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- 謎多き執事の秘密ごと -
『王弟殿下と - 国家機密 - 』
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───…え?
「王弟殿下が… 魔術師団の、魔術師長!?それ、本当なの?」
たくさんの本を読んでるのに、その事実は知らなくて何となく… 自分の知識欲が負けた気がした。
そんな僕の心の声が表情に出ていたのか、レオンは僕を見るなりひとしきりくすくすと笑う
『ええ、ですがアラン様が知らなくても仕方がないことかと…。王弟殿下は表立ってご自身が指揮を取ることをあまり良しとしないのですよ。…なので、魔術師団を率いる魔術師長として活動というよりも、普段は王弟殿下として活動しているときが多いのですよ。いざという時は話が別になりますが』
へぇー…そうなんだ。
はじめて知る王弟殿下のもう一つの肩書きにさっきから僕は驚いてばかりだ。
『なので、知らない人間のほうが多いのですよ。それに陛下としても王弟殿下の意を汲む意味も含め、普段は国家機密とすることで、最悪何かあったときの切り札となる、そうお考えで… 必然的に口外されていないのですよ。だから、貴方が知らなくて当然ですし、知らない人間がほとんどです』
……なので、私が貴方にお教えしたことは秘密ですよ?とレンズ越しに覗く瞳を窄めて指先を立ててウィンクするレオンに僕は目を瞬いた。
「王弟殿下が… 魔術師団の、魔術師長!?それ、本当なの?」
たくさんの本を読んでるのに、その事実は知らなくて何となく… 自分の知識欲が負けた気がした。
そんな僕の心の声が表情に出ていたのか、レオンは僕を見るなりひとしきりくすくすと笑う
『ええ、ですがアラン様が知らなくても仕方がないことかと…。王弟殿下は表立ってご自身が指揮を取ることをあまり良しとしないのですよ。…なので、魔術師団を率いる魔術師長として活動というよりも、普段は王弟殿下として活動しているときが多いのですよ。いざという時は話が別になりますが』
へぇー…そうなんだ。
はじめて知る王弟殿下のもう一つの肩書きにさっきから僕は驚いてばかりだ。
『なので、知らない人間のほうが多いのですよ。それに陛下としても王弟殿下の意を汲む意味も含め、普段は国家機密とすることで、最悪何かあったときの切り札となる、そうお考えで… 必然的に口外されていないのですよ。だから、貴方が知らなくて当然ですし、知らない人間がほとんどです』
……なので、私が貴方にお教えしたことは秘密ですよ?とレンズ越しに覗く瞳を窄めて指先を立ててウィンクするレオンに僕は目を瞬いた。
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