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第一章〜エルガレフト神国〜
第3話 創造神と能力解放
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「ここは……どこだ?」
なぜか俺は真っ白な空間にいた。さっきまで本を読もうとしていたんだよな?なんでこんなことになってるんだ? そんなことを考えていたら、目の前にこの世とは思えないような美女が現れた。
「はじめまして斗真さん。私はこの世界の創造神ユミラと申します」
なんと美しい女性の正体は創造神ユミラだった。まるで月のように輝く銀色の髪に、整った顔立ち。その姿はとても綺麗で神秘的だった。
「そ、創造神!?」
「ええ、そうよ。訳あって貴方の魂をこの空間に召喚したの」
俺の頭の中はパニック状態だった。なんで創造神に呼び出されたのか分からないし、そもそも神とかいると思っていなかったのである。
ほら、だいたいの転生系って最初に神様と出会うじゃない?だから最初に会わなかった時点でそのパターンではないと思っていたので、このタイミングで神と会うというのは驚きだったのである。
「どうやら混乱しているようなので、一から説明させてもらうわね。まずここに呼んだ理由は直々にお願いがあるからなの」
「お願い……ですか?」
「ええ、この世界の危機を救ってほしいの」
「この世界の危機って魔王のことですか?」
正直魔王を1人で倒せとか無茶である。そうじゃないことを祈っていたのだが、返された言葉は予想外のものだった。
「いいえ、ちがうわ。この世界の本当の危機は人間側に原因があるの。人間の国同士が戦争を始め、やがて世界中に戦争が広がって行くわ。そんな中ある国の開発した生物兵器によって人類が滅亡するの。それを止めて欲しいわ」
なんと、人間が人類を滅ぼしてしまうとのことであった。地球で言うところの第一次世界大戦とか第二次世界大戦みたいなものだろうか?
「そ、それで、俺は何をしたらいいんですか?日銭に困るくらいで、特になにも出来そうにないですけど」
「貴方には国と国が戦争を起こさないようにしてもらいたいわ。例えば戦争を起こそうとしている連中を始末したりね。あと、国を興し、強国にすることで戦争をしないよう抑止力になって欲しいの。こっちの方が後々安定するから望ましいのよね」
「それはつまり俺に建国して王になれってことですか?」
「ええ、簡単に言ったらそうなるわね」
でも、なんで俺なんだろう?他にもクラスメイトの勇者がいたのに。どっちかといえば俺は勇者になれなかった出来損ないだ。
「そういえば、なんで僕なんですか? 他に元クラスメイトの勇者がいるじゃないですか」
「あれは貴方を召喚するときに巻き込まれてしまったのよ」
「じゃあ、なんで他のクラスメイトには勇者の称号があって、肝心の僕には勇者の称号がなかったのですか?」
「実はね、私は人の戦争から世界を救うために神託を出したのだけれど、エルガレフト神国の教皇が聖女をそそのかして『魔王を倒すという神託を出された』ということにされてしまったのよ。神託どおりの召喚を行えば良かったのだけど、神託どおりではなかったため、私があまり干渉することができず、制御しきれなくて周りの人も巻き込んでしまったのよ」
「あんな腐った教皇の手に貴方が魔王と戦うためだけの駒にされるのを防ぐため、貴方だけ勇者の称号を付けずに追い出されるように仕向けたのよ」
どうやら俺のクラスメイトは俺の召喚に巻き込まれてしまったらしい。まあ、あんな事になったから申し訳ないって気持ちは微塵もないが。でも、なぜクラスメイトにも特殊能力があったんだろう。巻き込まれただけだったら付かないと思うのに。
「じゃあなんで、巻き込まれた奴に特殊能力があって、俺にはないんですかね?」
「ああ、それは勇者なのに特殊能力がなかったら怪しまれるでしょ? それに、もし貴方に特殊能力があったら勇者としても見て貰えずにただの駒として使い潰されるとこだったわよ?」
まじか、あそこで特殊能力でもあろうものなら使い潰されていたのか。想像するだけでゾワッとする。
「私は世界に直接干渉はできないから異世界で適性がある人を召喚して間接的に干渉するしかなかったのよね、そちらの都合もあったのに無理やり異世界召喚してしまったのは申し訳ないわ。もう一度お願いしますが世界を救って頂けないかしら?」
「そうですね……。わかりました。やらせてもらいます」
ちょっと悩んだが、この世界を見てみたいし、あのクソみたいなクラスメイトを見返してやりたいのでこの依頼を受けることにした。
「そう! それならよかったわ! 正直最初のこともあって断られるかもって思ってたのよね。じゃあ早速貴方の封印していた能力を解放するわね」
そう言って女神様がなにか唱えると体が光り、力が湧いてきた。
「よし解放したわ。鑑定を使えるようにしたから見てみなさい?」
「どうやって鑑定するんですか?」
「頭の中で鑑定したいと思えばできるはずよ?」
そう言われたので頭の中で〘鑑定〙と唱えてみた。
名称:楠木斗真 年齢:17歳
種族:人族
職業:神聖召喚師
状態:平常
ステータス レベル:1
HP:302 MP:10000 腕力:120 体力:123 敏捷:201 知力:307 魔力:652 器用:78
スキル
召喚魔術LvMax、MP回復上昇Lv5
ユニークスキル
鑑定LvMax、鑑定偽造
エクストラスキル
アイテムボックス(異)
固有魔法
神聖召喚魔術Lv1
称号
異世界人、救世主、Fランク冒険者
装備なし
「……ブェ」
おっと、驚きのあまり変な声が出てしまった。いやエグイな…MPだけだったら世界トップなんじゃないか?てかなんでこんなに偏ってんだろ?この固有魔法の神聖召喚魔術とかが関係あるのかな?
「どうやら見えたようね」
「はい、見えました。いくつか質問してもいいですか?」
「いいわよ」
「まずなんでこんなにMPだけが多いんですか? 偏りすぎじゃないですか?」
「そうね、君のMPは実際この世界でトップクラスで多いわ。他の能力がそこまで高くならなかったのは君の固有魔法に原因があるの」
「この神聖召喚魔術とかいうやつですか?」
「ええ、その魔術は神聖……私たち神が使うような凄い魔法なの。それ故に魔力を相当使うのよ。だから魔術が使えるようMPを高くする必要があったのよ」
「この神聖召喚魔術とかいう魔術はどんなことが出来るんですか?」
「その魔術は簡単にいうとなんでも召喚できると言ったらいいかしらね。ただあなたの神聖召喚魔術のレベルは1だからかなり制限があるけれど」
「今のレベルだとなにができるんですか?」
「鑑定してみればわかるわ。みてみなさい」
神聖召喚魔術Lv1
ランクAレベルまでの人や亜人、魔物を召喚し、使役することができる。ランクが高くなればなるほど必要魔力量は大きくなる。送還にも同様の魔力量が必要になる。既存の召喚した個体でも魔力を追加することでランクAまであげることができる。
エグい。その一言しか出てこなかった。ランクA相当ってことは冒険者ランクでいうランクAの超ベテランと同じじゃないか! これでLv1だって?強すぎる。
「え、エグい」
「ふふっ、これからもっとエグくなるわよ。その能力を使って頑張ってくださいね!」
「はい! 頑張ります」
「そろそろ限界だから送還するわね。あんまり長時間体と魂を分離すると死んじゃうから」
え、こわいわ。死んじゃうとかいやだよ?
「あ、そうそう召喚するときに魔力限界近くまで使っちゃうと魔力枯渇で倒れるから注意しなさいね。あとまた今回の本みたいな不思議な感じになったら私がそれを媒体として、この空間に呼ぼうとしてるってことだからそこんとこよろしくたのむわね」
女神様がそれだけをいうと足元が光り、目の前が真っ白になった。
そして俺は宿の自分の部屋にいた。
「夢? ……じゃないよなぁ……」
試しに鑑定と唱えてみる。
名称:楠木斗真 年齢:17歳
種族:人族
職業:神聖召喚師
状態:平常
ステータス レベル:1
HP:302 MP:10000 腕力:120 体力:123 敏捷:201 知力:307 魔力:652 器用:78
スキル
召喚術LvMax、MP回復上昇Lv5
ユニークスキル
鑑定LvMax、鑑定偽造
エクストラスキル
アイテムボックス(異)
固有魔法
神聖召喚魔術Lv1
称号
異世界人、救世主、Fランク冒険者
装備なし
「やっぱ夢じゃなかったんだ」
興奮で心臓がバクバクだったが、しばらくして落ち着いてきた。
「このアイテムボックス(異)ってなんだろなぁ?鑑定してみるか」
アイテムボックス(異)に意識を合わせて鑑定してみる。
アイテムボックス(異)
異次元に空間を作りそこに物をいれることができる。異次元に空間をつくるため、容量はほぼ無限と言っていいほど大きい。他にもアイテムボックス(大)(中)(小)とあるが全くの別物と言っていいほどの性能の差を持つ。
なるほど、これは便利だ。次に鑑定偽造を見てみた。
鑑定偽造
鑑定を持つ者や、鑑定機能のある魔道具に表示されるステータスを改編することができる。ただし、鑑定のLvがMaxの場合は正しいステータスが表示されてしまう。
ほーなるほど。これでこの化け物みたいなステータスを隠せってことだな?
ただ鑑定LvMaxの相手には効かないのか。まあユニークスキルのLvMaxとかそんないないと思うが。とりあえずステータスをいじってみよう。
名称:楠木斗真 年齢:17歳
種族:人族
職業:召喚士
状態:平常
ステータス レベル:1
HP:56 MP:84 腕力:32 体力:39 敏捷:41 知力:70 魔力:10 器用:62
スキル
召喚術Lv1、魔術回復上昇Lv1
称号なし
装備なし
とりあえず適当に変えて、あとは異世界人の称号を隠した。バレると色々めんどくさいもんね。
次は早速この神聖召喚魔術をつかってみるか。確か人や亜人、魔物が召喚できるんだよな?
人、亜人、魔物か……亜人かなぁやっぱ。エルフにしようか、猫獣人にしようか、はたまた犬獣人にしようか。頭の中に渦巻く思いは色々あり、悩みに悩んだが俺はあれに決めた。
そう! しっぽがもふもふで可愛いキツネちゃんだ!
ふむふむ、この魔術を使う時はイメージが大切なのか。あと魔力量で召喚したときの強さが違うらしいな。今だと限界は…Bランクくらいか。それでも相当強いんだけどな。
俺は召喚したい子のイメージを固めて神聖召喚魔術を使った。
「可愛くて、強くて、ずっと一緒にいられるパートナーがほしい!」
そう呟きながら、俺は魔術を行使した。
そして俺はぶっ倒れた。
なぜか俺は真っ白な空間にいた。さっきまで本を読もうとしていたんだよな?なんでこんなことになってるんだ? そんなことを考えていたら、目の前にこの世とは思えないような美女が現れた。
「はじめまして斗真さん。私はこの世界の創造神ユミラと申します」
なんと美しい女性の正体は創造神ユミラだった。まるで月のように輝く銀色の髪に、整った顔立ち。その姿はとても綺麗で神秘的だった。
「そ、創造神!?」
「ええ、そうよ。訳あって貴方の魂をこの空間に召喚したの」
俺の頭の中はパニック状態だった。なんで創造神に呼び出されたのか分からないし、そもそも神とかいると思っていなかったのである。
ほら、だいたいの転生系って最初に神様と出会うじゃない?だから最初に会わなかった時点でそのパターンではないと思っていたので、このタイミングで神と会うというのは驚きだったのである。
「どうやら混乱しているようなので、一から説明させてもらうわね。まずここに呼んだ理由は直々にお願いがあるからなの」
「お願い……ですか?」
「ええ、この世界の危機を救ってほしいの」
「この世界の危機って魔王のことですか?」
正直魔王を1人で倒せとか無茶である。そうじゃないことを祈っていたのだが、返された言葉は予想外のものだった。
「いいえ、ちがうわ。この世界の本当の危機は人間側に原因があるの。人間の国同士が戦争を始め、やがて世界中に戦争が広がって行くわ。そんな中ある国の開発した生物兵器によって人類が滅亡するの。それを止めて欲しいわ」
なんと、人間が人類を滅ぼしてしまうとのことであった。地球で言うところの第一次世界大戦とか第二次世界大戦みたいなものだろうか?
「そ、それで、俺は何をしたらいいんですか?日銭に困るくらいで、特になにも出来そうにないですけど」
「貴方には国と国が戦争を起こさないようにしてもらいたいわ。例えば戦争を起こそうとしている連中を始末したりね。あと、国を興し、強国にすることで戦争をしないよう抑止力になって欲しいの。こっちの方が後々安定するから望ましいのよね」
「それはつまり俺に建国して王になれってことですか?」
「ええ、簡単に言ったらそうなるわね」
でも、なんで俺なんだろう?他にもクラスメイトの勇者がいたのに。どっちかといえば俺は勇者になれなかった出来損ないだ。
「そういえば、なんで僕なんですか? 他に元クラスメイトの勇者がいるじゃないですか」
「あれは貴方を召喚するときに巻き込まれてしまったのよ」
「じゃあ、なんで他のクラスメイトには勇者の称号があって、肝心の僕には勇者の称号がなかったのですか?」
「実はね、私は人の戦争から世界を救うために神託を出したのだけれど、エルガレフト神国の教皇が聖女をそそのかして『魔王を倒すという神託を出された』ということにされてしまったのよ。神託どおりの召喚を行えば良かったのだけど、神託どおりではなかったため、私があまり干渉することができず、制御しきれなくて周りの人も巻き込んでしまったのよ」
「あんな腐った教皇の手に貴方が魔王と戦うためだけの駒にされるのを防ぐため、貴方だけ勇者の称号を付けずに追い出されるように仕向けたのよ」
どうやら俺のクラスメイトは俺の召喚に巻き込まれてしまったらしい。まあ、あんな事になったから申し訳ないって気持ちは微塵もないが。でも、なぜクラスメイトにも特殊能力があったんだろう。巻き込まれただけだったら付かないと思うのに。
「じゃあなんで、巻き込まれた奴に特殊能力があって、俺にはないんですかね?」
「ああ、それは勇者なのに特殊能力がなかったら怪しまれるでしょ? それに、もし貴方に特殊能力があったら勇者としても見て貰えずにただの駒として使い潰されるとこだったわよ?」
まじか、あそこで特殊能力でもあろうものなら使い潰されていたのか。想像するだけでゾワッとする。
「私は世界に直接干渉はできないから異世界で適性がある人を召喚して間接的に干渉するしかなかったのよね、そちらの都合もあったのに無理やり異世界召喚してしまったのは申し訳ないわ。もう一度お願いしますが世界を救って頂けないかしら?」
「そうですね……。わかりました。やらせてもらいます」
ちょっと悩んだが、この世界を見てみたいし、あのクソみたいなクラスメイトを見返してやりたいのでこの依頼を受けることにした。
「そう! それならよかったわ! 正直最初のこともあって断られるかもって思ってたのよね。じゃあ早速貴方の封印していた能力を解放するわね」
そう言って女神様がなにか唱えると体が光り、力が湧いてきた。
「よし解放したわ。鑑定を使えるようにしたから見てみなさい?」
「どうやって鑑定するんですか?」
「頭の中で鑑定したいと思えばできるはずよ?」
そう言われたので頭の中で〘鑑定〙と唱えてみた。
名称:楠木斗真 年齢:17歳
種族:人族
職業:神聖召喚師
状態:平常
ステータス レベル:1
HP:302 MP:10000 腕力:120 体力:123 敏捷:201 知力:307 魔力:652 器用:78
スキル
召喚魔術LvMax、MP回復上昇Lv5
ユニークスキル
鑑定LvMax、鑑定偽造
エクストラスキル
アイテムボックス(異)
固有魔法
神聖召喚魔術Lv1
称号
異世界人、救世主、Fランク冒険者
装備なし
「……ブェ」
おっと、驚きのあまり変な声が出てしまった。いやエグイな…MPだけだったら世界トップなんじゃないか?てかなんでこんなに偏ってんだろ?この固有魔法の神聖召喚魔術とかが関係あるのかな?
「どうやら見えたようね」
「はい、見えました。いくつか質問してもいいですか?」
「いいわよ」
「まずなんでこんなにMPだけが多いんですか? 偏りすぎじゃないですか?」
「そうね、君のMPは実際この世界でトップクラスで多いわ。他の能力がそこまで高くならなかったのは君の固有魔法に原因があるの」
「この神聖召喚魔術とかいうやつですか?」
「ええ、その魔術は神聖……私たち神が使うような凄い魔法なの。それ故に魔力を相当使うのよ。だから魔術が使えるようMPを高くする必要があったのよ」
「この神聖召喚魔術とかいう魔術はどんなことが出来るんですか?」
「その魔術は簡単にいうとなんでも召喚できると言ったらいいかしらね。ただあなたの神聖召喚魔術のレベルは1だからかなり制限があるけれど」
「今のレベルだとなにができるんですか?」
「鑑定してみればわかるわ。みてみなさい」
神聖召喚魔術Lv1
ランクAレベルまでの人や亜人、魔物を召喚し、使役することができる。ランクが高くなればなるほど必要魔力量は大きくなる。送還にも同様の魔力量が必要になる。既存の召喚した個体でも魔力を追加することでランクAまであげることができる。
エグい。その一言しか出てこなかった。ランクA相当ってことは冒険者ランクでいうランクAの超ベテランと同じじゃないか! これでLv1だって?強すぎる。
「え、エグい」
「ふふっ、これからもっとエグくなるわよ。その能力を使って頑張ってくださいね!」
「はい! 頑張ります」
「そろそろ限界だから送還するわね。あんまり長時間体と魂を分離すると死んじゃうから」
え、こわいわ。死んじゃうとかいやだよ?
「あ、そうそう召喚するときに魔力限界近くまで使っちゃうと魔力枯渇で倒れるから注意しなさいね。あとまた今回の本みたいな不思議な感じになったら私がそれを媒体として、この空間に呼ぼうとしてるってことだからそこんとこよろしくたのむわね」
女神様がそれだけをいうと足元が光り、目の前が真っ白になった。
そして俺は宿の自分の部屋にいた。
「夢? ……じゃないよなぁ……」
試しに鑑定と唱えてみる。
名称:楠木斗真 年齢:17歳
種族:人族
職業:神聖召喚師
状態:平常
ステータス レベル:1
HP:302 MP:10000 腕力:120 体力:123 敏捷:201 知力:307 魔力:652 器用:78
スキル
召喚術LvMax、MP回復上昇Lv5
ユニークスキル
鑑定LvMax、鑑定偽造
エクストラスキル
アイテムボックス(異)
固有魔法
神聖召喚魔術Lv1
称号
異世界人、救世主、Fランク冒険者
装備なし
「やっぱ夢じゃなかったんだ」
興奮で心臓がバクバクだったが、しばらくして落ち着いてきた。
「このアイテムボックス(異)ってなんだろなぁ?鑑定してみるか」
アイテムボックス(異)に意識を合わせて鑑定してみる。
アイテムボックス(異)
異次元に空間を作りそこに物をいれることができる。異次元に空間をつくるため、容量はほぼ無限と言っていいほど大きい。他にもアイテムボックス(大)(中)(小)とあるが全くの別物と言っていいほどの性能の差を持つ。
なるほど、これは便利だ。次に鑑定偽造を見てみた。
鑑定偽造
鑑定を持つ者や、鑑定機能のある魔道具に表示されるステータスを改編することができる。ただし、鑑定のLvがMaxの場合は正しいステータスが表示されてしまう。
ほーなるほど。これでこの化け物みたいなステータスを隠せってことだな?
ただ鑑定LvMaxの相手には効かないのか。まあユニークスキルのLvMaxとかそんないないと思うが。とりあえずステータスをいじってみよう。
名称:楠木斗真 年齢:17歳
種族:人族
職業:召喚士
状態:平常
ステータス レベル:1
HP:56 MP:84 腕力:32 体力:39 敏捷:41 知力:70 魔力:10 器用:62
スキル
召喚術Lv1、魔術回復上昇Lv1
称号なし
装備なし
とりあえず適当に変えて、あとは異世界人の称号を隠した。バレると色々めんどくさいもんね。
次は早速この神聖召喚魔術をつかってみるか。確か人や亜人、魔物が召喚できるんだよな?
人、亜人、魔物か……亜人かなぁやっぱ。エルフにしようか、猫獣人にしようか、はたまた犬獣人にしようか。頭の中に渦巻く思いは色々あり、悩みに悩んだが俺はあれに決めた。
そう! しっぽがもふもふで可愛いキツネちゃんだ!
ふむふむ、この魔術を使う時はイメージが大切なのか。あと魔力量で召喚したときの強さが違うらしいな。今だと限界は…Bランクくらいか。それでも相当強いんだけどな。
俺は召喚したい子のイメージを固めて神聖召喚魔術を使った。
「可愛くて、強くて、ずっと一緒にいられるパートナーがほしい!」
そう呟きながら、俺は魔術を行使した。
そして俺はぶっ倒れた。
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「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
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