夢でも良いから理想の王子様に会いたかったんです

さこの

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その50(私の王子様)

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「陛下、ブロッサム侯爵の長女ローズマリア嬢と婚約する事をお許し願いたい」

「初めてお目にかかります。ローズマリア・ブロッサムと申します。よろしくお願い致します」
必殺!淑女の礼!!

「顔を上げなさい」

そっと陛下に顔を向ける。

おぉー。イケメンの親は流石にイケメンである!イケオジで、色気もあるではないか。
金髪。碧眼は陛下譲りなのね!
アラン様も将来は有望だわ…。
お髭が似合うダンディズムね。
でも私はやっぱりお父様の方が良いわ!爽やかで清潔感のあるイケメンだもん。
ヒゲは痛そうだから嫌だわ。あっ!不敬罪よ

「二人の婚約を認める」
「「ありがとうございます」」
ホッと胸を撫で下ろす


「さて、型式張った挨拶は終わりにしよう。アラン、でかしたな!よく連れて来た」

「はい。お褒めの言葉感謝します」

「ローズマリア、よく来てくれたな会えて嬉しいぞ」

「勿体ないお言葉です」

「ははは。緊張しておるの?普通に話てくれて良いぞ」

「いえ。そう言うわけにはいけません」

「良い!君の父は遠慮というものを知らんぞ、わしとは昔からの友なんじゃ」

「まぁ。お父様が」

「そうじゃ。君の亡くなった母上セシリアのこともよく知っとるぞ」

「お母様の事も?」

「君が小さい頃、母上セシリアと王宮に来たことがあってな、それ以来だよ、君に会うのは」

「存じ上げませんでした」

「その時にアランにも会っているぞ」

「えっ?それも存じ上げません」

「父上!その話はやめてください」

「その時にアランは、君に一目惚れしたんだ」ニヤニヤする国王

「ヤメテクレヨ」
顔を真っ赤にするアランに

「えっ?」と目を見開くマリー

「初恋が実ってよかったな、アラン」
揶揄いながら言う国王に

「アリガトウゴザイマス」
と声を震わせるアラン

「おい。もうその辺で止めろよ」
とリオネルが助け舟を出す

「おっ?王の話の途中に入ってくるなんて不敬罪だぞ」
「不敬罪の単語を辞書で調べろ!挨拶が終わったならもう解放してやれ。可哀想で見とられん」

「わかった、ローズマリア今度は仕事ではなくプライベートで会おう。わしの事はパパと呼んでも構わんぞ」

「良い加減にしろよ!マリー、アラン王子と退出しなさい」
「えっ?あの失礼します」

「くそっ!行くぞ」腕を掴まれ
アラン王子がキッと陛下を睨んで出て行く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

花が咲き誇る庭園のベンチに腰掛ける
王宮のメイドは流石だ!すぐにクッションを置いたりお茶とお菓子の準備がされるのだ!

「「ごゆっくり」」と頭を下げて離れる


「あ、あの出てきちゃって良かったんですかね?」
「良いんだよ。それよりその、なんだ、」
「アラン様って私の事好きだったんですね」
「はっ?何回言わせんだよ」
「初恋って」
「お前が四歳の頃、母親に連れられて王宮に来た。王妃と庭で会ってたんだよ。その時におまえをみて一目惚れした。この場所だよ」
「私、覚えておりませんよ」
「……だろうな。この前の王妃のお茶会だが、俺の婚約者と側近候補を決めると言う名目だったんだ」
「知りませんでした」
「言ってなかったからな。言ったら来なかっただろう?」
「うん」
「だから侯爵家に行った。お前の顔を見たくて……成長した姿が見たかった。侯爵夫人が三年前に亡くなって、王宮にお前がくる事が無くなったから、会いたかったんだよ」
「知りませんでした」
「池に落ちた事は悪かった。お前と話がしたかったんだ、近くに行きたかった。本当に悪い事をした」
「その事はもう気にしてません」
「その、気持ち悪いだろ?四年も前から想っていたとか……」

顔が赤い。なんだか可愛い
自然に笑みが漏れる

「フフフ。私って愛されてるんですね」
「何を今更」
「気持ち悪くなんてないですよ。一途なんですね、アラン様は」
「オレの初恋をバカにしてるのか?」
「いいえ。嬉しいです」
「もうこの話は止めてくれ、居た堪れん」

「(仮)じゃないですよね?」
「(仮)の事覚えてたか、忘れてくれ」
「浮気しない?(仮)じゃないと破棄出来ないんでしょ?」
「しないよ!絶対!」
「したら破棄ですよ?」
「書面に残してもいい。浮気はしない」
「約束ですよ!」
「約束は守るためにあるからな」
「うん」

そっと頬に手を添えられる
「ユーリウスやフランソワ、お前の父にも嫉妬するような男だぞ、良いか?逃げるなよ」
「ちょくちょくとかっこよさを挟んできますね、アラン様は」
「本気だからな」
「そんなアラン様の事が……好きなんですよ、きっと」
「そこは好きですって言い切って欲しいよ、ローズマリア」とアランが跪く
「私と婚約してください、あなたのことが好きなんだ」

おおぉー。これは女子が憧れるシチュエーションではないか!しかもリアル現実王子さまよ。NOなんてあり得ない、答えは……勿論
「はい。よろしくお願いします」
と手を取ろうととしたら
ギュッと抱きしめられた。

「良かった」と耳元で言われてゾクっとした
顔を見つめられ、あっ!キスされる!!と思って目をギュッ瞑る。
するとチュっと頬にキスをされた。
顔が真っ赤に染まるのが自分でも分かる。
「一生分の勇気を出した」
と真剣に言われた
「かっこよかったですよ。私の王子様!」
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