「くっ、殺せ!」と屈服した女騎士を拾ったので虐待することにした。

歩く、歩く。

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19話 女騎士の抵抗する意思にトドメを刺してやる

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 ガレオンがどんな休日を過ごすのか気になっていたが、想像以上にフリーダムだった。
 喧嘩が起これば嬉々として乱入するわ、目につく酒屋に入っていくわ、さらには賭場に入っていくわ、やりたい放題だ。
 それに行く先々で人に囲まれている。皆ガレオンと分かっていないせいか、彼に気安く接していた。

「ドンさん、このガレオン領はどうだい。最高の場所だろう? 何しろあの魔王ガレオン様が統治している場所だからなぁ」
「私が以前居たモデウス領は本当に酷かったよ、スラムに住む事すら出来なくて、野垂れ死にそうだったんだ。でもガレオン様が拾ってくれて、仕事にも住処にも、食べ物にもありつけてね……」
「ああ、まともな服だって、ガレオン領に来てからやっと着れたんだ。あのお方が居なかったら、今頃僕らはどうなっていたか……」
「随分苦労したもんだな、だがガレオンに不満の一つや二つはあんだろ」

 ガレオン自ら不満を聞き始めた。セレヴィははらはらしながら見守っていたが、

「いやいや! 奴隷の自分らにここまでしてくれてるのに、不満なんかないよ。誰にでも平等だし、いつでも皆の事考えてくれているし、これで文句なんか言ったら罰が当たる」
「けどねぇ、たまに思うんだよ。私達ばかり気にして、自分の事をちゃんと考えてるのかって。私達だけじゃなく、あの方自身も幸せになってもらわないと」
「なにせまだ妃も取ってないしな。ガレオン様を幸せにしてくれる女性が居てくれれば、奴隷としても安心なんだが」

 誰からも文句が出てなかった。それどころか、民からも幸せを願われるほど慕われている。見せかけではなく、領内の誰もがガレオンを好いているのだ。
 リティシア王はこんな風に民と接していない。自身の地位に胡坐をかいて、民なんかお構いなしの政策を振るって、多くの人々が苦しんでいた。

 反感を持った者は容赦なく投獄していたし、上層部は利権による癒着で、誰一人王に歯向かう者は居ない。こんな王に仕えていていいのかと、幾度も疑問に思っていた。

 ……やはりこいつは、最高の王だ。

 これだけ民を想い、民に近い王は見た事がない。奴が賢王であると、認めざるを得ない。そんな王に最も近い所で働けて、生き甲斐も与えられて、これまで暗かった人生が一気に明るくなったのだ。
 仮に戻ったとしても、マステマの言う通り、居所なんかない。リティシア王国でセレヴィを待っているのは、真っ暗な世界だ。

「いいや……それでも……納得していない事がある」
「どうした? お前さんはガレオンに不満があるみたいだな、言ってみろ。どうせガレオンの耳には届きやしないからな」

 いや、お前がガレオンだろ。そう突っ込みそうなのを堪え、セレヴィは口にした。

「ガレオンは……人間界に攻め込んだだろう。魔界だけでなく人間界にも侵攻しようとしたのは、容認できない……」
「侵攻? 主様は人間界に興味なんかねーっすよ。土地は痩せてるわ、資源は少ねーわ、次元を超えて奪う価値なんかねーっすから」
「しかし現に私は、人間界に出てきた奴と戦ったんだぞ。何人もの兵達が傷ついた」
「じゃあ死人は出たのか?」
「……そういえば、誰も居ない……なんで?」
「まぁ正当防衛のつもりが、あまりにも相手が脆すぎて加減を間違えたんだろうな。……あんなに弱い奴らとは思ってなかったからな……」

 ガレオンは顔に手を当てている。確かに、人間と魔族では耐久度がまるで違うけど……。

「もしかしてあーた理由聞いてないんすか? 主様は迷子の捜索に人間界へ出てたんすよ」
「……まい、ご……?」
「っす。いやね、あーたが来る前にお隣のウヴァルっつー魔王とドンパチやったんすけど、その拍子に次元が裂けて人間界に小隊が吸い込まれちまったんすよ。人間界と魔界を出入りできるのは主様だけなんで、そいつらの捜索に向かっただけっす」
「え……あ……そ、そうなの……か……? で、でも私は、ガレオンが攻め込んだと……」
「何か心当たりはないのか、そんなデマを流さなきゃならなかった理由とかな」

 ある、心当たりがありすぎる。リティシア王国は国民の不満が爆発寸前で、暴動が起きかけていた。国王たちはどう黙らせるかばかり苦心していたのだ。
 そんな折に現れたのが魔王ガレオンだ。ガレオンが侵略しに来たと広めれば、当然国民の目はガレオンに向かい、不満が薄れる。あわよくば、ガレオンを撃退出来れば、国民の不満を一気に解消できる。
 つまりガレオンはリティシア王にいいように使われただけ、いわば被害者だ。そしてセレヴィはリティシア王の思惑に加担した加害者というわけである。

「わ……私は、なんて事を……! 騎士として、なんたる……!」
「別に今更じゃねーっすか、つーかあーたも被害者の一人っすよ、くそったれた老害に利用されたんすから。気にするこたぁねーっす、ドンさんもそー思うっすよねー」

「ま、そうだな。ラーゼフォン家の境遇を考えれば、致し方ない事だろう。勘違いは誰だってするもんだ、ガレオンはそんな事に目くじらを立てるような男じゃないだろう。それにお前さんを秘書にしたのは、純粋にセレヴィ・F・ラーゼフォンを評価しての事だ。決して同情や意趣返しなんかじゃあない、人間界で燻ぶらせるには惜しいと思って採用したんだよ。下の者のために心を痛められる、真の騎士道を持ったお前さんに、領政の力になって欲しかったんだ」

 ガレオンは嘘をつかない、全部本心からの言葉だ。
 ドン・マイケルとして接しているからか、いつになくストレートに胸の内を開けてくる。

「次行くぞ、ついて来い」
「おー、今度は何するんすかー」
「お前には退屈かもしれないが、そこの女には丁度いいだろうな」

 ガレオンが連れてきたのは、街の外の川原だ。何をするかと思えば、どこからともなく釣竿を出した。

「使え、ここの魚は美味いぞ」
「って、釣りっすか? あーし動かないの苦手なんすけど」
「分かっていないな。釣りは待つ時間を楽しむもんだ。寝るもよし、読書も良し、何をするも自由。それが醍醐味だ」
「ふーん、じゃああーしはちょっくら寝るっす、おやすみっす」

 釣り糸を垂らすなり、マステマは自身の能力で眠ってしまった。
 うるさい奴が消えたから、途端に静かになる。ガレオンと二人きりになり、セレヴィは困った。
 思えば、こうして落ち着いた中で二人きりになるのは今までなかった。会話が思いつかず、セレヴィは本に逃げ込んだ。
 作者が分かってショックだったが、放浪人バルバトスはやはり名作だ。ストーリー、登場人物、どちらもクオリティが高い。この魔王文才もあるのか。

「……なんで黙っていたんだ」
「別に言うほどの事じゃないからな」
「私が気にする……あれじゃ私が一方的に殴りかかったようなものだ、罪なき者に剣を振るうなど……騎士としてあるまじき行為だ」

「俺が良いと言ったなら良いだろ、魔王の命令は絶対だ。で、まだ人間界へ未練があるか?」
「あるに、決まっている。あそこには、ラーゼフォン家が残っているんだ。父と母が残した家を絶やすわけにはいかない。例え、没落寸前だとしても。お前は分かっているんだろう、人間界での私を。接吻で全ての記憶を覗いたようだからな」
「ああ、知っている。お前の家がどれだけ良識ある貴族だったのか、それ故に疎まれていたのもな」

 本を握りしめ、セレヴィは唇を嚙んだ。
 利権に癒着した政権により腐敗しているリティシア王国の中で、民の味方となっていた貴族が居た。それが騎士の名家、ラーゼフォン家である。

 ラーゼフォン家は貧民達に対する慈善事業を展開し、多くの人々から支持を受けていた。両親は常に民を想う慈悲溢れる人物で、セレヴィの自慢でもあった。
 けれど、周りの貴族はラーゼフォン家を疎ましく思っていた。民の支持を集める姿に、自分達の脅威となると感じたのだろう。

 そのせいで二年前、両親は殺された。暗殺者を差し向けられて。
 十七歳の若さで当主となったセレヴィは、家を守ろうと戦い続けた。両親が残した物を奪われたくなかったから。世のため民のため、両親と同じように、民に寄り添った仕事をしようと決心した。

 でも周囲はラーゼフォン家を潰すために根回しが進んでいて、誰も味方は居なかった。これまで味方をしてくれていた者達は全員離れ、支持してきた民達も掌を返すようにセレヴィを罵り、彼女を信じてくれる者なんて誰も居やしない。ずっと孤立無援のまま、彼女は戦い続けていた。

 現在では、ラーゼフォン家は取り潰し間際になっている。もはやセレヴィの手では取り返しのつかない状況になっていて、ラーゼフォン家の命は風前の灯火となっていた。
 そんな折に出てきたのが、ガレオンの討伐命令である。

「お前を倒せば、ラーゼフォン家を再興できるのではないか。そう思っていたんだ。魔王討伐の英雄となれば、他の貴族達も黙らせる事が出来る、民の信用も取り戻せるとな……だが結果はこの通り、魔王の奴隷として秘書業をする有様だ。私が居ない今、もうラーゼフォン家は消えているだろう。わかっているさ、それくらい。だけど……父と母が守ってきた物を他の連中に奪われるのは、嫌なんだ。だから何としても帰らねばならない……魔王の首を取って人間界に戻り、もう一度ラーゼフォン家を、再興させなければならないんだ……」
「そうか。で、今もそう思っているのか」

 セレヴィは言葉に詰まった。
 ……仮にガレオンの首を取れたとて、手柄は国王が横取りしてしまうだろう。リティシア王国に戻れば最後、セレヴィは友軍に嬲られた挙句、口封じに強制労働施設へ連行される。そうなった同僚を、幾人も見てきた。
 人間界へ戻るのは、セレヴィにとって死も同然である。ラーゼフォン家の再興なんて、絶対に無理だ。……そんなの、痛いほど理解している。

「それに本当に再興させるなら、なぜ俺と死ぬ気で戦った。本当に家を再興させたい奴は撤退を選ぶはずだ。死ねば、お前が守るべき誇りとやらも、両親の遺産も、それまでの努力も全て消え去る。そんな事が分からないほど、お前は愚かじゃない」
「……それは……」
「手を合わせたから分かる、お前、あの時死ぬつもりだったんだろう」

 ……全く、どうしてこいつは、人の心を読むのだか。
 疲れていたんだ、貴族達と戦うのは、もう嫌だ。家を守るのも、限界だってわかっていた。本当は家なんかどうでもいい、何もかもを投げ出して、逃げたかった。短剣を握り、喉を突こうと何度思いつめた事か。
 だけど両親が笑い者になるのが嫌で、死にきれなくて……だからガレオンに殺してもらおうとした。騎士として勇敢に戦って死ねば、両親の名を汚さずに死ねると思ったから。

 でも、セレヴィは生かされた。それが凄く悲しくて、殺してくれなかったガレオンが恨めしくて、意地になって人間界に戻ろうとしていた。
 そうすればガレオンが酷い仕打ちを与えると思ったからだ。死罪になれば少なくとも騎士として、ラーゼフォン家の当主として心を保ったまま死ねたはずだ。なのに……。

「なぜお前は私に、優しくする。私のしたい事や欲しい物を与えて、決心を揺らがせる。やめてくれ、私には酷い虐待だ。父と母が残した誇りを守らねばならないのに、どうでもよくなってくる。お前の奴隷である自分を受け入れてしまう……今の生活が、ずっと続けばいいと思ってしまうんだ……これじゃ死ねない……死にたくないよ……!」

「何をほざいているのやら。お前は命の権利を放棄し、俺に全てを渡しただろう。忘れたとは言わせんぞ、「くっ、殺せ!」と、お前は確かに言った。望み通り、人間としてのお前を殺してやった。その後お前の命をどう使おうが、俺の勝手だ。俺は奴隷を誰一人死なせるつもりも、逃がすつもりもない。例え拾った命であったとしても、俺の大切な財産だ。俺はお前を手放すつもりはない。人間界に戻ったところでお前は死ぬだけだ、お前ほど有能な資源を失うのは、大きすぎる損失だ。だから俺が有効利用してやっているんだ、お前を利用すれば、多くの奴隷を幸せにできるのだからな」

「……酷い奴だ」
「魔王だからな」

 突然セレヴィの竿がしなった。慌てて握るも、強すぎて引きずり込まれそうになる。
 そしたら、ガレオンが手を貸してくれた。背中から抱きすくめられ、頬が熱くなる。
 しっかりとセレヴィを支えてくれる、逞しい体だ。全身全霊でセレヴィに寄り添い、守ってくれる、彼女だけのヒーローだ。

「気を逸らすな! 力を入れろ!」
「あ、ああ!」

 二人力を合わせて竿を引くと、水面が弾けて、大きな鱒が釣りあがった。
 虹色の鱗を持った、立派な鱒だ。達成感につい頬が緩む。

「人間界に戻りたければ好きにしろ、相応の罰は受けてもらうがな。お前が抵抗すればするほど、好待遇の環境を与えてやる。無理やりにでも幸せにして、お前にとって最高の天国を見せ続けてやろう。果たしてその味を覚えて、人間界に戻れるかな?
 今後もお前には、酷い目に遭ってもらうぞ。意地を張れないほどに心を挫いて、完全に服従するまでずっと、虐待し続けてやる。精々覚悟するんだな」
「……耐えられる自信がないな」

 全く、本当に酷い虐待だ。
 幸せに屈するまで続ける虐待なんて……最悪だよ。
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