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第54話 絵本
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今日はモナード伯爵家の執務室に訪れている。
仕事は相変わらず別邸のアトリエで行っているけれど、休憩時間やその他のプライベートな時間では、ここに呼び出されることも多くて。
セユンと話すだけならまだしも、ことあるごと執事やメイド長に声を掛けられ、なぜか「この庭の色合い、いかがでしょう。ここはひとつレティエ様の若い感性でアドバイスを……」とか「この部屋の内装、どのようにすると映えますかね。ここはモデルさんとしてご意見を……」などと意見を聞かれることが増えてきた。
その話を私から聞いたミレーヌは「それ、家政の修行させられているんじゃないの?」と怪しむ顔をしているが、別に困るものでもないし、と私も楽しく意見を言ったりしているのだが。
今日は二人きりでゆったりと楽しく話していたのだが、セユンがなぜか一人で唸り始めた。
「わからないな……」
「なにがですか?」
話していた内容は以前にも彼に話したおばあ様の思い出の場所のこと。
彼は私に協力をしてくれると言っていたが、そのまま色々なことがあったため、あまり積極的に情報を集めることができずにいたのだが。
もう一度わかっている内容をまとめようと、おばあ様からの伝聞を事細かに思い出して彼に話していたのだが、そのさなかに彼が不満そうに声を上げたというわけだ。
何がわからないのだろうと彼を見つめれば、セユンはだってさぁ、と頭を掻いている。
「当時の君のおばあさんは6歳だったんだろ? 絵本くらい自分でもう読めただろうに、なんで読んでもらわないといけなかったんだ?」
「……そういえばそうですね」
6歳くらいではまだ本を読み慣れてなくて疲れてしまい、誰かに読んでもらうのが聴く方が好きだという子供もいるだろう。しかし、おばあ様は幼い時から字に親しんでいたというから、その年頃にはもう自分で本を読みこなしていたと思う。
彼女は自分と同じタイプの人間だったと思うからこその違和感だ。
本を借りて自分で読んでいたならまだしも、他人の読み聞かせを喜ぶような幼さではないし、どちらかというと一人で自分のペースで読みたいタイプの人に思えた。
「それと、どうしてその話の絵本がみつからないんだろう。俺もそんな内容の話を今まで聞いたことがないし……」
セユンも相当本を読むのが好きだというのは察していたが、自分の知らない内容の本があることが信じられないと思っているのもすごい。販売されている本は全て買って目を通しているらしいのだが、その財力も、それを読み切っているというのもすごい。
「絵本は作るのが高くつくし、子供に買い与える裕福な親も少ないから利益があまりあがらない。自然と流通する本は同じものばかりになるんだ」
新作がなかなか浸透せずロングセラーばかりが本屋に置かれるケースが多い、とマーケットから分析をするのはさすが出版社のオーナーだろう。
「この国で出版されている絵本の数なんてたかが知れてるぞ? そんなに長い間探しても見つからないって……」
セユンは自分の言った言葉に引っかかったのか顔を上げる。そして私の方も彼の言葉に気づいたことがあって彼の方を向いた。
「……この国?」
「この国の絵本ではなかった……?」
二人の声が重なり視線が絡み合う。
「外国語で書かれた絵本なら、おばあ様でも読めないし、皆が知らないお話だという可能性があります」
「だよな!」
二人してこれが正解かも! と沸き立つがその瞬間に自分たちの言葉の妙な点に気づいてしまった。
「でも外国語で読めなかったという大きなヒント、なんでおばあ様、教えてくださらなかったのかしら」
もしかして活路が開いた!?と思ったが、考えれば逆に袋小路に追いつめられた気になってしまった。
たとえそうだったとしても、まずどの国の本だったのか、どの言語なのか。どこをどうやって探せばいいのか……。
当時からこの国と国交があり、交易がある国の数を考えても両手の数くらいはあるだろう。それに。
「王都内で今から50年くらい前の外国人の邸宅……? 言葉が違う国から来ていてそんな経済的に恵まれている人なんて限られているだろうけれど、そんな人いるのか? 当時に……」
記録が残っているかどうかも怪しい。
国内でも地域によっては内戦が起きていたほど荒れていたこの国だ。こんなに経済的に安定するようになったのはここ数十年のこと。
もう思い出の場所は存在しないと思った方がいいかもしれない。おばあ様の思い出の花園はつぶされ、新しい邸宅が建っていると考える方が自然だ。
しかしそれならそれで、その跡地でもいいから調べないと諦めがつかない。
「とりあえず、その線くらいしかもう打つ手がないから、外国人の居住地に絞って探してみるか」
「祖母は元々田舎にいたんです。精霊祭に合わせて王都にやってきて、そこで迷子になったと聞きました。それもなんかヒントになりませんか?」
最後に会ったおばあ様の話を思い出してセユンに伝えたらセユンの眉が動いた。
「精霊祭? 秋なのか? 話の内容から勝手に春だと思っていたよ……。でも秋の花で色とりどり……? 色んな花が咲き乱れているとしたら、よほど手入れされている庭園だよな。色んな色を意図的に配置しなければいけないのだから」
「単一で色んな色のものが秋に咲く花はないんですか?」
「なくはないみたいだけれど、品種改良が進んだものとかでないと難しいはずだな……」
俺は花には詳しくないんだよ……と言いながら、セユンは執務室の隣の部屋に入っていく。
私も彼の後についていきながら、所せましと鎮座している本の数々を見ていた。レーズン出版社の看板作家の頭脳がそこにある。
「チェリー先生の豊富な知識と取材の蓄積の中に、わかりそうななにかありません?」
「俺はテーマを決めてから徹底的に調べる方で、俺自身にそんなに知識あるわけじゃないんだよ。今まで花が出てくる作品はあっても、それをメインにして書いたわけではないし」
セユンは情けない顔をしながらも参考になりそうな本は……、と少しでも関係ありそうな内容の本を集めている。
そして、最後に古びた紙切れを出してきた。
「昔の地図ですか?」
執務室の机の上に、破かないようにそっと開いたセユンの横からそれを見る。
「うん、40年くらい前の地図だね。おばあさんが迷子になった頃とは10年くらいずれるんだけど……でも、王都の区画自体は昔も今もそれほど変わらない。そこの居住者、所有者が変わっているだけなんだ。だから、当時の庭園をそのまま残しているところもあるかもしれない。特に貴族は庶民と違ってあまり住む場所を変えないから、なんか情報が残っているかもだし」
そう言いながら、真剣な顔をして見入ってはメモを取っている。
「なんでこんなの持っているんですか?」
「レティエ……君の恋人は犯罪小説家のラズリ―でもあるんだよ? 地図は小説におけるアリバイやトリック作りに必須だからね」
「おみそれいたしました」
作業をする彼の邪魔をしないように、と、少し離れてその様子を見守ることにしたが、自然とその真剣な横顔に思わず目が吸い寄せられる。
私のその視線に気づき、「ん?」とセユンがこちらを向いたが、慌てて、なんでもないと首を振った。
意識しないと、彼に目がいってしまうので気を付けないと……と、少し頬を染めて彼の後頭部をそれでも見つめてしまう。
セユンはそんな私に気づかず、手を止めるとまた唸りだした。
「うーん……当時もあって、今でも残っている外国ゆかりの場所っていったら、先代が隣国リーレの王族を娶ったフレディア大公家の可能性もあるけれど、いくらなんでも子供が迷い込むような警備はしないだろうし。君が言ってた、昔のおばあさんの家から子供の足で短時間で歩ける範囲となると、ここくらいしか見あたらないな」
セユンが地図のとある場所を指差して呟く。
「マレーネの大使館……」
「大使館!?」
花が咲き誇る庭園というと、勝手に外国の貴族の邸宅を思い浮かべていた。確かにそれでも条件は当てはまる。
マレーネ公国は私たちが住むフレージェン王国とは長年友好国だ。しかし地理的に離れていることや国が小さく国力が低いこともあって、この国に対する影響力は低い。
地理の知識がない人間には、その国がどこにあるか正確に述べることもできないだろう。
あんなことを言っておきながらも、やはり本を書くセユンの知識はずば抜けていた。
「マレーネは国の花がダリアだ。ダリアの花は菊の仲間だから秋に咲く。色んな種類があるから、ひょっとしたら大使館の邸宅内でも育てていたかもしれないよ」
「大使館って入るのどうすればいいんでしょう。外国と同じ扱いなんですよね?」
大使館は治外法権の場でもある。
一般人が入るためには色々な審査があったり、認可もなかなか下りずに大変だったりするらしい。特に自分のような未成年が入ることができるのだろうか。
「とりあえず、当たってみよう。」
彼の言葉に迷わず大きく頷いた。
仕事は相変わらず別邸のアトリエで行っているけれど、休憩時間やその他のプライベートな時間では、ここに呼び出されることも多くて。
セユンと話すだけならまだしも、ことあるごと執事やメイド長に声を掛けられ、なぜか「この庭の色合い、いかがでしょう。ここはひとつレティエ様の若い感性でアドバイスを……」とか「この部屋の内装、どのようにすると映えますかね。ここはモデルさんとしてご意見を……」などと意見を聞かれることが増えてきた。
その話を私から聞いたミレーヌは「それ、家政の修行させられているんじゃないの?」と怪しむ顔をしているが、別に困るものでもないし、と私も楽しく意見を言ったりしているのだが。
今日は二人きりでゆったりと楽しく話していたのだが、セユンがなぜか一人で唸り始めた。
「わからないな……」
「なにがですか?」
話していた内容は以前にも彼に話したおばあ様の思い出の場所のこと。
彼は私に協力をしてくれると言っていたが、そのまま色々なことがあったため、あまり積極的に情報を集めることができずにいたのだが。
もう一度わかっている内容をまとめようと、おばあ様からの伝聞を事細かに思い出して彼に話していたのだが、そのさなかに彼が不満そうに声を上げたというわけだ。
何がわからないのだろうと彼を見つめれば、セユンはだってさぁ、と頭を掻いている。
「当時の君のおばあさんは6歳だったんだろ? 絵本くらい自分でもう読めただろうに、なんで読んでもらわないといけなかったんだ?」
「……そういえばそうですね」
6歳くらいではまだ本を読み慣れてなくて疲れてしまい、誰かに読んでもらうのが聴く方が好きだという子供もいるだろう。しかし、おばあ様は幼い時から字に親しんでいたというから、その年頃にはもう自分で本を読みこなしていたと思う。
彼女は自分と同じタイプの人間だったと思うからこその違和感だ。
本を借りて自分で読んでいたならまだしも、他人の読み聞かせを喜ぶような幼さではないし、どちらかというと一人で自分のペースで読みたいタイプの人に思えた。
「それと、どうしてその話の絵本がみつからないんだろう。俺もそんな内容の話を今まで聞いたことがないし……」
セユンも相当本を読むのが好きだというのは察していたが、自分の知らない内容の本があることが信じられないと思っているのもすごい。販売されている本は全て買って目を通しているらしいのだが、その財力も、それを読み切っているというのもすごい。
「絵本は作るのが高くつくし、子供に買い与える裕福な親も少ないから利益があまりあがらない。自然と流通する本は同じものばかりになるんだ」
新作がなかなか浸透せずロングセラーばかりが本屋に置かれるケースが多い、とマーケットから分析をするのはさすが出版社のオーナーだろう。
「この国で出版されている絵本の数なんてたかが知れてるぞ? そんなに長い間探しても見つからないって……」
セユンは自分の言った言葉に引っかかったのか顔を上げる。そして私の方も彼の言葉に気づいたことがあって彼の方を向いた。
「……この国?」
「この国の絵本ではなかった……?」
二人の声が重なり視線が絡み合う。
「外国語で書かれた絵本なら、おばあ様でも読めないし、皆が知らないお話だという可能性があります」
「だよな!」
二人してこれが正解かも! と沸き立つがその瞬間に自分たちの言葉の妙な点に気づいてしまった。
「でも外国語で読めなかったという大きなヒント、なんでおばあ様、教えてくださらなかったのかしら」
もしかして活路が開いた!?と思ったが、考えれば逆に袋小路に追いつめられた気になってしまった。
たとえそうだったとしても、まずどの国の本だったのか、どの言語なのか。どこをどうやって探せばいいのか……。
当時からこの国と国交があり、交易がある国の数を考えても両手の数くらいはあるだろう。それに。
「王都内で今から50年くらい前の外国人の邸宅……? 言葉が違う国から来ていてそんな経済的に恵まれている人なんて限られているだろうけれど、そんな人いるのか? 当時に……」
記録が残っているかどうかも怪しい。
国内でも地域によっては内戦が起きていたほど荒れていたこの国だ。こんなに経済的に安定するようになったのはここ数十年のこと。
もう思い出の場所は存在しないと思った方がいいかもしれない。おばあ様の思い出の花園はつぶされ、新しい邸宅が建っていると考える方が自然だ。
しかしそれならそれで、その跡地でもいいから調べないと諦めがつかない。
「とりあえず、その線くらいしかもう打つ手がないから、外国人の居住地に絞って探してみるか」
「祖母は元々田舎にいたんです。精霊祭に合わせて王都にやってきて、そこで迷子になったと聞きました。それもなんかヒントになりませんか?」
最後に会ったおばあ様の話を思い出してセユンに伝えたらセユンの眉が動いた。
「精霊祭? 秋なのか? 話の内容から勝手に春だと思っていたよ……。でも秋の花で色とりどり……? 色んな花が咲き乱れているとしたら、よほど手入れされている庭園だよな。色んな色を意図的に配置しなければいけないのだから」
「単一で色んな色のものが秋に咲く花はないんですか?」
「なくはないみたいだけれど、品種改良が進んだものとかでないと難しいはずだな……」
俺は花には詳しくないんだよ……と言いながら、セユンは執務室の隣の部屋に入っていく。
私も彼の後についていきながら、所せましと鎮座している本の数々を見ていた。レーズン出版社の看板作家の頭脳がそこにある。
「チェリー先生の豊富な知識と取材の蓄積の中に、わかりそうななにかありません?」
「俺はテーマを決めてから徹底的に調べる方で、俺自身にそんなに知識あるわけじゃないんだよ。今まで花が出てくる作品はあっても、それをメインにして書いたわけではないし」
セユンは情けない顔をしながらも参考になりそうな本は……、と少しでも関係ありそうな内容の本を集めている。
そして、最後に古びた紙切れを出してきた。
「昔の地図ですか?」
執務室の机の上に、破かないようにそっと開いたセユンの横からそれを見る。
「うん、40年くらい前の地図だね。おばあさんが迷子になった頃とは10年くらいずれるんだけど……でも、王都の区画自体は昔も今もそれほど変わらない。そこの居住者、所有者が変わっているだけなんだ。だから、当時の庭園をそのまま残しているところもあるかもしれない。特に貴族は庶民と違ってあまり住む場所を変えないから、なんか情報が残っているかもだし」
そう言いながら、真剣な顔をして見入ってはメモを取っている。
「なんでこんなの持っているんですか?」
「レティエ……君の恋人は犯罪小説家のラズリ―でもあるんだよ? 地図は小説におけるアリバイやトリック作りに必須だからね」
「おみそれいたしました」
作業をする彼の邪魔をしないように、と、少し離れてその様子を見守ることにしたが、自然とその真剣な横顔に思わず目が吸い寄せられる。
私のその視線に気づき、「ん?」とセユンがこちらを向いたが、慌てて、なんでもないと首を振った。
意識しないと、彼に目がいってしまうので気を付けないと……と、少し頬を染めて彼の後頭部をそれでも見つめてしまう。
セユンはそんな私に気づかず、手を止めるとまた唸りだした。
「うーん……当時もあって、今でも残っている外国ゆかりの場所っていったら、先代が隣国リーレの王族を娶ったフレディア大公家の可能性もあるけれど、いくらなんでも子供が迷い込むような警備はしないだろうし。君が言ってた、昔のおばあさんの家から子供の足で短時間で歩ける範囲となると、ここくらいしか見あたらないな」
セユンが地図のとある場所を指差して呟く。
「マレーネの大使館……」
「大使館!?」
花が咲き誇る庭園というと、勝手に外国の貴族の邸宅を思い浮かべていた。確かにそれでも条件は当てはまる。
マレーネ公国は私たちが住むフレージェン王国とは長年友好国だ。しかし地理的に離れていることや国が小さく国力が低いこともあって、この国に対する影響力は低い。
地理の知識がない人間には、その国がどこにあるか正確に述べることもできないだろう。
あんなことを言っておきながらも、やはり本を書くセユンの知識はずば抜けていた。
「マレーネは国の花がダリアだ。ダリアの花は菊の仲間だから秋に咲く。色んな種類があるから、ひょっとしたら大使館の邸宅内でも育てていたかもしれないよ」
「大使館って入るのどうすればいいんでしょう。外国と同じ扱いなんですよね?」
大使館は治外法権の場でもある。
一般人が入るためには色々な審査があったり、認可もなかなか下りずに大変だったりするらしい。特に自分のような未成年が入ることができるのだろうか。
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