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10話 生産地域に連れて行き、農作業を強要した
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ガレオンの秘書を務めて一ヶ月が経った。
仕事にも慣れ、生活基盤が整って、精神的にもセレヴィは落ち着きつつあった。
脱走計画はまるで進んでおらず、やきもきした部分はあるものの、概ね問題なく過ごせている。馬車に揺られつつ、セレヴィは今日の予定を確認した。
今日は地方視察のための出張である。そして馬車と言っても普通の馬車じゃない、ガレオン領全域に敷かれた鉄道馬車だ。
レール上を走る馬車なのだが、道が整備されている分、普通の馬車より遥かに効率よく運用できる強みがある。ガレオン領はこの鉄道によって流通や人の移動が滑らかになっており、経済発展の追い風となっているのだ。
しかも、最近では馬車よりも早く強い物が開発中だと聞く。もしも実現したら、ガレオンの力はより大きくなるだろう。
リティシア王国よりも、技術的に遥かに発展している。思想も柔軟だ。常に変化・革新を求める空気が溢れている。
おっと、ぼーっとしているわけにはいかない。
足元のバケットに、紅茶の水筒とスコーンが入っている。長旅のお供に用意しておいたのだ。
「紅茶はいかがでしょうか」
「よこせ、スコーンも忘れるな」
相変わらず不愛想な対応だが、最近はなんとも思わなくなってきた。
ガレオンが自分を高く評価しているのと、荒い口ぶりの割に、セレヴィを凄く気遣ってくれているのが分かっているからだ。
なんだかんだ、凄く甘い男なのだ。セレヴィが行き詰まると懇切丁寧に教えてくれるし、一旦小休止をはさんで落ち着かせてくれるし。部下に気を払って、とても働きやすい環境を作ってくれていた。
加えて、ガレオンは自分の紅茶を楽しみにしてくれている。それがセレヴィのモチベーションをより高くしていた。
……それがこの豚にも通用するだろうか。
「アバドン様もいかがですか?」
「お願いアル」
料理長兼幹部のアバドン。今日はこいつも同行していた。
アバドンは週に一度、領内を回って食材の買い付けをしに行くのだ。加えて、今回の仕事に必要な人物として、こうして一緒の馬車に乗っているわけなのだが。
……この豚、私は苦手だな。
何しろガレオン以上に不愛想なのだ。幾度か話す機会があったが、ろくに会話が続かず、他人を寄せ付けない空気も相まって、どうにも近づきがたい豚だ。
料理長ともなれば、当然飲食には厳しいはず。紅茶がダメだしされそうで恐くなってきた。
「これは、何をブレンドしたアルか?」
「ルビコラとリップス、ダルメ、比率は3:6:1です」
「ふーむ……そうアルか」
アバドンは目を閉じた。何かダメ出しでも来るのだろうか。
「主様、今度食堂で出してみてもいいアルか? これは受けるネ」
「好きにしろ、お前もいいな」
思わず頷いてしまった。
てっきり何か悪い事を言われると思ったのに、予想外の高評価だ。自分の紅茶が魔王城で振舞われる……まんざらではないな。
「中々絶妙なブレンドアル、茶葉の特性を理解してなければできない配合ネ。アナタ、紅茶の造詣があったアルか?」
「ええ、実家で嗜んでいましたので」
「人間界の食文化、気になるアル。話聞かせてヨロシ?」
アバドンは随分熱心に聞き始めた、どうも食事関連には興味を示すようだ。
「少し下りる」
と、ガレオンが突然姿を消した。と思ったらものの数分で戻ってきた。
ガレオンは超速で動けるのだが、どこに行っていたのだろう。外を見ると、小さな村落が見えた。
「おい、あの村に薬剤の配給を手配しておけ、これがリストだ。それとハガト地区から大工の派遣だ。住居の補修作業に取り掛かれ」
「かしこまりました」
視察をしたのか、あの短時間で。しかも必要な物を全部聞き出している。
加えて、山や川を見ながら「あそこは邪魔だから切り開くか」だの、「無駄な未開拓エリアが多いな、また労働力を買わないとな」だの、領地の整備に余念がない。
ガレオンは超が付く現場主義者で、デスクワークは朝夕合わせて一時間で済ませ、現地にあちこち出向いては、即断即決で改革を続けている。そりゃあ、領民達から慕われるわけだ。
その分セレヴィも振り回されているのだが、これもまたまんざらではなかった。
◇◇◇
到着したのは、広大な農耕地帯だ。麦畑が一面に広がり、黄金色の穂が風に揺れていた。
他にも牧場や果樹園、畑等、多くの作物が育てられている。この辺りはガレオン領内で最大の生産地であり、ガレオンが食糧庫と呼んで重要視している場所だ。
そのため定期的に足を運び、生産状況や家畜の状態、職員の様子等を調査している。ここに問題が起これば、領民達の生活に多大な影響が出てしまうからだ。
「ガレオン様! お待ちしていました」
オーバーオール姿の鬼がやってきた、この地帯を管理する責任者である。ガレオンはふんぞり返ると、
「出迎えが遅かったな。何か問題でもあったか?」
「申し訳ありません、丁度オニオンの選別をしていまして。中々の豊作な物で時間がかかってしまいました」
「見せてみろ」
「かしこまりました、ではこちらへ」
オニオンか、リティシア王国でも食べていたな。小粒な根野菜で、辛いからちょっと苦手な野菜だ。
なんて思っていたセレヴィは、目を疑った。
砲丸くらいの大きなオニオンが、山と転がっている。どれも両手じゃないと持てないくらいの大きさで、持ってみるとずっしりした重量感があった。
「おや、どうなされましたかな?」
「いえ……少し、驚きまして」
「人間界にこんな物などないだろう? こいつは何年もの品種改良を重ねて作り出した野菜だ、でかいだけでなく栄養価も高いぞ」
「味も拘ってるアル。スープ美味いヨ、肉挟んで焼くもヨロシ、フライにしてもいいアルネ。ちょっと味見してみるアル」
アバドンがどこからともなく包丁とフライパンを出した。
瞬きをする間に、オニオンがステーキに早変わりだ。香ばしい香りがたまらない。
「調理の瞬間が、全く見えませんでしたが」
「アバドンはどんな物だろうと、その場で調理できる。単純な料理ならば一瞬で作れるのさ」
「御託はいいネ、食べるが早いヨ」
アバドンに勧められ、恐る恐る食べてみる。そしたら甘味のある汁がほとばしった。
物凄く味の濃いオニオンだ、まるで果物のように甘い。シャキシャキと瑞々しくて全然辛くないし……こんな野菜、初めて食べた。
「いい出来だ、悪くない」
「お褒めに預かり光栄です。他にも収穫した野菜がございますので、こちらへ」
それからも多くの野菜を見せてもらったが、どれもこれも大きく立派な物ばかりだ。
レタスにアスパラ菜、トマトにエンドウ豆……なんて豊かなんだ。
農園の職員はそれらを木箱に詰めては、鉄道馬車に運んで各地に配送している。木箱に鮮度を保つ魔法をかけているから、長距離の街々にも新鮮な野菜を届けられるそうだ。
領民が飢えないようなシステムが完成されている……これほどまでに大規模な食料供給網が敷かれているとは驚きだ。
「随分と驚いているようだな。これほどの流通網、人間界には無いだろう」
「はい……人間は魔法が使えませんから、再現は無理ですね……」
「魔法だけじゃない、鉄道馬車がなければ、領内に食料を供給するのは不可能だ。こいつを整備するのに、かなりの時間がかかったな」
「さようで……少し、興味があります」
「なら後日、開拓現場も視察するぞ。鉄道網がどう展開しているのか、お前にも理解してもらわないと困るんでな」
「かしこまりました」
「ごちゃごちゃ言うのはそこまでアルヨ、野菜の選別手伝うヨロシ!」
アバドンに連れられ、セレヴィは農場の手伝いをする事に。
野菜一つとっても、リティシア王国と比較にならないほど豊かな場所なのだと実感する。複雑な感情を抱きながら、セレヴィは黙々と仕事をつづけた。
仕事にも慣れ、生活基盤が整って、精神的にもセレヴィは落ち着きつつあった。
脱走計画はまるで進んでおらず、やきもきした部分はあるものの、概ね問題なく過ごせている。馬車に揺られつつ、セレヴィは今日の予定を確認した。
今日は地方視察のための出張である。そして馬車と言っても普通の馬車じゃない、ガレオン領全域に敷かれた鉄道馬車だ。
レール上を走る馬車なのだが、道が整備されている分、普通の馬車より遥かに効率よく運用できる強みがある。ガレオン領はこの鉄道によって流通や人の移動が滑らかになっており、経済発展の追い風となっているのだ。
しかも、最近では馬車よりも早く強い物が開発中だと聞く。もしも実現したら、ガレオンの力はより大きくなるだろう。
リティシア王国よりも、技術的に遥かに発展している。思想も柔軟だ。常に変化・革新を求める空気が溢れている。
おっと、ぼーっとしているわけにはいかない。
足元のバケットに、紅茶の水筒とスコーンが入っている。長旅のお供に用意しておいたのだ。
「紅茶はいかがでしょうか」
「よこせ、スコーンも忘れるな」
相変わらず不愛想な対応だが、最近はなんとも思わなくなってきた。
ガレオンが自分を高く評価しているのと、荒い口ぶりの割に、セレヴィを凄く気遣ってくれているのが分かっているからだ。
なんだかんだ、凄く甘い男なのだ。セレヴィが行き詰まると懇切丁寧に教えてくれるし、一旦小休止をはさんで落ち着かせてくれるし。部下に気を払って、とても働きやすい環境を作ってくれていた。
加えて、ガレオンは自分の紅茶を楽しみにしてくれている。それがセレヴィのモチベーションをより高くしていた。
……それがこの豚にも通用するだろうか。
「アバドン様もいかがですか?」
「お願いアル」
料理長兼幹部のアバドン。今日はこいつも同行していた。
アバドンは週に一度、領内を回って食材の買い付けをしに行くのだ。加えて、今回の仕事に必要な人物として、こうして一緒の馬車に乗っているわけなのだが。
……この豚、私は苦手だな。
何しろガレオン以上に不愛想なのだ。幾度か話す機会があったが、ろくに会話が続かず、他人を寄せ付けない空気も相まって、どうにも近づきがたい豚だ。
料理長ともなれば、当然飲食には厳しいはず。紅茶がダメだしされそうで恐くなってきた。
「これは、何をブレンドしたアルか?」
「ルビコラとリップス、ダルメ、比率は3:6:1です」
「ふーむ……そうアルか」
アバドンは目を閉じた。何かダメ出しでも来るのだろうか。
「主様、今度食堂で出してみてもいいアルか? これは受けるネ」
「好きにしろ、お前もいいな」
思わず頷いてしまった。
てっきり何か悪い事を言われると思ったのに、予想外の高評価だ。自分の紅茶が魔王城で振舞われる……まんざらではないな。
「中々絶妙なブレンドアル、茶葉の特性を理解してなければできない配合ネ。アナタ、紅茶の造詣があったアルか?」
「ええ、実家で嗜んでいましたので」
「人間界の食文化、気になるアル。話聞かせてヨロシ?」
アバドンは随分熱心に聞き始めた、どうも食事関連には興味を示すようだ。
「少し下りる」
と、ガレオンが突然姿を消した。と思ったらものの数分で戻ってきた。
ガレオンは超速で動けるのだが、どこに行っていたのだろう。外を見ると、小さな村落が見えた。
「おい、あの村に薬剤の配給を手配しておけ、これがリストだ。それとハガト地区から大工の派遣だ。住居の補修作業に取り掛かれ」
「かしこまりました」
視察をしたのか、あの短時間で。しかも必要な物を全部聞き出している。
加えて、山や川を見ながら「あそこは邪魔だから切り開くか」だの、「無駄な未開拓エリアが多いな、また労働力を買わないとな」だの、領地の整備に余念がない。
ガレオンは超が付く現場主義者で、デスクワークは朝夕合わせて一時間で済ませ、現地にあちこち出向いては、即断即決で改革を続けている。そりゃあ、領民達から慕われるわけだ。
その分セレヴィも振り回されているのだが、これもまたまんざらではなかった。
◇◇◇
到着したのは、広大な農耕地帯だ。麦畑が一面に広がり、黄金色の穂が風に揺れていた。
他にも牧場や果樹園、畑等、多くの作物が育てられている。この辺りはガレオン領内で最大の生産地であり、ガレオンが食糧庫と呼んで重要視している場所だ。
そのため定期的に足を運び、生産状況や家畜の状態、職員の様子等を調査している。ここに問題が起これば、領民達の生活に多大な影響が出てしまうからだ。
「ガレオン様! お待ちしていました」
オーバーオール姿の鬼がやってきた、この地帯を管理する責任者である。ガレオンはふんぞり返ると、
「出迎えが遅かったな。何か問題でもあったか?」
「申し訳ありません、丁度オニオンの選別をしていまして。中々の豊作な物で時間がかかってしまいました」
「見せてみろ」
「かしこまりました、ではこちらへ」
オニオンか、リティシア王国でも食べていたな。小粒な根野菜で、辛いからちょっと苦手な野菜だ。
なんて思っていたセレヴィは、目を疑った。
砲丸くらいの大きなオニオンが、山と転がっている。どれも両手じゃないと持てないくらいの大きさで、持ってみるとずっしりした重量感があった。
「おや、どうなされましたかな?」
「いえ……少し、驚きまして」
「人間界にこんな物などないだろう? こいつは何年もの品種改良を重ねて作り出した野菜だ、でかいだけでなく栄養価も高いぞ」
「味も拘ってるアル。スープ美味いヨ、肉挟んで焼くもヨロシ、フライにしてもいいアルネ。ちょっと味見してみるアル」
アバドンがどこからともなく包丁とフライパンを出した。
瞬きをする間に、オニオンがステーキに早変わりだ。香ばしい香りがたまらない。
「調理の瞬間が、全く見えませんでしたが」
「アバドンはどんな物だろうと、その場で調理できる。単純な料理ならば一瞬で作れるのさ」
「御託はいいネ、食べるが早いヨ」
アバドンに勧められ、恐る恐る食べてみる。そしたら甘味のある汁がほとばしった。
物凄く味の濃いオニオンだ、まるで果物のように甘い。シャキシャキと瑞々しくて全然辛くないし……こんな野菜、初めて食べた。
「いい出来だ、悪くない」
「お褒めに預かり光栄です。他にも収穫した野菜がございますので、こちらへ」
それからも多くの野菜を見せてもらったが、どれもこれも大きく立派な物ばかりだ。
レタスにアスパラ菜、トマトにエンドウ豆……なんて豊かなんだ。
農園の職員はそれらを木箱に詰めては、鉄道馬車に運んで各地に配送している。木箱に鮮度を保つ魔法をかけているから、長距離の街々にも新鮮な野菜を届けられるそうだ。
領民が飢えないようなシステムが完成されている……これほどまでに大規模な食料供給網が敷かれているとは驚きだ。
「随分と驚いているようだな。これほどの流通網、人間界には無いだろう」
「はい……人間は魔法が使えませんから、再現は無理ですね……」
「魔法だけじゃない、鉄道馬車がなければ、領内に食料を供給するのは不可能だ。こいつを整備するのに、かなりの時間がかかったな」
「さようで……少し、興味があります」
「なら後日、開拓現場も視察するぞ。鉄道網がどう展開しているのか、お前にも理解してもらわないと困るんでな」
「かしこまりました」
「ごちゃごちゃ言うのはそこまでアルヨ、野菜の選別手伝うヨロシ!」
アバドンに連れられ、セレヴィは農場の手伝いをする事に。
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