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18話。
頭の中はロードのことでいっぱいだけど、とりあえず出版社へ行かないといけない。
重たい気持ちで体を引きずるように前へ歩を進めた。
ーーあっ……雨だ……
雨が降り出したのに傘は持っていない。大切な絵本の原本を鞄ごと服の中に隠して濡れないようにして重たい体をなんとか動かして急いだ。
本当は今すぐ部屋に帰って毛布を被って真っ暗な中で泣きたい。
そう思いながらもなんとかたどり着いて受付の人に「ダリアと言います。本日マリアさんと打ち合わせの約束をしているのですが……」と話しかけたら、「大丈夫ですか?顔が真っ青ですよ!」と心配されて急いで椅子に座らされた。
椅子に座るとぐったりとして動けなかった。受付の人がタオルを持ってきてくれて濡れた髪と服を拭くように言ってくれた。
服も髪の毛も濡れて見窄らしくなったわたしはなんだかとても惨めな気分だった。
ロードとはいつかはお別れするのはわかってたのに、こんな気持ちで別れないといけないなんて……ロードが女性に対していい加減だったなんて……ひどく傷ついた自分がいて……そんな資格ないのに……
わたしはロードとキスしかしたことがない。それも軽い口と口が触れるくらいのキス。
(偽)恋人のわたしがロードになんて言えばいいのか……
「ダリアちゃん!どうしたの?傘はなかったの?こんなに濡れてしまって!待ってて急いで着替えを持ってくるからね」
俯いているわたしに心配そうに声をかけてくれたマリアさん。
「これに着替えて」そう言ってマリアさんの私服のワンピースを貸してくれた。
「忙しい時はここに泊まることもあるの」と言って予備の服を渡されて着替えた。
「原本は濡れていないわ、しっかり服に隠して濡れないようにしたのね?だけどダリアちゃんあなたの体も大切なのよ?」
「………はい」
「何かあったの?」
わたしの様子がおかしいのを見て優しく聞いてきた。
首を横に振り「何もないです」と震えながら小さな声で言うと「何もないわけないでしょう?そんな泣きそうな顔をしているのに」と言われた。
「言いたくないなら聞かないわ。だけど、せっかく仲良くなれたのだから心配くらいさせてね?」
そう言ってわたしの肩を抱きしめて頭を撫でてくれた。
何も聞かないでただ隣に座って……
わたしは声を出さずに泣いた。
重たい気持ちで体を引きずるように前へ歩を進めた。
ーーあっ……雨だ……
雨が降り出したのに傘は持っていない。大切な絵本の原本を鞄ごと服の中に隠して濡れないようにして重たい体をなんとか動かして急いだ。
本当は今すぐ部屋に帰って毛布を被って真っ暗な中で泣きたい。
そう思いながらもなんとかたどり着いて受付の人に「ダリアと言います。本日マリアさんと打ち合わせの約束をしているのですが……」と話しかけたら、「大丈夫ですか?顔が真っ青ですよ!」と心配されて急いで椅子に座らされた。
椅子に座るとぐったりとして動けなかった。受付の人がタオルを持ってきてくれて濡れた髪と服を拭くように言ってくれた。
服も髪の毛も濡れて見窄らしくなったわたしはなんだかとても惨めな気分だった。
ロードとはいつかはお別れするのはわかってたのに、こんな気持ちで別れないといけないなんて……ロードが女性に対していい加減だったなんて……ひどく傷ついた自分がいて……そんな資格ないのに……
わたしはロードとキスしかしたことがない。それも軽い口と口が触れるくらいのキス。
(偽)恋人のわたしがロードになんて言えばいいのか……
「ダリアちゃん!どうしたの?傘はなかったの?こんなに濡れてしまって!待ってて急いで着替えを持ってくるからね」
俯いているわたしに心配そうに声をかけてくれたマリアさん。
「これに着替えて」そう言ってマリアさんの私服のワンピースを貸してくれた。
「忙しい時はここに泊まることもあるの」と言って予備の服を渡されて着替えた。
「原本は濡れていないわ、しっかり服に隠して濡れないようにしたのね?だけどダリアちゃんあなたの体も大切なのよ?」
「………はい」
「何かあったの?」
わたしの様子がおかしいのを見て優しく聞いてきた。
首を横に振り「何もないです」と震えながら小さな声で言うと「何もないわけないでしょう?そんな泣きそうな顔をしているのに」と言われた。
「言いたくないなら聞かないわ。だけど、せっかく仲良くなれたのだから心配くらいさせてね?」
そう言ってわたしの肩を抱きしめて頭を撫でてくれた。
何も聞かないでただ隣に座って……
わたしは声を出さずに泣いた。
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