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第2章 京香の愛犬、シロ
お風呂タイム
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脱衣所の扉を引くと、儚げな虫の音が、ひんやりとした夜風と一緒に届いてきた。辺りに立ち込める湯煙が、星ぼし輝く天空へとたなびいている。
どうやら我輩達は屋外へ出たようだった。竹の柵が四方を囲み、様々な形の大きな岩が、否定形な周を描いて配置している。その中には湯が満ち、底に映る幾つもの間接照明が風に揺らいでいる。
浴場は露天風呂だった。それは、京香の父が1年かけて作ったDIY の結晶である。風呂の半分とその傍らにある洗い場には、数本の木柱で支えられた屋根がついている。
露天風呂がある庭の裏手は、雑木林が広がる山になっており、庭の木々が外から見えないように植えられているので、京香は覗きなどを全く警戒していなかった。
全身を1通りシャワーで流した。特に、精液らしき怪しげな粘液が漏れ出る性器は、念入りに流した。膣を広げ、シャワーの湯で粘液を掻き出す。それは陰毛にも貼り付いていたようで、まるで整髪剤で固めたかのように、淫らな形を添えていたが、湯に溶けて綺麗さっぱりと流れていった。
「フゥ~、さっぱりした······」
人心地ついた京香に、早速、我輩はシャワーを浴びせられた。仙宝の首輪がシャワーに濡れて輝く。
キャン、キャン!!
「こら、シロ。逃げるな!」
京香に押さえつけらて、我輩は全身ずぶ濡れである。続いて、全身にボディーシャンプーをつけられ、毛という毛を掻きまわされた。
飛び散る泡の1つが、ツンと斜め上を向いた京香の乳首を包んだ。へそや脇腹に泡が付着しては滴り、まるで、体外射精された精液のような赴きを呈している。泡まみれの我輩を両脚で挟む京香は、性器とその周辺に、精液のような泡の飛沫をたくさんつけていた。幾つかは内腿を滴り、中には陰唇を垂れているものもあって、香りこそ爽やかだが、その様はシャワー前の滴る不快な粘液のようだった。
水が嫌いな我輩は、何度京香の手に咬みつこうと思ったか解らなかった。そんな我輩の心情など知らない京香は、我輩を翻弄して実に楽しそうだ。鼻唄まで歌っている。
ヒ~~ン、ヒ~~ン!
「うるさいよ、シロ。静かにしないと、綺麗にしてあげないよ♪」
泡まみれの我輩は、再びシャワーに流された。
「······シロ、すごく綺麗だよ!」
そこには、真珠のような乳白色の毛並みをした我輩がいた。間接照明の光が7色に反射されている。その様は、まるで空に遊ぶ彩雲のようであった。霊気を弱めたとは言え、腐っても鯛と言ったところか。
我輩は、勢いよく体を回転させて、全身の湯を辺り1帯に跳ね飛ばした。無数の飛沫が、京香の全身に降り注ぐ。
我輩が飛ばした湯の弾幕に怯んだ京香は、押さえていた手の力を弱めた。我輩は、その隙に京香の手をすり抜けて岩の裏に隠れた。
「うわっ、もぉ~、待ちなさい、シロ!」
京香は逃げる我輩を捕まえようと、狭い浴場の中を追い回した。距離が空く度に、我輩は体を震わせて、飛沫を四方八方に飛ばせた。
飛沫を浴びる1方で1向に埒があかない京香は、いい加減我輩を追うのを諦めて、露天風呂に浸かってしまった。
ブルブルブル~~······
最後に飛沫をもう1飛ばしすると、我輩は京香から距離をとってベタ~と床の上に伸びた。
我輩の視線の先には、気持ち良さそうに露天風呂に浸かる京香が映っている。
······?······?
京香に襲われていて全く気づかなかったが、我輩は何者かの気配を感じた。いや、気配ではなく視線を感じた。それは露天風呂の中で全裸を晒している京香に向いていた······
どうやら我輩達は屋外へ出たようだった。竹の柵が四方を囲み、様々な形の大きな岩が、否定形な周を描いて配置している。その中には湯が満ち、底に映る幾つもの間接照明が風に揺らいでいる。
浴場は露天風呂だった。それは、京香の父が1年かけて作ったDIY の結晶である。風呂の半分とその傍らにある洗い場には、数本の木柱で支えられた屋根がついている。
露天風呂がある庭の裏手は、雑木林が広がる山になっており、庭の木々が外から見えないように植えられているので、京香は覗きなどを全く警戒していなかった。
全身を1通りシャワーで流した。特に、精液らしき怪しげな粘液が漏れ出る性器は、念入りに流した。膣を広げ、シャワーの湯で粘液を掻き出す。それは陰毛にも貼り付いていたようで、まるで整髪剤で固めたかのように、淫らな形を添えていたが、湯に溶けて綺麗さっぱりと流れていった。
「フゥ~、さっぱりした······」
人心地ついた京香に、早速、我輩はシャワーを浴びせられた。仙宝の首輪がシャワーに濡れて輝く。
キャン、キャン!!
「こら、シロ。逃げるな!」
京香に押さえつけらて、我輩は全身ずぶ濡れである。続いて、全身にボディーシャンプーをつけられ、毛という毛を掻きまわされた。
飛び散る泡の1つが、ツンと斜め上を向いた京香の乳首を包んだ。へそや脇腹に泡が付着しては滴り、まるで、体外射精された精液のような赴きを呈している。泡まみれの我輩を両脚で挟む京香は、性器とその周辺に、精液のような泡の飛沫をたくさんつけていた。幾つかは内腿を滴り、中には陰唇を垂れているものもあって、香りこそ爽やかだが、その様はシャワー前の滴る不快な粘液のようだった。
水が嫌いな我輩は、何度京香の手に咬みつこうと思ったか解らなかった。そんな我輩の心情など知らない京香は、我輩を翻弄して実に楽しそうだ。鼻唄まで歌っている。
ヒ~~ン、ヒ~~ン!
「うるさいよ、シロ。静かにしないと、綺麗にしてあげないよ♪」
泡まみれの我輩は、再びシャワーに流された。
「······シロ、すごく綺麗だよ!」
そこには、真珠のような乳白色の毛並みをした我輩がいた。間接照明の光が7色に反射されている。その様は、まるで空に遊ぶ彩雲のようであった。霊気を弱めたとは言え、腐っても鯛と言ったところか。
我輩は、勢いよく体を回転させて、全身の湯を辺り1帯に跳ね飛ばした。無数の飛沫が、京香の全身に降り注ぐ。
我輩が飛ばした湯の弾幕に怯んだ京香は、押さえていた手の力を弱めた。我輩は、その隙に京香の手をすり抜けて岩の裏に隠れた。
「うわっ、もぉ~、待ちなさい、シロ!」
京香は逃げる我輩を捕まえようと、狭い浴場の中を追い回した。距離が空く度に、我輩は体を震わせて、飛沫を四方八方に飛ばせた。
飛沫を浴びる1方で1向に埒があかない京香は、いい加減我輩を追うのを諦めて、露天風呂に浸かってしまった。
ブルブルブル~~······
最後に飛沫をもう1飛ばしすると、我輩は京香から距離をとってベタ~と床の上に伸びた。
我輩の視線の先には、気持ち良さそうに露天風呂に浸かる京香が映っている。
······?······?
京香に襲われていて全く気づかなかったが、我輩は何者かの気配を感じた。いや、気配ではなく視線を感じた。それは露天風呂の中で全裸を晒している京香に向いていた······
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