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結婚してわかったこと。
結婚してわかったこと。
『お義母様はどこかおかしい』
今までは公爵夫人になるために教えていただくために接してきた。
だけど……最近感じる違和感。
それは、言っていることが毎回違う。微妙に違ったりあからさまに違ったり、悪意を感じたり。
まず、思い出したのは……
『主人はね、とても可愛がっていた10歳年下の従妹がいたの。その従妹が病気で亡くなったの……セレン、貴女はあまりにも似ていたの……ごめんなさいね、主人は貴女をレテーシアに重ねているの。
だからどうしても貴女を自分の娘にと求めてしまっているの』
と言っていたけど、レテーシア様は死んでいなかった。それに10歳年下ではなくて3歳年下で、……お義父様と不倫していた。
ーーうん、これはかなり驚いた。
ただ、わたしは確かに幼い頃の顔立ちがレテーシア様と似ていたらしい。これ大事。
そしてエディ様と昔話をしていて聞いた話。
イザベラ様に『たかが伯爵家のくせに生意気なのよ』と言われていたことはエディ様もお義母様も知っていた。
それにわたしはイザベラ様に関わらないように避けていたのに、イザベラ様が態とわたしに会いに来て馬鹿にしたように笑ったりしていたのも気づいていた。
だからエデ様は出来るだけ一人になったわたしのそばにいるようにして助けていたと言われた。
え?おかしくない?
だってわたしはお義母様に聞いたもの。
『ごめんなさい。イザベラはわたしの親友の子供なの。だから娘のように可愛がっていてよく屋敷に来るの。だけど勘違いしないでね。スティーブが結婚するのはセレンよ?イザベラでは我が公爵家の女主人にはなれないわ』
『そんなことはないと思いますけど……とても意思が強いお方だしスティーブ様にはピッタリだと思います……けど?』
『ふふ、何を言っているの?イザベラは大人しくてとても弱々しい子なの。あんなに気が弱かったらとてもじゃないけどこの貴族社会ではやっていけないわ』
『はあ、ソウデスカ………』
そう、確かにそう言っていた。
自慢じゃないけど一語一句覚えている。このことは。だってあまりにも驚いて唖然としたから。
そして、この話初耳。
『それにね、向こうの伯爵はスティーブがセレンを好きな事わかってくれているわ、だからね、まずスティーブが変わりなさい』
スティーブ様にお義母様が言ったらしい。
わたしのお父様はスティーブ様がわたしを好きだと思っている?
なんて訳のわからない嘘をつくの!
だから婚約がなかなか解消できなかったのかもしれないわ!お父様ったらどうして嘘を素直に信じているのよ!
この屋敷にわたしの味方は……エディ様だけ?
いや、わからない。エディ様も敵?
とにかくわたしはお義母様の前ではニコニコと笑顔でいい『嫁』でいることにした。
結婚しないとわからなかった。
この家族の歪んだ世界。
お義母様が全ての権限を握っていると言ってもおかしくなかった。
お義父様はとても優しい。だけどお家母様とは政略結婚で愛がなかった。二人の子供が生まれると愛する従妹に夢中。
それに自分が不倫していたからお母様に対して強く出られなかった。
二人のことはお義母様が全権利を握っていた。
公爵夫人として優雅に微笑むその姿は淑女としてみんなに尊敬され憧れられ社交会の華と言われていた。
だけど心はお義父様の不倫で壊れかけていた。
わたしに優しく微笑み優しく話しかけていたのはこの屋敷に嫁がせるため。
何度婚約解消をお父様が申し込んでも丸め込まれて帰ってきたのはお義母様がお父様を上手にあしらっていたから。
二人の息子はお義母様の歪みに気づいているのかしら?ずっと一緒にいると、わからないのかもしれない。
「イザベラ、いらっしゃい。スティーブ、イザベラが来たわよ」
わたしの目の前でイザベラ様を溺愛するお義母様。
今日はスティーブ様と三人で仲良くお茶をする姿を笑顔で見せつけたいようだ。
スティーブ様は流石に「母上、僕は忙しいので遠慮します」と断っていた。
「あら?どうしたの?今日はお仕事はお休みだと言っていたじゃない?せっかくイザベラが来たのだからいいでしょう?」
こてんと首を横にして可愛く微笑むお義母様。
「おば様、スティーブったら照れているのよ」
この二人、わたしに見せつけるために近くで話している。
「セレンは確か今から執事と話をしないといけないと言ってたわよね?」
お義母様はそう言うと、クスリと笑った。
ーーえ?わたし別に三人の仲に入りたいなんて思っていないし惨めだと感じていないのだけど。
お義母様とイザベラ様は馬鹿にしたように笑い、スティーブ様は顔を顰めたまま黙っていた。
「わたしは執事とこれからの公爵家の予算のことでお話を聞くことになっていますので、皆様でごゆっくりお愉しみください。では失礼致します」
スティーブ様の顔なんて全く見ることもしないで、イザベラ様に優雅に微笑んだ。
そしてお辞儀をするとさっさとその場を立ち去った。
わたしとスティーブ様の離縁、思ったより早いかも!
やったあ!
『お義母様はどこかおかしい』
今までは公爵夫人になるために教えていただくために接してきた。
だけど……最近感じる違和感。
それは、言っていることが毎回違う。微妙に違ったりあからさまに違ったり、悪意を感じたり。
まず、思い出したのは……
『主人はね、とても可愛がっていた10歳年下の従妹がいたの。その従妹が病気で亡くなったの……セレン、貴女はあまりにも似ていたの……ごめんなさいね、主人は貴女をレテーシアに重ねているの。
だからどうしても貴女を自分の娘にと求めてしまっているの』
と言っていたけど、レテーシア様は死んでいなかった。それに10歳年下ではなくて3歳年下で、……お義父様と不倫していた。
ーーうん、これはかなり驚いた。
ただ、わたしは確かに幼い頃の顔立ちがレテーシア様と似ていたらしい。これ大事。
そしてエディ様と昔話をしていて聞いた話。
イザベラ様に『たかが伯爵家のくせに生意気なのよ』と言われていたことはエディ様もお義母様も知っていた。
それにわたしはイザベラ様に関わらないように避けていたのに、イザベラ様が態とわたしに会いに来て馬鹿にしたように笑ったりしていたのも気づいていた。
だからエデ様は出来るだけ一人になったわたしのそばにいるようにして助けていたと言われた。
え?おかしくない?
だってわたしはお義母様に聞いたもの。
『ごめんなさい。イザベラはわたしの親友の子供なの。だから娘のように可愛がっていてよく屋敷に来るの。だけど勘違いしないでね。スティーブが結婚するのはセレンよ?イザベラでは我が公爵家の女主人にはなれないわ』
『そんなことはないと思いますけど……とても意思が強いお方だしスティーブ様にはピッタリだと思います……けど?』
『ふふ、何を言っているの?イザベラは大人しくてとても弱々しい子なの。あんなに気が弱かったらとてもじゃないけどこの貴族社会ではやっていけないわ』
『はあ、ソウデスカ………』
そう、確かにそう言っていた。
自慢じゃないけど一語一句覚えている。このことは。だってあまりにも驚いて唖然としたから。
そして、この話初耳。
『それにね、向こうの伯爵はスティーブがセレンを好きな事わかってくれているわ、だからね、まずスティーブが変わりなさい』
スティーブ様にお義母様が言ったらしい。
わたしのお父様はスティーブ様がわたしを好きだと思っている?
なんて訳のわからない嘘をつくの!
だから婚約がなかなか解消できなかったのかもしれないわ!お父様ったらどうして嘘を素直に信じているのよ!
この屋敷にわたしの味方は……エディ様だけ?
いや、わからない。エディ様も敵?
とにかくわたしはお義母様の前ではニコニコと笑顔でいい『嫁』でいることにした。
結婚しないとわからなかった。
この家族の歪んだ世界。
お義母様が全ての権限を握っていると言ってもおかしくなかった。
お義父様はとても優しい。だけどお家母様とは政略結婚で愛がなかった。二人の子供が生まれると愛する従妹に夢中。
それに自分が不倫していたからお母様に対して強く出られなかった。
二人のことはお義母様が全権利を握っていた。
公爵夫人として優雅に微笑むその姿は淑女としてみんなに尊敬され憧れられ社交会の華と言われていた。
だけど心はお義父様の不倫で壊れかけていた。
わたしに優しく微笑み優しく話しかけていたのはこの屋敷に嫁がせるため。
何度婚約解消をお父様が申し込んでも丸め込まれて帰ってきたのはお義母様がお父様を上手にあしらっていたから。
二人の息子はお義母様の歪みに気づいているのかしら?ずっと一緒にいると、わからないのかもしれない。
「イザベラ、いらっしゃい。スティーブ、イザベラが来たわよ」
わたしの目の前でイザベラ様を溺愛するお義母様。
今日はスティーブ様と三人で仲良くお茶をする姿を笑顔で見せつけたいようだ。
スティーブ様は流石に「母上、僕は忙しいので遠慮します」と断っていた。
「あら?どうしたの?今日はお仕事はお休みだと言っていたじゃない?せっかくイザベラが来たのだからいいでしょう?」
こてんと首を横にして可愛く微笑むお義母様。
「おば様、スティーブったら照れているのよ」
この二人、わたしに見せつけるために近くで話している。
「セレンは確か今から執事と話をしないといけないと言ってたわよね?」
お義母様はそう言うと、クスリと笑った。
ーーえ?わたし別に三人の仲に入りたいなんて思っていないし惨めだと感じていないのだけど。
お義母様とイザベラ様は馬鹿にしたように笑い、スティーブ様は顔を顰めたまま黙っていた。
「わたしは執事とこれからの公爵家の予算のことでお話を聞くことになっていますので、皆様でごゆっくりお愉しみください。では失礼致します」
スティーブ様の顔なんて全く見ることもしないで、イザベラ様に優雅に微笑んだ。
そしてお辞儀をするとさっさとその場を立ち去った。
わたしとスティーブ様の離縁、思ったより早いかも!
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