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登場人物・用語紹介
海都で暮らす人々
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○海都○
物語の舞台である大陸に存在する海辺の大都市。砂蟲の被害を受けず、旧文明時代の建物や文化がそのまま遺っている。
豪族と豪商が支配しており、中心部の居住権を持つ者は『市民』と呼ばれている。
○カームビズ商会○
ファルボド
プロローグ時点でのカームビズ商会の大番頭。物語初登場時の年齢は39歳。白銀色の髪に鶯色の瞳。
元々は気弱な性格だが、立場上快活な人物を演じている。慢性的な胃痛に悩まされ続ける男。
事実上のカームビズ商会長だが、父トゥルースが持ち出した「暁の宝玉」の不在により商会長を継げずにいるため、苦肉の策で新設した役職である大番頭を名乗り、商会を運営している。
イリャス
カームビズ商会の現商会長。トゥルースの父。物語初登場時の年齢は35歳。焦茶色の髪に鬱金色の瞳。
母と共に暮らしていた幼いトゥルースを海都へと呼び寄せる。より良い後継者を得るために幼い息子たちに熾烈な競争心を煽っている。
彼の教育方針が、トゥルースの少年期以降の人格形成に大きく影響しているようだ。
カゼム
トゥルースの異母兄でイリャスの第一子。物語初登場時の年齢は12歳。涅色の髪に蘇芳色の瞳。
出生時に母を亡くしており、自身も病弱な体質である。現商会長イリャスの本邸の中庭を個人的に与えられている。
年齢の割には大人びた口調を好み、辛辣な物言いをする。トゥルースを含めた他の弟妹のことを嫌っているが、後継者候補としての野心があるかは不明。
シャマク
トゥルースの異母兄でイリャスの第二子。物語開始時の年齢は28歳。回想内での年齢は10歳。樺色の髪に浅黄色の瞳。
イリャスの後継者と目されていたが、とある事件を切っ掛けに振り出しに戻った。振る舞いは紳士的だが、内心は臆病で自己保身が強い性格。
兄妹の中ではトゥルースと一番顔立ちが似ているようだ。
マンダネ
トゥルースの異母姉でイリャスの第三子。物語初登場時の年齢は10歳。飴色の髪に琥珀色の瞳。
後継者候補である異母兄弟たちとは異なり、イリャスの別邸で暮らしている。勝ち気な性格で弁が立つ。
自身や異母妹ジャミーレに卑劣な嫌がらせを繰り返す異母弟ホスローへ反撃したことが、間接的にトゥルースを海都へ呼ぶ切っ掛けになったことは知らない。
ジャミーレ
トゥルースの異母姉でイリャスの第四子。物語初登場時の年齢は9歳。小豆色の髪に鶯色の瞳。
異母姉マンダネやイリャスの夫人たちと共にイリャスの別邸で暮らしている。内気な性格で泣き虫。
マンダネとは仲が良いものの、異母弟ホスローからはいじめられている。突然できた異母弟トゥルースに対しては、同情心を抱いている。
ホスロー
トゥルースの異母兄でイリャスの第五子。物語初登場時の年齢は8歳。蜂蜜色の髪に鬱金色の瞳。
愛らしい外見とは裏腹に、嗜虐的な性格をしている。母ガザーラから吹き込まれた異母兄弟の悪口の影響で異母姉たちを軽んじ、異母兄たちを疎ましく思っているようだ。
異母弟のトゥルースの母親が豪族の出身ではないことを蔑んでいる。
ディジュラ
イリャスの第二夫人でシャマクの母。物語初登場時の年齢は37歳。樺色の髪に檸檬色の瞳。
亡くなった第一夫人に代わって暁の宝玉に血を捧げたことにより、当代での宝玉の契約者となった。イリャスに対して愛情は抱いてはいないが、息子シャマクを彼の後継者にすべく献身的な態度をとっている。
ガザーラのことは内心苦手に感じているが、他の夫人からは敵視されているため、致し方なく共に過ごしている。
ガザーラ
イリャスの第五夫人でホスローの母。物語初登場時の年齢は26歳。蜂蜜色の髪に伽羅色の瞳。
海都でも有力な豪族の末娘で、わがままな性格をしている。娘時代にハンサムなイリャスに一目惚れしたことから強引に夫人の座に就いた経緯があり、現在もイリャスにベタ惚れしている。
容色や実家の勢力が自身に劣る他の夫人たちを軽んじていることを隠さず、諍いを産むこともしばしば。
シュクリー
イリャスの本邸に勤める使用人。物語初登場時の年齢は36歳。狐色の髪に梔子色の瞳。
子煩悩で心優しい肥満体の大男。イリャスの本邸で過ごすトゥルースの身の回りの世話を行う。
汗っかきなため、強い匂いの香水を好んでつけている。
ムルジャーナ
イリャスの本邸に勤める使用人。物語初登場時の年齢は22歳。黒色の髪に柿渋色の瞳。
背が高く膂力が強いグラマラスな美女。イリャスの長男カゼムの侍女兼護衛を勤めている。
屈折した性格のカゼムを内心では心配しているようだ。
○クーロシュ一家○
クーロシュ
豪族「クーロシュ一家」の若き頭領。物語開始時の年齢は25歳。白鼠色の髪に水色の瞳。華やかな装いを好み、常に化粧を施している。
クーロシュ一家への婿入りを拒んだトゥルースの命を狙い、下男のムーシュを差し向ける。トゥルースに対しては愛憎相半ばの感情を抱いている。
双子の妹パルヴェネと甥を溺愛している反面、敵対関係にある者に対しては血縁者であろうと容赦はしない。海都に複数のボーイフレンドが存在している。
風邪を拗らせて死んだとされるトゥルースの前任者は、彼の親族。
パルヴェネ
クーロシュの双子の妹。物語開始時の年齢は25歳。白鼠色の髪に水色の瞳。兄クーロシュを敬愛しており、髪型や化粧や服装は兄に寄せている。
トゥルースに対しては、愛情よりも面子を潰された事に対しての報復心が強まりつつある。トゥルースの息子でもある我が子に対しては、彼女なりの愛情を抱いている。
ムーシュ
クーロシュ一家の下男。物語開始時の年齢は26歳。鼠色の髪に薄緑色の瞳。鼻の横に大きなイボがある。
クーロシュの指示でトゥルースを抹殺しようとするものの、カメリオの活躍により退けられる。バハルクーヴ島で手下にしていた傭兵達はぞんざいに扱っていたが、自身と同じくクーロシュから使命を授けられた連絡鳥に対しては、仲間意識を抱いているようだ。
主であるクーロシュに心酔しており、使命の遂行のためなら命を投げ出すことも辞さない男。
物語の舞台である大陸に存在する海辺の大都市。砂蟲の被害を受けず、旧文明時代の建物や文化がそのまま遺っている。
豪族と豪商が支配しており、中心部の居住権を持つ者は『市民』と呼ばれている。
○カームビズ商会○
ファルボド
プロローグ時点でのカームビズ商会の大番頭。物語初登場時の年齢は39歳。白銀色の髪に鶯色の瞳。
元々は気弱な性格だが、立場上快活な人物を演じている。慢性的な胃痛に悩まされ続ける男。
事実上のカームビズ商会長だが、父トゥルースが持ち出した「暁の宝玉」の不在により商会長を継げずにいるため、苦肉の策で新設した役職である大番頭を名乗り、商会を運営している。
イリャス
カームビズ商会の現商会長。トゥルースの父。物語初登場時の年齢は35歳。焦茶色の髪に鬱金色の瞳。
母と共に暮らしていた幼いトゥルースを海都へと呼び寄せる。より良い後継者を得るために幼い息子たちに熾烈な競争心を煽っている。
彼の教育方針が、トゥルースの少年期以降の人格形成に大きく影響しているようだ。
カゼム
トゥルースの異母兄でイリャスの第一子。物語初登場時の年齢は12歳。涅色の髪に蘇芳色の瞳。
出生時に母を亡くしており、自身も病弱な体質である。現商会長イリャスの本邸の中庭を個人的に与えられている。
年齢の割には大人びた口調を好み、辛辣な物言いをする。トゥルースを含めた他の弟妹のことを嫌っているが、後継者候補としての野心があるかは不明。
シャマク
トゥルースの異母兄でイリャスの第二子。物語開始時の年齢は28歳。回想内での年齢は10歳。樺色の髪に浅黄色の瞳。
イリャスの後継者と目されていたが、とある事件を切っ掛けに振り出しに戻った。振る舞いは紳士的だが、内心は臆病で自己保身が強い性格。
兄妹の中ではトゥルースと一番顔立ちが似ているようだ。
マンダネ
トゥルースの異母姉でイリャスの第三子。物語初登場時の年齢は10歳。飴色の髪に琥珀色の瞳。
後継者候補である異母兄弟たちとは異なり、イリャスの別邸で暮らしている。勝ち気な性格で弁が立つ。
自身や異母妹ジャミーレに卑劣な嫌がらせを繰り返す異母弟ホスローへ反撃したことが、間接的にトゥルースを海都へ呼ぶ切っ掛けになったことは知らない。
ジャミーレ
トゥルースの異母姉でイリャスの第四子。物語初登場時の年齢は9歳。小豆色の髪に鶯色の瞳。
異母姉マンダネやイリャスの夫人たちと共にイリャスの別邸で暮らしている。内気な性格で泣き虫。
マンダネとは仲が良いものの、異母弟ホスローからはいじめられている。突然できた異母弟トゥルースに対しては、同情心を抱いている。
ホスロー
トゥルースの異母兄でイリャスの第五子。物語初登場時の年齢は8歳。蜂蜜色の髪に鬱金色の瞳。
愛らしい外見とは裏腹に、嗜虐的な性格をしている。母ガザーラから吹き込まれた異母兄弟の悪口の影響で異母姉たちを軽んじ、異母兄たちを疎ましく思っているようだ。
異母弟のトゥルースの母親が豪族の出身ではないことを蔑んでいる。
ディジュラ
イリャスの第二夫人でシャマクの母。物語初登場時の年齢は37歳。樺色の髪に檸檬色の瞳。
亡くなった第一夫人に代わって暁の宝玉に血を捧げたことにより、当代での宝玉の契約者となった。イリャスに対して愛情は抱いてはいないが、息子シャマクを彼の後継者にすべく献身的な態度をとっている。
ガザーラのことは内心苦手に感じているが、他の夫人からは敵視されているため、致し方なく共に過ごしている。
ガザーラ
イリャスの第五夫人でホスローの母。物語初登場時の年齢は26歳。蜂蜜色の髪に伽羅色の瞳。
海都でも有力な豪族の末娘で、わがままな性格をしている。娘時代にハンサムなイリャスに一目惚れしたことから強引に夫人の座に就いた経緯があり、現在もイリャスにベタ惚れしている。
容色や実家の勢力が自身に劣る他の夫人たちを軽んじていることを隠さず、諍いを産むこともしばしば。
シュクリー
イリャスの本邸に勤める使用人。物語初登場時の年齢は36歳。狐色の髪に梔子色の瞳。
子煩悩で心優しい肥満体の大男。イリャスの本邸で過ごすトゥルースの身の回りの世話を行う。
汗っかきなため、強い匂いの香水を好んでつけている。
ムルジャーナ
イリャスの本邸に勤める使用人。物語初登場時の年齢は22歳。黒色の髪に柿渋色の瞳。
背が高く膂力が強いグラマラスな美女。イリャスの長男カゼムの侍女兼護衛を勤めている。
屈折した性格のカゼムを内心では心配しているようだ。
○クーロシュ一家○
クーロシュ
豪族「クーロシュ一家」の若き頭領。物語開始時の年齢は25歳。白鼠色の髪に水色の瞳。華やかな装いを好み、常に化粧を施している。
クーロシュ一家への婿入りを拒んだトゥルースの命を狙い、下男のムーシュを差し向ける。トゥルースに対しては愛憎相半ばの感情を抱いている。
双子の妹パルヴェネと甥を溺愛している反面、敵対関係にある者に対しては血縁者であろうと容赦はしない。海都に複数のボーイフレンドが存在している。
風邪を拗らせて死んだとされるトゥルースの前任者は、彼の親族。
パルヴェネ
クーロシュの双子の妹。物語開始時の年齢は25歳。白鼠色の髪に水色の瞳。兄クーロシュを敬愛しており、髪型や化粧や服装は兄に寄せている。
トゥルースに対しては、愛情よりも面子を潰された事に対しての報復心が強まりつつある。トゥルースの息子でもある我が子に対しては、彼女なりの愛情を抱いている。
ムーシュ
クーロシュ一家の下男。物語開始時の年齢は26歳。鼠色の髪に薄緑色の瞳。鼻の横に大きなイボがある。
クーロシュの指示でトゥルースを抹殺しようとするものの、カメリオの活躍により退けられる。バハルクーヴ島で手下にしていた傭兵達はぞんざいに扱っていたが、自身と同じくクーロシュから使命を授けられた連絡鳥に対しては、仲間意識を抱いているようだ。
主であるクーロシュに心酔しており、使命の遂行のためなら命を投げ出すことも辞さない男。
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