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82話
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卒業パーティーのためのドレスは仕上がった。
試着はワクワクする。
フェリックスを驚かせ一緒に卒業しようと思っていた頃は彼に合わせたドレスを考えていた。
でも今回はアッシュがパートナーとしてそばにいてくれる。
とても心強い。
彼はわたしに合わせてくれるので好きなドレスを選んでいいと言ってくれた。
まだ16歳の私に大人っぽすぎるドレスは似合わないけど、メイクを濃いめにして髪をアップにすればそれなりに大人っぽく見えた。
だからアッシュの瞳に合わせて今回もグリーンのドレスを選んだ。
今流行りのオフショルダーで、淡いグリーンの生地に花柄をあしらったプロムドレスはとても優雅でワクワクする。
なんだか久しぶりに気分もあがり、卒業パーティーに参加するのも少し楽しみになってきた。
あの二人の姿を見るのは嫌だったけど、いい加減開き直りも大事。
「綺麗よ、ビアンカ」
鏡の前に映る自分に声をかけたら「おお、、綺麗だな」と試着が終わったアッシュが私の横に並び褒めてくれた。
鏡に映る二人の姿を見て「お二人はお似合いですわ」とドレスショップの店主さんが褒めてくれた。
「とても仲がよろしくてうらやましいです」
「俺たちは最高のパートナーだからな。な?ビアンカ」
アッシュが意味ありげに笑った。
苦笑しながら「うん、そうだね」と返事をした。
「卒業パーティーの主役をかっさらおう」
アッシュの言葉にふふっと笑って返す。
「今度のパーティーは、フェリックス様とミリル殿下の婚約前のお披露目でもあると噂で聞いておりますが、お二人なら十分お目立ちになり主役をとれますわ、美男美女ですもの」
店主は私達の噂を知らない。
貴族社会では私が恋人を奪われたことは知られているけど、陛下からの圧力で表立って噂はされていない。
初めのうちはもちろん興味本位で陰で噂をしていた彼ら。だけどそれを耳にした陛下がお怒りになられたしなめた。
陛下の前で噂をした貴族達は王城に顔を出せず、領地でしばらく暮らすらしい。
フェリックス様のいる本家の公爵家と私のいる侯爵家はこの国でかなりの力を持っている。
二つの強大な高位貴族を敵に回したい人たちはいない。特に今回の噂の原因は陛下がフェリックス様に話を持って行き受け入れたこと。
おかげで今は噂で軽視されることも無くなった。
でも、あの二人の話題がこうして出るとは皮肉なもの。
「ビアンカ、当日は俺たちの仲の良さをアピールしよう、主役をかっさらうぞ」
アッシュは鏡に映る私を見て頭にキスを落としてきた。
「え?」
驚き見上げる私に「綺麗だ」ともう一度褒めてくれた。
私はこの時全く気が付かなかった。
ドレスショップの外からこちらを見ている視線に私は気づいていない。
だけどアッシュは気づいていて、その視線の主へ挑発するように私の頭にキスをした。
そして私の頬を優しく触るアッシュ。
見つめ合い微笑み合う私とアッシュ。
周囲は多分恋人同士だと勘違いしてしまうだろう。
私はただアッシュを兄のように思っているだけ。アッシュも私を妹のように大切にしてくれているだけなんだけど。
外にいたその人は動けずに悔しそうに私たちを見ていた。
試着はワクワクする。
フェリックスを驚かせ一緒に卒業しようと思っていた頃は彼に合わせたドレスを考えていた。
でも今回はアッシュがパートナーとしてそばにいてくれる。
とても心強い。
彼はわたしに合わせてくれるので好きなドレスを選んでいいと言ってくれた。
まだ16歳の私に大人っぽすぎるドレスは似合わないけど、メイクを濃いめにして髪をアップにすればそれなりに大人っぽく見えた。
だからアッシュの瞳に合わせて今回もグリーンのドレスを選んだ。
今流行りのオフショルダーで、淡いグリーンの生地に花柄をあしらったプロムドレスはとても優雅でワクワクする。
なんだか久しぶりに気分もあがり、卒業パーティーに参加するのも少し楽しみになってきた。
あの二人の姿を見るのは嫌だったけど、いい加減開き直りも大事。
「綺麗よ、ビアンカ」
鏡の前に映る自分に声をかけたら「おお、、綺麗だな」と試着が終わったアッシュが私の横に並び褒めてくれた。
鏡に映る二人の姿を見て「お二人はお似合いですわ」とドレスショップの店主さんが褒めてくれた。
「とても仲がよろしくてうらやましいです」
「俺たちは最高のパートナーだからな。な?ビアンカ」
アッシュが意味ありげに笑った。
苦笑しながら「うん、そうだね」と返事をした。
「卒業パーティーの主役をかっさらおう」
アッシュの言葉にふふっと笑って返す。
「今度のパーティーは、フェリックス様とミリル殿下の婚約前のお披露目でもあると噂で聞いておりますが、お二人なら十分お目立ちになり主役をとれますわ、美男美女ですもの」
店主は私達の噂を知らない。
貴族社会では私が恋人を奪われたことは知られているけど、陛下からの圧力で表立って噂はされていない。
初めのうちはもちろん興味本位で陰で噂をしていた彼ら。だけどそれを耳にした陛下がお怒りになられたしなめた。
陛下の前で噂をした貴族達は王城に顔を出せず、領地でしばらく暮らすらしい。
フェリックス様のいる本家の公爵家と私のいる侯爵家はこの国でかなりの力を持っている。
二つの強大な高位貴族を敵に回したい人たちはいない。特に今回の噂の原因は陛下がフェリックス様に話を持って行き受け入れたこと。
おかげで今は噂で軽視されることも無くなった。
でも、あの二人の話題がこうして出るとは皮肉なもの。
「ビアンカ、当日は俺たちの仲の良さをアピールしよう、主役をかっさらうぞ」
アッシュは鏡に映る私を見て頭にキスを落としてきた。
「え?」
驚き見上げる私に「綺麗だ」ともう一度褒めてくれた。
私はこの時全く気が付かなかった。
ドレスショップの外からこちらを見ている視線に私は気づいていない。
だけどアッシュは気づいていて、その視線の主へ挑発するように私の頭にキスをした。
そして私の頬を優しく触るアッシュ。
見つめ合い微笑み合う私とアッシュ。
周囲は多分恋人同士だと勘違いしてしまうだろう。
私はただアッシュを兄のように思っているだけ。アッシュも私を妹のように大切にしてくれているだけなんだけど。
外にいたその人は動けずに悔しそうに私たちを見ていた。
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