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第5章~ライバル出現
しおりを挟む3年後の夏、また留学の後、エーデルワイス家の地中海に浮かぶギリシャの孤島の豪華な別荘地に青年は居た。
この時、青年は17歳、少女は10歳だった。
青年は、世に言うイケメンで御曹司の為 とても女性に人気があった。にもかかわらず、彼は10年もの間少女を想いつずけている。
少女はまだ開かない花の蕾。開花するのにはまだ時間がかかる。それに青年には少女の姉の婚約者がいる。
「アレックス、 早くいらして。街へ買い物に行きましょう?」
シャルロット嬢は買い物に行くとなるとご機嫌である。
「分かった。5分程待ってくれ。支度してくる。」
青年が部屋に向かう途中、廊下にエーデルワイス夫妻とロージーの声が響いていた。
「嫌よ。なぜ私に何も言わず婚約するの? 私はちゃんと愛し合える人と結婚したい。」
「えぇ、分かっているわ。でも、きっと彼に会えば気にいるわよ。私も何回か会ったけれど、とてもいい子よ。」
「彼と結婚すれば、将来も安心して暮らせるし、我々も心残り無く君を任せられる。どっちみち、悪い話ではないはずだ。1度でもいいから会ってみなさい。」
「分かった。でも、気に入らなかったら本当に断るわよ?」
「本人の前では悪い態度をとってはいけないからね。」
ズキッ!! 青年は胸にまるで槍を刺されたかの様にショックを受けた。
ロージーが婚約?!
もう手の届かない存在になってしまうのか? 青年は驚きを隠せずに立ち尽くしていた。
「コツ、コツ、コツ。(ハイヒール音) アレックス? まだかしら? 早く行きたいのだけれど。」
「あぁ。すまない。今 行くよ。」
その時、タイミング悪くロージーが部屋から出てきた。
「アレックス? 何時からそこにいたの? もしかして今の聞こえた?」
「すまない。盗み聞きをするつもりは無かったんだが…」
「気にしないで。分かってる。さあ、きっとお姉様待ちかねているわ。早く行ってあげて。」
「ありがとう。また後で。」
この時青年は知らなかった。少女が本当は彼の為に泣いていたことを。
「アレックス、幸せになって。」
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