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第4章~つのる想い
しおりを挟む「はっはっは~その子強いな。3人の男子を簡単に負かすなんて。」
「はい。僕もとても驚きましたよ、アメリカ人の女性はみんな強いのかと。」
「でも いい事だ。これからの時代はきっと女性もビジネスにおいても色々成功するだろう。我々も気を引き締めて行わなければ。」
エーデルワイス夫妻とシャルロット嬢、フランソワ嬢とアレックスは食事をしていた。本当の家族の様に仲睦まじく、皆アレックスを大切にしていた。
「アレックス、アメリカの食事はいかがでしたの? 」
シャルロット嬢は食事はおろそか、アレックスに質問攻めをしていた。
「そうですね。宿舎の朝食とディナーは美味しかったですよ。でも、学校のは少し残念でしたね。3種類のランチを毎日選べるのですが、どれも似ていて。」
その後、ロージーがハッと思い出した様に言った。
「アメリカと言えば、外国人が多いと聞きましたが、スイス人もいますか?」
「僕の通っていた学校は僕以外に2人だけでしたよ。それに2人は兄弟。スイス人は少ないけれど、ドイツ人とフランス人は沢山いました。でも、どうして?」
「私もアメリカにいつか住みたいの。ハリウッドにも行ってみたいわ。で、同じスイス人のお友達がいればいいなって思って。」
ニコッと少女は笑った。
「お友達はスイス人じゃなくてもいいじゃない。外国人と仲良くなるのもいい経験よ。色々なカルチャーを学べるわ。」
とエーデルワイス夫人が言った。
「じゃあ、今度一緒に行こうよ。僕の友達も紹介するよ。」
「本当? お姉様も行くでしょ?」
「私は飛行機が苦手。それにアメリカまで飛行時間長いじゃない。」
「でも、行くべきよ。きっと楽しいわ。2人じゃダメでしょ?」
「そうだな、若い者だけで旅行するのは危ないし。」
「そうね。フランソワがもう少し大きくなったら連れて行って貰いなさい。」
「分かったわ。大きくなるまで沢山英語の勉強する。」
少女は少し残念そうに言った。
青年はそんな彼女を愛しいと思うのだった。
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