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第3章 お供え物を求めて
奥の殿②
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······何だ、これは?
中央に2つの像があった。1体は男で、もう1体は、その姿形から女と思われた。男が女の上に覆い被さり、お互いの股間をくっ付け合っていた。風呂場で京香と情魔が採っていた姿を、我輩は思い出した。
ここは、いったいどのような場所なのだろう?しかも、像は絡み合うこの2体だけではなかった。絡み合う2体の左右に、更に各々1体ずつ像があった。
より目が慣れてきて分かったが、これら4体は全て裸像だった。中央で女像に覆い被さっている男の像は、あろうことか夢幻仙様であった。しかし、本殿の厳めしい夢幻仙様とは思えないほど、この像は好色で淫らがましかった。
その下で裸体を晒して横たわる女は、夢幻洞の隣に仙郷を構える愛染娘娘ではないか。情魔と絡み合って見悶えていた京香と、同じような表情と動きをしている。
等身大と思われる交合像は、長年放置されていたのであろう。像の上には埃が厚く積もっている。像全体も焼け焦げた樹のように黒ずんでいた。
我輩以外にも、以前お供え物を捧げた者がいたのだろうか。仰向けに横たわる愛染娘娘の口に、かなり古い物と思われる変色した下着が、無造作に突っ込まれていた。まるで声をあげられないように、口を封じているような感じだ。
夢幻仙様の頭部にも、変色した下着が被されている。こちらは、我輩が咥えているショーツと同じ形をしているので、古いものではないのだろう。色は我輩のは純白だが、それは黒であった。ハゲ頭の夢幻仙様に、髪が生えたように見えた。
娘娘像の腕を、押さえつけている夢幻仙様の手には、これまたお供え物と思われる黒のブラジャーが、握り締めるように引っ掛かっていた。
我輩は交合像の左右に配置されている、女の裸像に目をやった。左の像は、まだ成人を迎えていない思春期の少女だった。台座の上に座って開脚している。夢幻仙様を見つめながら、物欲しそうに想い焦がれた表情をしていた。
開かれた脚の真ん中には、ぱっくりと口を開いた陰唇があった。骨盤が発達途上のため、まだ腰の括れは大きくないが、大人の女に向けて、体が丸みを帯び始めている。
子供の面影が残る可愛らしい顔つきだが、胸の膨らみは立派に大人の女を思わせた。乳房は像でありながら、触れてみたいと誘惑されるほど形のよい美乳だった。天井を睨んでツンと突き上がる乳首も、舌先で触れて❤️ と誘ってくるほどの出来だった。
現に多くの者の手垢にまみれたのではなかろうか。乳房も乳首も少しすり減っていて、左右で微妙に形が違い、皮脂や唾液を吸って黒光りしている。
それは口を開いた性器も同様だった。性器とその周辺も黒光りしている。膣口や内腿には、何かが滴ったような跡が幾つもあった。おそらく、射精した精液の跡だろう。
朽ちた社なので雨漏りの跡かも知れないが、背中で束ねられた長い髪、可愛らしい顔、柔らかな曲線を描く肩、窪みが悩ましい鎖骨、美しい胸、背中からへそに太腿と、性器回りだけでなくほぼ体全体にそれは存在していた。
性器ほどではないが、小さく開いた口からの滴り跡も酷かった。性器と1緒に、ここもたくさんの精液が飛んだようだ。
続いて、我輩は右の裸像を見た。こちらも成人前の少女像だった。顔を台座に埋めて四つん這いになり、形の良い尻を夢幻仙様の方に突き上げていた。
こちらにも、幾つかのお供え物が捧げられている。台座に埋めた口はショーツを咥えている。胸には埃っぽいピンクのブラジャーが、胸の下にずり下げられる形で付けられ、立った乳首が台座に積もった埃の中に隠れていた。
陰部には、ピンクのヒモパンが、脚の付け根まで下げられた形で穿かれている。丸出しにされた肉感的な尻も黒光りし、液体の滴り跡もびっしりと付いていた。中には太腿を伝って膝裏まで滴った跡もあった。
恥丘付近はヒモパンの布で隠れて直接には分からないが、隙間から覗いてみるとやはり黒光りしていた。一見すると陰毛の茂みのように見える。
我輩は斜め下から性器を覗き上げた。左の像と同じで、口を開けた性器から内腿にかけて、幾筋もの滴り跡が広がっていた。
左の像と違って、こちらの像の周りには、埃を被った制服が、台座の上に散乱していた。この制服は、京香のとは違っていた。スカートが短いのは京香のと同じだが、こちらはセーラー服であった。
我輩は像とその周辺を見回したが、祭壇らしきものは何処にも見当たらなかった。咥えているショーツをどうしようか、我輩は途方に暮れた······
中央に2つの像があった。1体は男で、もう1体は、その姿形から女と思われた。男が女の上に覆い被さり、お互いの股間をくっ付け合っていた。風呂場で京香と情魔が採っていた姿を、我輩は思い出した。
ここは、いったいどのような場所なのだろう?しかも、像は絡み合うこの2体だけではなかった。絡み合う2体の左右に、更に各々1体ずつ像があった。
より目が慣れてきて分かったが、これら4体は全て裸像だった。中央で女像に覆い被さっている男の像は、あろうことか夢幻仙様であった。しかし、本殿の厳めしい夢幻仙様とは思えないほど、この像は好色で淫らがましかった。
その下で裸体を晒して横たわる女は、夢幻洞の隣に仙郷を構える愛染娘娘ではないか。情魔と絡み合って見悶えていた京香と、同じような表情と動きをしている。
等身大と思われる交合像は、長年放置されていたのであろう。像の上には埃が厚く積もっている。像全体も焼け焦げた樹のように黒ずんでいた。
我輩以外にも、以前お供え物を捧げた者がいたのだろうか。仰向けに横たわる愛染娘娘の口に、かなり古い物と思われる変色した下着が、無造作に突っ込まれていた。まるで声をあげられないように、口を封じているような感じだ。
夢幻仙様の頭部にも、変色した下着が被されている。こちらは、我輩が咥えているショーツと同じ形をしているので、古いものではないのだろう。色は我輩のは純白だが、それは黒であった。ハゲ頭の夢幻仙様に、髪が生えたように見えた。
娘娘像の腕を、押さえつけている夢幻仙様の手には、これまたお供え物と思われる黒のブラジャーが、握り締めるように引っ掛かっていた。
我輩は交合像の左右に配置されている、女の裸像に目をやった。左の像は、まだ成人を迎えていない思春期の少女だった。台座の上に座って開脚している。夢幻仙様を見つめながら、物欲しそうに想い焦がれた表情をしていた。
開かれた脚の真ん中には、ぱっくりと口を開いた陰唇があった。骨盤が発達途上のため、まだ腰の括れは大きくないが、大人の女に向けて、体が丸みを帯び始めている。
子供の面影が残る可愛らしい顔つきだが、胸の膨らみは立派に大人の女を思わせた。乳房は像でありながら、触れてみたいと誘惑されるほど形のよい美乳だった。天井を睨んでツンと突き上がる乳首も、舌先で触れて❤️ と誘ってくるほどの出来だった。
現に多くの者の手垢にまみれたのではなかろうか。乳房も乳首も少しすり減っていて、左右で微妙に形が違い、皮脂や唾液を吸って黒光りしている。
それは口を開いた性器も同様だった。性器とその周辺も黒光りしている。膣口や内腿には、何かが滴ったような跡が幾つもあった。おそらく、射精した精液の跡だろう。
朽ちた社なので雨漏りの跡かも知れないが、背中で束ねられた長い髪、可愛らしい顔、柔らかな曲線を描く肩、窪みが悩ましい鎖骨、美しい胸、背中からへそに太腿と、性器回りだけでなくほぼ体全体にそれは存在していた。
性器ほどではないが、小さく開いた口からの滴り跡も酷かった。性器と1緒に、ここもたくさんの精液が飛んだようだ。
続いて、我輩は右の裸像を見た。こちらも成人前の少女像だった。顔を台座に埋めて四つん這いになり、形の良い尻を夢幻仙様の方に突き上げていた。
こちらにも、幾つかのお供え物が捧げられている。台座に埋めた口はショーツを咥えている。胸には埃っぽいピンクのブラジャーが、胸の下にずり下げられる形で付けられ、立った乳首が台座に積もった埃の中に隠れていた。
陰部には、ピンクのヒモパンが、脚の付け根まで下げられた形で穿かれている。丸出しにされた肉感的な尻も黒光りし、液体の滴り跡もびっしりと付いていた。中には太腿を伝って膝裏まで滴った跡もあった。
恥丘付近はヒモパンの布で隠れて直接には分からないが、隙間から覗いてみるとやはり黒光りしていた。一見すると陰毛の茂みのように見える。
我輩は斜め下から性器を覗き上げた。左の像と同じで、口を開けた性器から内腿にかけて、幾筋もの滴り跡が広がっていた。
左の像と違って、こちらの像の周りには、埃を被った制服が、台座の上に散乱していた。この制服は、京香のとは違っていた。スカートが短いのは京香のと同じだが、こちらはセーラー服であった。
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