夢でも良いから理想の王子様に会いたかったんです

さこの

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トラブルメーカー健在

帝国の若き皇帝

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アランのエスコートで会場へと向かう

○○公爵及び~
公爵家まで呼ばれているので貴族の紹介は終わりそうだ
そろそろ王族の入場となる
「はぁっ、緊張する…」
…王族と言う名の仮面を被る時間が来たようだ…
「マリー行くぞ」
「ハイ」
アランと共に花道を歩き出す
花道の傍には貴族達がパーティーの主催である王家を見守るように迎える

壇上の席につき両陛下を待つ、ソフィアのパートナーはなんとフランソワだった!
「フラン?どうして?」
「姉様がなんかしでかさないかと思って、みんな心配なんだろうね、近くに控えるように言われたらソフィア様のパートナーにされた…」
「それは、その、ご苦労様です」
「なんだよ!それ!」
取り敢えず笑っとこ
「へへっ」
「ばか!笑うな」

フランめ!年下の癖に姉よりしっかりしよって!姉より信用されているとはどう言う事だ

「ソフィア様もなんだかすみません…」
「良いのよ、毎回パートナー不在ってのも疲れるから…フランソワなら同級生だし」
「マリー父上達の登場だ」

両陛下の登場で周りがピンっと張り詰めた空気になり、拍手で迎えられる
「…わぁ!凄い存在感…」
圧倒されるマリー
両陛下が壇上に近づいてきたので、微笑み軽く会釈をする
ふふっと笑う王妃レティシアはいつもとオーラが違い気高い雰囲気だ…

国王陛下が今日の夜会の主旨を伝え、帝国の若き皇帝が紹介される事となる
壇上の近くには扉があり、扉が開かれる
そこから現れる帝国の若き皇帝

身長が高くがっしりした体躯に精悍な顔付きの若き皇帝
黒い髪の毛に薄い茶色の瞳
年齢にして二十歳過ぎと言うところか?

陛下が帝国の若き皇帝を紹介し、拍手喝采が起きた、マリーも軽く拍手をする
乾杯の挨拶と共に皆がグラスを傾ける
マリーはお酒を飲めないので果実水を傾ける

両陛下のダンスがあり、アランとマリー、ソフィアとフランのダンスが披露された

ダンスが終われば王族の席に行き貴族達が挨拶をするのを、両陛下の後ろで控えるのだ
「足痛いのか?」
アランがこそっと耳打ちをしてくる
「ヒールが高いの…」
「そう言うことか…俺を杖代わりにしとくんだな」
ギュッとアランの腕にしがみつき、背の高いアランの顔を見上げてヘヘッと笑う
アランがマリーの顔を見て
「みんな見てるぞ、笑うなよ」
と言い口づけをされた

「なんで、今するの!」
顔を赤くして抗議すると
「笑ってる顔を見られたくないから隠そうと思って」
アランがマリーと口付けした事によりついてしまった紅を自分の指で拭いながら歩き出す

壇上に着き席に座ると、帝国の若き皇帝が挨拶に来たのでアラン共々立ち上がる
「はじめまして、アラン殿下の婚約者殿」
胸に手をやり頭を下げる若き皇帝
「はじめまして、ローズマリアと申します、よろしくお願い致します」
必殺淑女の礼

顔をそっとあげるマリー
若き皇帝はマリーをじっと見て固まるように動かない
…なに?怖いんですけど…まじまじと見つめられ、隣に立つアランの腕をギュッと掴む

「美しい人だな…」
「…ありがとうございます」
「ダンスを一曲お付き合い頂けませんか?」
微笑む若き皇帝
「すみませんが、は足を痛めておりますので、安静にしてやりたいんです」
だって?」
「えぇ、です。先日籍を入れました」
「…それは、ちっ」
舌打ちをする若き皇帝

「ローズマリア、せめて話をしないか?」
「申し訳ございません帝国の若き」
「ジークムントです」
「へっ?」
「そうだな、ジークとお呼びください」
「…畏れ多いですわ」
「貴方からはそう呼ばれたい」
「ご冗談が過ぎますわね…」


「帝国の若き皇帝よ、ローズマリアが困っておる、それくらいで勘弁してやってくれんか?」
「国王陛下にそう仰られると引かざるを得ませんね…」
ほっとするマリー
「では美しい人、また」
マリーに近づき手を取りキスをするジークムント
茫然とするマリー
隣でアランが静かに怒りを抑えている
「あ、あらん…」
「なんだ!」
「私、悪くないですよね…」
「あぁ、そうだな、嫌な予感は的中したな…俺から絶対離れるな!」
「ハ、ハイッ」
「フランソワ!ソフィア!マリーを見張れ」
「はいはい」
側近の一人に侯爵を呼ぶように手配する

ザワザワする会場
…帝国の若き皇帝がローズマリア嬢に名を名乗ったそうだ
…いつの間にか王太子殿下とご結婚されたそうだぞ
帝国はまず名を名乗らない。
名を名乗る時は気がある時だけだと言う

「アランどうしよう」
震えるマリー
「お前は俺の妻だ、堂々としろ」
アランがマリーの腰を抱き寄せる


「マリー!」
急足でマリーに近寄るリオネル
「何をした!」
「何もしてないもん、挨拶をしただけだもん」
「それだけか?」
「うん」
声が小さくなるマリー
「結婚しておいて良かったな…」
リオネルがアランを見ると
こくんと頭を下げた
「取り敢えず壇上に上がれ、私は近くにいるから、いつも通りにしてろ」
ぐすん「うん」
「泣くな!でも笑うなよ」
「…うん」
アランがマリーの涙を拭い目元にキスをする

「お前らの得意な作戦を実行しろ!国中の貴族に見せつけろ、いいな!」
「はい」「うん」
壇上に戻りベタベタとする若い二人に挨拶にくる貴族達は
「仲良きことはまことに良いことです」
「ご結婚されたとか?おめでとうございます」
などとお祝いムードになっている

帝国の若き皇帝は貴族達と酒を飲み談笑しているようだ…

ぐったりする気持ちを抑えて大人しく微笑むマリー
「疲れたか?」
「大丈夫です…」
「嘘つけ、なんか飲むか?」
「…はい」

飲み物を持って来させるアラン膝の上にマリーを乗せ、果実水を飲ませようとする
「なんで膝の上なの?恥ずかしいよ、みんな見てるよ」
「見せてんだよ、ほら」
口にグラスを付けてくるので遠慮なく飲む事にした

後ろからは盛大なため息が二人分…
「ねぇフランソワあんたの姉ってどうなってんの?」
「ソフィア様の兄こそ、少しおかしいですよね?」
「あら?もう貴方の義兄でしょう?私達親戚ね!」
「そうなりますか…では遠慮なく…天然とストーカーのバカップルという事ですか?」
「違うわよ!天然とストーカーのバカ夫婦よ?」
「困ったものですね…バカにつける薬は有りませんし…」

「いい加減に怒るぞ!」
「私のことは良いけどアランの悪口はやめて」
「アランだってよ」
「呼び捨てね、仲がよろしいようで…」
鼻で笑う二人
「お前らは性格に難があるから仲良いのか」

「アラン!」
「なんだ?」
「王妃様がこちらを見てらっしゃる」

「母上?どうされました?」
「困った事になりました」
「マリーちゃん、アラン結婚式まだだけど、その、今日初夜を迎えて…」
「「はっ?」」
「昨日のことは忘れて…両家はオッケー出しました…ほら、部屋に戻って」
「「へ?」」
「何回も言わせないで、子ども出来ても良いから…アラン死なないから」

顔を見合わせる二人…かぁっと赤くなる
「早く行きなさい!」
「「ハイ」」
手を繋ぎアランの部屋へと行き、マリーは別の部屋で湯あみをし夜着を着せられ、アレクの部屋へと放り投げられた。
アレクは自室でシャワーを浴び夜着に着替えていた


緊張する室内だが、なんとか夜を迎える事となったのだった。













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