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嫌です。別れません
28話
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「リオ?」
ぐったりしていて返事がない。
またあの時のようにリオが病に罹った?
慌ててリオの体に癒しの魔法を流す。
「やめな」
背後から魔女さんが止める。
「リオが!」
振り返り魔女さんに叫ぶ。
「あんたはまだ完全じゃない。だから庭の植物を育てながら少しずつ聖力を戻してるんじゃないか」
ああ、そういうことだったんだ。魔女さんが『庭に出な!』といつもわたしに言ってくれていたのにはきちんと理由があったんだ。
「わたしの体なんてどうでもいいんです」
「また傷つくのはリオだろう?リオはマナのために会いたくもない父親のところへ行って魔道具を借りに行ったんだ。
マナ、あんたが死にかかっている間の15年間、リオがどんな思いで過ごしてきたかわかるかい?」
魔女さんは思い出しながら話を続けた。
「あんたの病気を治すためにあたしは薬を作り続けた、あんたの寿命を伸ばすためにあたしは新しい魔法を探して回ったんだ。
その間、時間があればリオはマナのそばにいた。マナが目覚めたら楽な暮らしをさせてやりたいと必死で仕事も頑張った、どんなに大変だったかあたしは見てきたんだ」
「わたし……ごめんなさい。二人にたくさん迷惑と心配をかけたんですね」
「違う、リオの気持ちを考えてやりなと言ってるんだ。やっと目覚めたのにまた倒れたらリオはまた辛い思いをする」
「でもリオが……」
「このくらいならあたしの薬で治るさ。疲労回復と睡眠不足なんて大したことないさ。あとは昨日雨の中急いで帰ってきたからだろうよ。マナがいつこの屋敷を出て行くか心配でたまらないんだよ」
「心配……わたし、もう黙って出て行くつもりはないわ。リオはわたしが眠っている間に、成長して、もうわたしの知ってるリオではなく……いろんなことを経験していろんなことをこれまで耐え抜いてきたんですね」
「リオが自分で決めて頑張ったんだ。褒めてやりな、そして、リオを息子としてしか見れないかもしれないけど、成長して全く違う別人のリオがここにいる。子供の頃のリオではなく今のリオを見てやっておくれ」
「…………今のリオ……」
「ほれ、マナは部屋に戻りな。今夜はあたしがリオの病気は治すから」
「はい、リオをお願いします」
それから数日後。
「マナ、心配かけてごめん」
リオがシュンとしながら謝ってきた。
「ううん、謝らないで」
リオはなにも悪くない。わたしは独りよがりだった。リオのため、そう思い込んで勝手にリオの病気をもらい、寿命を延ばした。
残されたリオがこんなに傷つくなんて考えもしなかった。
お嫁さんをもらうのにわたしは邪魔だと軽く考えていた。
でもこの15年もの間、リオはとても苦しんだんだと思うと胸が張り裂けそうなくらい痛い。
可愛いリオ、でも目の前にいるのはリオだけどリオじゃない。
認めたくないけど、わたしのリオではなく、わたしの知らない別の大人のリオだと思う。
そこに恋愛感情はないけど、一人の男の人として意識してしまう。
「マナ、僕のそばから離れないで」
リオは何度もわたしにそう言って懇願した。
「うん、勝手にいなくならないから不安がらないで、ねっ?」
わたしがそう返事をすると安堵して仕事へ行く。
わたしが死にかけていたこの15年という月日はリオの心に酷い傷をつけてしまったようだ。
魔女さんはそんなリオを心配しているのかと思っていたのに……
「ああ、楽しい楽しい。やっぱりこうじゃなきゃダメだ」
とゲラゲラと笑っていた。
そんなわたし達を見た魔女さんは、一人嗤っていたことをわたしは知らなかった。
「マナ、あんたやっぱり囚われてしまったな………クククククッ」
◆ ◆ ◆
遅くなりました。すみません。
ぐったりしていて返事がない。
またあの時のようにリオが病に罹った?
慌ててリオの体に癒しの魔法を流す。
「やめな」
背後から魔女さんが止める。
「リオが!」
振り返り魔女さんに叫ぶ。
「あんたはまだ完全じゃない。だから庭の植物を育てながら少しずつ聖力を戻してるんじゃないか」
ああ、そういうことだったんだ。魔女さんが『庭に出な!』といつもわたしに言ってくれていたのにはきちんと理由があったんだ。
「わたしの体なんてどうでもいいんです」
「また傷つくのはリオだろう?リオはマナのために会いたくもない父親のところへ行って魔道具を借りに行ったんだ。
マナ、あんたが死にかかっている間の15年間、リオがどんな思いで過ごしてきたかわかるかい?」
魔女さんは思い出しながら話を続けた。
「あんたの病気を治すためにあたしは薬を作り続けた、あんたの寿命を伸ばすためにあたしは新しい魔法を探して回ったんだ。
その間、時間があればリオはマナのそばにいた。マナが目覚めたら楽な暮らしをさせてやりたいと必死で仕事も頑張った、どんなに大変だったかあたしは見てきたんだ」
「わたし……ごめんなさい。二人にたくさん迷惑と心配をかけたんですね」
「違う、リオの気持ちを考えてやりなと言ってるんだ。やっと目覚めたのにまた倒れたらリオはまた辛い思いをする」
「でもリオが……」
「このくらいならあたしの薬で治るさ。疲労回復と睡眠不足なんて大したことないさ。あとは昨日雨の中急いで帰ってきたからだろうよ。マナがいつこの屋敷を出て行くか心配でたまらないんだよ」
「心配……わたし、もう黙って出て行くつもりはないわ。リオはわたしが眠っている間に、成長して、もうわたしの知ってるリオではなく……いろんなことを経験していろんなことをこれまで耐え抜いてきたんですね」
「リオが自分で決めて頑張ったんだ。褒めてやりな、そして、リオを息子としてしか見れないかもしれないけど、成長して全く違う別人のリオがここにいる。子供の頃のリオではなく今のリオを見てやっておくれ」
「…………今のリオ……」
「ほれ、マナは部屋に戻りな。今夜はあたしがリオの病気は治すから」
「はい、リオをお願いします」
それから数日後。
「マナ、心配かけてごめん」
リオがシュンとしながら謝ってきた。
「ううん、謝らないで」
リオはなにも悪くない。わたしは独りよがりだった。リオのため、そう思い込んで勝手にリオの病気をもらい、寿命を延ばした。
残されたリオがこんなに傷つくなんて考えもしなかった。
お嫁さんをもらうのにわたしは邪魔だと軽く考えていた。
でもこの15年もの間、リオはとても苦しんだんだと思うと胸が張り裂けそうなくらい痛い。
可愛いリオ、でも目の前にいるのはリオだけどリオじゃない。
認めたくないけど、わたしのリオではなく、わたしの知らない別の大人のリオだと思う。
そこに恋愛感情はないけど、一人の男の人として意識してしまう。
「マナ、僕のそばから離れないで」
リオは何度もわたしにそう言って懇願した。
「うん、勝手にいなくならないから不安がらないで、ねっ?」
わたしがそう返事をすると安堵して仕事へ行く。
わたしが死にかけていたこの15年という月日はリオの心に酷い傷をつけてしまったようだ。
魔女さんはそんなリオを心配しているのかと思っていたのに……
「ああ、楽しい楽しい。やっぱりこうじゃなきゃダメだ」
とゲラゲラと笑っていた。
そんなわたし達を見た魔女さんは、一人嗤っていたことをわたしは知らなかった。
「マナ、あんたやっぱり囚われてしまったな………クククククッ」
◆ ◆ ◆
遅くなりました。すみません。
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