時に厳しく時に優しく~お仕置とご褒美~

一期一会

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自信と弱気

厳しい夜はまだ続く

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長い廊下歩き大きな扉の前に立ち止まり鍵を開け薫さんにお姫様抱っこをされたまま長方形のテーブルにはアンティーク調のテーブルライトが左右の端にその前には小さなアロマキャンドルが3つずつありテーブル左斜め前には壁沿いに広く大きなソファーがL字型にありソファーの壁に面していない場所には中世イギリスを想像させるお洒落なクローゼットクローゼットの前にはソファーとローテーブル部屋の扉側の壁からずっとローテーブルがある所まで続く棚の横には扉があり縁は部屋に合わせ作られ透明なガラスが嵌め込まれ向こう側にはウォーターベッドがあるのが見えるローテーブルの横には アンティーク天蓋付きキングサイズベッドがありベッドベットには横に広い引き出しや小さな引き出しにサイドテーブルが置かれていた

ベッドにそっと薫さんは僕を下ろすと隣に来て僕が撮った写真を見始めたのを横から見ていた

しばらくするとノックが聞こえ扉まで行く薫さんはに着いていくと上に開く除き穴があった扉を開けると長澤さんだった

言われ通りスペアミントティーを持って来た
他にも本物のイチゴが小さく角切りにされ入っているイチゴミルクとバナナミルクに滑らかに溶かされチョコレートが少し入ったのも作って持って来てくれておかわりも出来る様に縦長のガラスポットに入れてチョコレートは溶けないように注ぎ口の付いたミルクピッチャーが冷たくならないように下に匂いがないキャンドルの上には四足の網目が細かく丸い台の上に載せられいつでも好きなだけかけられる

「長澤さんありがとう」

「初日から嫌な思いをさせてしまったお詫びです」

「びっくりはしたけど僕はマイナスから始まったとしてもお互いが未熟なら支え合って執事と主の関係を形にしていこう」

「ありがとうございますどうお礼すれば良いのか」

「改まった物より僕の好みに合わせこうして色々と作ってくれるのが嬉しいよ」

主なんて今は演じるしかない素を出せばボロが出て長澤が叱られるなら演技が定着して自分のモノになるまでの間は言葉だけでなく一つ一つの所作が必要となる
自分だけの世界に入り込んでいた

気づいたのは薫さんが僕の尻をパジャマの上からパスンペスンと叩かれたからだ痛くは無いけど警告な気がした

「長澤こっちの部屋に来い一応鳴海もおいで」

そういうとウォーターベッドの部屋に

3人で入り扉側の壁に寄りかかって居ると薫さんが座面と背面がウォーターベッドと同じ物で作らた椅子を持って来て座らせてくれた

長澤さんはウォーターベッドの上でうつ伏せになりいつの間にか洗面器やタオル湿布や注射器と極少小瓶が容器に入れられ洗面器とタオルはウォーターベッドその他は僕と薫さんの間に四角い座面だけの椅子に乗っているどうしても極少小瓶が気になり薫さんに見ていいか聞くと

「割らなければ良いよ」って冗談混じりに言われ薫さんも冗談を言うんだぁと思いながら見てみると筋肉の緩和剤だった

「痛み止めとか打撲や捻挫等に効く痛み止めは出さないんですか?」

痛み止めは当たり前の様に出さないがせめてもの情けとして市販の湿布を貼るらしいがそれも肩こりや腰痛に効くので長澤さんの尻に貼っても効果はないだろうが精神的には無いよりはマシかと独り言ちる

「長澤そこに手洗いがあるから漏らしたくなければしてこい」

恥ずかしがりながらウォーターベッドから降りてお手洗いに逃げる様に入っていった

用を足している音も便器が流れる音も手を洗った音も無く戻ってきたので

「言われた通り残尿もなく出し切った?」と僕が聞くと

「お恥ずかしいですが尿は全部出し切りました」

「嫌な言い方してごめんね悪い意味で疑った訳ではなく無音だったから気になっただけで帯は無いから」

「防音にしてあるからな」

薫さんが言う

「それより早くウォーターベッドにうつ伏せになれ」

「はい…」

小さく返事をし言われた通りに動く長澤さん

「今回は私が手当するが明日からは鳴海が手当する事になるからな今日は見ていなさい実際に手当てする時に間違えていたら長澤が教えてやれ」

そういうと氷水からタオルを絞り僅かな水分は残したまま長澤さんの尻に乗せる5分もしないうちにぬるめより温かくなりまた氷水に浸し同じように僅かな水分を残して尻に乗せぬるめより温かくなれば氷水にタオルを浸し段々と生温かい状態になるそしたら洗面所で溶けて小さくなった氷水を捨て脇にある小さな冷凍庫から氷を取りだし水を入れ洗面台の下にある棚から新しいタオルを出して浸し尻に乗せたタオルはベッドの足元の壁にあるランドリーシュートに入れ新たらしいタオルが冷えきったら先程より少し多めに水気を含み滴ったり尻が濡れ過ぎない程度に絞り乗せた15分くらい乗せても僅かにぬるくなった

注射器で極少小瓶から中の薬剤を吸い上げタオルを双丘の反対側に折り外気に触れた片側の尻をアルコール綿で拭き注射器の針を刺し薬剤をゆっくり入れていく

「んッあ…ひっぅごめんなさいお許し下さい」

うわ言の様に言っているが完全に無視して薬剤を注入し終えたらタオルを広げ先程とは逆側に折られ反対側の双丘が外気に触れるとまた極少小瓶の中の薬剤を吸い上げアルコール綿で拭き注射器の針を刺し薬剤をゆっくり注入していく

「うぁっいだっごめんなさいお許し下さい反省していますから」

うわ言を放つ長澤さんを無視して針を抜きタオルを氷水に浸し絞り水気を僅かに残したタオルを乗せ椅子に座り小さな砂時計をひっくり返した

水色と白銀の砂に瓶の上下の台は白色に瓶を囲う4本の細い縦棒はミルキーホワイトと綺麗だ

「ぐすっ…ぅう」

泣き出した長澤さんにベッドヘッドからティシュケースを出して

「好きな時に鼻をかめ」

言った後に洗面台の下からハンドタオルと小さい洗面器に水と少し氷を入れて持って来て絞り

「涙は拭え擦り過ぎず瞼に当てるくらいしておけ」

言うと椅子に座り砂時計をチラリと見る

「来た初日から面倒に付き合わせてすまない」

僕に言った薫さんは何処か寂しそうで悲しげな表情をしていた

「僕も薫さんにお仕置されましたからそれに長澤さんは僕の為に色々な専属になり慣れてないから仕方ないですむしろ厳し過ぎて嫌われないか心配です」

「ぐすっ…嫌うなどありえません…」

長澤さんから言われ少し驚いたがありがとうございますと言うと弱々しいが目を合わせ笑った長澤さんに僕も笑顔を返した

砂時計の砂が完全に落ち切ると薫さんは長澤さんの尻の上のタオルを退ける注射した位置を中心に尻全体を揉みだした

「ウギィ…ゃっ…ィダィ…ひぁっ…ウック…ヒック…ッア…アゥ…ャダァ…ごべんなざい…ヒギィ…グスッ…ィァア…ゆるじでぐだざい」

「いつもの事だろ鳴海が見ているからかいつも以上に弱音を吐くな…だがマッサージをしなければ明日から辛いのは長澤だぞ」

「わがっでいまずぅ…ァァァ…ィァア…ウグゥ…アグッ…イギィ…ガハ…ッハッ…ウック…ッダィ…うぅ…」

僕は長澤さんが握りしめたままのハンドタオルを強引に奪い小さな洗面器に浸し

「長澤さん僕の方に顔を向けて下さい」

ゆっくりこちらを向いた長澤さんの頭を軽く撫でてからハンドタオルを絞り目の周りを拭き軽く当てながら

「お仕置では無く必要な事で痛いく辛く苦しいかもしれませんが僕の為だと思って耐えるしかないです」

励ましたかったのに言い方が悪かった気もして手を握り片手でハンドタオルを氷水に浸して片手で絞りベッドの上で畳んでから長澤さんの両目が隠れ瞼等に軽く当たるようにおさえて時折涙を拭いハンドタオルからティシュに持ち替えて鼻をかませ足元のゴミ箱に捨てまたハンドタオルを軽く当てたり手ではなく背中を摩ったりした

薫さんがこれくらいで良いだろうと言うと湿布をる

「今日はここで寝ろ今日は特別にパンツもズボンも履かずに寝て良い」

と言いベッド下から軽く滑らかで薄手の毛布を2枚だして予備にもう2枚をベッドの端に置き1度部屋から出て行った
しばらくすると縦長のガラスポットとコップを持って来て
「カモミールティーだ喉が渇いたら飲めどうしても眠れなかったらこれも渡して置くから必要なら飲め丁度いいタイミングだから鳴海に言っておくとだな長澤は昔から寝付きが悪く往診が2週間に1回ありその時に睡眠導入剤と睡眠薬を渡されている今日まで私が管理していたが明日からは鳴海が管理し必要だと判断したら飲ませてやれ今日はここまでだが問題はないか?」

「僕は大丈夫ですが長澤さんを1人にするのは不安です」

「私は大丈夫です」

泣き腫らした顔で穏やかに僕の目を見ながら言った
薫さんはベッドへッドの上についてるボタンを押すと

「ティティ…ティティティ」と鳴った

「これはヘルプボタンだ長澤がこれを押せば私らが居る部屋にも鳴る」

「長澤さん我慢しすぎたり無理せず鳴ら
して下さいね」

「ありがとうございます」と応えたので心配ではあるが道具を片付け薫さんとウォーターベッドの部屋を出た
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