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第2章 京香の愛犬、シロ
霊達の饗宴
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ワンッ!ワンッ!ワンッ!······ウ~~~ッ
我輩は、猫のように毛を逆立てて吠えることしかできなかった。それが、2人の娘達にどんな影響を与えるかも知らずに。
「ねえ、京香。こんな犬ほっときなさいよ」
凉美はそわそわしだした。疼き出した体にとって、我輩の吠え声は耳障りなようだった。イライラと我輩をにらんでくる。
凉美のスカートの中から、赤紫色の性臭が周囲に流れ出している。それを狂ったように吸収する淫風達。凉美にとり憑く淫風達の動きが活発になる。アクロバットな動きで、凉美の体を舐めていく。
「キャハハッ、この娘のおっぱいからエッチな気が出てるよ。ボク、いっぱいおっぱいを吸っちゃった❤️」
「へへへ、坊主、俺にも乳首をしゃぶらせろ······オッ!······ウオッ! ちょっと舌でつついたら······出てきた出てきた······この娘、乳首を舐め上げられるのが好きらしいぜ❤️」
「濡れてきた······わあ~、この淫ら味は美味しい······❤️」
街路樹達が、怪しくざわめく。砂埃が舞い上がり、紙屑が吹き転がっていく。凉美の発情を美味しく食べれて、淫風達はことのほかご満悦だった。
凉美のお下げが、ふわりふわりと風に玩ばれている。朱に火照った頬を、風達は冷やしてくれなかった。数えきれないほどの淫風にとり憑かれて、凉美のブラウスは今にもはち切れそうだった。もともと大きなおっぱいを、さらに大きく見せている。
秋の爽やかな風が、ブラウスの中を撫で抜けていけばいいのだが、風はねっとりと絡みつくようだった。おまけに湿って暑苦しく、吹き抜けるどころか籠り続いて、凉美にはことのほか不快だった。
凉美の胸が汗ばんできた。顔にまとわり憑く風も同様にむさ苦しく、何本かの髪が額に張り付いてくる。雲1つない爽やかな秋晴れの黄昏にしては、随分と不快な風だと凉美は思った。
「あっつい······ベタベタして気持ち悪いなぁ······京香ぁ、早く帰ろう」
「うん······、でも······」
京香は牙を剥く我輩を、困惑の体で見つめている。このまま放置して帰ろうか迷っているようだった。
そうこうしている内にも、京香の体は確実に発情していき、それを吸収する黒い煙の男の色が濃くなっていった。煙のような章気の密度が高くなっていることで、男の輪郭に立体感がでている。
男の舌が、京香の首筋を這い回ると、微かにだが感触として伝わるほどにまで、章気の密度は高まっていた。
京香は体のあちこちでむずむず感があるらしく、しきりと体中に手をやっている。だが、胸から伝わる感覚には手を焼いていて、胸の先端が疼いているのか、我輩は、時折、京香が悶えているような仕草を見た。
特にスカートの中は疼きが酷いらしく、京香はスカートの中に手をいれたいのだか、必死にそれを抑えるという行動を幾度も我輩に見せた。
確かに、京香のスカートの中からは、色の濃い淫臭が大量に漏れている。あの章気の男が、京香から淫臭を漏らさせていて、漂う淫臭を1嗅ぎも漏らさず嗅ぎとっては、京香の腰を悩ませていた。
「京香ぁ、私、さきに帰ってるね」
我輩に対して、ガラクタでも見るような瞳で1蔑をくれると、凉美は酔いしれた淫風達を引き連れて、再び家路についた。やはり、凉美も下半身が酷くうずいているようだった。その後ろ姿は、悩ましくおしりを振って、男を誘っているように見えなくもなかった。
「シロ······イヤなら、もういいよ······」
京香は悲しそうな表情で、我輩の横を通り過ぎていった。吠えたてる我輩に、1度も目をくれなかった······
我輩は、猫のように毛を逆立てて吠えることしかできなかった。それが、2人の娘達にどんな影響を与えるかも知らずに。
「ねえ、京香。こんな犬ほっときなさいよ」
凉美はそわそわしだした。疼き出した体にとって、我輩の吠え声は耳障りなようだった。イライラと我輩をにらんでくる。
凉美のスカートの中から、赤紫色の性臭が周囲に流れ出している。それを狂ったように吸収する淫風達。凉美にとり憑く淫風達の動きが活発になる。アクロバットな動きで、凉美の体を舐めていく。
「キャハハッ、この娘のおっぱいからエッチな気が出てるよ。ボク、いっぱいおっぱいを吸っちゃった❤️」
「へへへ、坊主、俺にも乳首をしゃぶらせろ······オッ!······ウオッ! ちょっと舌でつついたら······出てきた出てきた······この娘、乳首を舐め上げられるのが好きらしいぜ❤️」
「濡れてきた······わあ~、この淫ら味は美味しい······❤️」
街路樹達が、怪しくざわめく。砂埃が舞い上がり、紙屑が吹き転がっていく。凉美の発情を美味しく食べれて、淫風達はことのほかご満悦だった。
凉美のお下げが、ふわりふわりと風に玩ばれている。朱に火照った頬を、風達は冷やしてくれなかった。数えきれないほどの淫風にとり憑かれて、凉美のブラウスは今にもはち切れそうだった。もともと大きなおっぱいを、さらに大きく見せている。
秋の爽やかな風が、ブラウスの中を撫で抜けていけばいいのだが、風はねっとりと絡みつくようだった。おまけに湿って暑苦しく、吹き抜けるどころか籠り続いて、凉美にはことのほか不快だった。
凉美の胸が汗ばんできた。顔にまとわり憑く風も同様にむさ苦しく、何本かの髪が額に張り付いてくる。雲1つない爽やかな秋晴れの黄昏にしては、随分と不快な風だと凉美は思った。
「あっつい······ベタベタして気持ち悪いなぁ······京香ぁ、早く帰ろう」
「うん······、でも······」
京香は牙を剥く我輩を、困惑の体で見つめている。このまま放置して帰ろうか迷っているようだった。
そうこうしている内にも、京香の体は確実に発情していき、それを吸収する黒い煙の男の色が濃くなっていった。煙のような章気の密度が高くなっていることで、男の輪郭に立体感がでている。
男の舌が、京香の首筋を這い回ると、微かにだが感触として伝わるほどにまで、章気の密度は高まっていた。
京香は体のあちこちでむずむず感があるらしく、しきりと体中に手をやっている。だが、胸から伝わる感覚には手を焼いていて、胸の先端が疼いているのか、我輩は、時折、京香が悶えているような仕草を見た。
特にスカートの中は疼きが酷いらしく、京香はスカートの中に手をいれたいのだか、必死にそれを抑えるという行動を幾度も我輩に見せた。
確かに、京香のスカートの中からは、色の濃い淫臭が大量に漏れている。あの章気の男が、京香から淫臭を漏らさせていて、漂う淫臭を1嗅ぎも漏らさず嗅ぎとっては、京香の腰を悩ませていた。
「京香ぁ、私、さきに帰ってるね」
我輩に対して、ガラクタでも見るような瞳で1蔑をくれると、凉美は酔いしれた淫風達を引き連れて、再び家路についた。やはり、凉美も下半身が酷くうずいているようだった。その後ろ姿は、悩ましくおしりを振って、男を誘っているように見えなくもなかった。
「シロ······イヤなら、もういいよ······」
京香は悲しそうな表情で、我輩の横を通り過ぎていった。吠えたてる我輩に、1度も目をくれなかった······
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