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その48(〜の卒業)
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【マリー私室にて】
はぁー。アラン様と婚約するとは……
前世では望遠鏡で見ていた王子様とは、距離が縮む事がなかったのに……
現世の王子様って、貴族社会のピラミッドの頂点の人でしょ?
話しやすいから、うっかりしちゃうけど私で良いのかしら?
中身アラサーよ?
現世での作法もまだまだ、分からないのに……
どうしよう。怖くなってきちゃった
人生って分からないわねぇ
コンコンコン
「マリーちょっと良い?」
「お兄様?どうぞ」
「マリー、その、本当に婚約するんだって?」
「うん。多分すると思う」
「多分って?」
「だって急に怖くなってきちゃった」
「お兄様は不安にならない?」
「シャルロットを幸せにしてやりたいと思うから頑張ろうとは思うけど、不安はないかな?」
「うん」
「殿下の事、好き?」
「うん」
「そ、そうか。改めて聞くとショックだな……殿下に嫉妬してしまうよ……」
「私もね、シャルに嫉妬しそうになったの。お兄様を取らないで!って思っていて…
でもアラン様がね、お兄様もシャルの事も好きなら二人の幸せを願ってやれ。って言うのよ」
「……そうか」
「だから、応援しようと思って。私ってブラコン気味でしょ?だから卒業するのよ」
「それはそれで寂しいな……」
「うん。うちは少し兄妹の距離が近いらしいの。アラン様に言われるまで気がつかなかったのよ
「そこは、別に良いだろう。家族だ」
「ねぇお兄様、シャルの事を幸せにしてね!大事な友達だもん」
「マリー……」
ユーリウスがマリーに近づき、ギュッと抱きしめる。
「マリーを殿下にやりたくないけど、私も頑張るよ」
「うん。一緒に頑張ろうね」
マリーもユーリウスの背中をギュッと抱きしめる
「おい。もう良いか?良いよなぁ?」
バリッと二人が引き剥がされる。
「アラン様」「殿下」
「さっき距離がどうの言ってなかったか?空耳か?」
「言ったケド」
「公の場所では絶対にやめてくれよ。家でもやめてほしいが…」
「だって、心許ない時とか、体温に癒されるっていうか、怖い時とか安心したいって言うか、頼りたいときとかーー」
「俺がいるだろ?俺にしがみついとけ」
「う、うん。でも婚約するか分かんないし」
「陛下のサインも侯爵のサインも貰って受理された。だからもう婚約者だ」
「え?心の準備は?」
「そんなもの待っていたら、いつになるか分からん。俺で我慢しとくんだな」
「………………うん」
「なんだよ、その間は!ユーリーお前の婚約も認められたからな。ほれ書類だ、侯爵のサインはあるぞ、あとガルシア公爵のサインだけだな。それを書いたら即日発行してくれるってさ」
「ありがとうございます」
「他になんか言うことはないのか?」
「……認めたくはないんですが、婚約おめでとうございます。」
「あ、あぁ。いつか認められる様に努めるよ」
「はい。マリーをいつか誰かに取られるのは分かっていたんですけど、心の準備が…」
「お兄様」
涙を浮かべユーリウスの元へ行こうとするが、首元を掴まれて
「何をするつもりだ?」
「ハグしようと思って」
「するな。人恋しい時は俺に抱きつけ」
じゃぁ抱きついてやろうじゃないか!
ムカッとした。
無言でアランに抱きつく。
「…………」
顔を赤くするアラン
「これは可愛いな」と片方の腕を背中へと回す
「私は邪魔でしょうか?」
「あ、悪かったな。つい」
「お兄様、アラン様が悪いのよ」
「そうだね、私はもうすぐ授業があるから行くよ」
……ふー。っとため息混じりの深呼吸をして部屋を出て行く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーー抱きしめる手を離さない二人ーー
「ソフィアがお前に会いたいんだってさ。あと父上にも会ってくれるか?」
「ソフィア様にはもちろん会いたいんだけど、国王陛下でしょ?緊張する」
どうしよう
「ダメか?」
顔を横にして優しいお顔で見つめられる
「ダメじゃないけど反対されない?私で良いのかな?アラン様一緒にいてくれる?」
「あぁ、一緒に挨拶に行こう」
「うん」
「どうした?」
「アラン様の香りって落ち着く」
…スーハーと鼻から嗅ぐとシトラス系の香りが緊張を落ち着かせてくれる
「そうか?いつでも空けとくから遠慮せずに飛び込んできて良いぞ」
…顔を赤くしながらギュッと力を入れられる
心臓の音が聞こえる
「最近のアラン様ってどうしちゃったの?」
「ん?二人分癒してやるから俺に頼って」
「うん、お願いします」
頭をアランに押し付ける
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ユーリウスの独り言】
妹が婚約したらしい。
相手はアラン王子殿下だ。
妹は家族が大好きだ。ファザコンでブラコンで愛すべきマリー。
そのマリーがブラコンを卒業すると言うのだ。私とシャルロットの婚約も応援すると言う。殿下がマリーを諭したのだ。
この事実も悔しくてしょうがない。
シャルロットの事は好きだが、マリーに嫉妬もして欲しかった……。
マリーが家族から離れていくようで寂しい。
数ヶ月前に殿下の事を聞いたら、好きじゃない。と答えていたマリー。
なのに、、先ほど好きか?と聞いたら、嬉しそうに頬を染め、うん。と言った。
私は殿下に嫉妬している
私たちの宝物を、盗んでいく男
先ほどのマリーと殿下の話を聞いていると、仲が良いのだろうな。お互い素で話をしているように思えた。
貴族社会ではみんな猫の被り合いだ。
その二人の関係を見ていて羨ましくも感じた。
「似合いの二人だな」
ポツリと誰にも聞こえない呟き
私もシスコンから卒業しなきゃな……。
はぁー。アラン様と婚約するとは……
前世では望遠鏡で見ていた王子様とは、距離が縮む事がなかったのに……
現世の王子様って、貴族社会のピラミッドの頂点の人でしょ?
話しやすいから、うっかりしちゃうけど私で良いのかしら?
中身アラサーよ?
現世での作法もまだまだ、分からないのに……
どうしよう。怖くなってきちゃった
人生って分からないわねぇ
コンコンコン
「マリーちょっと良い?」
「お兄様?どうぞ」
「マリー、その、本当に婚約するんだって?」
「うん。多分すると思う」
「多分って?」
「だって急に怖くなってきちゃった」
「お兄様は不安にならない?」
「シャルロットを幸せにしてやりたいと思うから頑張ろうとは思うけど、不安はないかな?」
「うん」
「殿下の事、好き?」
「うん」
「そ、そうか。改めて聞くとショックだな……殿下に嫉妬してしまうよ……」
「私もね、シャルに嫉妬しそうになったの。お兄様を取らないで!って思っていて…
でもアラン様がね、お兄様もシャルの事も好きなら二人の幸せを願ってやれ。って言うのよ」
「……そうか」
「だから、応援しようと思って。私ってブラコン気味でしょ?だから卒業するのよ」
「それはそれで寂しいな……」
「うん。うちは少し兄妹の距離が近いらしいの。アラン様に言われるまで気がつかなかったのよ
「そこは、別に良いだろう。家族だ」
「ねぇお兄様、シャルの事を幸せにしてね!大事な友達だもん」
「マリー……」
ユーリウスがマリーに近づき、ギュッと抱きしめる。
「マリーを殿下にやりたくないけど、私も頑張るよ」
「うん。一緒に頑張ろうね」
マリーもユーリウスの背中をギュッと抱きしめる
「おい。もう良いか?良いよなぁ?」
バリッと二人が引き剥がされる。
「アラン様」「殿下」
「さっき距離がどうの言ってなかったか?空耳か?」
「言ったケド」
「公の場所では絶対にやめてくれよ。家でもやめてほしいが…」
「だって、心許ない時とか、体温に癒されるっていうか、怖い時とか安心したいって言うか、頼りたいときとかーー」
「俺がいるだろ?俺にしがみついとけ」
「う、うん。でも婚約するか分かんないし」
「陛下のサインも侯爵のサインも貰って受理された。だからもう婚約者だ」
「え?心の準備は?」
「そんなもの待っていたら、いつになるか分からん。俺で我慢しとくんだな」
「………………うん」
「なんだよ、その間は!ユーリーお前の婚約も認められたからな。ほれ書類だ、侯爵のサインはあるぞ、あとガルシア公爵のサインだけだな。それを書いたら即日発行してくれるってさ」
「ありがとうございます」
「他になんか言うことはないのか?」
「……認めたくはないんですが、婚約おめでとうございます。」
「あ、あぁ。いつか認められる様に努めるよ」
「はい。マリーをいつか誰かに取られるのは分かっていたんですけど、心の準備が…」
「お兄様」
涙を浮かべユーリウスの元へ行こうとするが、首元を掴まれて
「何をするつもりだ?」
「ハグしようと思って」
「するな。人恋しい時は俺に抱きつけ」
じゃぁ抱きついてやろうじゃないか!
ムカッとした。
無言でアランに抱きつく。
「…………」
顔を赤くするアラン
「これは可愛いな」と片方の腕を背中へと回す
「私は邪魔でしょうか?」
「あ、悪かったな。つい」
「お兄様、アラン様が悪いのよ」
「そうだね、私はもうすぐ授業があるから行くよ」
……ふー。っとため息混じりの深呼吸をして部屋を出て行く
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ーー抱きしめる手を離さない二人ーー
「ソフィアがお前に会いたいんだってさ。あと父上にも会ってくれるか?」
「ソフィア様にはもちろん会いたいんだけど、国王陛下でしょ?緊張する」
どうしよう
「ダメか?」
顔を横にして優しいお顔で見つめられる
「ダメじゃないけど反対されない?私で良いのかな?アラン様一緒にいてくれる?」
「あぁ、一緒に挨拶に行こう」
「うん」
「どうした?」
「アラン様の香りって落ち着く」
…スーハーと鼻から嗅ぐとシトラス系の香りが緊張を落ち着かせてくれる
「そうか?いつでも空けとくから遠慮せずに飛び込んできて良いぞ」
…顔を赤くしながらギュッと力を入れられる
心臓の音が聞こえる
「最近のアラン様ってどうしちゃったの?」
「ん?二人分癒してやるから俺に頼って」
「うん、お願いします」
頭をアランに押し付ける
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【ユーリウスの独り言】
妹が婚約したらしい。
相手はアラン王子殿下だ。
妹は家族が大好きだ。ファザコンでブラコンで愛すべきマリー。
そのマリーがブラコンを卒業すると言うのだ。私とシャルロットの婚約も応援すると言う。殿下がマリーを諭したのだ。
この事実も悔しくてしょうがない。
シャルロットの事は好きだが、マリーに嫉妬もして欲しかった……。
マリーが家族から離れていくようで寂しい。
数ヶ月前に殿下の事を聞いたら、好きじゃない。と答えていたマリー。
なのに、、先ほど好きか?と聞いたら、嬉しそうに頬を染め、うん。と言った。
私は殿下に嫉妬している
私たちの宝物を、盗んでいく男
先ほどのマリーと殿下の話を聞いていると、仲が良いのだろうな。お互い素で話をしているように思えた。
貴族社会ではみんな猫の被り合いだ。
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