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第1章 月森ヶ丘自由学園
銀髪君。キミ……まさか、そんな趣味があったネ?
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「ちっ…意識ぶっ飛ばしやがって、つま………ん?よう、久しぶりだなぁ?下僕1」
今の今まで岬に自分の存在がバレないよう目を合わさないようにしていたシフォン…。だが、ついに岬の視線がシフォンに向いてしまった
「………下僕1?」
何ネ?と首を傾げる崙は岬の視線を辿っていくと、そこには真っ青になったシフォンの姿、
「…な゙……な…な、何てモノを隊長に飲ませてくれてんですか!!? た、隊長にアルコールを飲ませる馬鹿が何処にいるんです?!
おかげで、俺が……」
失神し、地面に俯せになっている意識のない学園長に嘆きながら怒鳴るシフォンは少しでも岬の視線から逃げるように崙の背中に隠れる。
「銀髪君。キミ………まさか、そんな趣味があったネ?」
本気でドン引きする崙にシフォンは、キッと睨みつけた
「馬鹿なこと言わないでください!!!し…隊長は、酒癖が悪いんですよ!酒などのアルコールを口に含むと、他人の歪める顔を見て愉しむ……
超鬼畜のサディスト野郎になるんですっ!!」
『超鬼畜のサディスト野郎になるんですっ!!』
というシフォンの言葉に、一瞬にして水を打ったような静けさに包まれる───。
「くっくっくっ…。鬼畜だぁ?ハッそいつは違うな。俺の言うことを聞けない奴にお仕置きしてるだけだ。ククッ‥そうだ、下僕1。お前、ご主人様に対してその言いようはどうかと思うがな…? どうやら、お前も…」
――バシィィィッ!!
「…俺に調教されたいようだな?(ニヤッ」
鞭をビシッと張り、ニヤッと軽く口角を上げると薄く微笑んだ岬は獲物を狙うが如く鋭い目でシフォンを捉える
「ひっっ…ー!!!ち、ちがいます!!俺は下僕になったつもりはないん…(バシィッ」
シフォンの声をほぼ無視し、鞭を打つ岬にシフォンのぎゃっ!!!という叫び声‥
「ちょ…ちょっと待ってください!!ってか、鞭を下ろして!!俺にそんな趣味はありませんからっ!!!」
半泣きに近い声で岬に叫ぶシフォンは崙の背中に避難する。
「ちょいと、銀髪君。なに、私の背中に隠れてるネ!?」
シフォンが崙の背中に張り付いたことにより岬の目が自然と崙へ向けられる…
そして、
まるで獲物を見つけたように、ニヤッと口の端を釣り上げる岬を見た途端、崙は背筋に悪寒が走った。
「な、なにするネ!?私まで巻き添え喰らうのは嫌だヨ!」
慌て、背中に張り付くシフォンを離そうとする崙は必死だ。だが、もちろんシフォンも大人しく離れるわけがなく‥
「嫌ですよ!!俺一人だけ被害に合うなんて断固お断りですっ!!それなら、せめて崙さんを盾にして…」
「嫌ネ!私、痛いのは嫌いアル!!」
二人して揉めるシフォンと崙。それを暫し眺めていた岬は、ほくそ笑んでいた――‥。そんなシフォンと崙のピンチは意外にも、
乱入者によって免れる。
「み、岬君!?」
そこには、走って来た為か、ハァハァ‥と息を乱す涙の姿が。
続いて、他のメンバーも到着するが、あまりの酷い惨状に思わず我が目を疑う伊集院たち。
シフォンと崙に狙いを定めていた岬は突然の来訪者に僅かに眉間をひそめるも、涙に目を向ける
「ま、マズイですよ!!!」
突然現れた涙達の姿に血の気が引くのを感じ、シフォンの顔色が蒼白になった。
そこへ駆けつけた柊兄は明らかにいつもと様子が違う岬を怪訝に見つめながら、弟を庇うように涙を背中へ隠すけれども、岬は涙達には大して興味がないようで、すぐに視線を逸らした。
そして、視線をズラした先を鋭い視線で見据える岬は、獲物を見つけた獣のように瞳を細めると、鞭を構え、ニヤッと悪魔の笑みを浮かべる…
――‥ヤバくねぇ…?
岬の視線が捉える先には冷や汗を垂らす伊集院の姿があった。
伊集院は悟る-
(話を聞かなくとも、この惨状とアイツの目を見れば確実に奴の今のターゲットって俺‥‥‥だよな…?)
知らず知らずして、伊集院は後退る…
(俺、さすがに鞭は‥…ちょっと…パスだわ)
後退る伊集院が釘付けに見つめるのは、岬がバシィ!バシィッ!!と地面に打ち付ける鞭。もはや、岬のターゲットはシフォンと崙から外れて伊集院に変わっていた。
今の今まで岬に自分の存在がバレないよう目を合わさないようにしていたシフォン…。だが、ついに岬の視線がシフォンに向いてしまった
「………下僕1?」
何ネ?と首を傾げる崙は岬の視線を辿っていくと、そこには真っ青になったシフォンの姿、
「…な゙……な…な、何てモノを隊長に飲ませてくれてんですか!!? た、隊長にアルコールを飲ませる馬鹿が何処にいるんです?!
おかげで、俺が……」
失神し、地面に俯せになっている意識のない学園長に嘆きながら怒鳴るシフォンは少しでも岬の視線から逃げるように崙の背中に隠れる。
「銀髪君。キミ………まさか、そんな趣味があったネ?」
本気でドン引きする崙にシフォンは、キッと睨みつけた
「馬鹿なこと言わないでください!!!し…隊長は、酒癖が悪いんですよ!酒などのアルコールを口に含むと、他人の歪める顔を見て愉しむ……
超鬼畜のサディスト野郎になるんですっ!!」
『超鬼畜のサディスト野郎になるんですっ!!』
というシフォンの言葉に、一瞬にして水を打ったような静けさに包まれる───。
「くっくっくっ…。鬼畜だぁ?ハッそいつは違うな。俺の言うことを聞けない奴にお仕置きしてるだけだ。ククッ‥そうだ、下僕1。お前、ご主人様に対してその言いようはどうかと思うがな…? どうやら、お前も…」
――バシィィィッ!!
「…俺に調教されたいようだな?(ニヤッ」
鞭をビシッと張り、ニヤッと軽く口角を上げると薄く微笑んだ岬は獲物を狙うが如く鋭い目でシフォンを捉える
「ひっっ…ー!!!ち、ちがいます!!俺は下僕になったつもりはないん…(バシィッ」
シフォンの声をほぼ無視し、鞭を打つ岬にシフォンのぎゃっ!!!という叫び声‥
「ちょ…ちょっと待ってください!!ってか、鞭を下ろして!!俺にそんな趣味はありませんからっ!!!」
半泣きに近い声で岬に叫ぶシフォンは崙の背中に避難する。
「ちょいと、銀髪君。なに、私の背中に隠れてるネ!?」
シフォンが崙の背中に張り付いたことにより岬の目が自然と崙へ向けられる…
そして、
まるで獲物を見つけたように、ニヤッと口の端を釣り上げる岬を見た途端、崙は背筋に悪寒が走った。
「な、なにするネ!?私まで巻き添え喰らうのは嫌だヨ!」
慌て、背中に張り付くシフォンを離そうとする崙は必死だ。だが、もちろんシフォンも大人しく離れるわけがなく‥
「嫌ですよ!!俺一人だけ被害に合うなんて断固お断りですっ!!それなら、せめて崙さんを盾にして…」
「嫌ネ!私、痛いのは嫌いアル!!」
二人して揉めるシフォンと崙。それを暫し眺めていた岬は、ほくそ笑んでいた――‥。そんなシフォンと崙のピンチは意外にも、
乱入者によって免れる。
「み、岬君!?」
そこには、走って来た為か、ハァハァ‥と息を乱す涙の姿が。
続いて、他のメンバーも到着するが、あまりの酷い惨状に思わず我が目を疑う伊集院たち。
シフォンと崙に狙いを定めていた岬は突然の来訪者に僅かに眉間をひそめるも、涙に目を向ける
「ま、マズイですよ!!!」
突然現れた涙達の姿に血の気が引くのを感じ、シフォンの顔色が蒼白になった。
そこへ駆けつけた柊兄は明らかにいつもと様子が違う岬を怪訝に見つめながら、弟を庇うように涙を背中へ隠すけれども、岬は涙達には大して興味がないようで、すぐに視線を逸らした。
そして、視線をズラした先を鋭い視線で見据える岬は、獲物を見つけた獣のように瞳を細めると、鞭を構え、ニヤッと悪魔の笑みを浮かべる…
――‥ヤバくねぇ…?
岬の視線が捉える先には冷や汗を垂らす伊集院の姿があった。
伊集院は悟る-
(話を聞かなくとも、この惨状とアイツの目を見れば確実に奴の今のターゲットって俺‥‥‥だよな…?)
知らず知らずして、伊集院は後退る…
(俺、さすがに鞭は‥…ちょっと…パスだわ)
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