51 / 81
豊穣祭。②
しおりを挟む
「父さんたちもカレンを探してるんだ。早く合流しよう」
カレンと手を繋ぎ大広場の方へと向かった。
30分後、見つかっても見つからなくてもそこで待っているようにと約束していた。
「兄様……カレンね、すっごく怖かったの」
「うん、ごめんね。僕が手を離してしまったから」
「違う……カレンがキョロキョロしてたから……こんなに人がいっぱいなんて思わなかった……村にはこんなに人がいないもの」
「カレンは村からあまり出たことがないからね、怖かったよね?」
「でも助けてもらったから……」
「優しい人がいてよかった」
「うん……でもあの女の人………」
カレンが何か言いかけた時、頭上で大きな音がパンパンと聞こえてきた。
「に、兄様……」
「あれは花火の音だ」
カレンは花火は夜に上がると思っていたが、今は昼間。
「昼間の花火は音だけなんだ。今からパレードがあるっていうお知らせなんだ」
「パレード?」
生まれて初めてのお祭りのカレンには聞くもの見るもの全てが驚きで、キリアンの話に目をパチパチさせながら聞いていた。
迷子になって怖かったことはすぐに忘れてしまうくらいいろんなことに好奇心をかき立てられた。
キリアンから説明され、「見てみたい!」と大きな声で言った。
「みたい?僕もみてみたい。でもまずは父さんたちと合流しなきゃ」
「もうすぐくるかな?」
約束までまだ15分以上ある。今頃両親も必死でカレンを探していることだろう。
カレンはキョロキョロしているとさっき助けてくれた女の人を見かけた。
「兄様!あの人、さっき助けてくれた人!」
「どこ?」
「あっち!」
たくさん人が行き交う道とは反対の祭りの屋台がない路地の方に歩く女性を指差した。
「あっちは民家……家に帰るのかな?」
「わかんない」
「カレン、お礼だけは言わなくっちゃ。行こう」
カレンの手を引いて慌ててキリアンは駆け出した。
大広場からあまり離れたくはない。だからできるだけ急いで女の人のところへ行きたかった。
「待って!すみません!」
キリアンは大きな声を出した。
何度も大きな声で叫んだ。
女の人の姿が見えなくなりそうになり「待ってください!」とカレンの手を離して駆け出した。
カレンはキリアンの後ろを必死でついて行った。
そして……
カレンの小さな口を大きな手が塞いだ。知らない男の人がカレンの体を抱き抱えると走って連れ去った。
カレンは口を塞がれ大きな声が出ない。
「うっ……うううっ…」
ーー兄様!!
声を出そうとしたが、男の人は「黙れ!騒ぐと殺すぞ」とカレンに低い声で言った。
カレンは恐怖と男の人の生温かい腕の中が気持ち悪くて声が出なかった。
やっと会えたキリアンからまた遠ざかっていく。
自分が連れ去られたことは幼いながらに理解していた。
ただ、どこに連れて行かれるのかこれからどうなるのか……
ーー精霊様……
心の中で森の中でいつも助けてくれる精霊を呼んだ。ここは森から離れていて声は届かない。
でも今自分が助けを求められるのは精霊……
両親は今も迷子になったカレンを探して祭りの人混みにいる。
カレンはハンカチで薬品を嗅がされていた。
まるで眠ってしまっている子供を父親が抱っこしているようにしか見えない。
男はそのままカレンを抱っこしてこの町一番の高級なホテルに連れて行かれた。
部屋の中に入ると「遅かったわね」とカレンの姿を見ながら男を叱った。
「すみません、騒がれると困るので薬で眠らせたので少し手間取りました」
男は自分より上の身分、雇い主に低姿勢で謝罪した。
「ふん!この子がカレンね。アイシャの生まれ変わり………顔は似ていないわね……でも薄紫色の瞳が同じだとか言ってたわね……ったく、こんな時に寝てしまって。瞳の色を見たかったのに!」
女はカレンを床に寝かせるように言った。
「ベッドにこんな汚い子を寝かせたら汚れてしまうわ」
男は戸惑いながらも床のカーペットの上にそっと置いた。
「後でこの子の瞳を抉り取らなきゃ。アイシャと同じ瞳で見られるなんて気持ち悪いわ、だいたい死んだはずなのに亡霊のようにまた現れるなんて!幸せに暮らしているなんて許せるはずがないわ。死ぬまで不幸な目に遭えばいいのよ」
女は冷たい目でカレンを見下ろしていた。
男は驚きながら『瞳を抉る?』と呟き、あまりの恐怖に手で体を摩った。
それはもしかして……
俺がしないといけないのか?
女は確かに金をたくさん持っている。でもその顔には狂気が浮かび、異常過ぎて逃げ出したくなった。
こんな可愛らしい女の子に何をしようというのだろう。高額な金に釣られ、連れ去っては来たもののまさか瞳を抉るなんて……
男は壁のそばに黙って立っていたが、金さえもらえばすぐにでも逃げようと準備していた。
女はカバンから金貨を数十枚取り出して男に言った。
「もっとたくさんお金をあげるわ、どう?金貨なんて滅多に見られないでしょう?」
男は思わずゴクっと唾を飲み込んだ。
カレンはまだ床で眠り続けていた。
カレンと手を繋ぎ大広場の方へと向かった。
30分後、見つかっても見つからなくてもそこで待っているようにと約束していた。
「兄様……カレンね、すっごく怖かったの」
「うん、ごめんね。僕が手を離してしまったから」
「違う……カレンがキョロキョロしてたから……こんなに人がいっぱいなんて思わなかった……村にはこんなに人がいないもの」
「カレンは村からあまり出たことがないからね、怖かったよね?」
「でも助けてもらったから……」
「優しい人がいてよかった」
「うん……でもあの女の人………」
カレンが何か言いかけた時、頭上で大きな音がパンパンと聞こえてきた。
「に、兄様……」
「あれは花火の音だ」
カレンは花火は夜に上がると思っていたが、今は昼間。
「昼間の花火は音だけなんだ。今からパレードがあるっていうお知らせなんだ」
「パレード?」
生まれて初めてのお祭りのカレンには聞くもの見るもの全てが驚きで、キリアンの話に目をパチパチさせながら聞いていた。
迷子になって怖かったことはすぐに忘れてしまうくらいいろんなことに好奇心をかき立てられた。
キリアンから説明され、「見てみたい!」と大きな声で言った。
「みたい?僕もみてみたい。でもまずは父さんたちと合流しなきゃ」
「もうすぐくるかな?」
約束までまだ15分以上ある。今頃両親も必死でカレンを探していることだろう。
カレンはキョロキョロしているとさっき助けてくれた女の人を見かけた。
「兄様!あの人、さっき助けてくれた人!」
「どこ?」
「あっち!」
たくさん人が行き交う道とは反対の祭りの屋台がない路地の方に歩く女性を指差した。
「あっちは民家……家に帰るのかな?」
「わかんない」
「カレン、お礼だけは言わなくっちゃ。行こう」
カレンの手を引いて慌ててキリアンは駆け出した。
大広場からあまり離れたくはない。だからできるだけ急いで女の人のところへ行きたかった。
「待って!すみません!」
キリアンは大きな声を出した。
何度も大きな声で叫んだ。
女の人の姿が見えなくなりそうになり「待ってください!」とカレンの手を離して駆け出した。
カレンはキリアンの後ろを必死でついて行った。
そして……
カレンの小さな口を大きな手が塞いだ。知らない男の人がカレンの体を抱き抱えると走って連れ去った。
カレンは口を塞がれ大きな声が出ない。
「うっ……うううっ…」
ーー兄様!!
声を出そうとしたが、男の人は「黙れ!騒ぐと殺すぞ」とカレンに低い声で言った。
カレンは恐怖と男の人の生温かい腕の中が気持ち悪くて声が出なかった。
やっと会えたキリアンからまた遠ざかっていく。
自分が連れ去られたことは幼いながらに理解していた。
ただ、どこに連れて行かれるのかこれからどうなるのか……
ーー精霊様……
心の中で森の中でいつも助けてくれる精霊を呼んだ。ここは森から離れていて声は届かない。
でも今自分が助けを求められるのは精霊……
両親は今も迷子になったカレンを探して祭りの人混みにいる。
カレンはハンカチで薬品を嗅がされていた。
まるで眠ってしまっている子供を父親が抱っこしているようにしか見えない。
男はそのままカレンを抱っこしてこの町一番の高級なホテルに連れて行かれた。
部屋の中に入ると「遅かったわね」とカレンの姿を見ながら男を叱った。
「すみません、騒がれると困るので薬で眠らせたので少し手間取りました」
男は自分より上の身分、雇い主に低姿勢で謝罪した。
「ふん!この子がカレンね。アイシャの生まれ変わり………顔は似ていないわね……でも薄紫色の瞳が同じだとか言ってたわね……ったく、こんな時に寝てしまって。瞳の色を見たかったのに!」
女はカレンを床に寝かせるように言った。
「ベッドにこんな汚い子を寝かせたら汚れてしまうわ」
男は戸惑いながらも床のカーペットの上にそっと置いた。
「後でこの子の瞳を抉り取らなきゃ。アイシャと同じ瞳で見られるなんて気持ち悪いわ、だいたい死んだはずなのに亡霊のようにまた現れるなんて!幸せに暮らしているなんて許せるはずがないわ。死ぬまで不幸な目に遭えばいいのよ」
女は冷たい目でカレンを見下ろしていた。
男は驚きながら『瞳を抉る?』と呟き、あまりの恐怖に手で体を摩った。
それはもしかして……
俺がしないといけないのか?
女は確かに金をたくさん持っている。でもその顔には狂気が浮かび、異常過ぎて逃げ出したくなった。
こんな可愛らしい女の子に何をしようというのだろう。高額な金に釣られ、連れ去っては来たもののまさか瞳を抉るなんて……
男は壁のそばに黙って立っていたが、金さえもらえばすぐにでも逃げようと準備していた。
女はカバンから金貨を数十枚取り出して男に言った。
「もっとたくさんお金をあげるわ、どう?金貨なんて滅多に見られないでしょう?」
男は思わずゴクっと唾を飲み込んだ。
カレンはまだ床で眠り続けていた。
581
あなたにおすすめの小説
【完結】内緒で死ぬことにした〜いつかは思い出してくださいわたしがここにいた事を、なぜわたしは生まれ変わったの?〜
たろ
恋愛
この話は
『内緒で死ぬことにした 〜いつかは思い出してくださいわたしがここにいた事を〜』
の続編です。
アイシャが亡くなった後、リサはルビラ王国の公爵の息子であるハイド・レオンバルドと結婚した。
そして、アイシャを産んだ。
父であるカイザも、リサとハイドも、アイシャが前世のそのままの姿で転生して、自分たちの娘として生まれてきたことを知っていた。
ただアイシャには昔の記憶がない。
だからそのことは触れず、新しいアイシャとして慈しみ愛情を与えて育ててきた。
アイシャが家族に似ていない、自分は一体誰の子供なのだろうと悩んでいることも知らない。
親戚にあたる王子や妹に、意地悪を言われていることも両親は気が付いていない。
アイシャの心は、少しずつ壊れていくことに……
明るく振る舞っているとは知らずに可愛いアイシャを心から愛している両親と祖父。
アイシャを助け出して心を救ってくれるのは誰?
◆ ◆ ◆
今回もまた辛く悲しい話しが出てきます。
無理!またなんで!
と思われるかもしれませんが、アイシャは必ず幸せになります。
もし読んでもいいなと思う方のみ、読んで頂けたら嬉しいです。
多分かなりイライラします。
すみません、よろしくお願いします
★内緒で死ぬことにした の最終話
キリアン君15歳から14歳
アイシャ11歳から10歳
に変更しました。
申し訳ありません。
婚約破棄されたので昼まで寝ますわ~白い結婚で溺愛なんて聞いてません
鍛高譚
恋愛
「リュシエンヌ・ド・ベルナール、お前との婚約は破棄する!」
突然、王太子フィリップから婚約破棄を告げられた名門公爵家の令嬢リュシエンヌ。しかし、それは義妹マリアンヌと王太子が仕組んだ策略だった。
王太子はリュシエンヌが嘆き悲しむことを期待するが——
「婚約破棄ですね。かしこまりました。」
あっさり受け入れるリュシエンヌ。むしろ、長年の束縛から解放され、自由な生活を満喫することに!
「これでお昼まで寝られますわ! お菓子を食べて、読書三昧の生活ができますのよ!」
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、王太子のライバルであり冷徹な公爵・ヴァレンティン・ド・ルーアン。
「俺と婚約しないか?」
政略的な思惑を持つヴァレンティンの申し出に、リュシエンヌは「白い結婚(愛のない形式的な結婚)」ならと了承。
ところが、自由を満喫するはずだった彼女の心は、次第に彼によって揺さぶられ始め——?
一方、王太子と義妹は社交界で次々と醜態をさらし、評判は地に落ちていく。
そしてついに、王太子は廃嫡宣告——!
「ええ? わたくし、何もしていませんわよ?」
婚約破棄された令嬢が、のんびり自由を謳歌するうちに、
いつの間にか勝手にざまぁ展開が訪れる、痛快ラブストーリー!
「婚約破棄……むしろ最高でしたわ!」
果たして、彼女の悠々自適な生活の行方は——?
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
「私に愛まで望むとは、強欲な女め」と罵られたレオノール妃の白い結婚
きぬがやあきら
恋愛
「私に愛まで望むな。褒賞に王子を求めておいて、強欲が過ぎると言っている」
新婚初夜に訪れた寝室で、レオノールはクラウディオ王子に白い結婚を宣言される。
それもそのはず。
2人の間に愛はないーーどころか、この結婚はレオノールが魔王討伐の褒美にと国王に要求したものだった。
でも、王子を望んだレオノールにもそれなりの理由がある。
美しく気高いクラウディオ王子を欲しいと願った気持ちは本物だ。
だからいくら冷遇されようが、嫌がらせを受けようが心は揺るがない。
どこまでも逞しく、軽薄そうでいて賢い。どこか憎めない魅力を持ったオノールに、やがてクラウディオの心は……。
すれ違い、拗れる2人に愛は生まれるのか?
焦ったい恋と陰謀+バトルのラブファンタジー。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる