夢でも良いから理想の王子様に会いたかったんです

さこの

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フランソワ

パーティー

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五日後、フランソワはパートナーのカリナの邸を訪れた…
公爵家だったとは…
「お待たせいたしました…」
カリナがフランソワの待つエントランスへメイドと共に現れた
「こんばんは、カリナ嬢とてもお似合いですね」
ピンクのドレスにシルバーの刺繍がされている清楚なドレス
「フランソワ様こそとても素敵です!」

父譲りの身長の高さ、小さい頃から剣術を習い程よい筋肉がついた体躯で、黒のタキシードを着ていた
ふふふっと笑うカリナはとても美しかった

「素敵な刺繍ですね、芸が細かい…」
「良くお気づきですね、ありがとうございます、お針子のようだと母に言われますが、私が刺繍をしたんです」
笑みをこぼすカリナとメイド
「それは素晴らしいですね!」
フランソワがドレスの刺繍を見ていると顔をピンクに染めるカリナ

「あら?貴方が留学生さん?」
カリナの母親が出てきた
「はじめまして、私フランソワ・ブロッサムと申します」
「えぇ、聞いておりますよ、レオナルドがお世話をするって張り切ってましたもの、貴方がブロッサム侯爵の、ふふっ」
頭を傾げるフランソワ
「お母様失礼ですわよ!」
「だって、お父様の面影がありますね、でも優しい顔つきはお母様似かしら?」
「父と母をご存知ですか?」
「私たちの代では有名よ?傾国のセシリア様とリオネル・ブロッサム侯爵はね」
ウィンクされる
「はぁ…」
よく分からないと言う顔をするフランソワ
「国王陛下の求婚を断って侯爵家に嫁いだんですもの!演劇の題目にもなってましてよ?ご存じない?」
「…そこまでとは…」
「ふふっ、今日は楽しんできてね、カリナ、きちんとご案内なさいね」
「はいお母様」


「有名なんですね、フランソワ様のご両親は」
楽しそうなカリナだったが
「なんだろう、恥ずかしいよ…親の恋愛を聞くなんて」
「マルベリー王国に来たのも何かの縁ですわね!」
「邪魔者扱いされて、留学させられただけですよ…」
「あら、それはひどい…どちらに?」
「姉の旦那のアラン王太子殿下ですよ、姉を独り占めしたいんでしょうね」
はぁっとため息を吐く
「ふふっ!愛情深くてらっしゃるのね!」
「異常者ですよ!」
「仲がよろしいのね、お姉さまも王太子殿下も」
「…悪くはないですね」


「おっ!ちゃんとエスコートしてきたな!」
レオナルドに挨拶に行くフランソワとカリナ

「公爵家の御令嬢だったなんて…僕では失礼でしょうに…」
「そんな事ありません!身分のことは言わないでって言いましたでしょ?」
「学園内の話でしょう?」
ニヤニヤするレオナルド
「カリナが男と楽しそうに話しているのを見るのは初めてだなぁ…」
「レオナルドお兄様!失礼な!」
「そうですよ、レオナルド殿下女性にそのような事を…」

「仲良くなったみたいだな…ダンスもちゃんとしてこいよ!」
ぽんっとフランソワの肩に手を乗せ去っていくレオナルド

「では一曲踊って頂けませんか?カリナ嬢」
手を差し出すフランソワ
「えぇ、喜んで」

フランソワは社交界デビューをして姉のローズマリア以外の女性とダンスをした事が無かったのだが、カリナとのダンスは楽しかった

お互いに礼をする
「喉が渇きましたね」
二人でドリンクを飲み談笑していたら、クラスの女子達がフランソワを見つけ囲み出す

「フランソワ様是非一曲!」
「ずるいわよ!私が先よ!」
「私もお願いします!」
「フランソワ様!」
たじろぐフランソワ…
助けてレオナルド殿下と殿下を見ると、バチンッとウィンクされた!
どう言う意味だよ…
チラッとカリナを見るとカリナも男性に声を掛けられていた
「失礼!」
と言い女子生徒をかわし、カリナの元へ
「お待たせしました!カリナ嬢」
「もうっ!遅いですわよ!フランソワ様」
フランソワの腕を取るカリナ
「それではパートナーが来ましたので失礼します」
ペコリと頭を下げるカリナとフランソワ

「知り合い?」
フランソワがカリナに聞く
「あの方しつこくてらっしゃるのよ…はぁっ、助かったわ、ありがとうございます」
「いや、ごめんなさい、僕も離れちゃったから…」
なんとなーく、気まずくなる二人…

「フランソワ君、カリナこっち来て!」
ちょいちょいと手を振るレオナルド

「なにお兄様?」
カリナがレオナルドの周りに居る貴族達を見るとそこには両親や、兄が居た

「こちらは、フランソワ・ブロッサム、かの有名なブロッサム侯爵の息子さんだよ、いま留学中なんだ!で、パートナーはカリナ」

「えっ!パートナーはカリナ!フランソワ殿!うちのカリナを貰ってくれるのか?」
カリナの父である公爵が食い付く

「「えっ?」」
驚く二人

「そうなのぉー?カリナ!やったじゃない!イケメンだし、でもそうなると隣国に嫁に行っちゃうの?それは寂しいわね…」
カリナの母が興奮する
「いや、こんな良い話中々ない!」
カリナの兄が絶対断るなと言う顔をして牽制する

「レオナルド殿下、どうなってるの?」
「えっ?なんの話だろうねぇ…」

「カリナはどう思っている?!」
「えっ!なに?」
「フランソワ殿の事だ」
「まだ会ったばかりですけど、優しくて素敵な男性だと思います」
「「よしっ!」」
「フランソワ殿カリナの事をよろしくお願いします!ブロッサム侯爵には手紙を!急げ」
手をがっつり掴まれよろしくと言われる

「少し失礼、殿下ちょっと」


「なに?フランソワ君」
「どう言うことだ!カリナ嬢を頼むって何?!」
レオナルドの肩を掴むフランソワ
「誤解が生じたのかね?」
知らぬ存ぜぬ顔のレオナルド

「カリナ嬢がかわいそうだろう、こんな隣国から来た単なる侯爵家の次男だぞ!相手は公爵家の令嬢だ!好きでもない僕とこんな話!やめさせてくれ」
「へぇ、それが本性か!良いねフランソワ」
ニヤリと笑うレオナルド

「カリナの事嫌いか?」
「…嫌いではない」
睨むフランソワ
「じゃあ貰ってやれよ、お前が嫌いじゃないってことは良いと思ってるんだろ?」
「…僕は家を継げない!父から貰う爵位でも伯爵止まりだぞ?」
「お前は身分だけでカリナを見てるのか?」
「……そんな人ではない」
「だろ?幸せにしてやってくれ、カリナをお前に紹介したかったんだよ」
「…なんで?」
「お前シスコンじゃん!カリナのこと多分好きになるって」
「それはカリナ嬢に失礼だろう!」
「バカか!違うよ、カリナはカリナだけどお前に合いそうだったんだよ!ダンスしてどうだった?」
「楽しかった…」
「会話は?」
「楽しかった…」
「そう言う事だ!諦めろ、ほらもう動いてるぞ!うちの国はそういう時早いからな!」

カリナがこちらを恥ずかしそうに見ている
「カリナこっちに!」
レオナルドがカリナを呼ぶ
「カリナ、フランソワの事を頼んだぞ!」
「…お兄様!」
「ほら二人で話をしろ!じゃあな」








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