ひな*恋 〜童顔ひな子の年の差恋愛(ノベル版)

むらさ樹

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今更結婚を、意識しちゃいました! 1

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「あれぇ?
ひなぁ、今日もから揚げなの?」



翌日

そして今日から8月だ。



相変わらずデリバリーpopoの如く慎吾くんの家に行くと、私は料理を始めた。


そこに私の背後からヒョイと顔を覗かせた慎吾くんが、漬け込みしている鶏肉を見て言ってきたのだ。



「えへへっ
今日はから揚げに見せかけて、実はコレをカツにしちゃうのだ」



そう、このから揚げ肉にパン粉をつけて揚げる方法は、昨日久保店長から学んだ鶏カツのタルタルソース添え。


もし昨日慎吾くんがpopoに来て惣菜を選ぶとしたら、きっとこういうものが食べたいんじゃないかなと思ったのだ。


食べ盛りの男の子だもん、お肉とか揚げ物とか好きだよね。




「から揚げじゃなくて、カツ?
いいよ、俺それ好きだから連日でもイケるし。
サンキュー、ひな」


「…?
うん、どういたしまして」



それ好きって、以前食べた事でもあるのかなぁ。

普通のチキンカツとは違って、から揚げをカツにしたものって私は初めてだったんだけどな。




「てゆーか、ひなぁ。
俺、小腹空いてきた」


「…っ!」



そう言って私の身体に手を乗せてきた慎吾くんにドキッとして、思わず持っていた漬け込み肉の入ったボウルを落としそうになっちゃったよぉ。



「ひ な、…食べてもいい?」


「─────────っ///」



後ろから身体を抱き寄せられながら耳元でゆっくりと訊かれた慎吾くんの声に、早くも私の心臓はドキドキと爆発しそうになった。



あれ以来、すっかり毎度この調子なんだよ。

もちろん私も嫌じゃないから、そのまま食べられてるんだけど。


でも今日はその前に食べさせたいものがあって、持って来たものがあるのだ!



「ちょ、ちょっと待ってねっ
実は来てすぐ冷蔵庫に隠してたんだけど…っ」



ちょっぴり照れ隠しのように私は慎吾くんの手から離れると、パタパタと冷蔵庫の方へと駆け寄ったの。


それからドアを開けて入れておいた紙箱を取り出すと、テーブルの上に持って行き蓋を開けた。




「1日遅れだけど、ケーキを買ってきたの。
慎吾くんと一緒に食べようと思って…ね!」



紙箱の中には、小さいけれどイチゴのショートケーキが2切れ入っている。


今朝ケーキ屋さんに行って、真っ先にイチゴが目について決めてしまったのだ。


何だか真っ赤なイチゴが、不思議なくらいとても頭の中で印象に残っていたから…。



「わぁ!ケーキじゃんよ!
美味そう!!」



甘いものが好きだって言ってただけあって、その真っ白なクリームに真っ赤なイチゴで彩られたショートケーキには、慎吾くんも目をキラキラさせて喜んでくれた。



「あれ、ローソク2本入ってるけど何で?」


「えっ、あー…
何かオマケでもらっちゃった!
折角だから、1本ずつケーキにさして火を灯そうよ」



…なんてね。

ホントは慎吾くんの分と、私の分のバースデーケーキなんだよっ


だけど、私の誕生日の事はヒミツかなぁ。




「サンキュー、ひな!
俺、ジュース用意するねっ」


「ありがとう」



1日遅れになっちゃったけど、私も久し振りに食べるバースデーケーキ。

テーブルに向かい合ってグラスに炭酸ジュースを注ぐと、私はケーキにさしたロウソクの火を慎吾くんに吹いてもらって消した。



「16歳、おめでとう。
これくらいの事しかできないけど」


「サンキュー、ひな。
大丈夫だよ、プレゼントはひなだもんね」


「…う、うんっ///」



そう言う私も、プレゼントは慎吾くんだったりしてね。



13歳も年下の慎吾くん。
まだ誰にも、堂々と慎吾くんを彼氏だなんて言ってないんだけどね。

でも今が幸せだからいいかなって、そう思ってるんだ。
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