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76話 部下が言うから、仕方なく蜜月にいく事にした
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「あうう……ご迷惑をおかけしましたぁ……」
その日の夜。セレヴィはマステマとノアの土産をつまみに晩酌していた。
ノアは昼の迷子が尾を引いているようで、泣き上戸と化している。メイドになってから幼児退行してる気がするぞこの元騎士。
「ノアは方向音痴だからな、人ごみに紛れると余計はぐれやすくなるんだよな」
「あーたそんなんでよく騎士なんかやってたっすね」
「どうせノアは万年下っ端騎士ですよぅ……って誰が下っ端騎士ですかっ! 今のノアはメイドですぅ~マステマ様の部下でぇ~す、マステマ様やさしいから大好きですぅ~♪」
マステマに頭をこすりつけるノア。駄目だこの酔っ払い。
「すげーっすね、秒で喜怒哀楽全部出たっすよ」
「あと五回はループするだろうから覚悟しておけ」
「おもろいからいいっすけど。あーたもこれくらい酔ってくれればかわいーんすけどねぇ」
「自白剤の訓練を受けているからな、いくら飲もうが酔いはしないぞ」
「アルコールって自白剤になるんすか?」
「ノア、月給いくらだ?」
「んえぇ? えーっと(※個人情報により伏せる)ですけどぉ?」
「なるだろ?」
「なるっすね。あーたえげつねぇっすな」
「お前の手癖の悪さが移ったんだ」
「あーし色に染まりつつあるっすねぇ、なんなら朝までしっぽり行くっすか?」
「遠慮しておこう。私の体はガレオンだけのものだ」
「敏感ボディに調教したのあーしっすけどね」
「はははどうしてくれんだドチクショウ」
中指を立てて怒りを表現するセレヴィ。それに対し「うぃ~」と肩を揺らして挑発し返すマステマ。プロレスラーかこいつらは。
閑話休題、つまみを齧り一息ついた。
「そんで、主様はどうしたんすか? 熟れた体を持て余した女放っといてどこで油売ってるんだか」
「私が発情しているように言うな」
「だぁって付き合い始めて同じ場所に居るってぇのに、どーして離れ離れでいられるんすか。普通は秒でも長く居たいと思うじゃねっすか」
「……マステマとノアも大事にしたいから、ではだめか?」
二人ともセレヴィの大切な人だから、疎かにしたくない。生真面目なセレヴィらしい返事にマステマは酒を煽り、
「抱く。絶対今夜抱く」
「やめろ、初めてはガレオンに捧げると決めているんだ」
「あんなん言われて大人しく出来るわきゃねっすよ。あーたいちいち可愛いすぎるんすよ」
「添い寝なら付きあってやるから駄々をこねるな」
「わーいノアもセレヴィ様と寝ますー♪」
「ええいあーたは帰るっす、この小動物はあーしが食うんすよ!」
「それ以前にベッドの広さ的に三人で寝れないからな」
やいのやいのと騒ぎながら夜が更けていく。結局三人強引に寝てしまい、翌日仲良く寝不足になったそうである。
◇◇◇
一方のガレオンはと言うと、ルシファー、アバドンと共に、軍からの報告書を読んでいた。
眉間に皺を寄せ、過去の経験と照らし合わせる。ヒガナとやりあった時、微かだが違和感があったのだが、少し納得できた。
「脳に細工の痕があったか……この分だと、ヒガナも同様の細工がされていたと考えるべきだな」
「確かに、ヒガナならば新月を狙って主様を襲撃するでしょう。狡猾な奴にしては少々詰めが甘いと思っていましたが、外部から手を加えられ知能が低下していたのでしょうね」
アバドンが捌いたボサツだが、脳だけはガレオン軍に預け、調査に出していた。
戦っている中で、ガレオンは疑問を感じていた。本当にヒガナに呼応して出現したのだろうかと。念のためアバドンに解剖をしてもらい、ボサツに異常がないか調べてもらったのだ。
予想は当たり、ボサツには人工的に改造された形跡があった。
「つまり、どこぞの馬鹿が古代兵器を発掘し、俺を倒す道具として利用しようとしているわけだな。まぁ、そんな連中は魔王連合しか居ないが。それも中枢にいる奴らだろう。大方、ヒガナの奴も連中が嗾けて来たんだろう」
若輩の頃にヒガナが出現したのも同じ理由だろう。イナンナの命を奪った原因だと思うとはらわたが煮えくり返る。
しかも彼女だけに飽き足らず、セレヴィまでも手にかけようとしやがって。
マステマの報告によれば、六人の諜報員がセレヴィを狙っていたと聞く。ボサツの騒動に紛れて彼女を攫おうとしていたのだ。
万一ボサツがやられても、セレヴィを奪えば優位を得られると目論んでの行動だろう。随分欲張りな連中である。
「領外にも同種の兵器が出現している報告がありましたが、出所は同じでしょうね。連合内の味方にも古代兵器を嗾けるとは、理解できませんよ」
「大方、俺に勘づかれないよう、身内を使って古代兵器や技術の試運転をしていたんだろう。連合内での立場を思い知らせるための、見せしめの意味も含まれているはずだ。その中でスケベ心を出した馬鹿が俺を殺せると踏んで送り込んだ、そんな所だろうな」
「連合が一枚岩でないのは知っていましたが、ここまで愚かだと呆れて物も言えませんね」
「加えて自分達じゃ太刀打ちできないと考え、身に余る力を行使するアルか。感心できないアルな」
「ふむ、となればレトロマウンテンにて彼らが行っている作戦の内容も透けてきますね」
「古代兵器の中でもトップクラスの奴を掘り起こそうってんだろう。よほど使役する自信があるようだが、ヒガナ一匹自由にできない奴らに操れるわけがない。とっとと駆除しなければ、魔界全域に危険が及ぶ」
それにセレヴィに危害を加えようとした所業、万死に値する。完膚なきまでに、徹底的に攻撃してぶっ潰してくれるわ!
「ルシファー! レトロマウンテンへ総攻撃するのに、どれくらいの準備が必要だ」
「そうですねぇ……最短で三日と言った所でしょうか」
「連中の作業速度を推察するに、恐らく体の一部だけが僅かに発掘されている状態だろう……よし、来週頭にレトロマウンテンへ攻め込む。明日中に出兵リストを纏め、そいつらに二日の休暇を与えろ。今回は俺も出る」
古代兵器を発掘しているのであれば、ガレオン以外対応できなくなる。部下を保護するためにも、彼自身が行かねばならない。
かといって、ガレオンが直接暴れるのも危険だ。下手に刺激して起動すれば、甚大な被害が出てしまう。魔王連合の頭を直接叩きつつ、古代兵器を封殺する。相当な難易度を誇るミッションだ。
「それで、またセレヴィ嬢はお留守番をさせるので?」
「当たり前だ、セレヴィを連れていくわけにはいかんだろう」
「納得するアルか? ボサツ退治でかなりもめたアルヨ」
「この件はセレヴィ嬢にも伝えないといけませんし、衝突は避けられないかと」
言われずとも分かっている。ガレオンは渋い顔になった。
セレヴィをまた不安がらせてしまうが、今回ばかりは納得してもらわねば困る。彼女がついて行っていい事件じゃないのだ。
交際を始めたばかりだというのに、セレヴィに負担をかけすぎてしまう。魔王とは難儀な立場だ。
「ふぅ……」
空を仰ぎ、ガレオンは心の中でぼやいた。
セレヴィといちゃつきてぇ! と。
この所(※二日間)忙しくて、セレヴィとの時間を作れていない。魔王ではなく、ガレオン個人として本音を言わせてもらえば、今すぐにでもセレヴィを抱きしめたい。
それにセレヴィにとって大事な記念日が近いのだ、二人きりで思い切り祝ってあげたい、セレヴィの前で恰好つけて、彼女を惚れ直させてやりたかった。
とはいえ、ガレオン領に危機が迫っている以上、そうも言っていられない。魔王の肩書は飾りではない、双肩には多くの命がかかっている。セレヴィの他にも沢山、ガレオンには守らねばならない存在が居るのだ。個人の不満など言っていられない。
領外の馬鹿どもめ、セレヴィとの蜜月を奪いやがって。このストレスを思い切りぶつけてやろうか。
「作戦準備等は、このルシファーが担当いたしますよ。主様はセレヴィ嬢とのお時間を過ごしてください」
「余計な真似をするな、俺は軟弱者じゃない」
「顔に出てるアル。不満が爆発寸前アルよ」
「領外の馬鹿どもに憤慨しているだけだ、勘違いするな」
「だとしても魔王がしていい顔じゃないアルヨ、不満を表に出してたら周りが不安になるアル、ただでさえ勘違いされやすい顔してるアル、自分のメンタルちゃんと整えるヨロシ」
アバドンからぐさぐさと刺される。幹部三人はガレオンに遠慮なく「ストップ」を言い出せる古い間柄だ。
自分が暴走している時に止めてくれる、そう信じているから三人を重用しているのである。
「主様も二日ほど休息を取ってください。セレヴィ嬢とのお時間を過ごすには短いかと思いますが、羽を伸ばすのも魔王のお仕事ですよ」
「個人としてのガス抜きなんかいつもしてるアル、自分勝手に振る舞おうが今さらアルヨ」
「……すまんな、気を遣わせた」
「セレヴィもいい加減焦れてるアルし、とっととヤってこいアル」
「セクハラ発言だぞアバドン」
「今はプライベートアル」
ガレオンはアバドンを睨んだ。当の豚はどこ吹く風でハッカパイプを吸っていた。
セレヴィに出征の説明もしなければならないし、二人だけの時間を作る必要もあった。二人からの提言、受ける価値はありそうだ。
なんて言い訳をしているが、内心セレヴィと出かけられてワクワクしているガレオンである。当然アバドンとルシファーは見抜いており、はしゃいでいるガレオンを微笑ましく見守っているのだった。
その日の夜。セレヴィはマステマとノアの土産をつまみに晩酌していた。
ノアは昼の迷子が尾を引いているようで、泣き上戸と化している。メイドになってから幼児退行してる気がするぞこの元騎士。
「ノアは方向音痴だからな、人ごみに紛れると余計はぐれやすくなるんだよな」
「あーたそんなんでよく騎士なんかやってたっすね」
「どうせノアは万年下っ端騎士ですよぅ……って誰が下っ端騎士ですかっ! 今のノアはメイドですぅ~マステマ様の部下でぇ~す、マステマ様やさしいから大好きですぅ~♪」
マステマに頭をこすりつけるノア。駄目だこの酔っ払い。
「すげーっすね、秒で喜怒哀楽全部出たっすよ」
「あと五回はループするだろうから覚悟しておけ」
「おもろいからいいっすけど。あーたもこれくらい酔ってくれればかわいーんすけどねぇ」
「自白剤の訓練を受けているからな、いくら飲もうが酔いはしないぞ」
「アルコールって自白剤になるんすか?」
「ノア、月給いくらだ?」
「んえぇ? えーっと(※個人情報により伏せる)ですけどぉ?」
「なるだろ?」
「なるっすね。あーたえげつねぇっすな」
「お前の手癖の悪さが移ったんだ」
「あーし色に染まりつつあるっすねぇ、なんなら朝までしっぽり行くっすか?」
「遠慮しておこう。私の体はガレオンだけのものだ」
「敏感ボディに調教したのあーしっすけどね」
「はははどうしてくれんだドチクショウ」
中指を立てて怒りを表現するセレヴィ。それに対し「うぃ~」と肩を揺らして挑発し返すマステマ。プロレスラーかこいつらは。
閑話休題、つまみを齧り一息ついた。
「そんで、主様はどうしたんすか? 熟れた体を持て余した女放っといてどこで油売ってるんだか」
「私が発情しているように言うな」
「だぁって付き合い始めて同じ場所に居るってぇのに、どーして離れ離れでいられるんすか。普通は秒でも長く居たいと思うじゃねっすか」
「……マステマとノアも大事にしたいから、ではだめか?」
二人ともセレヴィの大切な人だから、疎かにしたくない。生真面目なセレヴィらしい返事にマステマは酒を煽り、
「抱く。絶対今夜抱く」
「やめろ、初めてはガレオンに捧げると決めているんだ」
「あんなん言われて大人しく出来るわきゃねっすよ。あーたいちいち可愛いすぎるんすよ」
「添い寝なら付きあってやるから駄々をこねるな」
「わーいノアもセレヴィ様と寝ますー♪」
「ええいあーたは帰るっす、この小動物はあーしが食うんすよ!」
「それ以前にベッドの広さ的に三人で寝れないからな」
やいのやいのと騒ぎながら夜が更けていく。結局三人強引に寝てしまい、翌日仲良く寝不足になったそうである。
◇◇◇
一方のガレオンはと言うと、ルシファー、アバドンと共に、軍からの報告書を読んでいた。
眉間に皺を寄せ、過去の経験と照らし合わせる。ヒガナとやりあった時、微かだが違和感があったのだが、少し納得できた。
「脳に細工の痕があったか……この分だと、ヒガナも同様の細工がされていたと考えるべきだな」
「確かに、ヒガナならば新月を狙って主様を襲撃するでしょう。狡猾な奴にしては少々詰めが甘いと思っていましたが、外部から手を加えられ知能が低下していたのでしょうね」
アバドンが捌いたボサツだが、脳だけはガレオン軍に預け、調査に出していた。
戦っている中で、ガレオンは疑問を感じていた。本当にヒガナに呼応して出現したのだろうかと。念のためアバドンに解剖をしてもらい、ボサツに異常がないか調べてもらったのだ。
予想は当たり、ボサツには人工的に改造された形跡があった。
「つまり、どこぞの馬鹿が古代兵器を発掘し、俺を倒す道具として利用しようとしているわけだな。まぁ、そんな連中は魔王連合しか居ないが。それも中枢にいる奴らだろう。大方、ヒガナの奴も連中が嗾けて来たんだろう」
若輩の頃にヒガナが出現したのも同じ理由だろう。イナンナの命を奪った原因だと思うとはらわたが煮えくり返る。
しかも彼女だけに飽き足らず、セレヴィまでも手にかけようとしやがって。
マステマの報告によれば、六人の諜報員がセレヴィを狙っていたと聞く。ボサツの騒動に紛れて彼女を攫おうとしていたのだ。
万一ボサツがやられても、セレヴィを奪えば優位を得られると目論んでの行動だろう。随分欲張りな連中である。
「領外にも同種の兵器が出現している報告がありましたが、出所は同じでしょうね。連合内の味方にも古代兵器を嗾けるとは、理解できませんよ」
「大方、俺に勘づかれないよう、身内を使って古代兵器や技術の試運転をしていたんだろう。連合内での立場を思い知らせるための、見せしめの意味も含まれているはずだ。その中でスケベ心を出した馬鹿が俺を殺せると踏んで送り込んだ、そんな所だろうな」
「連合が一枚岩でないのは知っていましたが、ここまで愚かだと呆れて物も言えませんね」
「加えて自分達じゃ太刀打ちできないと考え、身に余る力を行使するアルか。感心できないアルな」
「ふむ、となればレトロマウンテンにて彼らが行っている作戦の内容も透けてきますね」
「古代兵器の中でもトップクラスの奴を掘り起こそうってんだろう。よほど使役する自信があるようだが、ヒガナ一匹自由にできない奴らに操れるわけがない。とっとと駆除しなければ、魔界全域に危険が及ぶ」
それにセレヴィに危害を加えようとした所業、万死に値する。完膚なきまでに、徹底的に攻撃してぶっ潰してくれるわ!
「ルシファー! レトロマウンテンへ総攻撃するのに、どれくらいの準備が必要だ」
「そうですねぇ……最短で三日と言った所でしょうか」
「連中の作業速度を推察するに、恐らく体の一部だけが僅かに発掘されている状態だろう……よし、来週頭にレトロマウンテンへ攻め込む。明日中に出兵リストを纏め、そいつらに二日の休暇を与えろ。今回は俺も出る」
古代兵器を発掘しているのであれば、ガレオン以外対応できなくなる。部下を保護するためにも、彼自身が行かねばならない。
かといって、ガレオンが直接暴れるのも危険だ。下手に刺激して起動すれば、甚大な被害が出てしまう。魔王連合の頭を直接叩きつつ、古代兵器を封殺する。相当な難易度を誇るミッションだ。
「それで、またセレヴィ嬢はお留守番をさせるので?」
「当たり前だ、セレヴィを連れていくわけにはいかんだろう」
「納得するアルか? ボサツ退治でかなりもめたアルヨ」
「この件はセレヴィ嬢にも伝えないといけませんし、衝突は避けられないかと」
言われずとも分かっている。ガレオンは渋い顔になった。
セレヴィをまた不安がらせてしまうが、今回ばかりは納得してもらわねば困る。彼女がついて行っていい事件じゃないのだ。
交際を始めたばかりだというのに、セレヴィに負担をかけすぎてしまう。魔王とは難儀な立場だ。
「ふぅ……」
空を仰ぎ、ガレオンは心の中でぼやいた。
セレヴィといちゃつきてぇ! と。
この所(※二日間)忙しくて、セレヴィとの時間を作れていない。魔王ではなく、ガレオン個人として本音を言わせてもらえば、今すぐにでもセレヴィを抱きしめたい。
それにセレヴィにとって大事な記念日が近いのだ、二人きりで思い切り祝ってあげたい、セレヴィの前で恰好つけて、彼女を惚れ直させてやりたかった。
とはいえ、ガレオン領に危機が迫っている以上、そうも言っていられない。魔王の肩書は飾りではない、双肩には多くの命がかかっている。セレヴィの他にも沢山、ガレオンには守らねばならない存在が居るのだ。個人の不満など言っていられない。
領外の馬鹿どもめ、セレヴィとの蜜月を奪いやがって。このストレスを思い切りぶつけてやろうか。
「作戦準備等は、このルシファーが担当いたしますよ。主様はセレヴィ嬢とのお時間を過ごしてください」
「余計な真似をするな、俺は軟弱者じゃない」
「顔に出てるアル。不満が爆発寸前アルよ」
「領外の馬鹿どもに憤慨しているだけだ、勘違いするな」
「だとしても魔王がしていい顔じゃないアルヨ、不満を表に出してたら周りが不安になるアル、ただでさえ勘違いされやすい顔してるアル、自分のメンタルちゃんと整えるヨロシ」
アバドンからぐさぐさと刺される。幹部三人はガレオンに遠慮なく「ストップ」を言い出せる古い間柄だ。
自分が暴走している時に止めてくれる、そう信じているから三人を重用しているのである。
「主様も二日ほど休息を取ってください。セレヴィ嬢とのお時間を過ごすには短いかと思いますが、羽を伸ばすのも魔王のお仕事ですよ」
「個人としてのガス抜きなんかいつもしてるアル、自分勝手に振る舞おうが今さらアルヨ」
「……すまんな、気を遣わせた」
「セレヴィもいい加減焦れてるアルし、とっととヤってこいアル」
「セクハラ発言だぞアバドン」
「今はプライベートアル」
ガレオンはアバドンを睨んだ。当の豚はどこ吹く風でハッカパイプを吸っていた。
セレヴィに出征の説明もしなければならないし、二人だけの時間を作る必要もあった。二人からの提言、受ける価値はありそうだ。
なんて言い訳をしているが、内心セレヴィと出かけられてワクワクしているガレオンである。当然アバドンとルシファーは見抜いており、はしゃいでいるガレオンを微笑ましく見守っているのだった。
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