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2章
第35話
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翌朝、学園に向かう前にメリーア様が私の部屋を訪ねて来られた。私がライラに魅了されているのか、実際に見て確かめたかったのでしょう。
魅了されていないことを言って、安心させる必要があるわね…。けれど闇魔法については言えない。ここは特異体質ということにして誤魔化しましょうか。
「……ごめんなさい、どうしても確認したい事があって…。」
「構いませんよ。メリーア様、部屋の中で話しませんか?」
「…そうさせてもらうわね。」
誰にも聞かれない為に、部屋の中へ招き入れた。メリーア様は一瞬迷っている様子を見せたけれど、すぐに私の部屋へ入ってくださったわ。
「その……、急に申し訳ないのだけれど、私のことを今どう思っているかしら…?」
やはり私が魅了状態にあると思われているようね…。
メリーア様が確認したい事を確実に知るならば、『ライラをどう思うか』と聞くべきところ。魅了された状態でそう問われると、ライラに対して悪印象しか持っていない私達でさえ、好印象に変わってしまうのだから。
しかしメリーア様はあえてご自身の印象を私に聞かれた。既に魅了されていると踏んで、敵対し得るかを知りたいのだと理解したわ。
ライラは過度にメリーア様を敵対視している。故に、魅了された者はメリーア様を敵もしくは悪女と思い込んでしまう。真逆のお方だというのに…。
私は真っ直ぐに目を見つめて、はっきりと答えた。
「貴族令嬢として模範とするべき方であり、私はメリーア様を最も尊敬しています。なのでライラは変わらず『敵』です。」
「…!」
私が魅了されていないと気付いて驚かれているわね…。半信半疑というお顔で私を覗き込んで来る様子は、可愛らしいと思ってしまったわ。
そして変わらぬ私の姿を見て、安堵と共に不思議そうな表情をされていた。
「この髪飾りには、魅了魔法が付与されています。外しても効果は衰えません。なのでライラは私が魅了魔法にかかっていると思っているのですよ。」
「やっぱりそうよね…。なら何故へレアは平気なの…?」
「私に魅了魔法は効かないのですよ。」
笑顔でそう言うと、『え?』という表情で固まってしまったメリーア様。数秒経っても動かない。その表情が少し面白いと思ってしまったのは秘密にしておきましょう。
魅了魔法が効かないという事実は、メリーア様の思考を停止するに十分な衝撃があったようね。
「まさか……へレアは闇魔法の……」
「ただの特異体質ですよ。」
メリーア様の言葉を遮って、淡々と言った。
「……え?」
「特異体質です。」
「闇魔法は…?」
「使えたことがありません。なので特異体質です。」
「え、えぇ……でも……」
「特異体質です。」
この後同じようなやり取りを数回繰り返すこととなった。
ずっと疑いの目を向けられていたけれど、『闇魔法の使い手ならば国に管理されています』という私の言葉に、ようやく納得してくださったわ…。私が監視されていないのは、お父様とお母様のお陰なのだけれどね。
確信とまではいかない様子とはいえ、私が魅了魔法に影響されていないと理解し安心してくださるだけで、こちらとしては十分だわ。
「ライラは私が魅了されていると思っています。私もそのようなふりをしているので、行動は制限されてしまうでしょう。ですが利点があるのは事実…。」
「そうよね…。…生徒会の皆には私から言っておくから、無理に定例会に参加しなくていいわ。それと何か手伝って欲しいことがあればいつでも言って頂戴。必ず助けになるから。」
「ありがとうございます…!」
優しい笑顔を見せるメリーア様。最初の警戒心は少し解けているようなので、あとは行動で示しましょうか。
その後、私はメリーア様と別れ、ライラを迎えに1階へと降りた。
「ライラ、居るかしら。」
部屋から出てきたライラは、見慣れない物を持っていた。ブレスレットのようだけれど、ドーフェンに付けようとした物よりも黒いという印象を持つ。何より、そのブレスレットから放たれている禍々しい魔力に鳥肌が立った。
そして私は近くで見て初めて気付いた。ブレスレットが黒いのではなく、放っている魔力の所為で『黒く見えているだけ』なのだと…。
そういえば以前、影獣がライラの部屋から不気味な魔力を感じると言っていたわね。 特殊な箱にでも入れているのか、それが何かは分からなかったそう。
ということはこれが……。
そんなことを考えていると、頭に直接声が響いた。レイからの《念話》ね。
《主よ。前に感じた魔力の気配は、今目の前にある物と同じだ。》
《やっぱりね…。》
魔力から、あれは魅了魔法などの闇魔法ではなく、『呪い』なのでしょう。
黒魔法とも呼ばれる最も危険な魔法であり、強力である代償に、自分にも災いが降りかかるという。
さらに恐ろしいのは、黒魔法の習得方法。自身で人をあやめて贄として捧げることにより、使えるようになると言われているわ。つまり黒魔法の使い手は『殺人を犯している』ということになる。
しかし黒魔法は使っている瞬間を見ない限り、使い手かどうかを判別する事が出来ないのも事実。
故に王国は黒魔法を禁忌魔法とし、情報を一切表に出さないようにしている。
貴族であっても黒魔法を知っている者自体が少なく、私もレイの協力で闇魔法について調べている最中に偶然知った程度。けれど肝心の呪文などは国家機密の場所に保管されているようで、私も知らない。
知ったところで黒魔法の使い手になんてならないわよ…?人を手にかけること自体が言語道断であり、国に知られた時点で即処刑が確定している。
けれど黒魔法が付与されたブレスレットを、ライラが持っている。
孤児院にいた頃に、黒魔法の使い手と接触したのかしら…。それともライラ自身が使い手……。どちらも可能性があるわね。
いずれにしても、警戒を強めておくに越したことはないでしょう。誰に付けようとしているのかも気になるところ。
魔力が強い人でなければ、このブレスレットに黒魔法がかかっていることすら気付けない。
『魅了する』のではなく『呪い』を使うなんて…ね……。
呪いは相手を不幸にさせるモノ。ライラが不幸にさせたい人物なんて、1人しか思いつかないのだけれど…。
「お姉様、どうかしたのですか?」
「…何でもないわよ。行きましょうか。」
「はいっ!」
気付かないふりをしつつ、ライラと共に学園へと向かった。
これが全ての始まりであり終わりとなることを、この時はまだ誰も知らなかった──
魅了されていないことを言って、安心させる必要があるわね…。けれど闇魔法については言えない。ここは特異体質ということにして誤魔化しましょうか。
「……ごめんなさい、どうしても確認したい事があって…。」
「構いませんよ。メリーア様、部屋の中で話しませんか?」
「…そうさせてもらうわね。」
誰にも聞かれない為に、部屋の中へ招き入れた。メリーア様は一瞬迷っている様子を見せたけれど、すぐに私の部屋へ入ってくださったわ。
「その……、急に申し訳ないのだけれど、私のことを今どう思っているかしら…?」
やはり私が魅了状態にあると思われているようね…。
メリーア様が確認したい事を確実に知るならば、『ライラをどう思うか』と聞くべきところ。魅了された状態でそう問われると、ライラに対して悪印象しか持っていない私達でさえ、好印象に変わってしまうのだから。
しかしメリーア様はあえてご自身の印象を私に聞かれた。既に魅了されていると踏んで、敵対し得るかを知りたいのだと理解したわ。
ライラは過度にメリーア様を敵対視している。故に、魅了された者はメリーア様を敵もしくは悪女と思い込んでしまう。真逆のお方だというのに…。
私は真っ直ぐに目を見つめて、はっきりと答えた。
「貴族令嬢として模範とするべき方であり、私はメリーア様を最も尊敬しています。なのでライラは変わらず『敵』です。」
「…!」
私が魅了されていないと気付いて驚かれているわね…。半信半疑というお顔で私を覗き込んで来る様子は、可愛らしいと思ってしまったわ。
そして変わらぬ私の姿を見て、安堵と共に不思議そうな表情をされていた。
「この髪飾りには、魅了魔法が付与されています。外しても効果は衰えません。なのでライラは私が魅了魔法にかかっていると思っているのですよ。」
「やっぱりそうよね…。なら何故へレアは平気なの…?」
「私に魅了魔法は効かないのですよ。」
笑顔でそう言うと、『え?』という表情で固まってしまったメリーア様。数秒経っても動かない。その表情が少し面白いと思ってしまったのは秘密にしておきましょう。
魅了魔法が効かないという事実は、メリーア様の思考を停止するに十分な衝撃があったようね。
「まさか……へレアは闇魔法の……」
「ただの特異体質ですよ。」
メリーア様の言葉を遮って、淡々と言った。
「……え?」
「特異体質です。」
「闇魔法は…?」
「使えたことがありません。なので特異体質です。」
「え、えぇ……でも……」
「特異体質です。」
この後同じようなやり取りを数回繰り返すこととなった。
ずっと疑いの目を向けられていたけれど、『闇魔法の使い手ならば国に管理されています』という私の言葉に、ようやく納得してくださったわ…。私が監視されていないのは、お父様とお母様のお陰なのだけれどね。
確信とまではいかない様子とはいえ、私が魅了魔法に影響されていないと理解し安心してくださるだけで、こちらとしては十分だわ。
「ライラは私が魅了されていると思っています。私もそのようなふりをしているので、行動は制限されてしまうでしょう。ですが利点があるのは事実…。」
「そうよね…。…生徒会の皆には私から言っておくから、無理に定例会に参加しなくていいわ。それと何か手伝って欲しいことがあればいつでも言って頂戴。必ず助けになるから。」
「ありがとうございます…!」
優しい笑顔を見せるメリーア様。最初の警戒心は少し解けているようなので、あとは行動で示しましょうか。
その後、私はメリーア様と別れ、ライラを迎えに1階へと降りた。
「ライラ、居るかしら。」
部屋から出てきたライラは、見慣れない物を持っていた。ブレスレットのようだけれど、ドーフェンに付けようとした物よりも黒いという印象を持つ。何より、そのブレスレットから放たれている禍々しい魔力に鳥肌が立った。
そして私は近くで見て初めて気付いた。ブレスレットが黒いのではなく、放っている魔力の所為で『黒く見えているだけ』なのだと…。
そういえば以前、影獣がライラの部屋から不気味な魔力を感じると言っていたわね。 特殊な箱にでも入れているのか、それが何かは分からなかったそう。
ということはこれが……。
そんなことを考えていると、頭に直接声が響いた。レイからの《念話》ね。
《主よ。前に感じた魔力の気配は、今目の前にある物と同じだ。》
《やっぱりね…。》
魔力から、あれは魅了魔法などの闇魔法ではなく、『呪い』なのでしょう。
黒魔法とも呼ばれる最も危険な魔法であり、強力である代償に、自分にも災いが降りかかるという。
さらに恐ろしいのは、黒魔法の習得方法。自身で人をあやめて贄として捧げることにより、使えるようになると言われているわ。つまり黒魔法の使い手は『殺人を犯している』ということになる。
しかし黒魔法は使っている瞬間を見ない限り、使い手かどうかを判別する事が出来ないのも事実。
故に王国は黒魔法を禁忌魔法とし、情報を一切表に出さないようにしている。
貴族であっても黒魔法を知っている者自体が少なく、私もレイの協力で闇魔法について調べている最中に偶然知った程度。けれど肝心の呪文などは国家機密の場所に保管されているようで、私も知らない。
知ったところで黒魔法の使い手になんてならないわよ…?人を手にかけること自体が言語道断であり、国に知られた時点で即処刑が確定している。
けれど黒魔法が付与されたブレスレットを、ライラが持っている。
孤児院にいた頃に、黒魔法の使い手と接触したのかしら…。それともライラ自身が使い手……。どちらも可能性があるわね。
いずれにしても、警戒を強めておくに越したことはないでしょう。誰に付けようとしているのかも気になるところ。
魔力が強い人でなければ、このブレスレットに黒魔法がかかっていることすら気付けない。
『魅了する』のではなく『呪い』を使うなんて…ね……。
呪いは相手を不幸にさせるモノ。ライラが不幸にさせたい人物なんて、1人しか思いつかないのだけれど…。
「お姉様、どうかしたのですか?」
「…何でもないわよ。行きましょうか。」
「はいっ!」
気付かないふりをしつつ、ライラと共に学園へと向かった。
これが全ての始まりであり終わりとなることを、この時はまだ誰も知らなかった──
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