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その6
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先触れ通り殿下がやってきた。
父上と共に殿下を迎える。
「侯爵あの小さいやつはどうなった?」
「はて?小さいやつとはどのようなものでしょうか?」
「……お前の娘だよ風邪で伏せっているときいているのだが、俺にも原因があるのだろう?せめて見舞いをと思ってな」
「殿下なりません。娘は熱を出して寝ています。そんな姿を殿下にお見せするわけには参りません」
………この男。娘の事となると異常に警戒が高まる。
「熱か…それにしては長い間伏せっているのだな。あれからもう一週間は経とうとしているぞ」
「……このような場所ではなんですのでサロンへ参りませんか?」
「あ、あぁすまない」
「申し訳ございませんが私は仕事が立て込んでおりまして、息子に案内させますので、
ユーリー後は任せたよ。私は執務室に居るからね」
「はい父上。ではこちらへどうぞ」
屋敷の庭が良く見えてマリーの部屋から遠いサロンへ案内する。
机を挟んで座り心地の良いソファーに腰掛ける。
ブロッサム侯爵家の執事であるリエムが紅茶を入れて殿下にお出しする。
「良い香りだな」
「リエムが入れた紅茶は評判が良いのですよ」
「……そうかローズマリア嬢も紅茶を嗜むのか?」
「小さくてもレディですからねぇ」
「体調がよくなったら連絡をくれ。一度話をしたい」
「本人にそのように伝えておきましょう」
「……確認だが風邪だよな?」
「殿下……風邪をバカにしてはいけませんね。こじらせてしまってからでは遅いのですから」
……殿下が初めてマリーの名前を口にした。
嫌な予感しかしないな。話を変えるか。
「……ところで殿下今度の王妃様主催の茶会の件ですがー」
「あぁそうだったな。お前も参加してくれるのだろう?」
「はい。勿論です」
「そうか!それは何よりだ。母上から、ローズマリア嬢宛に招待状を預かっている当日は二人とも来てくれるな?」
な、なんだって。マリーもか!何を考えているこの王子は!しかも相手は王妃様だと?
マズいな。
「……ご存知の通り妹は虚弱ですし王宮に上がるのには礼儀作法も不安がありますので今回はーー」
「あぁ。その事に関しては問題ない」
「……と、申しますと?」
「おれの妹のソフィアも参加するんだよ」
「ソフィア王女殿下ですか?」
「あぁ。ソフィアは同年代のご令嬢の友達が居ないからな、友達候補も呼ばれてるんだよ」
と、笑顔でそう伝えてきた。くそっ。
「……そうでしたか」
「ん?どうした。何か不満でもあるか?」
「滅相もございません。ただ……」
「なんだ?」
「妹はまだ身体が万全では有りません体調次第によってはーー」
「あぁ。その件に関しては俺も気になっていてな、さすがにこうも長い間寝込まれていると俺が気になって寝込みそうになるな」
「妹は身体が弱いんですよ。母上の事もあり、妹まで居なくなってしまったら我々家族は耐えられませんのでどうも過保護になっているようでーー」
「なるほどな。そう言う理由があったのか!大事にしろと。伝えてくれ」
「は、はい。もったいないお言葉です」
よし!この話は終わったか?
「俺もさすがにこの件に関して心を痛めている。詫びと言ってはなんだが王宮の医師をこちらに派遣する」
「………はっ?」
「お前の家の医師がまさか誤診などありえないが、念には念をだ」
ニヤッと綺麗な笑顔でこちらを黙らせる。
これはもう断れない状況だ。
……くそ…………
こうなったらはやく帰っていただくしかない。父上と作戦会議だ。
「さてと、用件はそれだけだ。ローズマリア嬢にも会えない事だしそろそろ帰るよ」
「わざわざ殿下直直にこのような招待状をお持ちいだだきありがとうございました。父を呼んで参ります」
「あぁ。忙しいのだろう見送りは遠慮しておこう」
「ではこちらへ」
玄関ホールへ向かうと楽しそうな声が聞こえてくる。
「ねぇ様待ってよーー」
「こっちよーフラン」
熱が出て伏せっているはずのローズマリアが、そこに居た
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父上と共に殿下を迎える。
「侯爵あの小さいやつはどうなった?」
「はて?小さいやつとはどのようなものでしょうか?」
「……お前の娘だよ風邪で伏せっているときいているのだが、俺にも原因があるのだろう?せめて見舞いをと思ってな」
「殿下なりません。娘は熱を出して寝ています。そんな姿を殿下にお見せするわけには参りません」
………この男。娘の事となると異常に警戒が高まる。
「熱か…それにしては長い間伏せっているのだな。あれからもう一週間は経とうとしているぞ」
「……このような場所ではなんですのでサロンへ参りませんか?」
「あ、あぁすまない」
「申し訳ございませんが私は仕事が立て込んでおりまして、息子に案内させますので、
ユーリー後は任せたよ。私は執務室に居るからね」
「はい父上。ではこちらへどうぞ」
屋敷の庭が良く見えてマリーの部屋から遠いサロンへ案内する。
机を挟んで座り心地の良いソファーに腰掛ける。
ブロッサム侯爵家の執事であるリエムが紅茶を入れて殿下にお出しする。
「良い香りだな」
「リエムが入れた紅茶は評判が良いのですよ」
「……そうかローズマリア嬢も紅茶を嗜むのか?」
「小さくてもレディですからねぇ」
「体調がよくなったら連絡をくれ。一度話をしたい」
「本人にそのように伝えておきましょう」
「……確認だが風邪だよな?」
「殿下……風邪をバカにしてはいけませんね。こじらせてしまってからでは遅いのですから」
……殿下が初めてマリーの名前を口にした。
嫌な予感しかしないな。話を変えるか。
「……ところで殿下今度の王妃様主催の茶会の件ですがー」
「あぁそうだったな。お前も参加してくれるのだろう?」
「はい。勿論です」
「そうか!それは何よりだ。母上から、ローズマリア嬢宛に招待状を預かっている当日は二人とも来てくれるな?」
な、なんだって。マリーもか!何を考えているこの王子は!しかも相手は王妃様だと?
マズいな。
「……ご存知の通り妹は虚弱ですし王宮に上がるのには礼儀作法も不安がありますので今回はーー」
「あぁ。その事に関しては問題ない」
「……と、申しますと?」
「おれの妹のソフィアも参加するんだよ」
「ソフィア王女殿下ですか?」
「あぁ。ソフィアは同年代のご令嬢の友達が居ないからな、友達候補も呼ばれてるんだよ」
と、笑顔でそう伝えてきた。くそっ。
「……そうでしたか」
「ん?どうした。何か不満でもあるか?」
「滅相もございません。ただ……」
「なんだ?」
「妹はまだ身体が万全では有りません体調次第によってはーー」
「あぁ。その件に関しては俺も気になっていてな、さすがにこうも長い間寝込まれていると俺が気になって寝込みそうになるな」
「妹は身体が弱いんですよ。母上の事もあり、妹まで居なくなってしまったら我々家族は耐えられませんのでどうも過保護になっているようでーー」
「なるほどな。そう言う理由があったのか!大事にしろと。伝えてくれ」
「は、はい。もったいないお言葉です」
よし!この話は終わったか?
「俺もさすがにこの件に関して心を痛めている。詫びと言ってはなんだが王宮の医師をこちらに派遣する」
「………はっ?」
「お前の家の医師がまさか誤診などありえないが、念には念をだ」
ニヤッと綺麗な笑顔でこちらを黙らせる。
これはもう断れない状況だ。
……くそ…………
こうなったらはやく帰っていただくしかない。父上と作戦会議だ。
「さてと、用件はそれだけだ。ローズマリア嬢にも会えない事だしそろそろ帰るよ」
「わざわざ殿下直直にこのような招待状をお持ちいだだきありがとうございました。父を呼んで参ります」
「あぁ。忙しいのだろう見送りは遠慮しておこう」
「ではこちらへ」
玄関ホールへ向かうと楽しそうな声が聞こえてくる。
「ねぇ様待ってよーー」
「こっちよーフラン」
熱が出て伏せっているはずのローズマリアが、そこに居た
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