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素敵な人。
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アイシャは帰りにもう一度栄養になる点滴を打ってもらったが、お金がないので治療費は払えないことをおずおずと伝えた。
「………お金を払えないのですがどうすれば良いでしょうか?わたしが持っている持ち物を何か換金できればいいのですが……」
今すぐにはできないことを伝えた。ただ、屋敷に支払いを頼めば家令のマークが嫌な顔をして支払いを渋るはずだ。
屋敷に帰れば僅かばかりだけど、祖母からもらった形見の宝石をいくつか持っている。
「ここは王宮内の医療施設だ。王妃からの依頼で治療を行ったんだ。治療費は王妃へ請求するから安心しなさい」
王妃が連れてきたので支払いは王家が払ってくれるから大丈夫だと言われてホッとした。
そもそも宰相として父の公爵も王宮内にいるのだ。
14歳の令嬢がお金の心配をすることなどあり得ない。
二人は顔を合わせ眉を顰めたが、アイシャへは優しい声で「気にしないで安心して帰りなさい」と見送った。
アイシャはふと思った。わたしのために治療費を払ってくれるだろうか?醜聞になるので仕方なく払ってくれたかもしれない。
まだ足元はおぼつかないが屋敷に帰るしかない。
一応、お礼を言おうと王妃に面会を申し入れてみたが忙しいからと断られたので屋敷に歩いて帰ることにした。
夏の日の夕暮れはまだ陽射しが強くてとても暑かった。
公爵家の馬車は使わせて貰えないのでいつも歩いて往復している。
今日は歩くのがいつもより辛い。
でも家に帰るしかない。あの屋敷にしかアイシャが帰る場所はないから。
フラフラと歩いていると後ろから大きな声が聞こえてきた。
「ねえ!送るわ、馬車に乗って」
先程までアイシャを看病してくれていた女性だった。
「わたしの名前はエマよ。貴女はエリック殿下の婚約者で名前はアイシャ様、そう名前を呼んでもいいかしら?」
「はい、名前も名乗らずに失礼しました」
お礼は言ったけど、名乗るのを忘れていたことに今更気がついた。
「お迎えの馬車はないの?」
エマはアイシャを見て気の毒そうな顔をした。
返答に困った顔をしたが、今更隠しても仕方がない。
「はい、馬車はわたしには贅沢で勿体無いから出せないと屋敷の者に言われています」
「え?ではいつも歩いて来ているの?」
驚いた顔をしたエマ。
「はい」
エマはアイシャの顔をじっと見つめた。
青白く今にも倒れそうな様子にやはり急いで追いかけてきてよかったと内心胸を撫で下ろした。
ただ、馬車に乗っているだろうと思っていたので馬車乗り場までの道のり倒れていないかと追いかけてきたのだ。
しかし馬車乗り場にアイシャが姿を現していないと乗り場にいた護衛が教えてくれて、まさか歩いて帰った?と心配になり慌てて追いかけてみたら、フラフラしながらも歩いているアイシャを見つけた。
「真っ青な顔をしているわ、乗って!」
「大丈夫です。慣れていますから」
アイシャとしては別に強がりで言ったわけではない。本当に歩き慣れた道なのだ。ただ今日はいつもより少しきついと感じるだけで。
「何を言っているの?フラフラして倒れそうよ」
確かにキツくて歩くのもやっとの状態だった。
断ったが「いいから乗って!」と強く言われ、甘えて乗せてもらうことにした。
「ありがとうございます、本当はキツかったので助かりました」
素直にお礼を言って頭を何度も下げた。
「屋敷では誰が冷遇しているの?」
「冷遇?違います、わたしが無能で何も出来ないので屋敷の者が罰として馬車には乗れないと言われただけです」
「ねえ?貴女、普通使用人が雇い主の娘に罰など与えないわよ」
エマは何度驚いたことだろう。呆れながらそう言った。
「そうなんですか?でもわたしは何も出来ないので仕方がないんです。マークも侍女長も言っておりました。
わたしは部屋で大人しくしていればいいと、無駄なことを誰かに言えばわたしは屋敷から追い出されます。
学校にも行かなくていいと言われて王宮に行く以外は部屋から出ることも禁じられています」
当たり前のように話すアイシャにエマはさらに眉根を寄せる。
「貴女はそんな屋敷に帰るの?」
「はい……わたしにはそこしか帰る場所はありませんから」
エマの質問の意図がわからなかった。アイシャには友人も頼る人もいないのに屋敷以外に帰る場所なんて何処にもない。
帰りたいわけではないけど、帰る場所がそこしかない。
エマは自分の髪をぐしゃぐしゃっと掻きむしった。
「あー、わかった。今日はわたしの家に泊まりなさい!
屋敷に帰っても碌な物を食べさせて貰えないようだし!
わたし料理は得意なの。うちの息子と一緒に食事をすることになるけどいいわよね?」
「知らない人のにお世話になるなんてご迷惑をおかけする事になります、駄目です」
アイシャはとんでもないと慌てて断った。
とても優しそうな人だからこそ迷惑はかけたくない。
屋敷の者がエマにどんな仕打ちをしてくるか考えただけで恐ろしい。
「大丈夫!先生に連絡して屋敷には話して貰うわ。あの先生はとても優秀な人で人脈もあるから一介の使用人では文句は言えないはずよ」
馬車に乗っているアイシャは有無を言わせてもらえずそのままエマの家へ連れて行かれた。
青い屋根で白い壁のとても可愛らしいお家だった。
「うわぁ、可愛いお家ですね」
アイシャは思わず声が出てしまった。
ふらつきながらも馬車を降りたのに、なんだかホッとする温かくて優しそうな家に心が弾んだ。
「馬車を置いてくるから先に家に入っていてちょうだい!」
エマからそう言われたけど勝手に家に入るのも憚られた。
可愛いらしい小さな花壇があったので、のんびりと花を見て楽しむことにした。
そこには元気よく太陽に向かって咲いている早咲きの向日葵。
エマのようだと思った。まだ知り合ったばかりなのに、元気で明るくて周囲の人まで巻き込んでしまう素敵な人。
しばらく花を見て楽しんだアイシャに声がかかった。
「中に入りなさいな」
エマに言われて中に入ると、玄関を入ってすぐの部屋には外観と同じ可愛らしいテーブルと椅子があり横には大きめの白いソファが置かれていた。
隣にキッチンとお風呂とトイレ、反対の横には寝室ともう一つ小さな部屋があった。
「ここは息子用の部屋なんだけどまだ小さいから使っていないの。貴女はここで寝なさい。
料理が出来るまでここで横になっていてね」
無理矢理部屋に押し込められてベッドに寝かされてしまった。
するとすぐにまた顔を出した。
「はい、冷たいお水よ。少しレモンとハチミツを入れているから疲れが取れると思うわ」
「ありがとうございます」
渇いた喉にスッと入っていった。
「美味しい……」
「ふふ。エマ特製ドリンクよ。さぁ、暫く横になって、おやすみ」
エマはカーテンを閉めて真っ暗にしてから部屋を出ていった。
やはり疲れていたのか、いつの間にかそのまま眠ってしまっていた。
「………お金を払えないのですがどうすれば良いでしょうか?わたしが持っている持ち物を何か換金できればいいのですが……」
今すぐにはできないことを伝えた。ただ、屋敷に支払いを頼めば家令のマークが嫌な顔をして支払いを渋るはずだ。
屋敷に帰れば僅かばかりだけど、祖母からもらった形見の宝石をいくつか持っている。
「ここは王宮内の医療施設だ。王妃からの依頼で治療を行ったんだ。治療費は王妃へ請求するから安心しなさい」
王妃が連れてきたので支払いは王家が払ってくれるから大丈夫だと言われてホッとした。
そもそも宰相として父の公爵も王宮内にいるのだ。
14歳の令嬢がお金の心配をすることなどあり得ない。
二人は顔を合わせ眉を顰めたが、アイシャへは優しい声で「気にしないで安心して帰りなさい」と見送った。
アイシャはふと思った。わたしのために治療費を払ってくれるだろうか?醜聞になるので仕方なく払ってくれたかもしれない。
まだ足元はおぼつかないが屋敷に帰るしかない。
一応、お礼を言おうと王妃に面会を申し入れてみたが忙しいからと断られたので屋敷に歩いて帰ることにした。
夏の日の夕暮れはまだ陽射しが強くてとても暑かった。
公爵家の馬車は使わせて貰えないのでいつも歩いて往復している。
今日は歩くのがいつもより辛い。
でも家に帰るしかない。あの屋敷にしかアイシャが帰る場所はないから。
フラフラと歩いていると後ろから大きな声が聞こえてきた。
「ねえ!送るわ、馬車に乗って」
先程までアイシャを看病してくれていた女性だった。
「わたしの名前はエマよ。貴女はエリック殿下の婚約者で名前はアイシャ様、そう名前を呼んでもいいかしら?」
「はい、名前も名乗らずに失礼しました」
お礼は言ったけど、名乗るのを忘れていたことに今更気がついた。
「お迎えの馬車はないの?」
エマはアイシャを見て気の毒そうな顔をした。
返答に困った顔をしたが、今更隠しても仕方がない。
「はい、馬車はわたしには贅沢で勿体無いから出せないと屋敷の者に言われています」
「え?ではいつも歩いて来ているの?」
驚いた顔をしたエマ。
「はい」
エマはアイシャの顔をじっと見つめた。
青白く今にも倒れそうな様子にやはり急いで追いかけてきてよかったと内心胸を撫で下ろした。
ただ、馬車に乗っているだろうと思っていたので馬車乗り場までの道のり倒れていないかと追いかけてきたのだ。
しかし馬車乗り場にアイシャが姿を現していないと乗り場にいた護衛が教えてくれて、まさか歩いて帰った?と心配になり慌てて追いかけてみたら、フラフラしながらも歩いているアイシャを見つけた。
「真っ青な顔をしているわ、乗って!」
「大丈夫です。慣れていますから」
アイシャとしては別に強がりで言ったわけではない。本当に歩き慣れた道なのだ。ただ今日はいつもより少しきついと感じるだけで。
「何を言っているの?フラフラして倒れそうよ」
確かにキツくて歩くのもやっとの状態だった。
断ったが「いいから乗って!」と強く言われ、甘えて乗せてもらうことにした。
「ありがとうございます、本当はキツかったので助かりました」
素直にお礼を言って頭を何度も下げた。
「屋敷では誰が冷遇しているの?」
「冷遇?違います、わたしが無能で何も出来ないので屋敷の者が罰として馬車には乗れないと言われただけです」
「ねえ?貴女、普通使用人が雇い主の娘に罰など与えないわよ」
エマは何度驚いたことだろう。呆れながらそう言った。
「そうなんですか?でもわたしは何も出来ないので仕方がないんです。マークも侍女長も言っておりました。
わたしは部屋で大人しくしていればいいと、無駄なことを誰かに言えばわたしは屋敷から追い出されます。
学校にも行かなくていいと言われて王宮に行く以外は部屋から出ることも禁じられています」
当たり前のように話すアイシャにエマはさらに眉根を寄せる。
「貴女はそんな屋敷に帰るの?」
「はい……わたしにはそこしか帰る場所はありませんから」
エマの質問の意図がわからなかった。アイシャには友人も頼る人もいないのに屋敷以外に帰る場所なんて何処にもない。
帰りたいわけではないけど、帰る場所がそこしかない。
エマは自分の髪をぐしゃぐしゃっと掻きむしった。
「あー、わかった。今日はわたしの家に泊まりなさい!
屋敷に帰っても碌な物を食べさせて貰えないようだし!
わたし料理は得意なの。うちの息子と一緒に食事をすることになるけどいいわよね?」
「知らない人のにお世話になるなんてご迷惑をおかけする事になります、駄目です」
アイシャはとんでもないと慌てて断った。
とても優しそうな人だからこそ迷惑はかけたくない。
屋敷の者がエマにどんな仕打ちをしてくるか考えただけで恐ろしい。
「大丈夫!先生に連絡して屋敷には話して貰うわ。あの先生はとても優秀な人で人脈もあるから一介の使用人では文句は言えないはずよ」
馬車に乗っているアイシャは有無を言わせてもらえずそのままエマの家へ連れて行かれた。
青い屋根で白い壁のとても可愛らしいお家だった。
「うわぁ、可愛いお家ですね」
アイシャは思わず声が出てしまった。
ふらつきながらも馬車を降りたのに、なんだかホッとする温かくて優しそうな家に心が弾んだ。
「馬車を置いてくるから先に家に入っていてちょうだい!」
エマからそう言われたけど勝手に家に入るのも憚られた。
可愛いらしい小さな花壇があったので、のんびりと花を見て楽しむことにした。
そこには元気よく太陽に向かって咲いている早咲きの向日葵。
エマのようだと思った。まだ知り合ったばかりなのに、元気で明るくて周囲の人まで巻き込んでしまう素敵な人。
しばらく花を見て楽しんだアイシャに声がかかった。
「中に入りなさいな」
エマに言われて中に入ると、玄関を入ってすぐの部屋には外観と同じ可愛らしいテーブルと椅子があり横には大きめの白いソファが置かれていた。
隣にキッチンとお風呂とトイレ、反対の横には寝室ともう一つ小さな部屋があった。
「ここは息子用の部屋なんだけどまだ小さいから使っていないの。貴女はここで寝なさい。
料理が出来るまでここで横になっていてね」
無理矢理部屋に押し込められてベッドに寝かされてしまった。
するとすぐにまた顔を出した。
「はい、冷たいお水よ。少しレモンとハチミツを入れているから疲れが取れると思うわ」
「ありがとうございます」
渇いた喉にスッと入っていった。
「美味しい……」
「ふふ。エマ特製ドリンクよ。さぁ、暫く横になって、おやすみ」
エマはカーテンを閉めて真っ暗にしてから部屋を出ていった。
やはり疲れていたのか、いつの間にかそのまま眠ってしまっていた。
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