもなぁ。夜は、あー運動してるし、朝からガッツリ食えないよ」
リラクは片眉をあげた。異論があるらしい。
「ライ様のお食事は、昼は夜の運動のために、消化のいいものしかお持ちしませんし。夜は抜いておられるので、朝だけでしょう?まともな食事は」
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「すでに昼にお渡ししている水薬には栄養も入れています」
「あの水薬、滋養強壮だけじゃなかったのか……途中でさらに不味くなったと思ったんだよ」
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「若に運動は1日おくよう進言します」
「いやいやいや、無理じゃね?」
いくらかマシになったとはいえ、あいつ、戦闘の後は顔が険しいぞ。目をギラギラさせて、おれ「今すぐこいつに殺されるんじゃね?」って毎回思うんだけど?
「無理でもなんでもこのままではライ様の体がもちません」
リラクはキッパリと言いきった。
***
夕方、魔物との戦闘が終わり、身ぎれいにしたジャイルが戻ってきた。砦の怪我人に治癒魔法をかけで戻ってきたリラクが、満を持して、交合制限を告げると一言「嫌だ」と返した。
まぁそうだろうそうだろう。ジャイルにはまだ、そこまで他人を思いやる余裕はない。
リラクは懇々とおれの体調を思いやらないとと、諭している。イライラしつつもジャイルは一応それを聞いている。こうやって育てられだんだろうなジャイル。しかしおれはそこまで痩せたかな?あんまり自覚はないんだよな……元々無理のある生活リズムだとはいえ。
「少し出る」
話の途中でジャイルは唐突に宣言した。
「は?」
今、戦闘から戻ったばかりだが?
夜行性の魔獣は今から動きが活発になる。だから夜は砦に兵は戻るのだ。
「若!?」
リラクが叫んだ時には、おれはジャイルに持ち上げられていた。おれの腰にしっかりと回ったジャイルの腕を軸に二つ折りにされ、荷物のようにジャイルの腰に添うようにぶら下げられる。
「はぁぁあ?」
驚き過ぎて変な声しか出なかった。
ジャイルはすぐに砦の中を走り出した。あっという間に外に出る。
早い早い!人の速度じゃないって!!
あと腰で折り曲げられてるので、頭が下になってるから怖い。酔う!
抗議したかったが、口を開けば、舌を噛みそうだった。
何?夜の生活を制限されそうになったら、すぐ家出するぐらいジャイルはお子様だったの!?
いいから止まれ!そして離してくれ!!
おれの切なる願いはジャイルに届かず、やつは走り続けた。
***
ベッズル地方はライの故郷と比べて寒い。気温が低い時期が長く、雨が少ない厳しい環境だ。そこで育っている木も、先が尖っている針のような葉と枝でできている。果実などが少なく、森の恵みがあまりない森だ。
そこに住み着いている魔獣を避け、ジャイルは跳ぶように走った。落とされたらライは大怪我をするだろう速度で。
(酔って死ぬ)
抱えられたまま、爆速で走られたライは既に意識が朦朧としていた。なんせ腰を基点に折り曲げられてるので、頭が下を向いている。血が昇ってきた。
そして唐突に降ろされた。
「ここにいろ」
と、ジャイルに命令された。
岩の影に隠すようにライの体は置かれた。
「……な……ん」
なんで急に外に連れ出したのか?ここは危険じゃないのか?いろいろ聞きたいが、目が回ってるので言葉にならない。
ジャイルはライを背に、腰に履いていた剣を抜いた。月明かりの下で、あたりはぼんやりとしか見えない。はじめ、ライにはジャイルが何と相対してるのかわからなかった。
ただジャイルの気配が研ぎ澄まされているのだけはわかる。
ジャイルが、不意に飛び上がった。ジャイルはなんと木に向かって剣を振り上げる。
(なんだ??)
ジャイルの意図がわからず、ライはただ無言で見ていた。
と、一枝、剣で切り落とされた木が動いた。
ブンブンとまるで腕を振り回すように、尖った葉をつけた鋭い枝がジャイルに襲いかかる。
(魔樹!?)
もちろんライは魔樹をはじめてみた。木が魔の気配をおび、人を襲うことがあると知識では知っていた。魔樹は人の生活から遠くにしか生息しないため、話を聞いたことがある程度だったのだ。
ジャイルは自分の背より何倍も高い木を相手に、軽々と飛び跳ねながら戦っていた。
(すげぇ)
長く砦の生活を共にしたとはいえ、ライはジャイルが魔獣と戦うのを初めてみた。戦闘能力のないライは、いつも留守番だったのだ。
一枝、一枝、ジャイルは木の枝を確実に落としていく。
(舞みたいだ)
月光に照らされた冴え冴えした空気の中で、それは美しい光景だった。危なげなくジャイルは魔樹と一人で戦っていた。
やがてドシンと音を立てて、魔樹が倒れる。
ジャイルは一人荒い息を漏らしながら、倒れた魔樹の近くに立っていた。
そしてそこで何かを拾っている。
(?)
戸惑っていると、まだ、戦闘の気配をまとったジャイルが岩影のライのそばに戻ってきた。
「ん」
何かを握った手を差し出される。ジャイルの手の中には茶色の丸い木の実があった。
「?これ魔樹の実か?」
ただの木の実に見えるが、魔樹の一部である。おれはどうしていいかわからない。おれの反応にジャイルは焦れたように木の実の茶色の厚い皮を爪で剥き、薄いクリーム色の中身をおれの口に突っ込んだ。
(食えるの?これ!)
おそるおそるかむと、実は意外と柔らかくほろりと口の中で解けた。素朴な甘さが口に広がる。
「……うまい」
戸惑いながら答える。
ジャイルはニヤリと笑った。
(凄みがあるから怖いんだよな、お前の笑顔)
おれが気に入ったと思ったのだろう。ジャイルはどんどん木の実を剥いて、中身をおれの口に突っ込んでいく。
「この実はすぐにダメになる。採りたてでないと食えない」
(新鮮さが大事なわけね)
どうやら食欲不振を聞いて、ジャイルが思いついた方法はこの実をおれに食わせることだったらしい。
(うまいけどさ)
……頼むから先に、周りに相談してくれ!!振り回しながら運ばれると、そっちで具合悪くなるから!
***
「一眠りしろ。それからヤる」
砦の、専用の部屋に戻るとジャイルはそう言って、去っていった。湯を使うのだろう。
「結局ヤるのは、ヤるのかよ……」
ジャイルはおれの返事なんか聞いちゃいない。
真っ青な顔で出迎えたリラクに、砦を出てからの経過を伝える。
「それはサージャの実ですね。とても栄養のある……ええこの地方で1番ライ様に適した食材です」
取ってすぐに食べないと、異臭がしてきて食べれなくなるらしい。あと普通に魔樹は倒すのに相当苦労するので、ずいぶんな珍味だとか。
真っ青なリラクも、ジャイルが砦を、アルクロフト家を捨てたかと気を揉んだらしい。
(だよな!おれも最初はそう思った!)
ゴルデンは部屋の隅で挙動不審だ。おれを抱えたジャイルを途中で見失って落ち込んでいるそうだ。
「若が、そんな気遣いを!」
安堵でか、リラクは涙ぐんでいる。あんまりジャイルは他人に気遣いとかしないもんな。たしかに少し成長したのかもしれない。
ジャイルが勝手に出て行ったので、リラクもだいぶ情緒が不安定だ。
ジャイルの言葉不足による騒動はこうして幕を閉じた。
結局この地方にいる間は、ちょこちょこ魔樹の実を食べに連れ出され、おれの食欲不振はゆっくりと解消した。
もちろん、運び方は改善させた!おれがジャイルの首にしがみついて、腰を持たれる縦抱きだ。動きづらいとジャイルは嫌がったが、それだとだいぶ酔わない。あんな運び方をされたら、どんなに美味しくても食えないからな!
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