【完結】浮気された私は貴方の子どもを内緒で育てます  時々番外編

たろ

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★高等部2年生⑧

夜会から数日後、お母様達がハディッド領から王都に来た。
わたしはハノン伯母様が捕まったこともあり伯爵邸には行っていない。これからわたしはどうすればいいのか分からずシャーリーの屋敷で静かに過ごしている。

クレインがわたしを見て話しかけてきた。
「エイミー、最近おとなしいね」

「そうかな?」

「勉強に身が入ってないけど大丈夫?君の好きな2位の座をアランに奪われるかもしれないよ?」

「え?ええー?」
わたしは確かに他に気を囚われて自分の勉強のことを忘れていた。

「ア、アラン!大変よ。わたし勉強すること忘れていたわ、ねえ、アランはわたしより勉強していないわよね?」

アランは呆れながら言った。
「君さ、その自分目線辞めてくれないか?俺は毎日きちんとやっているよ」

わたしはアランの襟首を両手で掴み
「わ、わたし、勉強すること忘れていたわ、アランに負けたら悔しすぎて死ぬわ」

「く、苦しいから離して!………勝手に死んでいいから離せ!俺が死ぬ!」
わたしはアランが苦しそうにしているのに気がついて慌てて手を離した。

「ご、ごめん」
横でクレインがクスクス笑い出した。

「あー、やっといつものエイミーに戻った」

「え?」

「最近エイミーが暗くて心配だったんだ、エイミーはアランと成績争ってる時が一番いいよ。元気で」

クレインは心配して言ってくれたみたい。
「心配かけてごめんね。わたしは今勉強の方が大事よね。頑張って2位を維持するわ」

「エイミー、前回は俺が2位、君は3位だったんだよ。維持したいなら君は3位のままだ」
アランの余計な一言にムカッときた。

「わたし俄然やる気が出てきたわ!必ず2位になるわ!」

「君たちの争いに1位はないんだね」

「仕方ないわ。1位は常に殿下のものだもん」

「あー、確かにオール満点をずっと取り続けてるって言ってたもんな。殿下ってすごいよね」

「クレインも授業中寝ないでちゃんと勉強すればもっと成績上がるんじゃない?」

「えー、俺は今のままでいいや」

いつもなら会話に入ってきてくれる殿下がいない。隣の空いた席を見るとなんだか寂しい。あの夜会以来殿下は学園に来ていない。



◇ ◇ ◇

わたしは今日急遽ボガード家から呼び出されて屋敷へ向かった。

そこにはお母様、お祖父様お祖母様もいた。

とても以外な三人が居たので
「伯爵家にいらしたのでは?」と聞いてしまった。

「エイミー、色々あってこちらに来てもらったんだ」
お義父様が言ったのだが、三人は笑顔もなく少し怖い顔、ううん、緊張した顔をしていた。

わたしは空気の重たさに何か嫌な感じがした。
婚約はないだろうと殿下は言っていたしわたしもハノン伯母様のことを考えるとそれどころではないからまず有り得ないと思う。
だったら伯母様の捕まった理由か……
「エイミー、ボーっとしているけど、わたしの話は聞こえているのかい?」
お義父様に声をかけられてハッとした。

「ごめんなさい」
わたしは慌てて謝罪した。

「もうすぐカイル殿下がこちらに来られる」

「殿下ですか?何故?」

「君のために色々調べてくれていたんだよ」

「色々?」

「そうだよ、わたしもおかしいところがあると思っていたからね、協力させてもらっていたんだ」

お義父様も少し緊張しているようだった。
















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