腐女子の妄想小説~R18添え~

鬼灯

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麦くん〜幼馴染大学生/攻め溺愛〜

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麦は隣の席に座る朝日を横目に机に伏せた。大学の眠たくなるような昼の授業。成り行きで恋人になってしまった幼馴染の顔を盗み見る。麦はバレないように覗いたつもりだが、どうやらバレてしまったようで朝日に優しく微笑まれた。

付き合い始めたばかりで、麦はよく分からない。好きかと聞かれればそれは好きだ。だって幼馴染だから。そこに恋愛感情があるかは分からない。そもそも朝日はとてもモテる。整った顔立ちに優しい性格。麦の初恋の相手、彼女、ことごとく朝日に取られている。いや、言い方が悪い。女子が勝手に流れて行っているのだ。

「今日の授業はここまでだ」

いつの間にか授業が終わってしまった。麦は欠伸をして上体を起こす。目に浮かんだ涙を朝日が拭う。

「麦、途中で寝てたね」

「先生の声は子守唄で」

「昨日もゲームで遅かったの?」

「うん、友達とついつい」

「今日っバイトでしょ?大丈夫?」

「うん、大丈夫!城田先輩いるし!」

麦がその名前を出すと朝日の笑顔がピクっと動いた。

「今日迎えに行くね?」

「え、いいよ別に!朝日もバイトだろ?」

「行くから。彼氏は僕だからね?」

「お、おう」

圧に負けて、返事をしてしまった。そもそも朝日はどうして麦が好きなのか。いや、麦は知っている。自分が朝日に好かれている理由。それは好かれているかも怪しい理由だ。ただの代わり。代用品……。


ちょっと暗い気分になりながら麦は次の授業に向かった。








#########








麦のバイト先はコンビニである。バイトが終わった現在の時間は22時。朝日はバイトが終わって迎えに来るため、5分ほど待つことになる。麦はアイスを買って、外に出て食べ始める。まだ春先とはいえ肌寒い。アイスは失敗だったかもしれない。


「むーぎゅ!」

後ろから抱きしめられ後ろへバランスを崩す。麦は抱きついてきた相手に背中を預けるような形になった。

「城田先輩!もう上がりですか??」

「そーだよ!麦は誰か待ってるの??」

「はい、朝日を」

「あー、朝日くんかぁ、じゃあ見せつけないとなぁ」

城田は力強く抱きしめる。

「ちょっと、痛いですよ先輩!アイス落ちるって」

「じゃあ、ちょっともーらい」

城田は麦のアイスを1口食べる。

「ねぇ、何してるの麦?」

「あ、朝日!?」

朝日に急に声をかけられ、アイスを食べられたことに対する文句を言いそびれてしまった。

「麦?こっちおいで」

いつもとは違う雰囲気にビクッッとしてしまう。この雰囲気は知っている。朝日は怒っている。

「え、うん。城田先輩離して……」

「あー怖い怖い。じゃあね、麦。アイス関節キスだね♡」

城田先輩はそのまま去っていった。麦は朝日の方を見れずに固まっている。

「朝日、着いてきて」

麦の手を握ると、朝日は無言で歩いていく。

「朝日!?どうしたんだよ、なんで怒って……」

「なんで、怒ってるって、わかんないの!?」

朝日が大きな声を出したことにびっくりして肩を震わせる。こんなに怒っている朝日を初めて見た。

「僕の家で話そう」

朝日は麦の手を引き、家に向かった。


######


家に着くと朝日はすぐさまベットに麦を押し倒した。勢いに抵抗することができず、麦はベットに背中を預けた。

「何するんだ……?」

朝日は麦の上に覆いかぶさって耳元に口を寄せる。

「ねぇ、僕言ったよね?好きだって。ずっと好きだった、やっと付き合う所まで行けたのに、あんな他人にベタベタさせて関節キスまで……どういうつもり?」

「どういうって……先輩は先輩だし、」

「先輩だから何?狙われてるの分かんないの??馬鹿なの?」

「先輩何も悪くないじゃん!そういう朝日だって……!俺の事代わりにしか……」

勢いに任せて口に出した言葉を咄嗟に後悔し、口を手で塞ぐ。

「代わりって、どういうこと?」

「だって朝日は兄ちゃんのことが好きなんだろ……?」

「はぁ?なんでそんなことになるの」

「だって、朝日ずっと兄ちゃんのこと好きって言ってたから。告白されて、兄ちゃん結婚したから俺で代用したのかなって……」

バコンっと音をさせて朝日は麦の頭を叩く。麦の目に溜まってた涙がそのまま溢れ出した。

「何言ってるの!そりゃ、憧れてたけど、恋愛感情抱いたことなんて1度もない!!」

「だって……むぅ」

朝日は乱暴に麦にキスをする。そっと離れた唇に寂しさが残る。

「だってじゃない!僕は麦が好きだ。キスしたいのも君だけだ」

「朝日……」

「でも、信じてもらえないならもういい。大事にゆっくり僕に溺れてしまえばいいと思ったけど、鈍感な麦には逆効果みたいだ」

「あ、あさひさん、?」

麦の顔を見てニコッと笑う朝日。麦は知っている。この笑みは暴走状態だ。この状態の朝日は止まらない。

「ん、!はぁ、むぅ///」

突然の激しいキスに麦の呼吸は止まる。感じたことの無いゾクゾクする感覚に顔に熱が集まる。

「麦、麦にはまだ早いと思ってたんだけど、俺、待つ必要ないなって思ったから、覚悟して。麦のこと汚すのは俺じゃなきゃダメなんだよ」

「あさひ……」

トロンとした目で雄の顔をした朝日を見る。こんな朝日を麦は知らない。高鳴る胸に思考すら支配されていく。

「ねぇ、俺に全部ちょうだい」

朝日は服の上から麦の乳首を摘む。

「ひゃ////」

麦から甘い声が零れると朝日は満足そうに微笑み麦の乳首を触りながら服をめくる。

「んはぁ…ダメ……あさひ、俺それダメ///」

「気持ちいい?じゃあ、舐めたらどうなるかな?」

「んあ、あん!//」

舐められた乳首はまるで女性のようにピンクに反り立つ。大きくなった麦のぺ〇スを朝日はひと撫でした。

「ひゃあ、」

「可愛い、麦、」

朝日は麦のぺ〇スを口に含む。

「むりぃ//きたないよぉ////あさひダメ///」


「ひたなくなひよ?」

「そこで喋んないでぇ///やぁ///ん、はぁ///イク……/////」


麦は白い液を朝日の口の中に出す。朝日はそれを自らの手に出す。麦はその様子を見て顔を真っ赤にする。

「なにして……ん///」

朝日は麦の後ろの穴に麦の白い液を塗る。

「解さないと入らないでしょ……!」

「んひゃああ///」

朝日は麦の後ろの穴の中に指を入れて動かす。

「にゃ、にゃにこれぇ////」

「前立腺だよ。気持ちよさそうだね、麦ってすごい素質あるよ。淫乱の素質」

「ん、はぁ、あああ///」

指は2本、3本と増えていく。

「ひゃ、い、うん、あ...///」

「もう我慢できないなぁ」

朝日は指を抜くと自身のぺ〇スをあてがう。

「あさひ、、」

「大丈夫だよ」

朝日は頭を撫でながらぺ〇スをゆっくり挿れていく。

「はぁ、ん、ああ//入ってる///」

「あんまり可愛いこと言わないでよ、優しくしたいんだから」

全部ぺ〇スが入ると、朝日は麦に触れるだけのキスをする。

「動いてもいい?」

「うん///んひゃああ///」

朝日は欲望のまま腰を振り始める。

「あ、んにゃが、ふぁあ、ひゃ、こへぇでちゃうぅ////」

「えっちな声もっと聞かせてよ」

「ひゃあ、んぐ、あへあ////」

激しく動く腰に、麦の思考は停止していく。快楽しか脳が受け付けなくなる。麦の柔らかな体に朝日の手が食い込む。

「んひゃあ、なんかへん、へんだよぉ///ひゃああん////いだ、いたぁあ////」

絶頂に達しても止まらないピストンに麦は頭がおかしくなりそうだった。

「やぁあだ///やだああ////」

「俺も行く、、麦の中で出していい???」

「出していいからぁああ、どまってええ///」

「んは……」

「いぐうううううう////」

朝日が果てるのと同時に麦も果てた。力無く意識を失う麦を朝日は大事に抱きしめる。








#######






麦が意識を取り戻すと、ベットの上で身なりを整えられて寝転んでいた。横を見ると朝日がスマホをでまさに写真を撮っている所だった。

「何撮ってんだよ...」

「初えっちの記念だよ。これで僕の本気が分かってくれた?」

麦は恥ずかしいのか口元を布団で隠して小さくうなづいた。

「麦、もう絶対離さないし、僕以外のものを愛することも許さない。僕は麦がいなければ生きていけないんだよ」

「大袈裟だな...」

「麦、覚悟して、俺に愛されるのがどういうことなのかをこれからたっぷり死ぬまで教えてあげるね」

朝日がニヒルに笑う。その顔がかっこよく、麦は目を逸らしてさらに布団に潜って目を閉じた。朝日が頭を撫でてくれている感覚を感じながら麦は再び眠りについた。










end
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