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二章 誇れる自分である為に
6 光と影
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その後、ブルーノ先生からこれからやる事の簡単な説明を受ける。
ただ、アイリスの術式を見せてやればいい。
本当にそれだけで、達成しなくちゃいけないような目標も無い。
「緊張するか?」
「いやそりゃ緊張しますよ」
説明を受けた後の、予定時間までの僅かな空き時間。
アイリスはちょっとお手洗いに行っていて、俺はブルーノ先生と二人で居た。
曰く収集が付かなくなるから、時間まで他の先生とかが俺達に話を聞きに来たりするのはNGらしく、俺達が待機していた待合室はとても静かだ。
そんな静かな待合室の中で、軽く深呼吸してから言う。
「俺がうまくやらないとアイリスが正しく評価されないんで。まあ魔術を使う事自体は全然難しくないから、ミスったりはしないと思うんですけど」
「ならうまくやってやれよ。お前がちゃんとやれば、アイリスの評価はうなぎのぼりだ」
「そうですね……そうなってくれると嬉しいです。アイツはマジで頑張ってて、ちゃんと結果も残してる奴だから。評価されないままなんてのはあんまりだ。アイリスは評価されないと駄目なんですよ」
「……」
俺の言葉を聞いて少し黙った後、ブルーノ先生は言う。
「俺達は、じゃなくてアイリスはなんだな。これからお前も目立つんだぞ。もうちょっと自分も輝いてやろうみたいな考えはねえのか?」
「……まあ、ない訳じゃないですよ。寧ろ俺だって評価されたい。凄いって言って貰えるのは本当に嬉しいし……ちゃんと認めてもらいたい」
だけど、と本音が漏れ出す。
「今の俺に認めて貰える要素なんてないでしょ」
そんな、アイリスに否定して貰った本音が。
「なんでそう思う?」
ブルーノ先生の問いに俺は答える。
「アイリスは俺に俺の劣化コピーの力が今まで頑張ってきた証だ、みたいな事を言ってくれました。だから俺も凄いんだって。それ聞いて前向きな気持ちになる事は出来たんです」
だけど、気が付けば大分沈んでいた声で言う。
「でもやっぱりふとした時に別に凄くなんてないって考えが、メッキが剥がれるみたいに浮かんでくるんですよ。そういうのもあってあんまり楽観的に物事考えていけねえなって」
だから落ち着いて、一呼吸置いて、浮かんでくる当たり前の現実を口にする。
「今日集まってる教師達も物珍しくて見に来てる生徒連中も……誰も俺の事なんて見てねえでしょ。俺はただの出力装置って感じで。だから……まあ、アイリス以外の誰かが認めてくれるビジョンがどうしたって見えないんです」
「……そうか」
俺の本音を聞いた後、そう呟いたブルーノ先生は一拍空けてから言う。
「……お前結構面倒臭ぇな!?」
「直球過ぎません!?」
思ったよりストレートに感想飛んできてビックリしたよ俺。
「遠まわしに言って伝わんねえのも良くないだろ。特にお前みたいに複雑に考える奴の場合はな。遠まわしに言った事曲解されたらたまったもんじゃねえだろ」
「まあ、確かに」
そう言って苦笑いする俺に、静かで真面目な声音でブルーノ先生は言う。
「まあ……言いにくいがお前の言う通りだよ。少なくとも教師連中の興味は100パーセントアイリスの術式だ。お前の事は未知の術式を形に変える出力装置としかみていない。その力を凄い力とも、それを振るうお前が凄いとも、誰も思っていない」
「……」
「この前の追試。アイリスが通った理由はお前がアイリスの論文の価値を示したからだ。だけど……まあ、分かってはいると思うが……お前の場合は順当に試験を突破したからだな。それ以上の評価は特にされていない」
「……マジでストレートに言うんすね」
「嫌か?」
「いや……それで良いですよ。遠まわしに言われても別に内容自体は変わんねえ訳だし。それに先生の場合は悪意が感じられないんで」
「それは何かを教える立場にとってはかなりの誉め言葉だな。まさかこんなキツい事言ってそんな言葉が返ってくるとは思わなかったよ」
「そりゃ……今まで散々碌でもない奴に碌でもない事言われてきましたんで。その辺の判断基準緩いですよ俺」
「そいつは助かるな。色々とやりやすい」
そう言って笑みを浮かべたブルーノ先生は言う。
「そんなお前に一つアドバイスをくれてやろう。今後お前が頑張っていく為にすげー大事な事を言うからよく聞いとけよ」
「え、あ、はい」
そして真剣な声音でブルーノ先生は言う。
「すげえ魔術師になろうと思うな。魔術師としての評価なんて平々凡々でも良いんだよお前の場合」
「……へ?」
そんな、魔術学園の教師の発言とは思えない事を。
「あの、それってどういう……」
言いたい事の意味が全く分からなくて思わず狼狽えながらそう言うと、ブルーノ先生は静かに答える。
「言葉のままだよ」
そう言って一拍空けてから続ける。
「確かにお前の力は評価されるような物じゃなかったかもしれない。それで力を振るっても他人の力借りてるだけで、お前自身が魔術師として優れている訳じゃ無いのかもしれない。だけど……冷静になって考えてみろ。お前は優秀な魔術師になる必要があるのか?」
「え、いや、そりゃだって……」
「お前今朝言ってたよな。困ってる人とかを大勢助けてやれるような仕事をしてえって。それは凄く評価される最高の魔術師でなくても、強い人間だったらやれるだろ」
「……」
「それともなんだ? お前は色んな人からちやほやされる凄い魔術師になりたいから、この学園にいるのか?」
「……いや」
違うそうじゃない。
勿論当然の事ながら、評価される魔術師になりたくない訳じゃない。
魔術の才能が無いのは俺のコンプレックスと言っても良いわけで、もし色々な人が凄いって言ってくれる魔術師になれるなら、俺はそういう魔術師にもなりたい。
だけど結局それは、そういう自分が居るのも否定できないだけの話。
才能が無いのが分かっていながらも必死こいてこの学園受験した理由は、そんな下らない理由じゃない筈だ。
「俺は……魔術使って人を助けるような仕事がしたかったからこの学園を受験したんです」
魔術絡みだろうがそうでなかろうが、職業によってはそれに見合った学歴が必要になってくるパターンが多くある。そして俺が将来やりたいような仕事は……どれもこれも危険な仕事だ。それ故にこういう魔術学園の学歴が必要になってくる。
そりゃ色々認めては貰いたいけど。
凄いって言って貰いたいけど。
きっとそういうのはあくまで副産物で、俺が欲しかったのは先に進む為の資格だろう。
その筈なのにいつの間にか頭の中がバグってた。
多分認められる事に飢えていたんだ。
「だったらあんま変な事で悩むな。卒業までの間超えなきゃならない壁は色々あるだろうけど、それでも卒業してから必要になってくるのは結果を出せる力だよ。その力を得た過程じゃない。お前みたいな目標が定まってる奴はこんな人生の通過点でしかない場所の評価なんて最低限貰えてりゃそれで良いんだ。そして今のお前は本当に必要な物をちゃんと手にしてる。それでいいんじゃねえの?」
「必要な物……」
アイリスの術式を劣化させてしまうが操れる力。なりたい何かになる為に必要な力。やりたい事をやれる力。
「分かったか? なら小難しい事考えずに気楽に行こう。これからは気楽にやれる事をやってさ、魔術師なんて狭い括りじゃなくて高く評価される人間って奴を目指していこうぜ」
ほんと、それが魔術学園の教師のいう事かよ。
でも、なんか凄い……悪くない感じだ。
そして今の話を聞きながら、自然とあの追試が終わった後のアイリスとの会話が脳裏を過ってくる。
あの時のアイリスも、別に魔術師としての俺の事を評価してくれた感じじゃない。
そんな狭い範囲の事を言っていた訳じゃなかった。
俺という人間の事を、すげえ褒めてくれてたんだなって、改めてそう思うんだ。
そしてあの時よりも、あの時の言葉がなんとなく深い所にまで言葉が届いた気がする。
ようやく俺の理解が及んだような、そんな気がする。
「……はい!」
ブルーノ先生の言葉に、強くそう返す事が出来た。
勿論評価されたいなんていう承認欲求も嘘ではないから、完全に吹っ切れた訳では無いけれど。
それでも……まあ、今日とかこの後光り輝くアイリスとは真逆に影の様なポジションに徹しても、そんなにダメージを受けずに元気に帰宅できるような気はしてきた。
「良い返事だ」
「……ありがとうございます」
「気にすんな。生徒のメンタルケアすんのも教師の仕事だ……一件熟す事に給料上がったりしねえかな?」
「台無しだ!」
「よしよし表情明るくなったな。彼女さん戻ってくる前に復帰して良かったぜ」
「いやだからそういう関係じゃねえ!」
そういう話をしている所で、控室の扉が開く。
「ん? 一体何の話をしているんだい?」
「いや、大した話してねえよ」
そう言って俺は笑みを浮かべる。
「……そっか」
何故か分からないけど、アイリスはどこか安堵するような表情を浮かべた。
……何に対する安堵?いや、まあそれは分からないけども。
「よし、そろそろ時間だ。二人共、移動しようぜ」
「「はい!」」
時間だ。
前向きにアイリスのアシストをしていこう。
現状論文を書いて先へと進もうとしているアイリスにとっては必要であろう評価を勝ち取る為に。
ただ、アイリスの術式を見せてやればいい。
本当にそれだけで、達成しなくちゃいけないような目標も無い。
「緊張するか?」
「いやそりゃ緊張しますよ」
説明を受けた後の、予定時間までの僅かな空き時間。
アイリスはちょっとお手洗いに行っていて、俺はブルーノ先生と二人で居た。
曰く収集が付かなくなるから、時間まで他の先生とかが俺達に話を聞きに来たりするのはNGらしく、俺達が待機していた待合室はとても静かだ。
そんな静かな待合室の中で、軽く深呼吸してから言う。
「俺がうまくやらないとアイリスが正しく評価されないんで。まあ魔術を使う事自体は全然難しくないから、ミスったりはしないと思うんですけど」
「ならうまくやってやれよ。お前がちゃんとやれば、アイリスの評価はうなぎのぼりだ」
「そうですね……そうなってくれると嬉しいです。アイツはマジで頑張ってて、ちゃんと結果も残してる奴だから。評価されないままなんてのはあんまりだ。アイリスは評価されないと駄目なんですよ」
「……」
俺の言葉を聞いて少し黙った後、ブルーノ先生は言う。
「俺達は、じゃなくてアイリスはなんだな。これからお前も目立つんだぞ。もうちょっと自分も輝いてやろうみたいな考えはねえのか?」
「……まあ、ない訳じゃないですよ。寧ろ俺だって評価されたい。凄いって言って貰えるのは本当に嬉しいし……ちゃんと認めてもらいたい」
だけど、と本音が漏れ出す。
「今の俺に認めて貰える要素なんてないでしょ」
そんな、アイリスに否定して貰った本音が。
「なんでそう思う?」
ブルーノ先生の問いに俺は答える。
「アイリスは俺に俺の劣化コピーの力が今まで頑張ってきた証だ、みたいな事を言ってくれました。だから俺も凄いんだって。それ聞いて前向きな気持ちになる事は出来たんです」
だけど、気が付けば大分沈んでいた声で言う。
「でもやっぱりふとした時に別に凄くなんてないって考えが、メッキが剥がれるみたいに浮かんでくるんですよ。そういうのもあってあんまり楽観的に物事考えていけねえなって」
だから落ち着いて、一呼吸置いて、浮かんでくる当たり前の現実を口にする。
「今日集まってる教師達も物珍しくて見に来てる生徒連中も……誰も俺の事なんて見てねえでしょ。俺はただの出力装置って感じで。だから……まあ、アイリス以外の誰かが認めてくれるビジョンがどうしたって見えないんです」
「……そうか」
俺の本音を聞いた後、そう呟いたブルーノ先生は一拍空けてから言う。
「……お前結構面倒臭ぇな!?」
「直球過ぎません!?」
思ったよりストレートに感想飛んできてビックリしたよ俺。
「遠まわしに言って伝わんねえのも良くないだろ。特にお前みたいに複雑に考える奴の場合はな。遠まわしに言った事曲解されたらたまったもんじゃねえだろ」
「まあ、確かに」
そう言って苦笑いする俺に、静かで真面目な声音でブルーノ先生は言う。
「まあ……言いにくいがお前の言う通りだよ。少なくとも教師連中の興味は100パーセントアイリスの術式だ。お前の事は未知の術式を形に変える出力装置としかみていない。その力を凄い力とも、それを振るうお前が凄いとも、誰も思っていない」
「……」
「この前の追試。アイリスが通った理由はお前がアイリスの論文の価値を示したからだ。だけど……まあ、分かってはいると思うが……お前の場合は順当に試験を突破したからだな。それ以上の評価は特にされていない」
「……マジでストレートに言うんすね」
「嫌か?」
「いや……それで良いですよ。遠まわしに言われても別に内容自体は変わんねえ訳だし。それに先生の場合は悪意が感じられないんで」
「それは何かを教える立場にとってはかなりの誉め言葉だな。まさかこんなキツい事言ってそんな言葉が返ってくるとは思わなかったよ」
「そりゃ……今まで散々碌でもない奴に碌でもない事言われてきましたんで。その辺の判断基準緩いですよ俺」
「そいつは助かるな。色々とやりやすい」
そう言って笑みを浮かべたブルーノ先生は言う。
「そんなお前に一つアドバイスをくれてやろう。今後お前が頑張っていく為にすげー大事な事を言うからよく聞いとけよ」
「え、あ、はい」
そして真剣な声音でブルーノ先生は言う。
「すげえ魔術師になろうと思うな。魔術師としての評価なんて平々凡々でも良いんだよお前の場合」
「……へ?」
そんな、魔術学園の教師の発言とは思えない事を。
「あの、それってどういう……」
言いたい事の意味が全く分からなくて思わず狼狽えながらそう言うと、ブルーノ先生は静かに答える。
「言葉のままだよ」
そう言って一拍空けてから続ける。
「確かにお前の力は評価されるような物じゃなかったかもしれない。それで力を振るっても他人の力借りてるだけで、お前自身が魔術師として優れている訳じゃ無いのかもしれない。だけど……冷静になって考えてみろ。お前は優秀な魔術師になる必要があるのか?」
「え、いや、そりゃだって……」
「お前今朝言ってたよな。困ってる人とかを大勢助けてやれるような仕事をしてえって。それは凄く評価される最高の魔術師でなくても、強い人間だったらやれるだろ」
「……」
「それともなんだ? お前は色んな人からちやほやされる凄い魔術師になりたいから、この学園にいるのか?」
「……いや」
違うそうじゃない。
勿論当然の事ながら、評価される魔術師になりたくない訳じゃない。
魔術の才能が無いのは俺のコンプレックスと言っても良いわけで、もし色々な人が凄いって言ってくれる魔術師になれるなら、俺はそういう魔術師にもなりたい。
だけど結局それは、そういう自分が居るのも否定できないだけの話。
才能が無いのが分かっていながらも必死こいてこの学園受験した理由は、そんな下らない理由じゃない筈だ。
「俺は……魔術使って人を助けるような仕事がしたかったからこの学園を受験したんです」
魔術絡みだろうがそうでなかろうが、職業によってはそれに見合った学歴が必要になってくるパターンが多くある。そして俺が将来やりたいような仕事は……どれもこれも危険な仕事だ。それ故にこういう魔術学園の学歴が必要になってくる。
そりゃ色々認めては貰いたいけど。
凄いって言って貰いたいけど。
きっとそういうのはあくまで副産物で、俺が欲しかったのは先に進む為の資格だろう。
その筈なのにいつの間にか頭の中がバグってた。
多分認められる事に飢えていたんだ。
「だったらあんま変な事で悩むな。卒業までの間超えなきゃならない壁は色々あるだろうけど、それでも卒業してから必要になってくるのは結果を出せる力だよ。その力を得た過程じゃない。お前みたいな目標が定まってる奴はこんな人生の通過点でしかない場所の評価なんて最低限貰えてりゃそれで良いんだ。そして今のお前は本当に必要な物をちゃんと手にしてる。それでいいんじゃねえの?」
「必要な物……」
アイリスの術式を劣化させてしまうが操れる力。なりたい何かになる為に必要な力。やりたい事をやれる力。
「分かったか? なら小難しい事考えずに気楽に行こう。これからは気楽にやれる事をやってさ、魔術師なんて狭い括りじゃなくて高く評価される人間って奴を目指していこうぜ」
ほんと、それが魔術学園の教師のいう事かよ。
でも、なんか凄い……悪くない感じだ。
そして今の話を聞きながら、自然とあの追試が終わった後のアイリスとの会話が脳裏を過ってくる。
あの時のアイリスも、別に魔術師としての俺の事を評価してくれた感じじゃない。
そんな狭い範囲の事を言っていた訳じゃなかった。
俺という人間の事を、すげえ褒めてくれてたんだなって、改めてそう思うんだ。
そしてあの時よりも、あの時の言葉がなんとなく深い所にまで言葉が届いた気がする。
ようやく俺の理解が及んだような、そんな気がする。
「……はい!」
ブルーノ先生の言葉に、強くそう返す事が出来た。
勿論評価されたいなんていう承認欲求も嘘ではないから、完全に吹っ切れた訳では無いけれど。
それでも……まあ、今日とかこの後光り輝くアイリスとは真逆に影の様なポジションに徹しても、そんなにダメージを受けずに元気に帰宅できるような気はしてきた。
「良い返事だ」
「……ありがとうございます」
「気にすんな。生徒のメンタルケアすんのも教師の仕事だ……一件熟す事に給料上がったりしねえかな?」
「台無しだ!」
「よしよし表情明るくなったな。彼女さん戻ってくる前に復帰して良かったぜ」
「いやだからそういう関係じゃねえ!」
そういう話をしている所で、控室の扉が開く。
「ん? 一体何の話をしているんだい?」
「いや、大した話してねえよ」
そう言って俺は笑みを浮かべる。
「……そっか」
何故か分からないけど、アイリスはどこか安堵するような表情を浮かべた。
……何に対する安堵?いや、まあそれは分からないけども。
「よし、そろそろ時間だ。二人共、移動しようぜ」
「「はい!」」
時間だ。
前向きにアイリスのアシストをしていこう。
現状論文を書いて先へと進もうとしているアイリスにとっては必要であろう評価を勝ち取る為に。
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